少し前にストリーミングサービスとしてのESPNとFOX Oneがタッグを組んで両方をサブスクすることで割引になるサービスを発表したことを書きました。日々のアメスポの放映権の大半を持つESPN系列とFOX系列が系列の垣根を超えて組んだのは驚きでした。
大手の中ではFOXはストリーミングで大きく出遅れ。外部からTubiというストリーミングサービスを買収したりしましたがほとんど役に立っていない。ESPNの方はケーブル時代はアメスポ報道・放送のジャイアントの地位にあったため、ESPN+という形ではストリーミングもやってましたが、あくまでも本業はケーブル局という立ち位置もあってストリーミングに舵を切るのが遅れた。
それぞれの事情でストリーミングサービスへの本格参入が遅れたのですが、それぞれが地上波やケーブル局で放映していた各種スポーツの放映権の物量は大きい。今でもケーブル契約にとどまらざるを得ない理由のひとつはESPN(ESPN2、ESPNU、SEC Networkなどサブ局を含む)のすべての番組を見るにはケーブル契約するしか手がなかったからです。それはFOX系列のFS1でも同じで、FOX系列が持ってるコンテンツで地上波ではながれないのはFS1(およびFS2)で見るしかなかった。スポーツファンはもうケーブル契約をしていてもESPNとFS1ぐらいしか見てないのにケーブルをやめられないという不満があったと思います。
アメスポ放送で第3勢力といえるのはTNT/TBSですが、そちらは昨年ぐらいからはもうほぼ系列のストリーミングHBO MAXでもほとんどが見られるように契約が変わっている。その上TNTはNBA放送を昨季を最後に失ってしまったのでアメスポ放送での存在感を大きく損なってます。
そういう状況なのでESPNとFOXが二強共同でスポーツファンでまだケーブル契約をしている層をごっそりとりに行ったという大胆な系列を超えた協業となったわけです。
近い将来でいうとFOX系列は2026年3月のWorld Baseball Classicの放映権を持ってるし、2026年夏のFIFA World Cupの放映権も持ってる。ESPNは最大手でNFL、NBA、NHL、カレッジフットボール、カレッジバスケットボールなどメジャージャンルを網羅。それにさらにプロレスWWEのPLEもPeacockから強奪してさらにプログラムの充実を図ってる。FOX系列は上述のWBC、W杯があるしカレッジフットボール、MLBの放映権を維持してます。ESPNも例のぐだぐだの末、MLB放送に復帰する可能性もあるでしょう。
そういうわけでESPNとFOX Oneのストリーミングセットは強力なのですが、疑問もあります。系列として放映権を持っていてもそれを全部ストリーミングで見られるようにしてくれるのか、ケーブルの方も見ないと全試合見られないのか今の段階ではわからないことです。ケーブルを解約して良いなら結構なんですけど、どうなるかわからない。消費者としては舵取りが難しいです。
さて表題の件。ESPNとFOX Oneの後発タッグが発表になって一週間ぐらい後に急にNBC系列のPeacockとAppleTV(AppleTV+から改称)がやはり廉価でのセット契約を発表しました。これ、スポーツの視点でいうと弱者連合にしか見えない。お安く月額$15からなので何も考えずに加入する人もいるのかもしれませんが、見られるものが少なさそうです。
AppleTVの持つTVコンテンツは国内男子サッカーのMLSの独占にほど近い放映権です。MLS League Passといいます。それ以外だとFriday Night Baseballぐらい。MLSは今ちょうどプレーオフの時期なんですけどほぼ露出がない。
Peacockの方はNBC系列なので今季からNBCがNBA放送に復帰、Peacockでも見られるんですけど、無料の地上波NBCでやってる試合をPeacockで同時放映してわざわざPeacockで見るという行動は家にいない人しか意味のない行動に思えます。また上述の通りWWEの一軍PLEをESPNにこの夏強奪され、残ったのは二軍のNXTの選手が出場するPLEのみ。英サッカーPremier League、テニスで全仏、2年に一度夏季と冬季の五輪放送がありますが、Peacockに回ってくるのは地上波NBCで放送しない種目イベントばかりになります。それも4年に1度2週間だけ。
NBC系列は他にNASCARの放映権を持ってますがこれは地上波のNBCとケーブル局のUSAでまわしていてストリーミングのPeacockでは放送がないという契約になっており、Peacockを契約してないと見られないスポーツイベントの質も量も厳しいです。
AppleTVはカネ持ってるのでもうちょっとうまく立ち回ればNBAの今季から始まった新放映権態勢に参入できたかもしれませんが、そちらはPrime Videoが参入に成功。NASCARも今年の夏の1ヶ月だけですがPrime Videoが放映してたり、スポーツコンテンツの取り合いでAppleTVはPrime Videoに負け続け。負け続けというより方針としてスポーツコンテンツを取りに行っていないようです。
いやその割にMessiを獲得してMLSにはカネ突っ込んだのが不可解。意思決定に非アメリカ人がサッカーに偏った判断をしてしまったとかでしょうか。昔っからAppleはコンテンツビジネスをやらせると全然駄目な会社ではあります。
そういう状態のAppleTVとPeacockのセットではスポーツファンにはアピールしえないだろうなあというものになってます。
大手の中ではFOXはストリーミングで大きく出遅れ。外部からTubiというストリーミングサービスを買収したりしましたがほとんど役に立っていない。ESPNの方はケーブル時代はアメスポ報道・放送のジャイアントの地位にあったため、ESPN+という形ではストリーミングもやってましたが、あくまでも本業はケーブル局という立ち位置もあってストリーミングに舵を切るのが遅れた。
それぞれの事情でストリーミングサービスへの本格参入が遅れたのですが、それぞれが地上波やケーブル局で放映していた各種スポーツの放映権の物量は大きい。今でもケーブル契約にとどまらざるを得ない理由のひとつはESPN(ESPN2、ESPNU、SEC Networkなどサブ局を含む)のすべての番組を見るにはケーブル契約するしか手がなかったからです。それはFOX系列のFS1でも同じで、FOX系列が持ってるコンテンツで地上波ではながれないのはFS1(およびFS2)で見るしかなかった。スポーツファンはもうケーブル契約をしていてもESPNとFS1ぐらいしか見てないのにケーブルをやめられないという不満があったと思います。
アメスポ放送で第3勢力といえるのはTNT/TBSですが、そちらは昨年ぐらいからはもうほぼ系列のストリーミングHBO MAXでもほとんどが見られるように契約が変わっている。その上TNTはNBA放送を昨季を最後に失ってしまったのでアメスポ放送での存在感を大きく損なってます。
そういう状況なのでESPNとFOXが二強共同でスポーツファンでまだケーブル契約をしている層をごっそりとりに行ったという大胆な系列を超えた協業となったわけです。
近い将来でいうとFOX系列は2026年3月のWorld Baseball Classicの放映権を持ってるし、2026年夏のFIFA World Cupの放映権も持ってる。ESPNは最大手でNFL、NBA、NHL、カレッジフットボール、カレッジバスケットボールなどメジャージャンルを網羅。それにさらにプロレスWWEのPLEもPeacockから強奪してさらにプログラムの充実を図ってる。FOX系列は上述のWBC、W杯があるしカレッジフットボール、MLBの放映権を維持してます。ESPNも例のぐだぐだの末、MLB放送に復帰する可能性もあるでしょう。
そういうわけでESPNとFOX Oneのストリーミングセットは強力なのですが、疑問もあります。系列として放映権を持っていてもそれを全部ストリーミングで見られるようにしてくれるのか、ケーブルの方も見ないと全試合見られないのか今の段階ではわからないことです。ケーブルを解約して良いなら結構なんですけど、どうなるかわからない。消費者としては舵取りが難しいです。
さて表題の件。ESPNとFOX Oneの後発タッグが発表になって一週間ぐらい後に急にNBC系列のPeacockとAppleTV(AppleTV+から改称)がやはり廉価でのセット契約を発表しました。これ、スポーツの視点でいうと弱者連合にしか見えない。お安く月額$15からなので何も考えずに加入する人もいるのかもしれませんが、見られるものが少なさそうです。
AppleTVの持つTVコンテンツは国内男子サッカーのMLSの独占にほど近い放映権です。MLS League Passといいます。それ以外だとFriday Night Baseballぐらい。MLSは今ちょうどプレーオフの時期なんですけどほぼ露出がない。
Peacockの方はNBC系列なので今季からNBCがNBA放送に復帰、Peacockでも見られるんですけど、無料の地上波NBCでやってる試合をPeacockで同時放映してわざわざPeacockで見るという行動は家にいない人しか意味のない行動に思えます。また上述の通りWWEの一軍PLEをESPNにこの夏強奪され、残ったのは二軍のNXTの選手が出場するPLEのみ。英サッカーPremier League、テニスで全仏、2年に一度夏季と冬季の五輪放送がありますが、Peacockに回ってくるのは地上波NBCで放送しない種目イベントばかりになります。それも4年に1度2週間だけ。
NBC系列は他にNASCARの放映権を持ってますがこれは地上波のNBCとケーブル局のUSAでまわしていてストリーミングのPeacockでは放送がないという契約になっており、Peacockを契約してないと見られないスポーツイベントの質も量も厳しいです。
AppleTVはカネ持ってるのでもうちょっとうまく立ち回ればNBAの今季から始まった新放映権態勢に参入できたかもしれませんが、そちらはPrime Videoが参入に成功。NASCARも今年の夏の1ヶ月だけですがPrime Videoが放映してたり、スポーツコンテンツの取り合いでAppleTVはPrime Videoに負け続け。負け続けというより方針としてスポーツコンテンツを取りに行っていないようです。
いやその割にMessiを獲得してMLSにはカネ突っ込んだのが不可解。意思決定に非アメリカ人がサッカーに偏った判断をしてしまったとかでしょうか。昔っからAppleはコンテンツビジネスをやらせると全然駄目な会社ではあります。
そういう状態のAppleTVとPeacockのセットではスポーツファンにはアピールしえないだろうなあというものになってます。