アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NHL/Ice Hockey

Peacockがすぐに五輪オンデマンド分をなくしてしまう問題

無事ミラノ五輪が閉幕。NBC系列のPeacockがストリーミングで多くの放送を担当していたんですが、どんどん消えてます。そもそもPeacockは試合分は放送するけど試合後の表彰式部分の放送がなかったり構成がTV分と異なっていて不満だったのですが、さらにストリーミングサービスの特徴・特典でもあるまとめ見もできない仕様のようです。

ホッケーはそれでも数日はオンデマンドの見返しができていたと思いますがフィギュアスケートは大変なペースで消えていて不満の声があがっている。一説にはフィギュアスケートは使用楽曲の著作権の侵害問題があるのでという解説もされているようですが、それは現時点では憶測のはず。NBCもIOCもそのような公式声明を出しているわけではない。

スポーツ放送は例えばNBAやNHLの放送もオンデマンドにはならない(試合中に見始めれば試合開始時点に戻れる仕様の場合はありますが)など制約がある場合はしばしばなので、五輪に限ったことではないですが、フィギュアスケートを好んで見る層って年中スポーツ番組を見ているのと異なる層である可能性が高い。ドラマなどをまとめ見をするつもりでストリーミングサービスを楽しんでる人たちだとあっという間にに消えてしまっていたフィギュアに非難轟々、消されるとわかっていたらもっとすぐに見たのに的な苦情が出てるようです。

それに対応したのかGalaの分は今はPeacockで見られるように戻ってる。戻ってるってことは言われていた楽曲の著作権が云々とか、IOCとの放映権契約のせいではなかったということなんですかねー。戻ってはいるんですけどPeacock上の少しわかりにくいところで私は見つけたので、よく意味はわかりません。

ホッケーだと男女とも決勝戦(いずれも米代表対カナダ戦)はまだオンデマンドで見られます。戦ってる本人たちは眼の前の試合に忙しくて画像で見る機会が少なさそう。この分じゃ自宅についた頃には自分の演技をTVで確認する方法としてはPeacockは役に立たないのかもです。

NHL選手で構成された男子米代表はチャーター便でニューヨークに向かって帰る予定だったのが東海岸がブリザードで欠航便が続発して近隣の空港が混乱するのが必至ということで、急遽エントリーポイントをフロリダ州マイアミに変更。そこからそれぞれのNHLチームの次戦のへ向かうことになる流れに。
雪で荒れるメトロポリタンエリアでの試合はリーグ再開戦では2試合のみ予定されているようです。決勝でゴールデンゴールを決めたヒーローのJack HughesはNew Jersey Devils所属でホームゲームが待ってるんでマイアミからスケジュールの荒れたニューヨーク(たぶんNewark)に向けて移動が待ってることになります。火曜夜か試合当日のニューヨーク入りなら天候も運行も改善しているはず。
試合の再開は水曜日とすぐです。さすがに日曜日まで戦ったメンバーはリーグ再開初戦は出場に手心を加えてもらえるのかそれともフル回転なんですかね。五輪に出場してないメンバーは2週間リフレッシュ休暇の後でコンデイションの差が大きいですが。


ちなみにPeacockで私が毎年今頃見ているラグビーの6 Nationsも現在進行中ですが、Super Bowlの週末に開幕した開幕戦の3試合も含め全試合がオンデマンドで見られます。つまりはオンデマンドの状況は契約次第。でもフィギュアスケートへの苦情には急遽対処したって感じなのかな。

6 Nationsは米国内での報道がゼロなのでこっちから探しに行かない限り試合結果をまったく知らないままで後追いで全編を観戦できます。五輪中は消化が進みませんでしたが、World Baseball Classicが始まる前には6 Nationsも追いついておかないと。WBCにMarch Madnessとイベントが続くので見る機会が失われますから。ただ今季の様子ではフランスがぶっちぎりそうで最終週まで見なくてもいいのかもしれないです。

米代表男子ホッケーが3度目の金メダル

ミラノ冬季五輪の最後のイベント、男子アイスホッケー決勝。苦しい試合を耐えて延長戦で制したのは米代表でした。2−1。米代表男子の金メダルは3度目。過去2度は自国開催だったので国外での優勝は初。

先制したのは米代表でしたが、その後の試合の流れはカナダ。試合中に米代表のBrady Tkachuk(NHL Ottawa Senators)が自軍のメンバーにさかんに檄を飛ばしてましてました。明らかに劣勢で後ろ向きのスケーティングが多く切り替えての反攻も勢いがない。縦の圧力の強いカナダに米代表は守勢の時間帯が長くなり厳しい展開に。
カナダ側から言えば準々決勝、準決勝に続いてリードされてから試合のペースを握って追う展開。

米代表のゴーリーConnor Hellebuyck(Winnipeg Jets)のセーブが米代表を救い続けて1-1のまま試合は終盤へ。この時点でもカナダの攻勢は続いていたのですがそこで大きな転機が。
カナダ側のハイスティックがダブルマイナーと判定されて4分間の米代表のパワープレー(PP)に。残りが6分半。ここが押されまくりの米代表の最大のチャンスとなりました。期待の展開。

ところがここでも米代表ほとんどシュートを打つところまでいけない。4分もあるのでPPの前の方は数的優位を保って時間を消費、相手を疲弊させた上でゴールできればそれが一番良い展開なのはそうなのですが、そうはならない。カナダのペナルティキリングが冴えて10秒、20秒とカナダのポゼションが続き4分もあると思ったPPの時間はあっさり減っていく。

そうこうしているうちになんと今度は米代表側のハイスティック、その上コールがディレイ。カナダはGKを引き上げて自陣でパックを悠々とキープしてダブルマイナーの時間は減っていくし、その後はカナダのPPとなるのが見えてるという、一転米代表がピンチに直面する展開に。そのカナダのパックを米代表が走り回って追い回さないのでその後のPPの時間交換分が悪くなる一方。その辺をみても米代表のメンバーたちが相当に走り疲れていたのでしょう。

4人対4人の時間が40秒ほどあった後に、今度はカナダのPP、米代表、ここで事切れるかもという展開です。
しかし耐えきって延長戦へ。ここを凌いだのが勝因でしょう。

延長戦になってしまえば3人対3人、それも製氷タイム後でしっかり休んだ後ですから、レギュレーション内の5人対5人でカナダに押されまくっていたのよりは五分五分に近いチャンスとなるはず。そして最後はJack Hughesがゴールデンゴールを決めて決着。
準々決勝では兄のQuinn Hughesがスウェーデンを相手に延長戦でゴールデンゴールを決めてますから兄弟で五輪のゴールデンゴールを決めて金メダルを獲得したことになります。

米代表はこれで男子・女子ともホッケーでカナダを決勝で下してダブルゴールド。さらに冬季五輪の一番人気競技のフィギュアスケート女子シングルスでも金と五輪期間の最後の数日においしいところを連取でのフィニッシュとなってます。放映しているNBC歓喜の展開ですね。

カナダは準々決勝で負傷してその後出場のなかったSidney Crosbyもユニフォーム姿でメダル授与式には参列。16年前にバンクーバー五輪での決勝でゴールデンゴールを決めたのは若き日のCrosby。出場は叶いませんでしたがケガにも関わらず帰国せずチームに帯同していましたが険しい顔。

カナダのエース格Connor McDavidが試合後速攻でネット上でファンに叩かれているのが気の毒です。なにそれって。確かにMcDavidは期待ほど今大会活躍できませんでした。そして彼はNHLでも最高の選手と言われながら優勝に手が届いていない。熱心なカナダのファンの失望を受けてしまうのかもしれません。確かにMcDavidが失意の顔をしているエンディングというのは私も何度も見たことになるんですけど、批判に値するでしょうか。ちょっとひどいなと。


カナダ男子 0-2からの逆転勝利で決勝へ

ミラノ冬季五輪、男子ホッケー準決勝第1試合で0-2と後手に回った優勝候補本命のカナダが最後は試合時間残り37秒で逆転ゴールを決めて3-2でフィンランドを振り切って決勝進出に成功してます。

第3Pにフィンランド2-1リードで入って、10分過ぎまではフィンランドも耐えたのですが、内容は苦しくカナダの一方的な攻めの時間帯ばかり。フィンランドはパックを持ってセンターラインを超えてもダンプインしかできず、攻めが形にならない。守る時間が長くなりがちだったのでダンプインで交代の時間を稼がないといけないのはわかりますが、あれだけワンパターンで、さらにゴール裏へのダッシュも乏しいとなると、リードしていても時計も全然前に進まないですし、きつい終盤になりました。

残り10分でカナダ側の同点ゴールが決まったあとも情勢は変わらず。最後の残り2分弱の時点でハイスティックの反則がとられてカナダのパワープレー。パワープレーの時間切れ直前に決勝ゴールが決まる。

但しカナダ側のエントリーがオフサイド臭く、残り時間も30秒強しかなかったのでフィンランドはビデオ判定チャレンジ。コマ送りで見てもぎりぎりで、判定変わらず。今大会はビデオ判定は現場の審判がリンク脇の1画面で見るだけの仕組み。NHLでやっているような本部の大画面、最高画質で専門の複数の審判が見るわけではない。我々視聴者がTVで見る以上の解像度では見られない。オフサイドの疑いは残るもののひっくり返すには至らず、という判定は妥当なのでしょう。

フィンランドは惜しい大魚を逃しました。第1Pにパワープレーの開始直後のフェイスオフからそのままゴールが決まり先制。第2P序盤にはショートハンドからの速攻が決まり2−0とカナダの応援のファンを不安顔にさせたまでは良かったのですが、いずれのゴールも言ってみればタイミング良く決まったラッキーゴールの面もあり、上述の通りリードしたあとはカナダの圧力にさらされて徐々にすり減らされていった感じです。

カナダ側は準々決勝・準決勝と最終盤までもつれる接戦を切り抜けて決勝までたどり着きました。決勝の相手はC組1位米代表とB組1位スロバキアの勝者となります。

やはり女子シングルスが冬季五輪の華

ミラノ冬季五輪も終盤。今日は米国東部時間の午後に女子のアイスホッケーが苦しんだ末にエンプティネットの6人攻撃でカナダのゴールをやっと破り、延長戦の末に優勝。その直後の時間帯がフィギュアスケート女子シングルスの最終組の前ぐらいの時間帯となり、そちらで20歳中国系のAlysa Liuが金メダルと女子スポーツファン&五輪放映局のNBCが歓喜の展開となってました。

女子シングルスのメダルは2006年のSasha Cohen(銀)以来、金メダルは2002年のSarah Hughes以来とか。勝ったLiuは生まれていない時代からアメリカって勝ってなかったんですね。よくそんなに長期間勝っていないのにフィギュアスケートの人気がアメリカで落ちきらなかったものだと逆に感心してしまいました。それだけジャンル自体には魅力があったということになる。

Alysa Liuは父親が天安門事件でのデモに加わっていた人でその後米国に亡命。十代で一時引退するも復帰して今回金メダル。明るい性格・使う語彙・ボディランゲージがいまの20歳のアメリカ人のどこにでもいるような感じなのが好感度や商業的な価値が高いのかなとも思います。

出身地はカリフォルニア州Oaklandとなってます。San Franciscoや対岸のOaklandは中華系の市長が選ばれていて一時期中国の海外領みたいな状態になっていた時期がありますが、彼女が生まれ育ったのもその辺りに当たるんじゃないかな。

NBCのフィギュアスケートの解説はずっと長野五輪の金メダリストのTara Lipinski(とクロスドレッサーのJohnny Weir)がやってるんですが、やっと将来の後継者ができた感じでしょうか。4年前に比べてTaraの声がずいぶんおばさんぽくなっていて今回気になっていました。JohnnyとTaraのコンビは掛け合いも良く人気があると思うんですぐにって話ではないと思いますが。


女子ホッケーの方はカナダが第2P序盤にショートハンドでの急襲で先取点。それを守りきるか、という試合時間残り2分まで行きました。今大会圧勝の連続だった米代表の焦りも画面から伝わってくる試合になりましたが、早めにゴーリーを引き上げて6人攻撃。ゴール前での股に来たパックに角度を加えたのが技ありで決まって同点。
延長戦は男子の方でも書きましたけど3人対3人だと両軍交互にシュートの撃ち合いになる。カナダはポゼション持ってもSOGまでもっていけない中、米代表が押し気味に進めて、そのまま決勝点。最後は順当という感じではありました。その前の負けちゃうのか、というサスペンス部分が番組的にはおいしかったでしょう。

米男子代表ホッケー追いすがるスウェーデンを制して準決勝へ

1-0のまま米代表が逃げ切るのかという試合の最終盤1分半残りの時点で、スウェーデンのMika Zibanejad(NHL New York Rangers)がワンタイマーを叩き込んで1−1同点。Zibanejadらしい華麗なヒーローショットがニアポストを叩いて金属音を響かせての同点弾。爽快な一撃。同日のカナダ代表に続いて今大会の優勝候補が延長戦に引きずり込まれました。
準々決勝=8強段階で優勝候補がぎりぎりの勝負に追い込まれるぐらい競技の層が厚いのは盛り上がります。

最後は延長戦3分過ぎに米代表のHughes兄弟のQuinn Hughesの方が決勝ゴールを決めて米代表勝ち上がり。スウェーデンは昨日からの連戦にもかかわらず最後まで優勝候補の米代表に挑み続けましたが試合終了後は全員がっくり首を垂れ、膝をついて呆然疲労困憊の敗退となってます。

準々決勝4試合のうち3試合が延長戦にもつれこむ熱戦。結果は上位シードが全勝、前日にも試合(プレーオフと今大会では呼ばれてます)をした下位シードは苦しいスケジュールにもかかわらず健闘奮戦、大拍手であります。


気になる点はこのスウェーデン代表のスターであるVictor Hedman(Tampa Bay Lightning)が第3Pの1シフトのみ出場となったこと。短い出場だったので記録上は出場時間0分。ケガで無念の欠場、最後の追い込みの時間帯にケガを押して氷上に出てみたもののダメだったようです。

他にもカナダ代表のSidney Crosbyが下半身を痛めて勝負どころの第3P途中で苦しげな表情でリンクを去ってますし、グループラウンドではスイス代表のKevin Fiala(Los Angeles Kings)がカナダ代表のTom Wilsonに壊されてそのまま出場できず、NHLシーズンにも影響することが確実になってます。
このケガはWilsonがダーティプレーをしたっていうわけではないってことになってますが、普段のNHLでの素行が悪いので見えないようにWilsonがなんかしたんじゃないのかと疑いたくなる。

CrosbyやHedmanのケガの程度の情報は今の段階では出てません。Hedmanは敗退したのでこのまま米国行きでしょうが、Crosbyが準決勝やその後に出場可能かどうかはわからない。CrosbyもHedmanもNHLではそれぞれのチームの柱石ですからそちらにも影響が出るようだと、またぞろ五輪への選手派遣の是非が話題にならざるをえない。

来月にはMLBが選手を派遣して行うWorld Baseball Classicもあります。野球とホッケーだとコンタクトスポーツであるホッケーの方がよりケガの可能性は高いのでしょう。隠しようもないケガとなったCrosbyやHedman、Fialaはともかく他にもケガを押して五輪に出場し続けている選手がいるであろうことは想像に難くない。

国を背負うと普段のプロとしてのペース配分以上のプレーをしてしまう、それがケガにつながるという意味ではどの競技も同じではありましょう。NHLの五輪参加組がスムーズにNHLのレギュラーシーズンに復帰できることを祈りたいですし、また来月のWorld Baseball Classicについても同じでケガ人が出ないことを祈りたいですね。

カナダ大苦戦・延長戦で準々決勝を切り抜け

もったいなかった。チェコは大金星を逃しました。チェコ x カナダの五輪男子アイスホッケー、金メダル本命のカナダのノックアウトラウンド初戦は大苦戦の末にチェコを延長戦で下してます。4-3。第3P途中でチェコが3−2とリード。そしてカナダの象徴的ベテランエースSidney Crosbyがケガで退場。VIP席ではGreat One Wayne Gretzkyが険しい顔(というか怒ってる、こわ、な顔)で戦況を見つめる。五輪ホッケー歴史に残る大アップセットまであと7分。

但しこういう場面のホッケーの7分は長い。地力に勝るカナダが生き残りを目指して猛攻するも、チェコも引かずに勝負を決めるゴールチャンスを何度か作る緊迫の終盤戦。この辺りで平日昼間1PMでしたが実世界の状況を無視して見続けることにしました。

カナダNick Suzukiのゴールがレギュレーション3分残りで決まって同点。
延長戦は3人対3人で10分のサドンデス方式。3人対3人の10分は長い。それで決まらなければシュートアウトですが、3人対3人だとディフェンスが効かないから延長戦冒頭のパックドロップから緊張感があります。
チェコが先にポゼションを持って、シュートまで持っていったのですがチェコのゴールはパックをトップシェルフに打てないんですよね。もったいないチャンスが第3Pの後半から何度もあったんですがパックがすべて氷から上がらない。
最後のカナダの同点弾および決勝弾はトップシェルフへ。特に最後のはバックハンドので上隅です。この辺にどこからでも攻められる厚みが最後にモノを言って準々決勝での敗退のピンチを切り抜けて準決勝へ。
先日も書きましたがカナダはカーリングとホッケーに賭けてるみたいなところがあり、その本丸である男子ホッケーが準々決勝敗退だと国民落胆の大変なことになったでしょうが、踏みとどまってます。

事後ですがチェコの3−2とリードした3点目のゴールが決まったときにはチェコ側は6人(ゴーリーを含めると7人)がずっとアイス上にいて審判の見逃しだったことが指摘されてます。あれであのまま3−2でチェコの勝利だったら大遺恨でカナダのホッケーファンブチギレだったんでしょう。

3人対3人の延長戦は2015-16シーズンにNHLが採用して10年となる方式。採用当時にも当ブログで絶賛していた方式です。NHLでは5分間ですが、それで決着率は当初はその5分間で決着する率が7割と観客は高い確率で決勝ゴールを見られるというもの。10年を経て今五輪でもきれいに決着が付く。
NHLではその後3人対3人に特化した戦術がいろいろ開発されて導入初期の頃のように両軍が次々とシュートを打ち合うという形とは異なる場合も多くなってるんですけど、今日のカナダ x チェコのそれは導入当時と同じ撃ち合い。結果的には撃ち合いになれば個々人のテクニックに勝るカナダが順当に勝ったというところでしょう。
でも良いものを見られました。今日はアメスポ4大スポーツの開催のない日ですけどそれを忘れさせてくれました。

Crosbyの負傷退場のその後は報道待ち。38歳ですからあれが五輪最後の姿になる可能性は高い。

四大プロスポーツがやっていない日

その昔、こういう表現がありました。MLBオールスターの翌日が一年でアメリカでメジャースポーツが試合のない唯一の日だ、というものです。これは長い間事実でした。いわゆる四大スポーツというのはNFL、MLB、NBA、NHLで、NFLは週末型興行ですから意味合いが異なりますが、他の3つは平日も興行を行う。近年になるまでは3ジャンルはシーズン中は隙間なくレギュラーシーズンの試合を開催していたし、シーズンも重なっていたのでNBAもMLBもNHLも試合がない日というのはMLBのオールスター戦の翌日だけだったというわけです。

それが近年は各ジャンルで労使協定で選手の待遇改善としてオールスター前後の休養日が伸びたため合間が空いてきている。
昨日2/15/26の日曜日がNBAのオールスター戦で、NBAのレギュラーシーズンが再開するのは2/19。通常年ならその合間にはホッケーNHLが試合をしていたので空き日はなかったのですが、今年は冬季五輪にNHL選手が参加しているのでNHLも興行をしておらず、よって今日月曜2/16から2/18までの3日間はアメスポメジャースポーツの開催がない日になってます。MLBオールスターの後日だけではなくなった。
カレッジバスケは行われているので五輪以外なにも見るものがないというわけではないですが。

NHL選手は冬季五輪に出てますがそちらもチーム全員がNHL選手のカナダ代表と米代表はノックアウトの一回戦(五輪用語ではプレーオフと呼ばれてます)を回避して準々決勝に進んでいるので2/18まで試合がない。それをメジャースポーツ開催日にカウントするとしても2/16と2/17はアメスポメジャースポーツなしにほど近いことになります。
アメスポの選手の待遇改善によりメジャースポーツのない日が増えているとも言えます。そこへ何かを突っ込めるほどの大きなギャップではないですが、隙はあることに。

女子の五輪ホッケーはカナダ代表・米代表とも今日試合をしてました。カナダ代表がスイスに粘られて2-1で準決勝を突破。SOGが5倍ぐらいカナダ側が打っていたのでゴール差は僅差でもカナダ側の優位は明らかだったんですが、この決定機に決められない様子と、グループでの対戦での大敗と考えると来る米代表との女子決勝戦は米代表の完勝になっても不思議じゃないかもです。カナダの期待はスター軍団の男子ホッケーひとつにかかってきそうです。バンクーバー五輪の再現か。

そういえばこの週末、五輪ホッケーの男子米代表の対ドイツ戦に、サッカー男子米代表のエースChristian Pulisicが観戦に来ていました。Pulisicは現在AC Millan所属なので試合がなければ市内で開催されている五輪ホッケーはさっと観戦できるわけで、ああだから来てるんだと。アメスポはジャンル間の垣根が低いのが良いですね。

米代表ホッケー デンマークに苦戦も

ミラノ冬季五輪男子ホッケーのグループプレー第2戦、米代表 x デンマーク戦。二度までデンマークにリードを許してなかなかの苦戦を強いられた試合でしたが、第2Pのちょうど試合の折り返し時点で1ゴールを追う米代表チームのスターBrady Tkachuk & Jack Eichelが連続でフェイスオフ直後のショットを決めて一気に逆転、3-2、その後 4−2。第2P終了前にデンマークが1ゴール返して4-3で最終ピリオドへ。なかなか振り切れない。

男子のホッケーはグループリーグはノックアウトラウンドのシード順決めのみの機能なのですが、金メダルを狙う米代表としては1位突破でないと優勝候補カナダと決勝以前に顔をあわせてしまう可能性が発生するのが嫌なので全勝で抜けたい。

デンマークの粘りで好試合になりましたが、最後は米代表の圧力がかかる時間帯が長くなり、50/50のルースパックでの取り合いでもデンマークの身体を張った反応が遅れ始め、最後は力負けという流れ。最終スコアは米代表 6-3 デンマーク。
2試合消化時点で米代表は得失点差+7。勝点で並ぶ可能性のあるラトビアには既に勝っているので明日レギュレーションでドイツに敗戦しない限りA組の首位通過。ほぼグループでのミッションはクリアしたということでしょう。

観客席はほぼ米代表の応援ばかりのように見えました。特に画面に映り込むような良い席は。NHLファンが遠征観戦しているんですかね。

米代表は明日も試合があり、可能ならさっさと試合の決着をつけて流して明日に備えたかったですがそうはいかず。
米代表の2試合目が始まる前にB組は既に全日程を終了。つまり米代表の試合を2試合とも週末に放送したかったNBCの都合でこういうことなんでしょうね。

五輪男子ホッケー始まる

ミラノ冬季五輪で12年ぶりにNHL選手が参加しての男子ホッケーが始まってます。カナダはグループ初戦で最終スコア5−1でスイスを破ってますが、試合内容は第3ピリオドの前半の3−1の時点でスイスの猛攻があってなかなかの見応えのあるグループリーグ開幕戦となってました。
米代表は初戦のラトビア戦でスロースタート。ちょっとかっこつけすぎの華麗なパス回しが裏目でラトビアに良いところを出させてしまいましたが、その後はより直接的な攻撃でこちらも最終スコア5−1で発進。
女子の方も含めて勝った方が5ゴールという試合がやたら多いです。

ここまでの試合では男子B組のスウェーデン x スロバキア戦がベストマッチ。両軍もNHLでおなじみの顔がかなり揃ってます。第1Pの終了間際のスロバキアのゴールがビデオ判定で取り消しになったりの激戦。あれは入っていたようにも見え、リアルタイムの判定はゴール有効だったので、ビデオでひっくり返されたのは審判の不手際に近い感じではありました。

スロバキアのGK Samuel Hlavajの攻撃ゾーン側のブルーラインに向かうパス出しからの速攻は切れ味良くノックアウトラウンドに入ってからも強豪国相手に脅威になりそう。この選手下部AHLの選手でドラフト外で加盟したNHL界隈では系列のMinnesota Wildファン以外には無名なはず。下部にも埋もれているおもしろいGKがいたりするんですね。
確かにAHLとかECHLとかだと構成のあるチームのディフェンスプレーが欠如していてGKの実力が測りにくいのはそうです。

この試合は試合内容も濃くおもしろかったのですが、その上試合終了間際にスウェーデンの5-2のリードからスロバキアがゴールを決めて5-3となったことで状況激変。スロバキア歓喜、スウェーデン消沈。
残り39秒、もう時間は残り少なくこのままスウェーデンが勝ちそうな5-3の2ゴール差なのですが、B組は激戦。開催国のイタリアは除いて、スウェーデン、スロバキア、フィンランドのうち首位のみ準々決勝進出確定。2位以下は他のグループ2位との比較。この試合をこのままのスコアで終了すると両国とも勝ち点6で、2チームのタイブレーカーは最初に直接対決で勝った方(つまりこの場合はスウェーデン)です。
が次に行われるグループ最終戦でフィンランドがはっきり力の劣る開催国イタリアに勝つことが見込まれるため3チームでのタイブレーカールールの方が優先される。それによると対イタリア戦を除いた3チーム三つ巴の得失点差が勝負になる。5-3で終わるとスロバキアはその最後のゴールが入ったことで+1、スウェーデンは-1、フィンランド±0でスウェーデンはグループ3位が確定してしまうのです。フィンランドはイタリア戦で何ゴール入れようがレギュレーションで勝って勝点3を得れば3チーム間順位が確定するからです。

よって5-3でリードしているスウェーデンがゴーリーを引き上げての6人攻撃に突入。スロバキアが逃げ切ってグループ1位抜けが確定の歓喜。スウェーデンはこの試合のスコア上は快勝なのにがっくりうなだれるという国際大会ならではのシーンとなりました。あの最後のスロバキアのゴールがなければ3チームが得失点差±0で並び、次のタイブレーカーの条件は3チーム対戦時の総ゴール数で、5-2のままだったらスロバキア6、スウェーデン6,フィンランド5で、フィンランドがこの条件時点で最終戦が始まる前に脱落確定。スロバキアとスウェーデンの2チームのタイブレーカーに戻って直接対決で勝ったスウェーデンが1位通過でノックアウトラウンド進出確定だったのが、残り39秒でのあのゴールでグループ3位に突き落とされてます。スウェーデンはErik KarlssonやVictor HedmanなどNHLでおなじみの顔が揃っていたのですが無念の3位=プレーオフ行きです。いやおもしろかったです。


今日は米代表は新因縁のデンマークとの試合。米国内で放送されている映像では米代表に対するブーイングは聞こえないんですけど本当のところはどうなってるのか良くわからない。というのも開会式に出席した米副大統領のJD Vanceに対してブーイングが飛んでいたという米国外の報道ではあるんですけど、NBCが消しているのかどうか、私が視聴していた限りではそれらしい音声は聞こえなかった。ホッケーチームや他の米国人選手への現地での反発はあるのかどうかよくわかりません。話題としてもそういうのは語られてません。

ところで開幕前にいろいろ不安が言われていたホッケーリンクの状態は特に不満は出てないようです。ベンチやゴール裏のかぶりつき席は存在せず観客席はけっこう距離がある。作業員の人たちがグラスに立って一番良い眺めを得てます。
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