アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NHL/Ice Hockey

Oilersオフェンス2戦連続で不発

所用で第3ピリオドしかライブで見られてないんですが、たぶん一番おいしいところだけ見たことになると思います。第3ピリオド開始時点では1-1の同点。そこから地元のFlorida Panthersが粘っこい攻めでリード。続いてPanthersがパワープレーを得ながらもリードを維持するために時間消費に集中してSOGゼロで2分間を終えそうなところからパワープレー終了直前に浅い角度からのゴールが決まって3−1とPanthersリード。

第1戦から5ピリオドで1ゴールしか得点できていないEdmonton Oilers。2点差を追うのは苦しいと見切って5分半残りのところから早くもOilersはゴーリーを引き上げて勝負に行く。この時点では4-on-4の状態だったのでエンプティネットでの5人対4人の変則攻撃。しかしこれも実らず、エンプティネットが決まって勝負あり。最終スコアFlorida Panthers 4-1 Edmonton Oilers。

4-on-4のところでOilersのエースConnor McDavidが独走となりそうなスピードでゴールに迫ったところがクライマックだったですか。追走していたMathew Tkachukの必死のチェックのかいあってMcDavidは打ち切れず。反則かどうかぎりぎりでしたがノーコール。

結果はPanthersの2戦2勝。Edmontonが2試合で1ゴールに抑え込まれたという2試合なので、その象徴的シーンがあのMcDavidに打たせなかったTkachukのプレーだったということにもなりそうです。

評判の鉄のディフェンスでPanthers発進

NHL Stanley Cup Final第1戦、戦前から評判だったFlorida Panthersのディフェンスが冴え渡り3−0での快勝スタートとなっています。試合終了直前のエンプティネットゴールまでは2−0の時間帯が長く、通常のオフェンスの火力の高いEdmonton Oilersなら離されているという状況ではなかったはずですが、実際に試合を見ているとOilersが攻撃ゾーンで攻めていても形になっていかない。それだけPanthersディフェンスの位置取りと圧力のかけかたが安定して冴えていたという評価で良いのだと思います。

Panthersのゴールは試合開始間もなくにあっさり決まってしまった先制点が決勝点。
第2ピリオドの追加点はPanthers9番Sam Bennettが自身でゴール裏へダンプインしたパックをスピードが乗ったまま壁際で追いついて自身で折り返しパス。これがゴール正面へ追従チームメイトにズバリ決まってのもの。Edmontonディフェンスがゴールライン下へ殺到していたため正面はがら空き。たぶんEdmontonのフォワード連中の戻りが遅れたってことでしょう。
このPanthersの技ありゴールが効いて、2点差が遠い残りの試合時間となってPanthers快勝です。ほぼ完全に前評判通りの試合になってしまったEdmonton Oilersの次戦での戦術変更が期待されます。注目のConnor McDavidは6SOG。

Oilersが地元でStanley Cup Final到達

NHLプレーオフ西カンファレンス第6戦、Dallas Stars@Edmonton Oilers。試合の山谷は少なめながら良いものを見ました。プレーオフのシリーズ決定試合の緊張感は違います。

古豪Edmonton Oilersが2006年以来18年ぶりのStanley Cup Final進出を賭けての地元での試合。優勝したのは1990年が最後。
現ホームアリーナRogers Placeは2016年開場の新しいアリーナ。カナダとアメリカでは経済力と地元自治体のアリーナ建設への税制対応が異なるためカナダで新しいアリーナを建てるのはずっと大変です。Edmontonのような人口規模の小さめの地方都市では特にそうです。米国の都市の方が同じアリーナを建てても稼働率が高くなるからいろいろそろばんが異なる。

建つまでは紆余曲折ありながらEdmontonの市民の熱意で建てることができた最新鋭のアリーナ。私はEdmontonへ旅したことがありますので、どれほどEdmontonの都市部が小さくてそこを出るとあっという間に都市部が終わってしまうか感覚的に覚えてます。こりゃほんとにすぐだなと思った記憶が強い。

そんなこんなで器が新しく立派になった。現在NHLのベストプレーヤーのConnor McDavidもいる。McDavidをサポートするトップラインの得点力も高い。地元の期待は当然高い。
そのOilersが遂にStanley Cup Final進出を地元で決定。


Oilersは序盤のパワープレーでMcDavidがStarsディフェンスが4人ゴールを囲む中の狭いスペースを超スピードの個人技で2人かわしてかわして至近距離のバックハンドのアッパーデッキゴール。向こう何年も繰り返し放映されるであろう早業ですね。これが試合開始から10分以上でEdmonton側の唯一のSOG。

ホッケー観戦の難点というとこういうスーパープレーがライブではなにが起こったのかわからないうちに入っていることですか。ビデオで見るまでMcDavidが何をしたのか見えない。わかんないうちに入ってる。だからライブで見たからと言って他のスポーツみたいに見た瞬間の感動が高いわけじゃない。ですから自己満足ですけど、でもまあ良いものを見たということで。

その後Oilersは第1ピリオド中に再びパワープレーゴールが決まって2−0。この時点でEdmontonのSOGはたったの3本でそのうち2本がゴールになってるんですから効率良い。Dallasの方は第1ピリオドだけでSOG12本。ペースはDallasが握ってるしパワープレーの機会も2度づつなのに負けているっていう状態ですね。

結局Oilersは試合を通してSOGが10本。これはNHLの長いポストシーズンで勝利チームの歴史上最少タイ。最初にとった2点をそのまま守り切る流れ。第3ピリオド半ばにDallasが遂にゴールを割って2-1となって最後まで緊張のフィニッシュ。昨夜今夜とせっかく見た試合でFinal進出が連夜とも決まってすっきりです。東はFlorida Panthers。

Dallas StarsはホームアリーナをNBA Dallas Mavericksと共有しているのでもしStarsがStanley Cup Finalに進出できるとホームのAmerican Airlines Centerは来週からダブル興行で盛り上がる可能性がありました。

Dallasのアリーナ地区の連日の混雑はなくなったんですが、TV放送の方は極端な混雑が予定されています。今季はNHL Stanley Cup FinalもNBA FinalsもABCが放映担当の年なので平日連夜のようにどちらかが放送されるヘビーローテション。地上波TVチャンネルがしばらくABC固定になりそうな勢いとなるのでしょう。

試合開始と同時に5対5の喧嘩開始 時代錯誤か営業努力か

ホッケーNHLのNew Jersey Devils@New York Rangers戦で試合開始のフェイスオフと同時に両軍の喧嘩が勃発。以前にも試合開始と同時に殴り合いが始まった試合はライブで見たことがありますが、今回のはゴーリーを除く両軍各5人が参加というところが新しい。試合前からやる気満々だった選手と、状況がこうなっちゃったから俺も殴るかと参加した選手と若干温度差はあったようですがとにかく記録上は各チーム4名が退場処分。こんなシーンが見られるのはNHLだけですね。

文化の一つだから勝手にすればという気もしますし、さすがに今更時代錯誤じゃないのかとも思えます。近隣チームで先月の対戦のときの遺恨をそのまま持ち込んでこの事態となったと説明されてます。

NHLはほぼシーズンがバスケNBAと丸かぶり。NBAが過去30年間に大きくなった陰ではあっても自身の地盤は固めて各地で観客動員は堅調であり、TV放映権も高く売れていて、アメスポでは第4位であっても世界のスポーツリーグでNHLより売上を出すのは英サッカーPremier Leagueのみで世界5位の経済規模。立派なビッグ・ビジネスです。
アメスポの枠内で見ても上位3ジャンル(NFL/MLB/NBA)がリーグ拡張を滞らせている間にNHLのみ米国内でのリーグ拡張に成功するなど独自のビジネス展開で潤っています。


アメスポ全体のカレンダー的には今週末にMarch Madnessが終了するといよいよNBAとNHLがレギュラーシーズンシーズン終盤を迎え、そのままプレーオフに入るNHLにとってはかきいれ時。この時期から露出は上げていきたい時期で、まさかリーグが意図したわけではないでしょうがこういう派手な喧嘩騒ぎも営業努力のうちかもなという気もします。

例年ならMarch Madnessでカレッジスポーツが終わるんですけど、今年はNCAA女子が気炎を上げているので若干様相が違うとも言えます。今週末には男女ともFinal Fourが終わり、カレッジの方はあとはFrozen Four(カレッジホッケーのトーナメント準決勝及び決勝)ぐらいなんですが、今年はWNBAドラフトが4月15日月曜に開催予定。
過去WNBAのドラフトが大きな話題となったことはめったにない(Diana TaurasiとかBrittney Grinerのときぐらい)ですが今年は様子が違う。Caitlin Clarkは別格としても他のカレッジ女子選手がWNBAにエントリーするかどうかをこの時期まで保留にしている選手が多くて、その上女子Final Fourの余韻も冷めない翌週に即ドラフト。ここからが非熱心なスポーツファン相手のシーズン盛り上げの時期なのに、そうならない可能性が。アメスポの競争は健全かつアクティブだなといつもながらに感心。

混雑10月NHL開幕日とプロレス

今日火曜日はNHLの開幕日。ESPNとESPN+で3試合が放送予定。Nashville Preditors@Tampa Bay Lightning、Chicago Blackhawks@Pittsburgh Penguins、Seattle Kraken@Vegas Golden Knightsの3試合。VGKの試合は昨季の優勝の優勝旗掲揚・優勝リング授与その他のセレモニーの放送付きとなってます。

今年もVGKは強いという前評判です。2試合目のBlackhawks@Penguinsは今年のドラフト全体1位指名になったConnor Bedardがいきなり一軍登場となるか。Bedardの憧れの選手はPenguinsのSidney Crosbyとうことで事前盛り上げでBedardとSidの対談ビデオなんかも流れてきています。NHLの次期スーパースター候補のデビュー戦。これをESPNで8PMからのプライム枠で放送して全国お披露目となります。

しかし10月のアメスポの混み合い方は激しくスポーツ放送最大手ESPNの放送のこのBedardデビュー戦がどれほどの視聴者を集められるかは見通せません。裏番組にはMLB ALDS Baltimore Orioles@Texas Rangers第3戦もあるし、NBAはプレシーズンマッチですが優勝候補同士となる昨季のチャンピオンDenver Nuggets@Phoenix Suns戦もある。さらにはプロレスの2団体がPPVクラスの好カードをこの火曜日にぶつけてきて覇を競うという事情もあってどこがどれぐらいの視聴者を確保できるのかわからない。

MLBはFOXでのプレーオフの地上波放送なのでさすがに他の放送を上回るのではないかと思いたいのですが全国区で人気があるとは思えないOriolesとRangersというカードはちょっと弱そうではあります。

プロレスの方はWWEは火曜日は第3ブランドのNXTの通常放映日。ここ1ヶ月ほどNXTは気合が入っていて一軍の人気レスラーを次々と投入していて視聴者数が2−3割も増えてます。対抗団体のAEWのメイン番組であるAEW Dynamiteは通常はTBSで水曜日の定時放送なのですが、今週の水曜日はTBSではMLBのNLDSの放送があるため放映日をずらされて前日の火曜日に放送することになり、それでNXTと時刻が丸かぶりという臨時の放映戦争となってます。

NXTは最大手WWEの第3ブランド。DynamiteはAEWの主番組。これがNXTが一軍選手でテコ入れされてここ最近NXTの視聴者数がDynamiteを上回っている。AEWにとっては負けられない正念場。

そのタイミングで両番組が真裏で対決。WWEは今回のNXTにJohn Cena、Cody Rhodes、Asukaまで投入して時間を延長して3時間番組化で迎え撃つ。AEWの方も移籍したばかりのEdge=Adam CopelandのAEWデビュー戦を含む豪華版のカードを並べてます。番組開始から30分はCMなしと宣言していて絶対にチャンネルを変えさせないぞというかNXTのCMの時間にこっちにチャンネルを変えさせたいということなんでしょう。

プロレスはニッチで特殊で閉じたジャンルなのでメインストリームのMLB/NBA/NHLと視聴者争奪にはさほど影響はないかとも思いますがそれでも同時刻にこれだけ重なるとすごいなと。AEWは通常放送の枠から移動するのでそれ自体が不利だし、同系列のTNTが上述のNBAプレシーズン放送中に裏でということになるため番宣も限られそうですがそれを跳ね返せるのか。MLBとNBAにかぶされたシーズン開幕でNHLがどれだけ数字を出せるのか。下位の健闘が期待される火曜日になります。

NHLドラフト Next Oneの正統後継者デビューへの道

NHLドラフトが開催。Chicago Blackhawksが全体1位でC Connor Bedard17歳を指名。Blackhawksの来季の初戦は@Pittsburgh Penguins戦と決まってます。ESPNで全国放送試合でもあります。この指名を見込んでのこのスケジュールと理解してます。NHL全体でSidney Crosbyの次のNHLスーパースター後継者としてConnor Bedardを全国デビューさせようという計画ですね。Bedardの少年時代からのアイドルはCrosbyだったというんですから出来過ぎのデビュー戦の舞台となります。

解説によればConnor Bedardがすごい才能だという評判は4−5年前から高かったとのこと。17歳の4−5年前っていうのはものすごい早熟な才能ってことでもあります。現在の身長は5 feet 10=178cmですがまだ17歳なのでもっと伸びるかも。体重の方は185 lbs = 84 kgとこの背この年齢にしてはある方に思えます。ついでに言えばかわいらしい顔を最初に見たときはそんなに体重があるとは思いませんでした。
カナダ代表としてIIHF World Junior Championshipでは2022年2023年と連覇。今年の大会では7試合で23ポイントとユースでは無双状態となってます。今年のWorld Juniorは見てなかったんでプレーぶりは存じませんが、上述の通りにNHLもESPNも盛り上げる気満々だっていうのですから期待が高まります。

Crosbyが現在35歳。契約はあと2年残り。契約した当初は永遠のように長いと思えた12年契約の末期になってます。契約最終年の2024−25シーズン後に引退するかはまだわかりませんがNext Oneと呼ばれたCrosbyのキャリアの終焉は間違いなく近づいてます。このタイミングでCrosbyからBedardへNHLのスーパースターのトーチを渡す儀式のような記憶に残る試合になるかどうか。Crosbyもこういう風に舞台を作られたら今から気合も入ってしっかり開幕戦に焦点を合わせてきてくれるんじゃないかと期待できます。シーズン冒頭から気合の入りまくったSidney Crosby、見てみたいもんです。

BedardがどれほどのスピードでNHLで頭角を現すのかわからないですけど、もしCrosbyを継げるようなキャリア序盤となった場合にBedardがどういうニックネームを得るのかもちょっと気になります。Wayne GretzkyがGreat One。Sidney CrosbyがNext One。何か気の利いたニックネーム候補は裏では検討済みなのでしょうね。

Stanley Cup Final決着戦は低視聴率

昨日決着したNHL Stanley Cup Finalの第5戦の視聴率速報値が出ています。1.4%、視聴者数で272万人で第5戦の視聴率では29年ぶりの最低値。優勝決定試合としては30年ぶりの最低値となってます。近年の最低値だった2020年のバブル決勝のときの279万人(Tampa Bay Lightning x Dallas Stars)も下回っています。
今季はStanley Cup Finalが全戦TNT(および同時放送で姉妹局のTBSとTruTV)での放送で全試合がケーブル局での放送となっており視聴率は苦戦が危惧されていましたが、なかなかキツイ数字になってます。

NHLの優勝決定試合がケーブル局での放送となったのは24年ぶり。
1999年のStanley Cup Finalが第6戦で決着していてこの試合がESPNでの放送だったようです。この年のStanley Cup Finalは地上波FOXとESPNがホームごとにに入れ替わって放映、第1, 2, 5戦をFOXで、第3,4, 6戦がESPNの放送という今では珍しい形での放送で、ESPNの放映担当日に決着してます。これが今季以前で最後にNHLチャンピオンの決定が非地上波放送で決まったシーズン。
ただ1999年はインターネット普及以前で時代が異なります。ESPNでのこの1999年第6戦は視聴率2.7%という数字が残っています。昨今では2.7%なんていう数字はよほどの人気番組でもないと叩き出せません。


TNTには地上波の系列局がないため、今年やったような姉妹局のTBSやTruTVでの同時放送が系列内で可能な最大出力となります。
その結果の例としてはStanley Cup Final第3戦では3局併せて1.4%の視聴率(確定)を獲得。内訳はTNTで0.8%、TBSで0.44%、TruTVで0.1%。同じ内容なんですがけっこう見てる局はバラけているんだなと意外に感じました。TNT一局だけの放送だとしたらもっと低かったのか。もしTBSで放送していないならホッケーが見たい人はTNTへチャンネルを変えるんでしょうからTBSやTruTVで見ていた人が丸々欠けるわけではないと思いますがある程度は漏れが出たのでしょうか。

以前から指摘してあった通り昨日の決着戦となった第5戦のみはTBSではStanley Cup Finalが予定されていませんでした。MLB放送を裏番組として放送。NHLの方の試合開始前に既にTBSで試合が始まっていたNew York Yankees@New York Mets戦。その視聴でTBSにとどまったスポーツファンはなにがしかの数はいたのかもなとは思います。

Stanley Cup Finalの放映はESPN/ABC陣営とTNTが隔年で担当なので次にTNT系列がStanley Cup Finalの放送を受け持つのは2025年。それまでにどう態勢を整えられるものでしょうか。
TNTもいろいろ苦しそうなんですよね。手持ちの主力スポーツコンテンツのNBAとNHLがともにシーズンが終わり、今週末からはプロレスAEWの新番組を開始する予定になってます。AEWもかなり苦しそうで視聴率は頭打ちが鮮明になっている中での新番組。NBA/NHLが帰ってくる秋冬までどれほどTNTを助けることができるか。

Vegasがスポーツタウンに進化していく

試合直前になってFlorida Panthersの最大の得点源であるMatthew Tkachuk (今プレーオフ11G13A24 P)の欠場が確定。1勝3敗と崖っぷちのPanthersは敵地でTkachuk抜きで生き残りをかけることになったStanley Cup Final第5戦。

ところでLas Vegasの地元では今週末にサッカーのCONCACAF Nations Leagueの準決勝決勝が行われることになってます。そちらの予定は2日後の6月15日木曜日に準決勝の2試合=パナマ x  カナダそして米代表 x メキシコ。6月18日日曜日に決勝と3位決定戦。ということは木曜日からメキシコ代表のファンが大挙Las Vegasに押し寄せるはずです。メキシコ代表の試合は全米どこで開催になってもほぼ常に満員。それも特に相手が米代表だと彼らは燃えます。開催場所はNFL Las Vegas Raidersの本拠地Allegiant Stadium、収容61,000人。
Vegas Golden KnightsがStanley Cup Finalまで勝ち残るかどうかはサッカーの方が予定を組んだ時点ではわからなかったわけですが今週はVegasはすっかりスポーツタウン化することになります。2017-18年シーズンにVegas Golden KnightsがNHLでプレーし始めるまではメジャープロスポーツが存在しなかった都市なんですが。

もし今日火曜日にVegas Golden Knightsが地元で優勝を決めた場合に市内で行われるビクトリーパレードの日程がちょっと気になります。過去の例だと優勝決定の2日後辺りにパレードが開催される場合が多いはず。それはもろにサッカーの米 x メキシコ戦の日になります。夜開催のサッカーは気にせずそのままやっちゃっても良いのかもしれませんがどうするんでしょうか。Las Vegasのメジャープロチームの優勝は初なのでパレードのルートなどの周知もいきわたっていないでしょうしどうなることか。
またもしStanley Cup Finalが第7戦までもつれた場合は@Vegasでの試合は月曜日に開催予定でサッカーファンはVegasを去ったあととなります。


という試合前の状況だったんですが、試合の方はVegasの一方的な試合となり第2P終盤にたたみかけて6-1と一気にリードを広げたところでもう優勝したも同然とアリーナ内外はお祭りムードになってました。創設6年目でStanley Cupゲット。NHLには何十年もカップに届いていない名門チームがいくつもある中、新参VGKが順調過ぎる過程で初優勝。
今季のある時点でVegas Golden Knightsがホッケーファンの間で嫌われているという話題を教えてもらったのですが、それってそういう何十年も苦しんでる名門チームのファンからやっかまれているってことでしょうか。それがあっても不思議じゃない順調な勝ちっぷり。

Panthersの方はここまで大差での完敗ではTkachukがいても結果は変わらなかっただろうなと諦めでしょう。Panthersは過去2シーズン州内ライバルのTampa Bay Lightningの壁に跳ね返されてきました。特に2年前のPanthers x Lightningのシリーズは一回戦だったんですけど大激戦で個人的には惹きつけられました。たぶんあの年のプレーオフで優勝したLightningから見て近年一番きついプレーオフシリーズだったかと。
そして翌年の2022年のプレーオフにはPanthersはレギュラーシーズン最多勝で勇躍乗り込むも二回戦でLightningにスイープ敗戦で初優勝の夢を断たれる結果に。
やっとLightningの東3連覇が途切れた今季はPanthersや他の東のチームにとってはチャンス。そこで今季のレギュラーシーズン王者だったBoston Bruinsが一回戦逆転敗退。Bruinsを屠ったのは昨年のレギュラーシーズン王者のPanthers。

これでNHLは今季のBoston Bruins、昨季のFlorida Panthers、3年前のTampa Bay LightningとレギュラーシーズンをNHL史上に残るような好成績で勝ち抜いてきたチームが毎シーズンプレーオフ序盤であえなく敗退というパターンを繰り返しています。
同時にその翌年にプレーオフ好成績というパターンも存在しています。Lightningは2018-19レギュラーシーズン最強→プレーオフ一回戦スイープ敗退→翌シーズン優勝。Panthersは優勝には届きませんでしたが2021-22レギュラーシーズン最強→プレーオフ二回戦スイープ敗戦→翌シーズンStanley Cup Final到達。
このパターンが生きていれば来季はBoston Bruinsの逆襲優勝狙いのシーズンになるのでしょうがどうなりますか。

最終スコアはVegas Golden Knights 9-3 Florida Panthers。Vegasが4勝1敗。
試合終了前10秒以上残ってる段階でVegasのベンチの選手が氷上に殺到。さすがに審判はToo many men on iceの反則は取らず。
これでNHLもNBAも第5戦で決着、すんなり冬スポーツ2種目がシーズンを終えています。
なお今日の試合はTNTでの放送で、TNTの姉妹局のTBSは同時刻にMLB放送をしていました。そちらがなかなかの激戦でさらに粘着物質での退場者が出たりというおもしろい試合。NHLの優勝決定試合がケーブル局で放送されるのはたぶん初、または何十年ぶりのはず。その上裏番組で削られてどんな視聴率の数字を出しているのかはちょっと気になります。

殺到するPanthersをかわしてVegas王手

Stanley Cup Final第4戦 Vegas Golden Knights@Florida Panthers。Vegasが第2Pまで3-0とリード。このまま第2Pが終わると敗色濃厚となりそうだったPanthersですが、ラッキーゴールが決まって3−1。これはたぶん長年ビデオが残る珍しいゴール。Panthersの選手はゴール付近にまったくいない状態で叩いたパックがVegasのディフェンス2名に当たって跳ね返ったパックがゴールに突き刺さりました。ダブルで跳ねてなおかつあれだけのパックの速度があってゴーリーも反応できない。ラッキーラッキー。

ラッキーでもなんでもここで2点差にしておいたのが大きかったです。第3PにはPanthersの意図の見える技ありゴールで3−2と迫りました。これは難しい体勢から折り返しのパス出ししての美しいゴール。

最終盤、4分を切ってからの攻防は激しく両軍とも選手を入れ替える機会もない長いシフトとなって死闘モードになってテンションが高いホッケーに。そこからはPanthersが6人攻撃に移行、残り20秒過ぎになってからは反則で6人対4人の戦い、時間切れ寸前までゴール前での乱戦となりましたがVegasが逃げ切って3勝1敗。初制覇に王手をかけてます。

最後のぎりぎりの戦いをビデオを見ると前戦でも終盤の同点ゴールを決めていたMatthew Tkachukが試合終了3秒前にパックをゴールに向けて叩いているんですね。それをVegasのゴーリーAdin Hillが伸ばしていた脚でセーブして逃げ切ったと。ホッケーってこういう具合でライブで見ていたら一瞬で終わってしまって良くわからない、でもあとからビデオ見るとあーこうだったのかすごいとか惜しいってことになるんですよね。

この最後の熱戦が起きたのは第2Pのラッキーゴールのおかげではあります。


記事検索
最新コメント
読者登録
LINE読者登録QRコード
メッセージ

名前
メール
本文