アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NHL/Ice Hockey

StamkosのTampa Bay帰還

World Seriesネタに振っていたので若干時期外れになりますが書いておきたい件です。デビュー以来長年NHL Tampa Bay Lightningに所属、キャプテンを張っていたSteven StamkosがオフにNashville PreditorsにFA移籍。そのNashvilleがTampaにビジターとして登場した今週の試合でLightning側がStamkosへの感謝を込めてのビデオ映像を当日会場で披露。Stamkos本人も長年のLightningのチームメイトたちも大型モニタに目が釘付けで感動的なシーンとなっていました。実質上のLightning退団セレモニーです。

34歳となったFAのStamkosにLightningは年平均$3 millionsというほぼ侮辱的なオファーしか提示せず。Lightningは近年勝ちすぎてサラリーキャップの自由度が欠けていたのでその事情もありましたが。Stamkos本人はその全キャリアをLightningで終えることを希望していたのを逆手に今の日本語でいうとやりがい搾取みたいなオファー。または体よくStamkosの方から出ていくと言わせるための低額オファー。


一方Nashvilleは4年総額$32 million、年平均$8 millionの契約を提示。Stamkosはこれを選んで移籍となってます。アメスポでは移籍はつきもの、全キャリアを1チームで過ごせる幸福な選手とチームの関係はごくわずかの限られた選手だけに許されたものですが、Stanley Cup2連覇を含むLightningの黄金期の中心選手として16年献身した功労者の放出としてはちょっといただけない形ばかりの残留交渉。その辺の後始末もあって渾身のビデオ編集での事実上の退団セレモニーになったようです。本当のセレモニーではないからビジター選手のStamkosがマイクを持って弱酸性の恨み言をファンに向かって言う機会はなかった様子です。


どのジャンルでも年齢が進んだ功労者をどう処遇するかは簡単ではないですね。アメスポ全体を見渡せばNFLのGOAT Tom BradyだってPatriotsで骨を埋められなかった。MLB DodgersのClayton Kershawは幸福の部類ですね。今年の優勝には貢献できませんでしたがベンチ内でうろうろすることは許されていたようでTVにも映ってました。MLBにサラリーキャップがあったらKershawもそうはなれなかったはずです。

NHL開幕週の視聴率悪化はWNBAの人気伸張の被害か

NHLのシーズンがスタートしたばかりですが、開幕戦のESPNでの放送(3試合)の視聴率が前年比で39%減と出だし躓いています。裏番組となっていたMLBポストシーズンの視聴率が好調でそれに負けたのは相手が上位ジャンルだから仕方ないとしても、女子バスケのWNBAのポストシーズンの試合にも遅れを取ったというところが痛い。

NHLのESPNでの開幕戦3試合の平均は55.9万人が視聴。同夜にサブ局のESPN2で放送されていたWNBAのプレーオフ準決勝第5戦Connecticut Sun@Minnesota Lynx戦が98.4万人と大きく差を開けられています。一年前にサブ局でやってるWNBAの試合がNHL開幕戦に視聴率でダブルスコア近い快勝というのは想像できなかったのでは。

昨年から一人で女子バスケの地位向上を達成したCaitlin Clarkの所属するIndiana Feverはプレーオフ一回戦で消えておりCaitlin Clarkが見たいからというブーム的理由でこの試合を見ているわけではない人が100万人近くいたと。Caitlin Clark効果で女子バスケおよびWNBAの露出が爆上げ、その過程で女子バスケって結構おもしろいじゃないかと知った人が多くてこれだけの結果を出したというふうに考えられるように思います。

別の記事でこの春の男子サッカーのMLSの視聴率低迷の原因として当時Caitlin Clarkがカレッジで次々と個人記録を更新して、その余勢をかって女子のMarch Madnessでも試合をするごとに視聴率記録を書き換える一大ブームとなっていたのにサッカーは食われたのではないかと書きました。
それと同じことがNHLの開幕戦でも起こって、NHLもMLSに続いてCaitlin Clark効果の被害者になったという可能性があります。

もちろんアメスポ第4位のNHL開幕戦とは言えただのレギュラーシーズンの1試合であり、WNBAの方はプレーオフ準決勝シリーズ決着戦の第5戦というバリューは高めの試合ではあります。それでも過去だったらWNBAのプレーオフ動向を理解しているスポーツファンの数がそもそも低かったのではないか。露出がアップした今年だから決着戦だから見てみようかということになったのではないか。レギュラーシーズンで視聴率が今季突如3倍増という、創設後20年以上を経過しているリーグではまず起こり得ないような爆発的な人気上昇で、アメスポ中位・準メジャーの他のジャンルのファンを食ってる様子がうかがえます。

WNBAは現在Finalsが進行中ですが第1戦が114万人視聴、21年ぶりのFinalsの高視聴者数だそうです。21年前っていうとWNBAがNBAとセット販売みたいな形でNBAのスター選手と並んで盛んに露出をはかっていた時期でもあり、まだTVが視聴者を集めることができた時代の数字。それにTVの視聴率が出ない今のご時世で追いついたということです。

Stanley Cup Final優勝はMcDavidを封じてPanthers

Connor McDavidを徹底マークで封じ込めに成功したFlorida Panthersが接戦をものにして初優勝。3連勝4連敗の歴史的不名誉も回避。Florida Panthers 2−1 Edmonton Oilers。
直行便でも6時間かかる(そして直行便なんて本数がないので実際は乗換て10時間以上かけて)Edmontonから多数のファンがフロリダの決戦の地まで応援に駆けつけていてホッケーに賭けるカナダの熱も感じられる会場でしたが、及ばず。

ホッケーではまずお目にかかれないレベルのMcDavidへのチェックだったと思います。いくらスター選手だとは言えここまで徹底できるもんなんですね。ホッケーはリンクの広さに対しての人口密度が低いのでダブルチームをかけることはゴール前でしかできないものかと思っていたら、それをPanthersがやってのけたことに。
Oilersのディフェンスゾーン内からMcDavidにチェックをかけて、第4戦第5戦で散々にやられた後方からスピードをつけて来るMcDavidにバックパス→オフェンスゾーンへ突入する形を一度も作らせなかったし、形が流動的なときも後ろを振り返ってMcDavidの位置を確認しているPanthersの選手の姿が何度も確認できました。
ニュートラルゾーンやオフェンスゾーンでもパックがどこにあってもパックから遠いMcDavidに接触プレーを怠らず良い形でMcDavidにパックが回ることはありませんでした。

ここまで1人を封じることでOilersというチームの攻撃力を下げられたというのはStanley Cup Final戦前に言われていた「チームの厚みでPanthers」「トップラインの火力の高さでOilers」という評判通りではあったことになります。最少失点で1点差を守り切るというのはPanthersが前ラウンドから続けてきた勝利パターンでもあり、第1〜第3戦までのPanthersの勝ち方にやっと戻ったということでもある。


試合後のConn Smythe Trophy(プレーオフMVP。Final MVPに非ず)は敗戦チームの所属のMcDavidに与えられましたが、本人は氷上に現れず。そりゃあそうでしょう。敗戦で失意もそうですが、試合内容も不甲斐ないと本人は思っていたでしょうし、その上最後の第3ピリオドはMcDavidたちエースラインはほぼ出突っ張り。最後の6人攻撃の時点ではもうガス欠で1人攻撃の人数が増えても攻撃の火力が上がることもないままで試合終了へ。

まあMcDavidというフランチャイズにとって特別な選手なので本人たちが行くと言えばコーチ陣も下げにくかったのかもしれませんが、さすがにあれは使い過ぎ。Panthersの方は交代してるわけですから息が続きません。

これでMcDavidはStanley Cup優勝を逃してNHLの歴史に残る歴代スーパースターの系譜には足りないままになりました。Great One Wayne GretzkyもNext One Sidney Crosbyも複数回Stanley Cup Finalを勝っている。McDavidにまたStanley Cup Finalに戻ってこられるチャンスはあるのか。
コミッショナーのGary BettmanがMcDavidにConn Smythe Trophyを与えたのはもう二度とチャンスがない場合を想定してるからかなあとも思いました。戻ってこられなくてもMcDavidを歴史上のスター列伝に加えたいというそういう思惑も込みでConn Smythe Trophy受賞者にしたって気がします。

1945年以来の3連敗から3連勝でStanley Cup Finalは第7戦へ

第2ピリオドの冒頭の双方のゴールの結末が勝負を分ける結果になったとも言えそうです。NHL Stanley Cup Final第6戦は結果的にはEdmonton Oilersが快勝となり、最終スコアはEdmonton Oilers 5-1 Florida Panthers。
Panthersの3連勝ののちにOilersが逆襲の3連勝で3勝3敗で最終第7戦へ。試合は3日後月曜日。Stanley Cup Finalでの3連勝3連敗のケースは3度。最後に起こったのは1945年だそうです。第二次世界大戦が終わった年ですね。大昔の話です。先に3連敗したほうが4連勝で優勝したケースは1度だけ。

試合開始早々にOilersが先制点をあげて地元のファンは早くもオーバーヒート。第1ピリオド終了時で1-0ですが、PanthersのSOGがたったの2本。Panthersにとって今季レギュラーシーズン・プレーオフを通じてピリオド最少SOG。その前の2連敗後のこの試合の入りでEdmontonファンはもう止まらない。

第2ピリオドが始まってまたも早々に追加ゴールが決まって2−0。この時点でこれは大変なことになりそうだなという熱狂になってました。

しかしその直後、試合の時計で10秒後にPanthersのゴールが決まって2−1。あっという間の逆襲ゴール。これでさすがにいやまだまだわからぬという雰囲気になりました。

が。
このゴールにOilers側がビデオ判定チャレンジ。Panthersの攻撃ゾーン入りがオフサイドだったのではないかというのです。TVでもそのビデオを流すんですが、ぎりぎり。オンサイドのルールはパックが完全にブルーラインを超えて攻撃ゾーンに入るまで攻撃側の選手の体の一部はブルーライン上かそれより後ろにいる必要がある。パックがブルーラインを超えるのとPanthersの選手の後ろ足のスケートがブルーラインを離れるのはほぼ同時。

NHLのチャレンジは他の競技と違ってリスクが大きい。他の競技ではチャレンジ権を失ったりタイムアウトを失うぐらいのことなのでダメ元でのチャレンジが’アリですが、NHLのチャレンジは失敗するとマイナーペナルティを犯したのと同じで2分間1人ペナルティボックス行きになります。
つまりチャレンジ失敗となるとPanthersのゴールが認められた上に、そこからPanthersにパワープレーが与えられるのでリスキーなのです。
それでもOilers側は果敢にチャレンジ。そしてビデオ判定の結果は僅かながらオフサイドが確認できたとしてノーゴール、2−0に戻されました。TVの解説ではこれはぎりぎり過ぎて判定をひっくり返すのは難しいのではと言っていたのですが公式判定は異なりました。

これで地元ファンの熱狂も再着火。第2ピリオド終了前に追加点も入って3−0。第3ピリオドにやっとPanthersが1点を返しましたが、その後3分残りからのエンプティネットに2本も決められて最終スコアへ。

約80年ぶりの3連勝3連敗のStanley Cup Finalを目撃できてスポーツファンとしては満足。最後の第7戦の行方に関わらず歴史に残る猛追撃を見られていることになります。

激戦を制してEdmonton Oilers

NHL Stanley Cup Final第5戦。地元Florida Panthersの3勝1敗で迎えたこの試合ですが、Edmonton Oilersが第4戦に続いてショートハンドで先制ゴールを決めてスタート。ラッキーなバウンドが横板から返ってきたのを持ち込んで先制。

第2ピリオドは今季のFinalのベストのエキサイティングなピリオドとなりました。第1ピリオド最後からの持ち越しのPPの終わるところで追加点が入って2−0 Oilers。その後もOilersがConnor McDavidの浅い角度からのゴールで3−0となった時点では地元はお通夜状態に。3連勝のあとの2連敗、それもこのペースだと2戦連続で大敗モードになりかねず、ホームでの初優勝を祝う機会と詰めかけたファンが頭を抱える。
この時点だと第3戦の第3ピリオド以来Oilersが13−1とオフェンスに着火した状態。

普段のスタイルから変えて追わなくてはいけなくなったPanthers、特にMatthew Tkachukのファイト溢れるプレーもあったりで その後は両軍の激しい攻防となって次々とゴールが決まり、スピードの乗ったゴールチャンスが到来。第2ピリオド終了時点ではOilersが4−2とリード。Panthersの攻撃もやっと勢いがついてきたんですが、ただこういう攻め合いの試合はOilersペースの試合と言えるんですよね。

なんでもPanthersは今季3ゴール差をひっくり返して勝った試合がレギュラーシーズン・プレーオフを通じて1試合しかないとか。
第3ピリオドはOilersは守備的モードに転換。たぶん最後のエンプティネットゴールも含めてSOGは4本にとどまったはずですが、Panthersの逆襲を1点に抑えて最終スコアはEdmonton Oilers 5-3 Florida Panthers。

第6戦は金曜日ですから3日後。Edmontonのファンは第6戦までの数日間をウキウキと過ごせて幸せなことでしょう。
Stanley Cup Finalの歴史上、3連敗スタートから2連勝を返して第6戦を強要できたのは過去4チーム目。この中2日の休みでPanthersは元の1点差が遠い堅いディフェンスを立て直すことができるのか。2試合で8ポイントとゴール量産態勢に入ったConnor McDavid(Final史上最多)のトップラインが@Edmontonで再び火を吹くか。
今日の第5戦がStanley Cup Finalベストの試合となり、第6戦がどっちに転んでもNBA Finalsが早く終わってしまったのもあって待ち遠しいです。金曜日は見られないかもしれない個人的事情がちょっとありますが。

NHLのUtah新チームの構想

NHLがメジャースポーツでは唯一リーグの拡張を続けています。来季2024−25年シーズンからThe Utah Hockey Clubが参入。参入初年度については名称はThe Utah Hockey Clubとして、2年目以降は別の名前にするかそのままで行くかは未定。NFLのWashington Football Teamっぽいそれですね。

チームカラーは水色。最も最近にNHLに参入したSeattle Krakenと水色はかぶるんですが気にせずに行くようです。細かい事情を抜きにすればアリゾナでホームアリーナが借りられなくなって家なき子になって放浪、カレッジの小リンクでプレーを余儀なくされていたArizona CoyotesがUtahに移転するという理解でも良いのですが、正確にはArizona Coyotesは休眠であってなくなったわけではないという今回は深く触れませんがそういう事情ではあります。

NFL/NBA/MLBはリーグの拡張が止まってもう長い。チームの移転はときどきあるのでそれなりに新味はあるんですが、チーム数が増えているのはNHLだけ。通常メジャースポーツという括りにはいれてもらえないその下となるサッカーMLSがチーム数の増加ではさらに多い。ビジネス規模的にメジャー4大リーグの最下位のNHLとしては眼下の潜在的脅威としてサッカーMLSの拡張攻勢が政策的に気になっていた面があると見ることもできそうです。

MLSは29チーム(米26、カナダ3)、NHLは新規参入するThe Utah Hockey Clubを加えて33チーム、但しArizona Coyotesが休眠になるので実際の運営は32チーム(米25、カナダ7)。米国内でのチーム数では既にMLSがNHLを抜いている。Arizona Coyotesが休眠から目覚めれば同数になるという状況です。

NHLが直近に参入した都市はこれでUtah、Seattle、Las Vegasとなってます。Las Vegasはそれ以前にはプロスポーツはマイナープロしかなく、NHL Vegas Golden Knightsの参入が完全な新規開拓だったんですが、SeattleとUtahは先にMLSがSeatle SoundersとReal Salt Lakeというチームを持っていた都市。言ってみればサッカーMLSが初めて所在都市にメジャースポーツの新規侵攻を受ける側の立場になったNHLの拡張とも言えます。よく見ればNHL側はかなり意識してやっている可能性があります。NHLコミッショナーのGary Bettmanの采配は冴えてる。


若干話が逸れるんですがここのところ北米は糞暑い。こんな時期に野外のサッカーとか野球とか見に行くのはただの苦行ではないのかということを10年以上前に書きました。当時指摘したのはカネがあり稼働日数も多いMLBならドーム化で切り抜けられる可能性もあるけれど、マイナーリーグベースボールやサッカーはそれができなくて長期的にかなり苦しいのではないのかという点。大昔は春夏は気候が良いからベースボールでも見に行くか、だったのが夏が暑すぎてインドアスポーツの方が良いとパラダイムシフトになる可能性が否定できないんですよね。
いま始まるところのCopa America北米大会みたいな特別な試合なら暑くても来てくれるでしょうがレギュラーシーズンの試合はいかがなものか。

そういうタイミングでインドア、それもNBAと同じ会場を使っていてもNBAの開催日よりも場内がひや〜っとして涼しいNHL観戦は快適なユーザーエクスペリエンスを提供できてしまうのかもなとも思ったりもします。ビジネス需要なんかだと汗かいて見るよりこっちの方が良いという判断も加わる可能性を感じます。

The Utah Hockey Clubの2年目以降の新ニックネーム候補としてはBlizzard, Mammoth, Outlaws, Venom, Yetiの5候補の他にThe Utah Hockey Clubのまま継続も候補とされてます。地元での評判ではYeti(イエティ雪男)が現在人気だとか。雪男っていうとColorado Avalancheが肩に付けているパッチが雪男の足跡のロゴになっていたんですがそれだとかぶりますよね。と思って今季のAvalancheのユニフォームを見たら付いてないかも。
あとBlizzardという名前だと「zz」が重なっているのが、NBA Utah Jazzとお揃いになるんですよ。オーナーはNBAとNHLのUtahは同じ人なので相乗効果の出るなにかのマーケティングで「zz」を重ねたいという意向が働く可能性が指摘されています。なるほど。いろんなことを考えるものです。

NHLの方も大勝でスイープ回避

まだ第2ピリオドが終わったところですがもう書いても良いでしょう。NHL Stanley Cup Final第4戦。Florida Panthersの3戦全勝で迎えたこの試合は地元のEdmonton Oilersが圧勝モード。第2ピリオドが終わった時点で6-1。今夜での決着はなさそうです。第5戦は3日後火曜日に@Floridaで。

これでNBAもNHLもスイープであっという間のFinals終了とはならずに次週へ持ち越し。展開が昨夜のNBA FinalsのDallas Mavericksがスイープを免れる40点差に届こうという圧勝をしたのと合せ鏡かという一方的な試合に。

昨夜はCelticsの方が余裕でもう第3Qの終了前にスターターを全員下げて休ませて第5戦に備えた。第4Q全部=12分に加えて第3Qの終盤3分ほども放棄して流しました。
ホッケーはバスケのように完全に主力選手を全員外して試合はできないので完全には流せないし、完敗となったPanthersの方がちょっかいをかけて喧嘩沙汰もあるかもしれないのでバスケみたいにはならないですけど、まあ今夜はさすがに決まりでしょう。

ところでこの試合の放送中に紹介されていたのですが、PanthersのMatthew Tkachukと Boston CelticsのエースのJayson Tatumは高校の同級生だったとか。Bioを見ると出身地はTkachukがアリゾナとなってますが父親がSt. Louis Bluesの選手だったので若い頃はTatumと同じSt. Louisにいたようです。


ついでなのでここで書いてしまいます。NHLの方が一方的だったので裏でやっていたMLB New York Yankees@Boston Red Sox戦も見てました。この全国地上波FOXでの放送に合わせてRed Soxは黄色のユニフォームでプレー。美しいとは言い難いのですが、わざわざ全国放送の日に合わせて3rd(かどうか存じませんが)ユニフォームを着せるんだなあと。売れるんですかね?

そのFOXのMLB放送の中でFOXの番宣で明日のUFLの初代優勝チームを決める優勝戦があるというのをやってました。昨季まではXFLとUSFLがオフシーズンプロフットボールリーグとして存在していたのが今季からはUFLとして合併。UFLの初の優勝戦ということです。

で、そのカードがBirmingham Stallions x San Antonio Brahmasとアナウンサーが告げる。しばしの間があって解説のJohn Smoltzが「.....Brahmasって...なに?」アナウンサー「私にもまったくなにかわかりません。」「誰かググって」

しばらくあってアナ「Brahmasというのはある特定の種の牛のことだそうです」Smoltz「TV放送していると毎回なにか新しいことが学べるね」とのことでした。
私も知りませんでした。番宣はよく見かけるんですけどUFLとなった今季一度もまともに試合は見たことないです。つい昨日だかUFL所属だったキッカーがNFLのどこかと契約したというニュースが流れていましたからオーディション組織としては機能してるようです。

Edmontonの追撃届かず

NHL Stanley Cup Final第3戦。地元の熱い期待を背負ったEdmonton Oilersでしたが追撃及ばず、Florida Panthers 4-3 Edmonton OilersでFlorida Panthersの3戦全勝となってます。第4戦は2日後土曜日に。

第2ピリオドが終わった時点でPanthersの4−1。会場はお通夜、スタジオ解説の元Oilersの栄光の時代のOBであるMark Messierさんは怒りで顔がこわばって声が震えてる。笑ってはいけないんですが、やーすげー怒ってるなぁとエンタメレベルになっていました。
まあ点の取られ方も立て続けにPanthersに3ゴールを食った流れがもう流れが止まらないのかと思わせるところがありましたしね。

それが第3ピリオドにまずラッキーゴールでOilersが1点を返す。ゴールの枠からかなり外れたショットがPanthersの選手のお尻に当たって跳ね返ったのがゴールネットを揺らしました。4-2。

これでなんとか息を吹き返したOilersが攻勢を続け残り5分に3点目が決まってます。これもPanthersのゴーリーのSergei Bobrovskyからしたら2点目と同じくどうしようもなかったゴール。ゴール前にいたOilersの選手の胸(?)に当たったパックがそのままゴールイン。
どんなゴールでもゴールはゴール。観客も熱狂。まだ5分もある。

この展開、昨夜のNBA Finals第3戦での展開とそっくりなんですよね。地元のDallas Mavericksが第4Qに21点差までつけられて3連敗濃厚だったところから追撃して残り5分で3点差まで迫った。結局は地元MavericksはエースLuka Doncicの痛恨の退場で及ばなかったわけですが、さあ今夜もここからも同じかそれともOilersはもう1ゴールをねじり込めるのか。

結果はOilersの追撃はここまで。Oilersがエンプティネット攻撃に行きたいタイミングのところでのPanthersの圧力がかかってゴーリーを引き上げるタイミングが遅れた辺りでOilersの勢いが削がれたようにも見えました。
6人対5人になってからのPanthersのエンプティネット狙いのロング・ショットがポストに当たってぎりぎりハズレとなってOilersは命脈を保った辺りもはらはら。
最後1分残りとなったあとにPanthers側のコーナーにパックが閉じ込められてOilersがなんとか掘り出してプレーしようとするものの時間がどんどん経過する辺りの緊迫感はホッケー独特のものがあります。あれを見てると大昔のホッケーのルールで選手のスケートのブレードの間でパックが見えなくなると笛が鳴って試合が止まるルールだった時代のことをいつもちらっと思い出します。

なお先日、今日の第3戦がOilersのホームアリーナである2016年開場のRogers PlaceでのStanley Cup Finalの初めての試合であると書きましたが、正確ではなかったのでここで訂正しておきます。2020年のパンデミック中のバブル開催となった2020年9月のStanley Cup FinalがRogers Placeで開催されていました。
出場したのはOilersではなく、Tampa Bay LightningとDallas Stars。一般観客は入場ができず選手家族など極少数の人が入場できたのみ。特殊な事例ではありますがそのときに全6試合のStanley Cup Finalの試合がRogers Placeで開催されたことがあった、というのが正しい情報です。
よってRogers PlaceでのStanley Cup Finalの試合は今日が7試合目。Oilersが出場しての@Rogers PlaceでのStanley Cup Finalは初ということになります。

MLBベストカードでもStanley Cup Finalがしのぐ

これが先週末からちょっと気になっていたことがあったので書きます。先週土曜日にNHLのStanley Cup Final第1戦と、MLBのFOXでのLos Angeles Dodgers@New York Yankees戦が同時刻にどちらも地上波で放送されていたのです。この力関係はどんなものなのかなと気になっていました。視聴率の数字のことです。

今季DodgersとYankeesが対戦するのはこの3連戦のみ。再戦の可能性はWorld Seriesでありますが。DodgersがYankee Stadiumに登場するのは8年ぶりだとかで地元は事前に大いに盛り上がっていたシリーズです。
ニューヨークとLAの全米2大都市の人気チーム同士。YankeesはALトップの成績。Dodgersの方はNL2位、NL西地区では2位以下に差をつけている。両軍ともに中心打者が好成績を出しており派手。今のMLBで全国区でこれ以上のレギュラーシーズンのカードはまずないだろうというカードです。

でMLBの方の視聴率の数字がなかなか出なくてこの記事も遅れることになりました。やっとアップデートされたのでここで見るとNHLの方が312万人、MLBの方が291万人。経済規模などジャンルとしてはまだMLBの方が上でしょうがこの対決ではStanley Cup FinalがMLBのベストカードをしのいで当日の最高視聴率番組となってます。

NHLの方はFlorida Panthers x Edmonton Oilersで一方がカナダのチームである分、米国内での視聴率では不利ですがそれでもMLBのベストカードを上回って面目は立ったというところでしょう。特に18-49歳のコア年齢層では13%対8%でNHLの快勝と言って良い。

MLB側の番組名が「MLB: Regional Coverage」となっているのは全国的にはDodgers@Yankeesが優先ですが一部の都市ではCleveland Guardians@Miami Marlinsという極地味なカードに差し替わっていたという事情からそういう番組名の扱いになってます。これはNFLの放送なんかでもよくある事情です。
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