アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Female Sport/女子スポーツ

WNBA All-Star x 米女子代表

五輪年なのでWNBAのオールスター戦の形式がWNBA All-Star x 米女子代表戦となってます。2021年の東京五輪前も同じ形式で開催されています。代表の壮行試合・実戦練習ですね。WNBAのレギュラーシーズンは今週までずっと続いていたので代表側も合流しての試合は初。シーズンオフに合宿などしてますし過去代表に出場したベテラン重視の代表選出がなされたので五輪前の合流は短くても大きな問題ではないはず。五輪8連覇を目指す試運転です。

2021年のときはWNBA All-Starが勝利している。今回は例のCaitlin Clarkを代表選出しなかったこともあってClarkはWNBA All-Star側で出場。同じくルーキーでダブルダブルを連発しているAngel ReeseもAll-Star側初選出で出場。カレッジ時代からのライバル関係のClarkとReeseはユース代表などでも一度も同じチームになったことがないそうで今回のオールスター戦が初めてチームメイトとしてプレーすることに。よってもうスポーツマスコミは試合が始まる前からCaitlin Clarkから華麗なパスがAngel Reeseに通ってスコアというシーンを報道することは決めてかかってたはず。
プロスポーツなんですからそういう具合にマスコミにちゃんとファンが見たいアングルを提供できる興行というのは健全です。

問題があるとすれば米女子代表が悪役化してしまう可能性があることですか。WNBAの視聴率を前年比3倍増、動員もClark所属のIndiana Feverの試合は3倍増。Feverがビジターとして訪れる各都市では普段の小会場から特別にNBAが使う大型アリーナに会場を移して試合を開催してことごとくsold out。そのClarkをパージしてしまったんで一時点では米女子代表の選考への批判がスポーツトークショーなどで大量に語られる。それに便乗したのか以前から女子バスケ全体の改革派傾向を快く思っていなかった層が批判をネット上で展開するという流れとなっていました。

米女子代表が悪役化というとサッカーの女子代表がいわゆる政治の保守派からバッシングを受けて女子代表が負けることを期待されるという歪んだ事態が発生したのが前回のサッカー女子W杯でした。
そのターゲットだったMegan Rapinoeは現役を引退したのでパリ五輪には出場しない。Rapinoeは同性愛者であるのでその面で宗教保守派から目の敵にされるという構造もありました。性指向でストレートなのでRapinoeほど憎悪の対象にはされませんでしたが、女子代表の報酬を男子と同額にという運動・法廷闘争をしていた頃にRapinoeとともに顔だったAlex Morganが今回は落選。調子が悪かったのでパフォーマンスの理由での落選と言って良いんですが、よって当時の顔が2人とも消えて法廷闘争時のイメージリーダーはほぼ消えて、保守派からのバッシングはW杯のときのようには受けないはず。ただしサッカー米女子代表のFIFAランキングは史上最低の5位まで落ちてますからパリ五輪で好成績が出せるかはわからない。

サッカー米女子代表に憎悪を向けていたターゲットだった世代が消えたことでその憎悪の層が急に注目が上がった女子バスケに移動してCaitlin Clarkをパージしたバスケ米女子代表の負けを期待する、みたいはことはありそうです。ヘイトが習慣になってる人というのはいるものですから。

いままでは注目もされていなかったのでヘイトを集めることもなかったのですが、今回は白人で性指向がストレートのCaitlin Clarkをわざわざ落選させている。で眺めてみるとバスケ女子代表は黒人ばかりで同性愛者ばっかりじゃないかとそういう過去にマイナーなWNBAに興味のなかった層に気づかせてしまってます。

試合の方はWNBA All-Starが快勝、117-109。米女子代表は東京五輪前のときに続いてWNBA All-Starに連敗となりました。Dallas WingsのArike OgunbowaleがWNBA All-Star記録の34得点でMVP。外国人ぽい名前ですが米国籍の選手です。外国籍の選手たちもAll-Star側には入れますが五輪出場国の選手たちは既にそれぞれの代表キャンプへ向かっているのでAll-Starに入っておらず概ね代表漏れしたアメリカ人選手たちで構成。前回に続いて代表漏れした選手たちの意気が勝ったことになるでしょうか。

Clarkは3ポインターが全部外れて4得点と期待はずれ。10アシストでチームの勝利とOgunbowaleのMVPに貢献したことに。Angelの方は18分出場で11リバウンド12得点でダブルダブル。ここのスタッツに自身の価値を見出しているかのような。

この試合はMLBの地上波FOXでの裏番組として放送されています。全米の大半の地域では人気球団同士のBoston Red Sox@Los Angeles Dodgers戦が放送されていたはずです。

米女子バスケ代表選考で考えるDream Teamの編成再訪

今年は米大統領選挙年。4年に一度の政治の季節のせいもあってことあるごとに政治的な主張に時事の話題が結び付けられるという傾向がある年です。4年前はCOVID-19が公衆衛生の問題から離れて政治問題化。他でも市民の暴動と銃保有の正当性が先鋭化して大モメにモメた。あれが4年前。あれはひどい年でした。
同じ4年周期なので米大統領選挙年と五輪夏季大会は同じ年になる。4年前は国内アメスポが大騒動のスクランブル状態。五輪どころじゃなくなって実際に東京五輪も翌年に延期。

そういうわけでこの夏のパリ五輪も米大統領選挙年に開催されるわけです。4年前は荒れ放題だったのに比較すれば現時点で米国内の争いはまあまあ。とにかく4年前でこりてるので政治問題をジョークにしたり世間話的にも絶対しないようにして避けておくという知恵は多くの人についている。各社の有名AIだってちょっとでも政治に触れる話題だと回答を拒否して貝になる。(ぜひ試してみてください)

でも他方そういう議論というか騒ぎをやりたくてしかたがない政治的なマニアみたいな人もいるわけです。そういうひとたちは日夜ネタを探して炎上化にもっていきたがる。まんまとそのオイシイ餌になってしまったのが米五輪代表女子バスケの選考問題だったという感があります。


カレッジでNCAA通算記録を更新したCaitlin Clarkの人気が米国内で爆発。ロゴスリーという異名をもつロングレンジの3ポイントシュートを次々とかませて2年連続でNCAAの全米優勝戦に進出、2年連続準優勝。通算得点の記録は女子の記録を塗り替えただけでなく、男子の方の通算記録も超えた辺りではフェミニスト方面にも大きくアピールしたのか報道が加熱。2年連続で全米制覇には届きませんでしたが名前は完全にスポーツの外にも知られる存在となってその勢いのまま女子プロWNBAドラフトへ。

カレッジでもホームは常に満員、アウェイに行けば当地の動員記録を更新、女子版March MadnessでもTV視聴率記録を次々と更新。その勢いでWNBAのドラフト放送の視聴者数も当然のように新記録。WNBAが開幕して1ヶ月でWNBAの試合中継の視聴率が前年比3倍増という大変な状態となっていました。WNBAでも所属のIndiana Fever戦はホームもアウェイも満員の連続。

そういうポジティブな流れが来ていたところで米バスケ協会はCaitlin Clarkを五輪代表に選ばないという決定をしたため困惑と批判が渦巻く事態へ。そこに付け入ったのが政治化が大好きな層で事態はあらぬ方向へ流れていっています。

前回のこの問題を書いたときのコメント欄にも書いたのですが、Clarkが落選させられたのは白人逆差別がバスケ界に(ひいては世間一般に)はびこっているからだという主張が当然出てくるだろうなあというのは容易に想像ができました。現在トランプ支持者を多く含めて、マジョリティが抑圧される形のマイノリティ優遇は行き過ぎで再是正が必要だという主張は広く行われています。

コメント欄ではもう1点、同性愛者というマイノリティによる異性愛者というマジョリティへの逆差別という問題の可能性も指摘したんですが、それは話が錯綜するのでまた別の機会に。


それで表題の件。1992年のバルセロナ五輪に出場した米男子バスケ代表=通称Dream Teamの選考と人種という問題を振り返って論じておいてみたいと思います。
当時のロースターは12名。看板となった3名はMichael Jordan, Larry Bird, Magic Johnson。Charles Barkely, Patrick Ewingまでが先発5人の扱い。以下Karl Malone, John Stockton, David Robinson, Chris Mullin, Scottie Pippen。以上10名に加えて遅れてロースター入りが発表されたのがClyde Drexler。そして唯一の非NBA選手のChristian Laettnerという12名。

私は当時この選考の様子を眺めていて選考する側は相当苦労しているんだなと感心しました。12名中白人選手は4名(Bird, Stockton, Mullin, Laettner)12人中4名だからかなり多めです。その後のDream Team IIと呼ばれた代表チーム以降はこういう人種バランスに強く気を使った選考はされなくなってます。

当時Birdは背中を痛めていてもう引退する意向で本人も乗り気ではなかったのを協会がオールUSAにするためにはどうしてもキミが必要だと口説いて首を縦に振らせたとされます。唯一のカレッジからの選出となったChristian Laettnerはカレッジで優勝したDukeの選手でカレッジの最優秀選手賞も獲得していたので言い訳はつくんですけど、カレッジから一人選ぶなら圧倒的なプレーをしていたShaquelle O'Nealの方がDream Teamにはふさわしかった。実際Dream Teamの中ではLaettnerは小僧みたいな扱いになってしまっていましたが、これも白人度を高めるための努力なんだろうなあと当時も思いました。そもそもカレッジから1人呼ばなくてはいけないという縛りなどなかったんですから、白人度を高めるための工夫でひねり出してLaettnerは呼ばれたと思います。
Chris Mullinは11名のNBA選手の中では最弱かつ意外。白人であることが重要だったからかなと思わせた。4名の白人選手の中であの時点で一番実力が高かったのがアシスト王だったJohn Stocktonでしょうが、それも当時の人気知名度からしたらPGのポジションにはDetroit Pistonsで2連覇をしていたIsiah Thomasがいましたから、ThomasとStockton、白人の分でStocktonだったかなと感じられました。
(後年になってJordanがThomasを真剣に嫌っていたのでThomasは落選したという情報が出たりもしましたが)

その協会の努力のかいもあってかDream Teamは国内外で爆発的な人気を得て成功を収めています。別の記事でも話題にしましたがGallup調査の世論調査を見るとバスケットボールはファン層が狭いという結果が過去示されていた。その理由までは世論調査だけではわかりませんが、実質的に黒人選手が大半を占めるため一部の層からはバスケットボールの観戦に拒否感があった可能性は推測できる。
それでオールUSAのDream Teamを演出したかった米バスケ協会がその点を緩和するために苦心してDream Teamの白人度を高めた結果があのDream Teamのロースターだったのではないかというのが私の推測です。


それと比較すると今回の女子五輪代表チームの選考であっさりCaitlin Clarkを落選としたバスケ協会の判断は30年以上前の1992年とはまるで違うんだなということを思わされます。人種融和に苦心惨憺して組んだバルセロナDream Teamは大成功して、あっさりClarkをパージした女子代表は集合する前から紛糾。故事から学んでない。逆行してすらいるかも。世の中を広く見られていない人がリーダーだとこういうことが起こっちゃうのかなという感想でも良いと思います。

女の嫉妬が原因と糾弾されそうな米女子バスケ五輪代表問題

私があまり気にしていなかったうちに事態は大変な方向へ向かっているようです。今日、パリ五輪に向けて米バスケットボール協会から正式に女子米代表のメンバーが発表になってます。きっと元々はNBAもNHLもFinalsの試合のない今日を選んでスポーツマスコミに話題を提供するという意図でわざわざ今日発表の段取りだったんでしょう。通常年なら男子の方のメンバーの顔ぶれはニュースになっても女子の方は話題にもならない。しかし今回は違う。女子の方が話題がでかいというところからして前代未聞の事態です。

問題の核はもちろんCaitlin Clarkが代表に選出されなかったこと。そしてその理由についてです。いろんな方がいろんなことを言ってますが一番説得力のあったのがChiristine Brennanさんの解説です。Brennanさんは夏季冬季合わせて20大会で取材をしてきた五輪報道の大ベテラン女性記者で、五輪女子バスケの取材では毎大会取材してきた自他ともに認める最長不倒取材者です。

この方は喋りもうまい。この問題の多岐にわたる問題点を様々な視点で解説されていました。通常当ブログでは英語の記事をそのまま日本語訳しただけの記事になることを避けています。そういうマスコミ記事が日本でまかり通っている(そして参照した元記事には触れない)のは存じてますが、個人的な善意(いい言葉が浮かびませんが)としては私がなにも付け加えることがない話題なら書かなくて良いと考えてます。
しかしながら今回はBrennanさんの指摘は完璧回答と言うべきもので私などには付け加えるべきことがなにもない素晴らしい解説が長年の取材の裏付けとともに語られいます。よって概ね日本語訳になってしまうことをあらかじめお知らせしておきます。

まず最初に嘆かれていたのは米バスケットボール協会のビジネスセンスのなさです。米代表の22番(Clarkの背番号)のユニフォームがこの夏アメリカ国内だけでなく、開催国や周辺各国海外でも大変な数売れたはずその売上を丸々フイにした協会の経済感覚のなさは悲劇的だと。

BrennanさんのところにはClarkの落選が発表後に海外マスコミからコメント依頼が殺到しているそうで、「この番組の次はニュージーランドのマスコミで喋る予定になってます」だそうです。ニュージーランド?なぜ?って感じなんですが、実際にそういう取材依頼が来てしまうんですね。海外でもClarkのユニフォームが売れたであろうというコメントの裏打ちになっている。

Brennanさんは男子のバルセロナ五輪でのDream Teamを引き合いに、今回のWNBA・米バスケ協会はあのDream Teamに匹敵しうる女子スポーツ史上最大の世界宣伝のチャンスを自ら放棄したと嘆かれています。
えー比較対象がDream Team!そんなかよ!Dream Teamは圧勝に次ぐ圧勝でNBAを世界ブランドにした一大エポックメイキングなイベントだったんですが、WNBAにとってはもう二度とないその機会が巡ってきたのにそれを掴み取るセンスがなかったと言われるんですね。
1992年にDream Teamがいたから欧州リーグが盛んになり、欧州と時差のないアフリカ各国からそれまでなら埋もれていた才能がバスケへ取り込まれて行ったわけです。その結果今GiannisやDoncicやJokicがNBAの最高の選手として活躍し、我々はそれを堪能し、世界中で試合が放映される。それはすべてあのDream Teamが起点だったんだと。もし今回女子米代表がClarkも込みでパリ五輪に登場して注目を浴びれば同じ効果が欧州やアフリカ各国へも広がり得たのだと。

Brennanさんの嘆きはさらに続きます。過去の女子五輪バスケの取材現場はいつも閑散としていて、アメリカから来た男性記者たちはめったに女子代表の方の取材にはこなかったそうです。それは毎回そうだったと。Brennanさんはtumbleweedと表現されていました。あの西部劇で枯れ草が丸まって荒野をどこまでもころがり飛んでいくアレです。
たぶんそれは事実でしょう。米女子代表は圧倒的な強さで毎回のように優勝。しかしアメリカのスポーツニュースでも話題にはならなかったのは私も見知ってます。アメリカの取材がそれで他国の取材が上回るわけもなし。強すぎて面白くないというのもそうなんでしょうが、Brennanさんが言うには同じ日に陸上や水泳や体操やらが大量のメダルのかかった試合をしているのでそれに霞んでしまうのだと。だから女子バスケの試合はほぼ毎試合tumbleweedですよと。

それが今回はCaitlin Clark効果で米国内スポーツマスコミが盛り上がり男性記者も女子の試合にも行くつもり満々だったのに今になってClark落選とか、過去のあのtumbleweedをまた繰り返すつもりか協会は、と残念そう。

協会の方からはなぜClarkを落選させたかについて「経験不足だから」という説明がメンバー発表時になされています。ふーんというところです。今回選出された最年長の42歳Diana Taurasiは今回が6度目の五輪出場となります。初回選出時は今のClarkと同年齢の22歳のとき。Taurasiは当時最強だったUConnのエースで当時では過去最高に知名度の上がったカレッジ女子選手だったと思います。最強校だったので毎年Final Fourにはたどりついていたはずですが、Clarkも過去2年連続で全米優勝戦まで進出しているんでカレッジでの経験値には遜色があるとは思えず。Clarkはアンダーでの代表ではプレーしているので国際ルールは経験済み。シニア代表でのプレー歴はありません。では2004年当時にTaurasiにシニア代表経験があったかというと確認しきれません。あったとしてもさほど経験に差があるかは微妙です。


では経済的な損失、世界へのブランド宣伝の機会の逸失、米国内での失望が目に見えていてもなおかつClarkを選出しないという判断はどこから来たのかという重大問題にさしかかるわけです。
Brennanさんは言葉を選んで「いま私もこれは嫉妬なのか敵意なのかもっとほかの言葉がふさわしいのか取材を続けてなんと表現すべきか考慮中」としていました。でもやっぱり嫉妬や敵意の可能性があるのねということなんですね。

確かにDiana Taurasiとか現在ナンバーワン選手のBreanna StewartはCaitlin Clarkについて好意的な発言をした試しがない。StewartなんかだとまったくClarkの話題にはコメントしない感じです。Taurasiだと「WNBAはカレッジとはレベルが違うから、苦労するでしょ」ぐらいの発言をしていたのはドラフトの日でしたっけ。それは私がテレビで見ていたときに言っていました。
あと誰が発言したのか不明ですが有名選手が「WNBAの『W』は(複数形のWomenであって)一人の選手の意味ではない」と発言して暗にCaitlin Clark効果に不快感を隠さなかったとか、拾っていくといくつもいやらしい発言はあちこちに散らばっているようです。


で一方Clarkは見た目通りの人で発言にはトゲのない選手です。カレッジでは2023年の全米優勝戦でAngel ReeseにYou Can't See Meポーズで挑発されたのにも「男子はもっとひどいことを言ったりやったりしているのに問題にされない。女子だからってだけでこんなことぐらいで彼女が批判されるのはおかしい」と擁護に回るなどひとの良さが目立ちます。
プロ入り前後の発言も穏当なものが多く、敵を作るような尊大な発言などはない。それにはBrennanさんも強く同意。「Clarkはまだ22歳なんですよ皆さん!それであんなにきちんと喋れる。女子スポーツを一段も二段も引き上げてくれる類まれな存在」と賞賛擁護。

じゃあどこからClarkへの敵意のようなモノは出てきているのか、それはいま取材を続けていますからと結論は避けてました。
先週末のWNBA放送のスタジオ解説者は「国際ルールはフィジカルだからClarkは外されたかなというのが第一印象です」と第一印象を強調。なんか歯にモノが挟まったような言い方だったんですが、つまりあの解説者にも以上Brennanさんが述べたようなことが頭をかすめたけれど元の同僚選手たちを悪く言えないからそういう理由と言ったってことでしょうか。

Brennanさんの経歴から言って落選を決めた現在協会の幹部となっている人々とも個人的に知り合いであることは確実でこの人がもっと取材を続けて問題の根本を知りたいと言ってるのは信頼がおけます。将来の報告に期待したいです。逆にフィジカルだからとか経験不足がとか言ってた人たちがこれからどう答えていくのかも見ものです。

Caitlin Clarkプロ初勝利

Caitlin Clark効果でWNBAの注目度が上がっている。加入したIndiana FeverはClark加入後シーズン開幕から5連敗の後に今夜@Los Angeles Sparksに勝って初勝利。Clarks自身は前半からシュートが全然当たっていなかったのですがリバウンド・アシストで貢献してチーム自体はほぼ快勝と言って良い内容でした。Clarksは終盤にやっと2本3ポインターを決めて試合の流れを決定付けています。
NBA Lakersもホームとするcrypto.com Arenaは19,103人動員の盛況。WNBAのシーズンは短いのでこの試合が唯一ClarksがLos Angelesに登場する試合ということもあっての盛況でしょう。

デビュー戦もその前のWNBAドラフトも200万人超の視聴者を集めていたしCaitlin Clark効果は継続中。Indiana Feverのレギュラーシーズンの40試合のうち36試合が全国放送予定という異常な状態。でまあそれで強く見たいと思っていなくても見られる機会が多い。サイズのあるプロ相手でカレッジ時代は通せていたアシストのパスが通らずターンオーバーの数字が膨らんだり、売り物の3ポインターを打つ機会も相手ガードがベタ付きでオープンになることは僅か。プロの洗礼を受けていた開幕5連敗だったわけです。特に最初の2試合はきつかった。
それがこなれてきてここ2試合はチームとしての勝機もあってチームとして馴染んできていて、その上での今日の初勝利。良い感じなのではないでしょうか。

Sparksの方には今年のドラフト2位でStanfordから入ったCameron Brinkも先発出場中。こちらも開幕からすぐはスタッツ面で苦戦していたんですが、今日は実際のプレーぶりを見る機会があって良かったです。カレッジではサイズで大きなアドバンテージを得ていたBrinkですが今日の様子(15得点9リバウンド)なら順応していけそうです。
Brinkは長身ブロンドモデル体型ってこともあってよく映像では見かける。日本向けだと最近Shohei Ohtaniとのツーショットが出回ってました。Dodgers Stadiumで始球式に出たときの写真だと思います。あとはBrinkはNew Balanceと契約しているのでその面でもOhtaniとはつながりアリ。

Brinkl自身もSNSでいろいろ披露していて喋りもこなれていて、場所も運良くLos Angeles。スター要素は十分な素材でしょう。Caitlin Clark効果でWNBAの試合を見てみようかという人が多いこのタイミングで、えあのブロンド選手誰?という露出で恩恵はうけてそうです。

カレッジの春スポーツ放送 新しい流れか

いろいろ思うところのある番組が放映されていました。
まずは正午からのMichiganのSpring footballが地上波FOXで。これはNCAAのルールで許されているシーズン外の時期の練習期間に行われている自軍内での練習試合、日本風に言えば紅白戦を地上波で全国放送したというしろものです。昨季全米制覇したMichiganが上級生や転校していった選手を抜いての新チームでの初のお披露目会となるもので昔からやってます。それを全国地上波放送するのは新しい。

今週末からはバスケNBAとホッケーNHLのプレーオフが開幕するこのタイミングでカレッジフットボールの練習試合が地上波番組なんだなあと感心するやら、結局この国はフットボール関連番組が安全策なのかと感ずるやら。

NCAAの練習時間についてのルールは相当に厳格かつ限定的です。詳細は競技ごとに異なるものの基本的には当該競技のシーズン以外に学校が組織的に練習をすることはほとんど認められていません。カレッジフットボールの場合は秋スポーツなので秋学期の以外は選手有志による自主練習はできてもコーチなどが立ち会って指導することはほとんどのシーズン外の期間で不可。その例外が今の時期のいわゆるSpring Footballです。

元々カレッジフットボールはシーズンが短い。ボウル期間を除くと早いチームで8月末からシーズンに入って11月末or12月初旬まで、3ヶ月強しかありません。練習できる期間で言えば4ヶ月以下となります。これは他のアメスポのどのジャンルよりも短い。

それを補完するために今の時期のSpring Footballが昔からあります。またボウル戦に出場するチームはその準備として練習期間が認められます。Spring Footballはすべての学校に認められますが、ボウル戦への準備の2−3週間の追加の練習期間というのは指導期間が短いフットボールという競技事情の下では貴重な追加の練習期間です。見る側からすると12月後半のポストシーズンに関係のないボウルなんてどうでも良い試合のように見えますが、翌年に向けたチーム力の向上という意味では大事な時期でもあるわけです。

でまあSpring Footbalを熱心なファンが見るのはわかりますが、全国地上波放送していてこんなの誰が見るんだよとMichiganファンでない私は思ったのですがとにかくやってました。
NBAもNHLもFOXには放映権が関係ないんで他にというと野球MLBやサッカーMLSはFOXにも放映権がありますがMichiganの練習試合でも流しておく方がCM宣伝主には良いんでしょうか。


もう一つ気になったのが女子体操のNCAAトーナメント決勝戦をABCが地上波放送していました。出場チームはLSU、Florida、Utah、Calの4校。今年は五輪イヤー。そういう意味では体操のような普段露出のない競技もちょっと推してみる意味があるんでしょうか。

ところでカレッジの体操でLSUと言えばあの方がいます。昨年当ブログで紹介したOlvia Dunnの所属先校です。昨夏の時点でのNILでの収入ランクで男女混合で全米2位のNILのカネを稼いでいたOlivia Dunn。あの後、Caitlin Clarkの知名度がすごい勢いで増してTVCM出まくりになったのでほぼ確実に2位のOlivia Dunnや昨夏の時点で全米最高額を稼いでいたBronny James (LeBronの息子)もClarkが抜いてるでしょうが、それでもまだOlivia Dunnの稼ぎぶりの異常さは変わらない。
体操の競技実力ではLSU内でもイマイチかそれ以下のようでLSUの公式戦にはDunnは出場してません。それでも番組での紹介によればLSUは4校残ってるうちでは優勝候補トップなんだそうで、他の選手たちが頑張ってLSUを優勝させちゃうと出場していないOlivia DunnもNCAAチャンピオンチームの一員ってことになるんでしょうか?類推するとバスケでもwalk-onの選手で試合に出ていない選手でもたぶん優勝リングは貰えるような気がしますから体操でもそうかな。

結局LSUが初優勝。ルールがよくわからないんですがLSUは全部で10人の選手を使ってます。4種目ある全種目に出場したのはエース格の2名のみで他は種目特化で出場していたりしてます。各種目に各校から6名ずつ出場。他のチームは8人のところも11人のところもあるようなのでチーム編成は自由度が高く出場選手を増やせるルールの模様。
それでもDunnは出てないってことはどの種目でもチーム内で6番目以内の選手ではないということになるみたいです。SNSのフォロワー数の方が儲かりますが。
あと以前にカレッジに行くようじゃ体操で五輪はほとんど無理ということを書いたんですが、今日の放送では今年のパリ五輪の代表の選考に残っている選手が1名今日出場していたようです。

女子March Madness 視聴者記録をさらに更新

通常週末にはTVの視聴率ニュースは出てこないのですが、金曜日に行われた女子March Madnessの全米準決勝のIowa x UConn戦が視聴者数でまた最多記録を更新したと報道が出てます。決勝戦は今日午後にCaitlin ClarkのIowaがラスボス全勝South Carolinaと戦います。その前煽りのために準決勝の視聴率情報をわざと早めに発表したってことなのでしょう。

Iowa x UConn戦は最後までわからない接戦となり試合平均の視聴者数が1420万人が視聴して、準々決勝のIowa x LSU戦の1230万人を更新。準決勝は一般に在宅率が悪くTV視聴者数が伸びにくい金曜夜の試合で、試合開始は東部時間で9:40PM頃から。その程度の多少の不利はものともせず史上最多を更新してます。

試合内容は前半戦にCaitlin Clarkが3ポイントを1本も決められないなど双方ロースコアリングのディフェンスバトル。それが後半には加速、終盤のUConnの追い込みも激しく深夜に及んでも見るのをやめられない好試合ではありました。

決勝戦は日曜午後。South Carolinaのラスボス感は強くクライマックス感が高い。一部では女子の決勝の方が男子決勝(月曜日プライムタイム)より数字を出す可能性が指摘されています。男子の方は本命UConn x Perdueでこちらも好カードなんですが。

アメリカのスポーツの年間の視聴率ランクというのはNFLとカレッジフットボールがそのトップ100の大半を占めてしまうんですけど、準決勝の1420万人という数字は今季のトップ50内に行きそうで、決勝戦でさらに上回れられるか。
UConnという女子バスケでの長年の信頼のプレミアブランドと、現最強のSouth Carolinaでどちらが訴求力があるかというとどうでしょう、UConnの方が普段見ない人には馴染があるか。視聴率の記録が出るときというのは普段は見てない人が見るから出るわけですから。

女子バスケ最高視聴者数更新

月曜夜にあった女子のMarch Madness準々決勝のLSU x Iowaの試合の視聴率の速報値が出てます。平均で1230万人視聴。これは昨年の決勝での同カードが記録した990万人を大幅に超えての女子バスケ(プロ含む)の新史上最多視聴者数です。すごい数字を出してきました。ピーク時には1600万人超とか。

昨年の決勝戦の再戦。LSU Angel Reese、Iowa Caitlin Clarkの因縁の再試合ではありましたが、昨年はそれは全米優勝戦であったし、当時史上最高となった990万人視聴は地上波ABCや同系列のESPNの他のチャンネルも同じ試合を放送してその合計が990万人という話です。今週月曜の1230万人はESPNでの放映で地上波のサポートもなく叩き出した数字。そしてこれは決勝戦ではなく準々決勝。それで出した数字ですから関係者にとっては大勝利という数字でしょう。
この数字より高かった今季の男子のMarch Madnessの試合は1試合だけ、Duke x NC State戦のみ。

試合内容が激戦の好試合。Clarkが9本の3ポインターを決め、Reeseが20リバウンド(うち10はオフェンスで)スター選手が期待以上に目立っていたなど途中離脱する視聴者が少なかったであろうエンタメ度の高い試合であったのは確か。それにしても1000万をあっさりこの時点で超えてくるのはすごいです。

Iowaの次戦の相手はUConn。放映権者のESPNからしたら相手はUConnよりも準々決勝でUConnに敗れたUSCの方が良かったと思っていそうです。USCには1年生で早くもNCAA全体のトップ選手に食い込んできたJuju Watkinsがいるので、今季を最後にカレッジから去るCaitlin Clarkに代わる次世代のスーパースター候補のJujuがClarkと戦うお披露目の準決勝の方が美味しい面がありました。しかしその思惑どおりにはいかず。

それでも一般にはニュースターのJujuよりもUConn女子の方がブランド力はあるのでIowa x UConnのカードもまた好視聴率が望めそうです。女子の準決勝は2日後金曜日、もうすぐです。一般的に金曜日夜は在宅率が低いので月曜夜プライムタイムだったLSU戦よりは低くなると予想できます。
全勝South Carolina x NC State戦が7PM試合開始、Iowa x UConnは9PM(実際は第1試合の終了後30分後)試合開始予定となってます。決勝戦はその2日後の日曜日の3PMに地上波ABCとESPNおよびストリーミングESPN+で放送予定です。

男女同時制覇の可能性が2通りも

March Madness男女とも8強戦が終了。次週末のFinal Fourを残すのみとなりました。この時期の月曜日の話題は賭けのトーナメント予想で全滅した人が続出して嘆くことと決まってます。今年は近年稀な本命のUConnがいたため全滅の人が例年より少ないことになってます。
よってその他の3校の予想に賭けの勝敗がかかってくるわけです。男子の全米準決勝はUConn x Alabama、NC State x Perdueとなってます。Perdueは前年までトーナメント序盤の敗退が続いていたので評価は割れていたんですが賭けている人は多めだったはずです。なので決勝戦がUConn x Perdueになると今年の賭けの勝敗は他の細かい勝敗で決着がつくことに。
個人的には私が賭けたブラケットでは今年はもう勝てないことが確定してしまっています。

UConnは女子の方もFinal Four進出に成功したので2004年以来20年ぶりでの男女同時制覇の可能性が残ってます。今年は男子が本命、女子はFinal Fourの最後の一枠をJuju WatkinsのUSCとの激戦を制して勝ち上がり。
20年前はUConn女子の全盛期でほぼ毎年のように圧倒的な優勝候補で成績もほぼ全勝に近いシーズンばかり。そこに男子がマッチして男女制覇になったんでしたが、時代は変わって今のUConn女子は昔のような最強チームではありません。しかし指揮するのは39年目の同じGeno Auriemma。御年70歳となってもちゃんと勝てるチームを作ったのは立派でしょう。Auriemmaが高齢なのもUConnのリクルート力が落ちたのと無関係ではないはずですが。

UConnは男女とも優良プログラムとして知られますが、もう一校NC Stateが男女ともFinal Fourへの進出に成功してます。男子の方はポストシーズンに行けなさそうなレギュラーシーズンの成績からACCカンファレンストーナメントで5日連続試合をして5連勝でACCチャンピオンとしてMarch Madnessに登場、そのままの勢いでFinal Four到達となりました。
女子の方のNC Stateの状況はまったく存じませんが女子のFinal Fourの4校の中では最も地味。女子の方の全米準決勝の組み合わせは無敗South Carolina x NC Stateと、Iowa x UConnとなってます。

UConnのダブル制覇はあるかもと思われて、NC Stateの方は男女とも4校中最弱とみなされてそれぞれのトーナメントの最強チームとの準決勝ってことになります。それでも可能性はあるんです。素晴らしい躍進ではないでしょうか。特に男子の方は州内のライバル校であり優勝候補だったNorth Carolinaが早く消えてしまったのの代わりにFinal Four進出で州内では普段から下に見られているNC Stateが鬱憤晴らしでトラッシュトークしまくっていそうです。

Caitlin ClarkはWNBA行きを宣言

昨日カレッジバスケットボールでは各地でシニアナイトが開催。最上級生たちが最後のホームゲームで表彰されたりする各競技での恒例行事です。これはカレッジだけでなく高校でもやります。カレッジでの競技資格をあと1年残していたIowa女子バスケのCaitlin Clarkはシニアナイト前日に今季がカレッジでの最後のシーズンであると発表済み。当ブログでも何度かカレッジに残ったほうが薄給のWNBAよりも収入の面ではいいのではないかということを書きましたが静かにWNBAドラフト入りの運びとなってます。

同じ境遇だったUConnのPaige Bueckersが既に同校のシニアナイトの前に「これは私の最後のシニアナイトじゃない」とカレッジ残留を発表済み。Bueckers辺りでもカレッジに残ったほうが得なら全国区の人気に育ったClarkならなおさらかとも思いましたがWNBA行きで決着のようです。

ということはWNBA側が危機感を持って裏から通常のWNBAのルーキーサラリー以外の大型の金額をオファーしたということなんでしょう。こうなってみるとWNBAが男子NBAの一部門であるというのが効いてるでしょう。WNBA自体が儲かっていないし別項で検討したようなカレッジ側がオファーできるであろう金額よりも大きな金額を張り込めるような資金力もないだろうし、Clarkに稼がせる企画力も持ち得なかったでしょう。でもWNBAの裏にはNBAという超優良スポーツエンタメ企業が付いている。今がピークと言って間違いないClarkの市場価値を鑑みて今季ClarkにWNBAドラフト入りしてもらうためにNBAが資金投入するのはビジネスセンスとしては良いはずです。
センスとしては良くてもWNBA単体だったら無い袖は振れないわけで、きっとNBA側からの援助ありで金額を積み上げてClarkのWNBA行きを確定させたのはPaige Bueckersのカレッジ残留が決まったあとだったかなと想像します。

この日のCaitlin Clarkはレギュラーシーズンの最終戦でNCAAの史上最多の通算得点に到達。女子のNCAA記録は既に抜いていて、この日は男子の記録であったPete Maravichの記録(3,667得点1967-70)及び男子2位だったAntoine Davis(3,664得点, 2018-23)を一気に抜いてます。
Pete Maravichとの比較はなかなかおもしろくて、私などにはIchiroがシーズン最多安打記録を出したときにGeorge Sislerの名前が浮上してきてSislerという人が何者だったかを知ったり当時の野球と現代の野球との環境や集計上の違いを学んだのに似てるかなと思い出させられました。Maravichの時代には3ポイントシュートもなくショットクロックもない時代。そこで試合平均44得点とかめちゃくちゃな数字で3シーズンで積み上げた記録です。

この日の相手はレギュラーシーズンのBig Ten王者となったNo. 2 Ohio State。Iowa@Ohio Stateでの試合は延長戦に行く激戦で、その試合は見ていて大変楽しめた試合でOhio Stateが勝利。そのリベンジ戦で昨日の試合ではNo. 6 Iowaが快勝しています。Clark自身のシュートは明らかに普段より下のできだったんですがでも終わってみれば35得点。
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