アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NHL/Ice Hockey

Edmontonの追撃届かず

NHL Stanley Cup Final第3戦。地元の熱い期待を背負ったEdmonton Oilersでしたが追撃及ばず、Florida Panthers 4-3 Edmonton OilersでFlorida Panthersの3戦全勝となってます。第4戦は2日後土曜日に。

第2ピリオドが終わった時点でPanthersの4−1。会場はお通夜、スタジオ解説の元Oilersの栄光の時代のOBであるMark Messierさんは怒りで顔がこわばって声が震えてる。笑ってはいけないんですが、やーすげー怒ってるなぁとエンタメレベルになっていました。
まあ点の取られ方も立て続けにPanthersに3ゴールを食った流れがもう流れが止まらないのかと思わせるところがありましたしね。

それが第3ピリオドにまずラッキーゴールでOilersが1点を返す。ゴールの枠からかなり外れたショットがPanthersの選手のお尻に当たって跳ね返ったのがゴールネットを揺らしました。4-2。

これでなんとか息を吹き返したOilersが攻勢を続け残り5分に3点目が決まってます。これもPanthersのゴーリーのSergei Bobrovskyからしたら2点目と同じくどうしようもなかったゴール。ゴール前にいたOilersの選手の胸(?)に当たったパックがそのままゴールイン。
どんなゴールでもゴールはゴール。観客も熱狂。まだ5分もある。

この展開、昨夜のNBA Finals第3戦での展開とそっくりなんですよね。地元のDallas Mavericksが第4Qに21点差までつけられて3連敗濃厚だったところから追撃して残り5分で3点差まで迫った。結局は地元MavericksはエースLuka Doncicの痛恨の退場で及ばなかったわけですが、さあ今夜もここからも同じかそれともOilersはもう1ゴールをねじり込めるのか。

結果はOilersの追撃はここまで。Oilersがエンプティネット攻撃に行きたいタイミングのところでのPanthersの圧力がかかってゴーリーを引き上げるタイミングが遅れた辺りでOilersの勢いが削がれたようにも見えました。
6人対5人になってからのPanthersのエンプティネット狙いのロング・ショットがポストに当たってぎりぎりハズレとなってOilersは命脈を保った辺りもはらはら。
最後1分残りとなったあとにPanthers側のコーナーにパックが閉じ込められてOilersがなんとか掘り出してプレーしようとするものの時間がどんどん経過する辺りの緊迫感はホッケー独特のものがあります。あれを見てると大昔のホッケーのルールで選手のスケートのブレードの間でパックが見えなくなると笛が鳴って試合が止まるルールだった時代のことをいつもちらっと思い出します。

なお先日、今日の第3戦がOilersのホームアリーナである2016年開場のRogers PlaceでのStanley Cup Finalの初めての試合であると書きましたが、正確ではなかったのでここで訂正しておきます。2020年のパンデミック中のバブル開催となった2020年9月のStanley Cup FinalがRogers Placeで開催されていました。
出場したのはOilersではなく、Tampa Bay LightningとDallas Stars。一般観客は入場ができず選手家族など極少数の人が入場できたのみ。特殊な事例ではありますがそのときに全6試合のStanley Cup Finalの試合がRogers Placeで開催されたことがあった、というのが正しい情報です。
よってRogers PlaceでのStanley Cup Finalの試合は今日が7試合目。Oilersが出場しての@Rogers PlaceでのStanley Cup Finalは初ということになります。

MLBベストカードでもStanley Cup Finalがしのぐ

これが先週末からちょっと気になっていたことがあったので書きます。先週土曜日にNHLのStanley Cup Final第1戦と、MLBのFOXでのLos Angeles Dodgers@New York Yankees戦が同時刻にどちらも地上波で放送されていたのです。この力関係はどんなものなのかなと気になっていました。視聴率の数字のことです。

今季DodgersとYankeesが対戦するのはこの3連戦のみ。再戦の可能性はWorld Seriesでありますが。DodgersがYankee Stadiumに登場するのは8年ぶりだとかで地元は事前に大いに盛り上がっていたシリーズです。
ニューヨークとLAの全米2大都市の人気チーム同士。YankeesはALトップの成績。Dodgersの方はNL2位、NL西地区では2位以下に差をつけている。両軍ともに中心打者が好成績を出しており派手。今のMLBで全国区でこれ以上のレギュラーシーズンのカードはまずないだろうというカードです。

でMLBの方の視聴率の数字がなかなか出なくてこの記事も遅れることになりました。やっとアップデートされたのでここで見るとNHLの方が312万人、MLBの方が291万人。経済規模などジャンルとしてはまだMLBの方が上でしょうがこの対決ではStanley Cup FinalがMLBのベストカードをしのいで当日の最高視聴率番組となってます。

NHLの方はFlorida Panthers x Edmonton Oilersで一方がカナダのチームである分、米国内での視聴率では不利ですがそれでもMLBのベストカードを上回って面目は立ったというところでしょう。特に18-49歳のコア年齢層では13%対8%でNHLの快勝と言って良い。

MLB側の番組名が「MLB: Regional Coverage」となっているのは全国的にはDodgers@Yankeesが優先ですが一部の都市ではCleveland Guardians@Miami Marlinsという極地味なカードに差し替わっていたという事情からそういう番組名の扱いになってます。これはNFLの放送なんかでもよくある事情です。

Oilersオフェンス2戦連続で不発

所用で第3ピリオドしかライブで見られてないんですが、たぶん一番おいしいところだけ見たことになると思います。第3ピリオド開始時点では1-1の同点。そこから地元のFlorida Panthersが粘っこい攻めでリード。続いてPanthersがパワープレーを得ながらもリードを維持するために時間消費に集中してSOGゼロで2分間を終えそうなところからパワープレー終了直前に浅い角度からのゴールが決まって3−1とPanthersリード。

第1戦から5ピリオドで1ゴールしか得点できていないEdmonton Oilers。2点差を追うのは苦しいと見切って5分半残りのところから早くもOilersはゴーリーを引き上げて勝負に行く。この時点では4-on-4の状態だったのでエンプティネットでの5人対4人の変則攻撃。しかしこれも実らず、エンプティネットが決まって勝負あり。最終スコアFlorida Panthers 4-1 Edmonton Oilers。

4-on-4のところでOilersのエースConnor McDavidが独走となりそうなスピードでゴールに迫ったところがクライマックだったですか。追走していたMathew Tkachukの必死のチェックのかいあってMcDavidは打ち切れず。反則かどうかぎりぎりでしたがノーコール。

結果はPanthersの2戦2勝。Edmontonが2試合で1ゴールに抑え込まれたという2試合なので、その象徴的シーンがあのMcDavidに打たせなかったTkachukのプレーだったということにもなりそうです。

評判の鉄のディフェンスでPanthers発進

NHL Stanley Cup Final第1戦、戦前から評判だったFlorida Panthersのディフェンスが冴え渡り3−0での快勝スタートとなっています。試合終了直前のエンプティネットゴールまでは2−0の時間帯が長く、通常のオフェンスの火力の高いEdmonton Oilersなら離されているという状況ではなかったはずですが、実際に試合を見ているとOilersが攻撃ゾーンで攻めていても形になっていかない。それだけPanthersディフェンスの位置取りと圧力のかけかたが安定して冴えていたという評価で良いのだと思います。

Panthersのゴールは試合開始間もなくにあっさり決まってしまった先制点が決勝点。
第2ピリオドの追加点はPanthers9番Sam Bennettが自身でゴール裏へダンプインしたパックをスピードが乗ったまま壁際で追いついて自身で折り返しパス。これがゴール正面へ追従チームメイトにズバリ決まってのもの。Edmontonディフェンスがゴールライン下へ殺到していたため正面はがら空き。たぶんEdmontonのフォワード連中の戻りが遅れたってことでしょう。
このPanthersの技ありゴールが効いて、2点差が遠い残りの試合時間となってPanthers快勝です。ほぼ完全に前評判通りの試合になってしまったEdmonton Oilersの次戦での戦術変更が期待されます。注目のConnor McDavidは6SOG。

Oilersが地元でStanley Cup Final到達

NHLプレーオフ西カンファレンス第6戦、Dallas Stars@Edmonton Oilers。試合の山谷は少なめながら良いものを見ました。プレーオフのシリーズ決定試合の緊張感は違います。

古豪Edmonton Oilersが2006年以来18年ぶりのStanley Cup Final進出を賭けての地元での試合。優勝したのは1990年が最後。
現ホームアリーナRogers Placeは2016年開場の新しいアリーナ。カナダとアメリカでは経済力と地元自治体のアリーナ建設への税制対応が異なるためカナダで新しいアリーナを建てるのはずっと大変です。Edmontonのような人口規模の小さめの地方都市では特にそうです。米国の都市の方が同じアリーナを建てても稼働率が高くなるからいろいろそろばんが異なる。

建つまでは紆余曲折ありながらEdmontonの市民の熱意で建てることができた最新鋭のアリーナ。私はEdmontonへ旅したことがありますので、どれほどEdmontonの都市部が小さくてそこを出るとあっという間に都市部が終わってしまうか感覚的に覚えてます。こりゃほんとにすぐだなと思った記憶が強い。

そんなこんなで器が新しく立派になった。現在NHLのベストプレーヤーのConnor McDavidもいる。McDavidをサポートするトップラインの得点力も高い。地元の期待は当然高い。
そのOilersが遂にStanley Cup Final進出を地元で決定。


Oilersは序盤のパワープレーでMcDavidがStarsディフェンスが4人ゴールを囲む中の狭いスペースを超スピードの個人技で2人かわしてかわして至近距離のバックハンドのアッパーデッキゴール。向こう何年も繰り返し放映されるであろう早業ですね。これが試合開始から10分以上でEdmonton側の唯一のSOG。

ホッケー観戦の難点というとこういうスーパープレーがライブではなにが起こったのかわからないうちに入っていることですか。ビデオで見るまでMcDavidが何をしたのか見えない。わかんないうちに入ってる。だからライブで見たからと言って他のスポーツみたいに見た瞬間の感動が高いわけじゃない。ですから自己満足ですけど、でもまあ良いものを見たということで。

その後Oilersは第1ピリオド中に再びパワープレーゴールが決まって2−0。この時点でEdmontonのSOGはたったの3本でそのうち2本がゴールになってるんですから効率良い。Dallasの方は第1ピリオドだけでSOG12本。ペースはDallasが握ってるしパワープレーの機会も2度づつなのに負けているっていう状態ですね。

結局Oilersは試合を通してSOGが10本。これはNHLの長いポストシーズンで勝利チームの歴史上最少タイ。最初にとった2点をそのまま守り切る流れ。第3ピリオド半ばにDallasが遂にゴールを割って2-1となって最後まで緊張のフィニッシュ。昨夜今夜とせっかく見た試合でFinal進出が連夜とも決まってすっきりです。東はFlorida Panthers。

Dallas StarsはホームアリーナをNBA Dallas Mavericksと共有しているのでもしStarsがStanley Cup Finalに進出できるとホームのAmerican Airlines Centerは来週からダブル興行で盛り上がる可能性がありました。

Dallasのアリーナ地区の連日の混雑はなくなったんですが、TV放送の方は極端な混雑が予定されています。今季はNHL Stanley Cup FinalもNBA FinalsもABCが放映担当の年なので平日連夜のようにどちらかが放送されるヘビーローテション。地上波TVチャンネルがしばらくABC固定になりそうな勢いとなるのでしょう。

試合開始と同時に5対5の喧嘩開始 時代錯誤か営業努力か

ホッケーNHLのNew Jersey Devils@New York Rangers戦で試合開始のフェイスオフと同時に両軍の喧嘩が勃発。以前にも試合開始と同時に殴り合いが始まった試合はライブで見たことがありますが、今回のはゴーリーを除く両軍各5人が参加というところが新しい。試合前からやる気満々だった選手と、状況がこうなっちゃったから俺も殴るかと参加した選手と若干温度差はあったようですがとにかく記録上は各チーム4名が退場処分。こんなシーンが見られるのはNHLだけですね。

文化の一つだから勝手にすればという気もしますし、さすがに今更時代錯誤じゃないのかとも思えます。近隣チームで先月の対戦のときの遺恨をそのまま持ち込んでこの事態となったと説明されてます。

NHLはほぼシーズンがバスケNBAと丸かぶり。NBAが過去30年間に大きくなった陰ではあっても自身の地盤は固めて各地で観客動員は堅調であり、TV放映権も高く売れていて、アメスポでは第4位であっても世界のスポーツリーグでNHLより売上を出すのは英サッカーPremier Leagueのみで世界5位の経済規模。立派なビッグ・ビジネスです。
アメスポの枠内で見ても上位3ジャンル(NFL/MLB/NBA)がリーグ拡張を滞らせている間にNHLのみ米国内でのリーグ拡張に成功するなど独自のビジネス展開で潤っています。


アメスポ全体のカレンダー的には今週末にMarch Madnessが終了するといよいよNBAとNHLがレギュラーシーズンシーズン終盤を迎え、そのままプレーオフに入るNHLにとってはかきいれ時。この時期から露出は上げていきたい時期で、まさかリーグが意図したわけではないでしょうがこういう派手な喧嘩騒ぎも営業努力のうちかもなという気もします。

例年ならMarch Madnessでカレッジスポーツが終わるんですけど、今年はNCAA女子が気炎を上げているので若干様相が違うとも言えます。今週末には男女ともFinal Fourが終わり、カレッジの方はあとはFrozen Four(カレッジホッケーのトーナメント準決勝及び決勝)ぐらいなんですが、今年はWNBAドラフトが4月15日月曜に開催予定。
過去WNBAのドラフトが大きな話題となったことはめったにない(Diana TaurasiとかBrittney Grinerのときぐらい)ですが今年は様子が違う。Caitlin Clarkは別格としても他のカレッジ女子選手がWNBAにエントリーするかどうかをこの時期まで保留にしている選手が多くて、その上女子Final Fourの余韻も冷めない翌週に即ドラフト。ここからが非熱心なスポーツファン相手のシーズン盛り上げの時期なのに、そうならない可能性が。アメスポの競争は健全かつアクティブだなといつもながらに感心。

混雑10月NHL開幕日とプロレス

今日火曜日はNHLの開幕日。ESPNとESPN+で3試合が放送予定。Nashville Preditors@Tampa Bay Lightning、Chicago Blackhawks@Pittsburgh Penguins、Seattle Kraken@Vegas Golden Knightsの3試合。VGKの試合は昨季の優勝の優勝旗掲揚・優勝リング授与その他のセレモニーの放送付きとなってます。

今年もVGKは強いという前評判です。2試合目のBlackhawks@Penguinsは今年のドラフト全体1位指名になったConnor Bedardがいきなり一軍登場となるか。Bedardの憧れの選手はPenguinsのSidney Crosbyとうことで事前盛り上げでBedardとSidの対談ビデオなんかも流れてきています。NHLの次期スーパースター候補のデビュー戦。これをESPNで8PMからのプライム枠で放送して全国お披露目となります。

しかし10月のアメスポの混み合い方は激しくスポーツ放送最大手ESPNの放送のこのBedardデビュー戦がどれほどの視聴者を集められるかは見通せません。裏番組にはMLB ALDS Baltimore Orioles@Texas Rangers第3戦もあるし、NBAはプレシーズンマッチですが優勝候補同士となる昨季のチャンピオンDenver Nuggets@Phoenix Suns戦もある。さらにはプロレスの2団体がPPVクラスの好カードをこの火曜日にぶつけてきて覇を競うという事情もあってどこがどれぐらいの視聴者を確保できるのかわからない。

MLBはFOXでのプレーオフの地上波放送なのでさすがに他の放送を上回るのではないかと思いたいのですが全国区で人気があるとは思えないOriolesとRangersというカードはちょっと弱そうではあります。

プロレスの方はWWEは火曜日は第3ブランドのNXTの通常放映日。ここ1ヶ月ほどNXTは気合が入っていて一軍の人気レスラーを次々と投入していて視聴者数が2−3割も増えてます。対抗団体のAEWのメイン番組であるAEW Dynamiteは通常はTBSで水曜日の定時放送なのですが、今週の水曜日はTBSではMLBのNLDSの放送があるため放映日をずらされて前日の火曜日に放送することになり、それでNXTと時刻が丸かぶりという臨時の放映戦争となってます。

NXTは最大手WWEの第3ブランド。DynamiteはAEWの主番組。これがNXTが一軍選手でテコ入れされてここ最近NXTの視聴者数がDynamiteを上回っている。AEWにとっては負けられない正念場。

そのタイミングで両番組が真裏で対決。WWEは今回のNXTにJohn Cena、Cody Rhodes、Asukaまで投入して時間を延長して3時間番組化で迎え撃つ。AEWの方も移籍したばかりのEdge=Adam CopelandのAEWデビュー戦を含む豪華版のカードを並べてます。番組開始から30分はCMなしと宣言していて絶対にチャンネルを変えさせないぞというかNXTのCMの時間にこっちにチャンネルを変えさせたいということなんでしょう。

プロレスはニッチで特殊で閉じたジャンルなのでメインストリームのMLB/NBA/NHLと視聴者争奪にはさほど影響はないかとも思いますがそれでも同時刻にこれだけ重なるとすごいなと。AEWは通常放送の枠から移動するのでそれ自体が不利だし、同系列のTNTが上述のNBAプレシーズン放送中に裏でということになるため番宣も限られそうですがそれを跳ね返せるのか。MLBとNBAにかぶされたシーズン開幕でNHLがどれだけ数字を出せるのか。下位の健闘が期待される火曜日になります。

NHLドラフト Next Oneの正統後継者デビューへの道

NHLドラフトが開催。Chicago Blackhawksが全体1位でC Connor Bedard17歳を指名。Blackhawksの来季の初戦は@Pittsburgh Penguins戦と決まってます。ESPNで全国放送試合でもあります。この指名を見込んでのこのスケジュールと理解してます。NHL全体でSidney Crosbyの次のNHLスーパースター後継者としてConnor Bedardを全国デビューさせようという計画ですね。Bedardの少年時代からのアイドルはCrosbyだったというんですから出来過ぎのデビュー戦の舞台となります。

解説によればConnor Bedardがすごい才能だという評判は4−5年前から高かったとのこと。17歳の4−5年前っていうのはものすごい早熟な才能ってことでもあります。現在の身長は5 feet 10=178cmですがまだ17歳なのでもっと伸びるかも。体重の方は185 lbs = 84 kgとこの背この年齢にしてはある方に思えます。ついでに言えばかわいらしい顔を最初に見たときはそんなに体重があるとは思いませんでした。
カナダ代表としてIIHF World Junior Championshipでは2022年2023年と連覇。今年の大会では7試合で23ポイントとユースでは無双状態となってます。今年のWorld Juniorは見てなかったんでプレーぶりは存じませんが、上述の通りにNHLもESPNも盛り上げる気満々だっていうのですから期待が高まります。

Crosbyが現在35歳。契約はあと2年残り。契約した当初は永遠のように長いと思えた12年契約の末期になってます。契約最終年の2024−25シーズン後に引退するかはまだわかりませんがNext Oneと呼ばれたCrosbyのキャリアの終焉は間違いなく近づいてます。このタイミングでCrosbyからBedardへNHLのスーパースターのトーチを渡す儀式のような記憶に残る試合になるかどうか。Crosbyもこういう風に舞台を作られたら今から気合も入ってしっかり開幕戦に焦点を合わせてきてくれるんじゃないかと期待できます。シーズン冒頭から気合の入りまくったSidney Crosby、見てみたいもんです。

BedardがどれほどのスピードでNHLで頭角を現すのかわからないですけど、もしCrosbyを継げるようなキャリア序盤となった場合にBedardがどういうニックネームを得るのかもちょっと気になります。Wayne GretzkyがGreat One。Sidney CrosbyがNext One。何か気の利いたニックネーム候補は裏では検討済みなのでしょうね。

Stanley Cup Final決着戦は低視聴率

昨日決着したNHL Stanley Cup Finalの第5戦の視聴率速報値が出ています。1.4%、視聴者数で272万人で第5戦の視聴率では29年ぶりの最低値。優勝決定試合としては30年ぶりの最低値となってます。近年の最低値だった2020年のバブル決勝のときの279万人(Tampa Bay Lightning x Dallas Stars)も下回っています。
今季はStanley Cup Finalが全戦TNT(および同時放送で姉妹局のTBSとTruTV)での放送で全試合がケーブル局での放送となっており視聴率は苦戦が危惧されていましたが、なかなかキツイ数字になってます。

NHLの優勝決定試合がケーブル局での放送となったのは24年ぶり。
1999年のStanley Cup Finalが第6戦で決着していてこの試合がESPNでの放送だったようです。この年のStanley Cup Finalは地上波FOXとESPNがホームごとにに入れ替わって放映、第1, 2, 5戦をFOXで、第3,4, 6戦がESPNの放送という今では珍しい形での放送で、ESPNの放映担当日に決着してます。これが今季以前で最後にNHLチャンピオンの決定が非地上波放送で決まったシーズン。
ただ1999年はインターネット普及以前で時代が異なります。ESPNでのこの1999年第6戦は視聴率2.7%という数字が残っています。昨今では2.7%なんていう数字はよほどの人気番組でもないと叩き出せません。


TNTには地上波の系列局がないため、今年やったような姉妹局のTBSやTruTVでの同時放送が系列内で可能な最大出力となります。
その結果の例としてはStanley Cup Final第3戦では3局併せて1.4%の視聴率(確定)を獲得。内訳はTNTで0.8%、TBSで0.44%、TruTVで0.1%。同じ内容なんですがけっこう見てる局はバラけているんだなと意外に感じました。TNT一局だけの放送だとしたらもっと低かったのか。もしTBSで放送していないならホッケーが見たい人はTNTへチャンネルを変えるんでしょうからTBSやTruTVで見ていた人が丸々欠けるわけではないと思いますがある程度は漏れが出たのでしょうか。

以前から指摘してあった通り昨日の決着戦となった第5戦のみはTBSではStanley Cup Finalが予定されていませんでした。MLB放送を裏番組として放送。NHLの方の試合開始前に既にTBSで試合が始まっていたNew York Yankees@New York Mets戦。その視聴でTBSにとどまったスポーツファンはなにがしかの数はいたのかもなとは思います。

Stanley Cup Finalの放映はESPN/ABC陣営とTNTが隔年で担当なので次にTNT系列がStanley Cup Finalの放送を受け持つのは2025年。それまでにどう態勢を整えられるものでしょうか。
TNTもいろいろ苦しそうなんですよね。手持ちの主力スポーツコンテンツのNBAとNHLがともにシーズンが終わり、今週末からはプロレスAEWの新番組を開始する予定になってます。AEWもかなり苦しそうで視聴率は頭打ちが鮮明になっている中での新番組。NBA/NHLが帰ってくる秋冬までどれほどTNTを助けることができるか。
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