アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Sports Business/ジャンル比較

イランがサッカーW杯不参加表明

3ヶ月後に迫った北米三国共催のW杯。アメリカがイランに攻撃をしかけて戦争が始まってしまったのをうけて、イラン側からW杯への不参加が表明されてます。ただまだ時間はあるし、今不参加を表明した政権がその時期まで体制を維持できない可能性もある。アメリカ側が望む新体制に入れ替わって参加という可能性はまだあるんでしょう。

アメリカの望んでいる体制というのは前国王パーレビの一族で後継をという話ですが、当時パーレビ政権が倒れたのは政権腐敗が国民に愛想尽かされたからとされていて、その一族が帰還してすぐにうまくいくのかどうかは存じません。が、それは当ブログのテーマではない。
もしアメリカ側が望む体制にスムーズに移行するならその景気づけでW杯でイランの選手団を受け入れる方向で話が進むのでしょう。

ただその場合も代表選手たちの心の中まではわからないですから実際に入国後や試合会場でなにが起こるかはわからないです。

イランはG組。試合予定は6月15日と6月21日にLos Angeles郊外SoFi Stadiumで連戦(ニュージーランド、ベルギー)。6月26日にNFL Seattle SeahawksのホームLumen Field、対エジプト戦。

今大会はグループリーグで敗退するチームより勝ち進むチームの方が多い仕組みなのでイランがノックアウトラウンドに進んだら?考えたくないのでできれば敗退して欲しいと主催者は思ってそうです。

D組のアメリカとイランが対戦する可能性はそれぞれグループを2位で通過した場合にAT&T Stadiumでノックアウトラウンド一回戦で出会うことになります。メンバーがしょぼ目のD組を米代表が1位通過できればイランに当たる可能性はない。


既に米国内では今回のイラン指導者の除去に対する反撃テロらしき銃撃事件もテキサス州で起こってますので米国内でのテロ活動も活発化する可能性は高いのでしょう。ことW杯の会場を厳戒態勢にするのはこの戦争があろうとなかろうとやるべきことだったのでそれは良いとして、他のもっと守りにくい場所の方が危ういでしょう。もう3月。World Baseball Classicがあって、March Madness、MLBの開幕も遠くない。NBA、NHL、NASCARはシーズン中。

どうでしょう、米代表チームが出場するWorld Baseball Classicは危ないのか危なくないのか。スケジュールを順調に消化できるようにWBCのほとんどの試合は屋内スタジアムなのでドローン攻撃には強いとは言えますが果たして。こんなタイミングでいきなりテロの可能性が高まっても守る方は既に準備している以上に警備をアップすることができるものか。

ゴルフPGAがNFLを徹底的に避けるスケジュールに移行

男子ゴルフのPGAが2027年シーズンから大幅なスケジュール変更を敢行するようです。ざっとの話としてはNFL Super Bowlが終わった次の週末からシーズンをスタート、試合数も減らし、メジャーの時期も変え、NFLがシーズンを始める前にFedEx Cupも終わらせるのだとか。前も後ろもNFLにかぶらないようにという仕組みにする案となってます。案と言ってももう来年の話なのでほぼ本決まりなのでしょう。

NFLの一強化が進んでいるというのは数字としては事実なのですが、私個人としては実態はそうでもないのではないかということを折に触れて当ブログでは書いてます。確かに強い。そしてPGAのような週末型、それも決勝ラウンドが日曜日の昼間という形態ではNFLにかぶさったらスポーツファンへの露出が望めないという悲観論が出て今回のスケジュール変更案が出てきた意味はわかります。

さらにNFL側は現行の17試合18週制からさらに拡大して18試合20週(byeが各チーム2週)に変わっていく可能性が議論されており、もしそうなるとカレッジフットボールより先に8月末に開幕するような事態も想定できる。PGAから見て被害が増えるという解釈もできる。

PGAの4大メジャー大会ではMastersは4月固定。全英・全米はともかく一番よく動くのがPGA Championshipでこれは直近は5月開催が多くなってますが、過去は8月の開催も多かった。8月までメジャーをやってるとその後にプレーオフとして開催されるFedEx CupがNFLの開幕時期までに終われないということで、PGA Championshipは今後は5月固定になりそうです。逆に言うと最近5月開催が多かったのはツアースケジュール全体をずらそうという準備としてメジャーの前倒しにしていた、4月から7月まで毎月メジャーを一回開催するという凝縮された形にシーズンを変える意図だったという読みも可能なようです。

でもそこまで徹底して避けなきゃいけないほどゴルフファンとNFLファンってかぶってるんでしょうか。冠大会・スポンサー企業需要というのがPGAでは重要で、またその手の顧客は宣伝効率重視が文化として根付いたホワイトカラー企業が多く、NFLシーズンにかぶっちゃうと宣伝効率の悪さを嫌気する面が強いのかなと想像したりもします。

Super Bowlが終わるとすぐにシーズンに入るといえばNASCARがまさにそれで、Super Bowlの次の日曜日(つまり今週末)に同ツアーの看板レースであるDaytona 500でシーズン本格開幕するのが定番。NASCARのシーズンは長く、NFLが始まったあとも延々続きシーズンの決着が付くのは11月上旬。
当然NASCARもフットボールシーズンが始まれば被害は受けているでしょうけれど、固定ファンとスポンサーを掴んで独自の戦いという感じで延々やってる。

ほかではサッカーMLSが、PGAと同じ2027年シーズン改革を予定している。現在の春開幕を秋開幕へ移動して欧州のシーズンに合わせることが決定してます。MLSも週末型興行。MLSのシーズン移行はNFLシーズンを避けることに苦心しているという面はない。NFLとかぶる期間は秋開催の方が伸びる面の方が強いでしょう。それでもやる。

このようにアメスポ業界の中堅の各ジャンルがいろいろ考えてNFLを避けたり、独自の動きをしたりというわけです。
NASCARもPGAもMLSも週末型興行という形態。NASCARはプレーオフ部分がNFLに2ヶ月以上かぶってもやれてますが、PGAはやめちゃうのかというのは意外でした。そこまでして避けなきゃスポンサーが付かない・付きにくい実感があるってことでしょうか。その辺の内実は知る由もないですが、NASCARにできてPGAにはできないのかという意外さ。
PGAはLIV Golfという外敵と手打ちをして安泰かと思ったらそうでもないのか。

NASCARにはNFLにファンをとられない要素があって、PGAにはとられやすい構造があるという仮定をしてみましょうか。どこにその差があるか。NFL(に限らずプロスポーツ)は都市型で、NASCARのファンは非都市型であるとしたらどうか。なので非都市型のカレッジフットボールを土曜日に見て、NFLの日曜日にはNASCARを見てるというファン層が想定可能です。

WWEが五輪とSuper Bowlに押し出されてSyFyチャンネルへ

ミラノ冬季五輪が開幕。NBC系列が独占放映権を持っている都合でプロレスWWEが被害をこうむってます。NBCはいろいろセンス悪いなあと思わせるところがあります。

NBC系列は地上波NBCをメインにストリーミングのPeacockでほとんどの競技をカバーするのかと思ったら相変わらず系列のケーブル局にもかなりの放映を回している。いまのご時世、cable cuttingが進んでケーブル契約をしている世帯が50%を切ったとされるのにまだ系列ケーブル局の延命に注力するのかと意外というか、方向違いだろ感が強い。

4年前6年前ならまだ時代がストリーミング競争に移動していなかったので系列のケーブル局で放送するというのは系列局が多いNBC系列に分がある勝負でした。しかし今は戦場はストリーミングに移っていると思えるのにPeacockに加入すれば全部見られるわけではなくて、ケーブル局、それもまだ系列内一番手局USA Network辺りならともかくビジネス・市況局CNBCとかでいまどきやって視聴者がそのためにケーブル契約をし直すとかあり得る行動なのかな。
大手系列のストリーミングでは最弱のPeacockが五輪で盛り返すつもりなのかと思ったらケーブル局で分散放映とかムリがあるような。
それに加えて明後日のSuper BowlもNBCでの放送なのでその盛り上げの番宣でも系列をフル動員中。

おかげで今夜金曜夜のプロレスWWEの定時放送のSmackdown(通常USA Networkで放映)は系列過疎チャンネルSyFy送り。SyFyは元々はサイエンスフィクションという名目のストーリーの辻褄の合わないB級ムービーを放送していたケーブル局。今もまだあったんだ?と今回WWEがそこに飛ばされたので知りました。
WWEユニバースは他のスポーツと比較して狭い層ですが熱心に継続視聴してくれるけなげな層ですが、いやーSyFyチャンネルではさすがに見ようがないのでは。

次の五輪は2年後のロス夏季五輪で放映時間も米国内の視聴者に合わせて自由自在だし、五輪新競技フラッグフットを含め野球・バスケともMLB・NBAの選手が派遣されることが期待される。アメスポ三強が出揃いそうで、独占放映権を持つNBCにとっては今世紀最大の稼ぎ時となる一大イベントにしたいはずですが、その直前の五輪放送となる今回もまだケーブル局にこだわってるんだなあ、と。五輪放送も中途半端、WWEの熱心なファンも逸らす、そりゃPeacockが他局のストリーミングサービスに遅れをとるわけだ、センスが悪いわという感じです。

A'sが商標権を却下される

Las Vegasへの移転が予定されているMLB 現Athleticsが、米国内の商標権を管理するUSPTOから「Las Vegas Athletics」という名称の商標を認めない旨の決定を出されています。現在Athleticsはカリフォルニア州Sacramentoでマイナー球団の施設を使って活動中。Las Vegasのスタジアムが完成次第Las Vegasに移転するという予定で、現時点では正式名称には都市名が入っていない状態となっています。

なぜ商標が却下されたかというとAthleticsというのが普通名詞で、例えばいわゆる陸上競技を五輪ではAthleticsと呼びます。他でもAthletics=運動というのはクラブ・ジムなどに使われうる。カレッジスポーツでも「(学校名)Athletics」という言い方で校内の運動部全体を指すことはよくあります。
過去にOakland Athleticsが商標だったことが既得権益でLas Vegasに移転しても商標登録されるとはならない、というのがUSPTOの却下の理由のようです。

こんなトラップがあるとは、とAthleticsのオーナーは激怒してそうです。移転の予算や免税措置もすったもんだの末にLas Vegas地元自治体からOKをとりつけた。球場もできる。でもこのUSPTOの判断通りなら新チームの名称Las Vegas Athleticsの名前を使った商品は第三者が作り放題となってしまいそうなのです。ロゴや字体は保護されるでしょうが、Las Vegas Athleticsの名称は保護されない。元々カラースキームは商標で保護されないルールとなっているのでAthleticsの黄色・緑色で、ロゴは使わずLas Vegas Athleticsと書かれたアパレルは自由に売って良いことになりそう。新チーム効果でマーチャンダイズで一儲けと思っていたチーム側からすれば大打撃です。

黙って引き下がることはないでしょうから多方面に働きかけてUSPTOの判断の変更を求めていくことになるでしょうが、そういうロビーイングや法廷闘争は大きなコストがかかる。予定していないコストとなってAthleticsの新しい悩みのタネになりそうです。

アメスポファンはご存知でしょうが、各リーグで新チーム名が付くときには既存の商標権とのバッティングがないことを十分調査して変えるものですが、今のAthleticsは油断していた可能性が高いです。新チーム名ではなく継続ですからね。
指摘されてみれば他のチームの名称よりもAthleticsという単語の普通名詞な性格は強い。盲点でしたね。

Athleticsのオーナーは調べてみると共和党支持者で多額の献金を共和党にしてるようですからUSPTOの却下はトランプ政権からの嫌がらせではなさそうです。

AppleTVとPeacockの弱者連合

少し前にストリーミングサービスとしてのESPNとFOX Oneがタッグを組んで両方をサブスクすることで割引になるサービスを発表したことを書きました。日々のアメスポの放映権の大半を持つESPN系列とFOX系列が系列の垣根を超えて組んだのは驚きでした。

大手の中ではFOXはストリーミングで大きく出遅れ。外部からTubiというストリーミングサービスを買収したりしましたがほとんど役に立っていない。ESPNの方はケーブル時代はアメスポ報道・放送のジャイアントの地位にあったため、ESPN+という形ではストリーミングもやってましたが、あくまでも本業はケーブル局という立ち位置もあってストリーミングに舵を切るのが遅れた。

それぞれの事情でストリーミングサービスへの本格参入が遅れたのですが、それぞれが地上波やケーブル局で放映していた各種スポーツの放映権の物量は大きい。今でもケーブル契約にとどまらざるを得ない理由のひとつはESPN(ESPN2、ESPNU、SEC Networkなどサブ局を含む)のすべての番組を見るにはケーブル契約するしか手がなかったからです。それはFOX系列のFS1でも同じで、FOX系列が持ってるコンテンツで地上波ではながれないのはFS1(およびFS2)で見るしかなかった。スポーツファンはもうケーブル契約をしていてもESPNとFS1ぐらいしか見てないのにケーブルをやめられないという不満があったと思います。

アメスポ放送で第3勢力といえるのはTNT/TBSですが、そちらは昨年ぐらいからはもうほぼ系列のストリーミングHBO MAXでもほとんどが見られるように契約が変わっている。その上TNTはNBA放送を昨季を最後に失ってしまったのでアメスポ放送での存在感を大きく損なってます。

そういう状況なのでESPNとFOXが二強共同でスポーツファンでまだケーブル契約をしている層をごっそりとりに行ったという大胆な系列を超えた協業となったわけです。

近い将来でいうとFOX系列は2026年3月のWorld Baseball Classicの放映権を持ってるし、2026年夏のFIFA World Cupの放映権も持ってる。ESPNは最大手でNFL、NBA、NHL、カレッジフットボール、カレッジバスケットボールなどメジャージャンルを網羅。それにさらにプロレスWWEのPLEもPeacockから強奪してさらにプログラムの充実を図ってる。FOX系列は上述のWBC、W杯があるしカレッジフットボール、MLBの放映権を維持してます。ESPNも例のぐだぐだの末、MLB放送に復帰する可能性もあるでしょう。

そういうわけでESPNとFOX Oneのストリーミングセットは強力なのですが、疑問もあります。系列として放映権を持っていてもそれを全部ストリーミングで見られるようにしてくれるのか、ケーブルの方も見ないと全試合見られないのか今の段階ではわからないことです。ケーブルを解約して良いなら結構なんですけど、どうなるかわからない。消費者としては舵取りが難しいです。


さて表題の件。ESPNとFOX Oneの後発タッグが発表になって一週間ぐらい後に急にNBC系列のPeacockとAppleTV(AppleTV+から改称)がやはり廉価でのセット契約を発表しました。これ、スポーツの視点でいうと弱者連合にしか見えない。お安く月額$15からなので何も考えずに加入する人もいるのかもしれませんが、見られるものが少なさそうです。
AppleTVの持つTVコンテンツは国内男子サッカーのMLSの独占にほど近い放映権です。MLS League Passといいます。それ以外だとFriday Night Baseballぐらい。MLSは今ちょうどプレーオフの時期なんですけどほぼ露出がない。
Peacockの方はNBC系列なので今季からNBCがNBA放送に復帰、Peacockでも見られるんですけど、無料の地上波NBCでやってる試合をPeacockで同時放映してわざわざPeacockで見るという行動は家にいない人しか意味のない行動に思えます。また上述の通りWWEの一軍PLEをESPNにこの夏強奪され、残ったのは二軍のNXTの選手が出場するPLEのみ。英サッカーPremier League、テニスで全仏、2年に一度夏季と冬季の五輪放送がありますが、Peacockに回ってくるのは地上波NBCで放送しない種目イベントばかりになります。それも4年に1度2週間だけ。
NBC系列は他にNASCARの放映権を持ってますがこれは地上波のNBCとケーブル局のUSAでまわしていてストリーミングのPeacockでは放送がないという契約になっており、Peacockを契約してないと見られないスポーツイベントの質も量も厳しいです。

AppleTVはカネ持ってるのでもうちょっとうまく立ち回ればNBAの今季から始まった新放映権態勢に参入できたかもしれませんが、そちらはPrime Videoが参入に成功。NASCARも今年の夏の1ヶ月だけですがPrime Videoが放映してたり、スポーツコンテンツの取り合いでAppleTVはPrime Videoに負け続け。負け続けというより方針としてスポーツコンテンツを取りに行っていないようです。
いやその割にMessiを獲得してMLSにはカネ突っ込んだのが不可解。意思決定に非アメリカ人がサッカーに偏った判断をしてしまったとかでしょうか。昔っからAppleはコンテンツビジネスをやらせると全然駄目な会社ではあります。

そういう状態のAppleTVとPeacockのセットではスポーツファンにはアピールしえないだろうなあというものになってます。

Chiefsの序盤不振報道に似たもの

前項で書いたNFL Kansas City Chiefsの2勝3敗スタートが事件かのような報道がされている件。何かに似てるなあと思っていたのですが、思いつきました。その昔、私が日本に住んでいた頃のプロ野球報道に似てるのかと。日本でもアメリカでもそうですが野球シーズンは長い。4月や5月に5連敗ぐらいしても大勢には影響がある段階でもないのに「ドロ沼」とかなんとかおどろおどろしい表現で(紙の)新聞に書かれていたのに違和感があったのに似てるんだ、と。

当時日本はプロ野球がほぼ一強ジャンル。それに今のアメリカでのNFLへの一強化が似てきているのかもしれないなと。

少し前から私は昨今のNFLへの一強化の加速が異常ではないかという感想を当ブログで書いています。ただそれは私の感覚で、現実的にはNFL放送の視聴率や関連番組・関連報道は花盛りで加速が止まる様子はない。地上波全系列に加えて大手ストリーミングも含め大手の全てがNFL試合放送や関連報道をこぞってやってるわけで、NFLのあるところ宣伝効果あり、乗らないという手はないぐらいの勢いです。そういう流れの中でChiefsの2勝3敗スタートが最大のスポーツニュースみたいな扱いになっちゃうってことかなあと。

アメスポはそのジャンルの多彩さが魅力であるとして過去当ブログでは長年紹介してきていたのが、ここへ来てNFL一強になっちゃうのは個人的にはさみしいというかもったいないというか、すっきりしないのですが、現実は現実として受け入れなくてはいけないのかも。
どこかでスポーツファン全体でのNFL疲れみたいなのが出てくる将来もあるかもしれませんが今はそうではないということです。

アメスポの一番込み合う季節に、今年は外の話題も重なりまくり

10月初旬です。毎年のアメスポが最も混み合う時期となりました。今日は日曜日なのでNFLの試合開催日。その裏でMLBはALDSの第2戦が2試合行われる。今夜はNBAのプレシーズンゲームがESPNで放送されてNBAシーズンの開幕も遠くないのだというアピールもある。さらには2日後の火曜日にはホッケーNHLのシーズン開幕戦も行われることになってます。カレッジフットボールシーズンもたけなわ。

メジャージャンルからは漏れますが私の好みでNASCARのプレーオフも進行中で、今日のローバルのレースで12強から8強への足切りが入っていよいよNASCARシーズンも佳境です。あとは昨季から急激にジャンルとして上昇した女子バスケWNBAが現在Finalsが進行中。サッカーのMLS(男子)NWSL(女子)もシーズン中。重なり合うだけ重なり合ってる状態です。

この厚みがアメスポの魅力でもあると思います。数字で見るとNFLが一強のようにも見えるでしょうが、各ジャンルがそれぞれに力を持っていてメジャー、ミッドメジャーがそれぞれ利益が出てる(NWSLは出てない)と考えるとアメスポ産業全体の強さは世界に比肩するものがないでしょう。


スポーツそのもの以外でもいろいろ語りたいことが重なってます。例えば先週にNFLがSuper BowlのハーフタイムショーにBad Bunnyが出演と発表したのに対して、トランプ政権とその支持者が反感を表明、わざわざトランプに批判的なBad Bunnyの起用を決めたNFLが反政権的であるとかなんとかで早くも揉めてます。Super Bowlの会場となるカリフォルニア州Levi's StadiumにICEの取締部隊を送り込むとかなんとか息巻いてる。
Bad Bunny自身はプエルトリコ出身で、米国籍を持つ。プエルトリコで生まれた人には自動的に米国籍が与えられるのが現行の法律上はそうなんですけど、なにせ常識破りの政策を連発している政権なので今からSuper Bowl開催の来年2月までにルールを変えてしまう可能性だってゼロではないのかもしれないのです。

その少し前にもトランプ大統領が介入して来年開催されるFIFA W杯の試合のうちLevi's StadiumとSeattleで開催される分の試合の開催を阻止するとかなんとか言い出しており、内戦を煽るような言舌がスポーツの周りで飛び交ってます。
Super BowlへのICEの派遣ぐらいはありそうなことですが、何試合も予定されているW杯の試合を西海岸の2都市から取り上げるなんていうことが可能なのかどうか想像もつきません。FIFAはその決定権はFIFAにあって米政権にはない、と口を挟んでますが、実働部隊を持っているのは米政権の方なのでnational gurardを派遣して開催させないと実行に移されたら試合は行えない。想像のつかないことが起こり得るのが今のアメリカなので常識ではかってはいけないです。

他にもまったく関係ないところでWNBAの労働争議絡みで選手会からWNBAの女性コミッショナーの辞任要求が出ていて、そのいきさつがけっこうな時間をかけて各種のスポーツトークショーで取り上げられているのが驚きです。Caitlin Clarkが加入する前の1年4ヶ月前ぐらいまでは紛れもない赤字リーグで、ろくなマスコミでの露出力もなかったWNBAが、そのオフコートの話題でこんなに炎上して取り上げるのかというぐらいの騒ぎになる。この勢いはすごい。ここまで変わるんですね。

もうひとつ、ESPNとFOX Oneが系列を超えて組むんだそうです。ストリーミング業界では後発になったスポーツ放送の2強がスポーツファンの全取り込みに賭けて強力タッグを組んだわけ。系列が全然異なるのに組むのかとこれも驚きで、この話題だけでも一本長編記事が書けます。

他ではなぜかMark Sanchezが刃物傷害事件にまきこまれたり、ニュースの量とバラエティが大変な状態です。私の個人的な好みでカレッジフットボールとNASCARを優先に見てますが、それにMLB NLDS初戦もおもしろかったし、どれほど脳と目と画面があっても足りないです。

結局ESPNもWWEに手を出す

Summer Slamが終わったばかりのWWE。今年のSummer Slamは史上初の2日間開催でした。Premium Live Event(PLE、過去Pay-per-viewと言われていたもの)は通常放送とは別で現在はNBC系列のストリーミングサービスのPeacockでの放送です。それを来年2026年からESPNが強奪、5年間で$1.6 billion超という凄い金額で勝ち取ってます。年間$320 million。

WWEのPLEのスケジュールは年々変わりますがざっとの話で近年は20試合ほど。但しそのうち7本は下部のNXTの選手が出場するものなので一軍選手が出場するPLEは月1。WWE年間スケジュールの最大のイベントであるWrestleManiaと、今年2日制になったばかりのSummer Slamを勘定に入れても14から15日程度のスケジュール。15日としたら一軍の1イベントあたりの単価は$21 millionという計算になります。

ESPNも相当に焦ってる感じがしますね。他にもフォロワー1400万人を持つ若い女性インフルエンサーにESPNネタを取り上げてもらう契約をしただの、NFLの手持ちの放送局だったNFL NetworkとRed Zoneを買い取ったとか、なりふりかまわず後発となる新ストリーミングサービスで勝負に行ってます。

アメスポ全体で言えばNFL NetworkやRed Zoneの買収の方が大きなニュースでしょうし、宣伝手法として若年層に訴求するためにジャンル違いのインフルエンサーを獲得という新しさも今後のアメスポビジネスのやり方の中で興味のあるところです。

ESPNが大きく動いたというのもそうですが、WWEのPLEを強奪される側のPeacockは死活問題かもしれません。ESPNで放送するPLEの中身の詳細がまだ出てないのでひょっとするとNXT分のPLEはPeacockに残るかもしれませんが、その程度では弱い。Peacockは大手のストリーミングサービスとしては最弱の部類(本当の最弱はFOX系列ですが)。それがWWEを失ったわけでこれがさらなる痛手となりそう。

NBCの方はバスケNBAの放映権を獲得してますから、その同時放送がPeacockに流れるかも知れませんがその程度では視聴者獲得や維持には弱いような気がします。NBAの放送は複数の局が週に何度も放映しているのでプレミア感は乏しいからです。

ESPNをたまにクッキー全消去してから見る

今は毎年のアメスポの夏枯れの季節です。やってるものと言えば春秋ジャンル各種でMLBやMLS、WNBA、NASCAR、ゴルフなどがあり、それらレギュラーシーズンの他に特にいまの時期というとNBAのSummer Leagueとテニスの全米オープン。ありていに言って見るものは少ない。他では地上波FOXは連日女子のEuroを放映していますが、これは夏休みの時期は昼からサッカーという癖付けを来年のW杯本番のためにやってるところがあるはず。
季節も良いから在宅率が低く何をやっても大した数字は出ないというそういう季節なのでアメスポ全体で諦めている季節とも言えます。

それで平均的なスポーツファンはこの時期に何を求めてるんだろうという疑問がわいたのでブラウザのクッキーを全削除して立ち上げ直してESPN.comを眺めてみました。VPNもかかってるので匿名性は高いはず。その結果はESPNをまっさらな状況で閲覧すると一番上はNFLの来季の予想その他の記事、続いてその時点でライブだったNBA Summer Leagueの試合。

そっかーこの時点、7月上旬のキャンプ入りもまだな今でもNFLのどうでも良いような記事がデフォルトのトップ記事かあ、とNFLの一強ぶりを思い出させてくれる結果でした。MLBの試合が上に来るわけでもなくNFLかと。
私の個人の需要としては7月にNFLの記事は要らないかなという気がしますけど、その辺は好みなので、現実として私個人が好む以上にマクロで見てはっきりNFL需要があるんだなあと再確認した次第です。
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