アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NFL/Pro Football

Eaglesが快勝 Super Bowl到達

NFC優勝戦No. 6 Washington Commanders@No. 2 Philadelphia Eagles。シーズンも押し詰まった感覚が良いです。

試合のオープニングドライブで18プレー7分以上を使ってWashington CommandersがFGで先制。このドライブでは2度4thダウンで1stダウン更新した上で、レッドゾーンでは4th & 3@16ヤードラインではFGを選択。この判断は良いですね。4thダウンに2度勝負に行ったんだからというような野蛮な判断ではない。ほぼこの距離ならPATとほぼ同じで失敗の可能性は低い。パントや無理なFG狙いはしないが確実なFGと3ヤードゲインの比較を賢明にしたように見えました。

対するEaglesはオフェンスの最初のプレーがRB Saquon Barkleyの60ヤードTDラン。1プレー1TD、ドライブの消費時間は18秒。コントラスト真反対のドライブとなって期待感が高まります。

Washingtonのターンオーバー後のEaglesの2度目のドライブもSaquonのランTDとなって14−3。その直後のWashingtonのドライブは自軍深くで4thダウン、さすがにパントだなと思ったらフェイクパントでパスでドライブ継続。FGとなって14-6で第1Q終了。Commandersは独自のオフェンスで追従。

最終的には大差での決着、Eaglesが55-23で圧勝のスコアとなってますがCommandersも健闘したと思います。試合としては面白かったです。Commandersはターンオーバーの多発が直接の敗因。

Eaglesの方はQB Jalen HurtsもRB Saquon Barkleyも脚に不安を抱えている。さらにバックアップで補っていたセンターが後半始めから交代。Eaglesは昨年までの先発センターだったAll Pro Jason Kelceが引退、Cam Jurgensで代替することで必殺tush pushを含め不安視されていたシーズンでした。そのJurgensがケガで欠場していたんですが、サブがプレーできなくなったので傷んでいるままのJurgensを戻すしかない。センターはスナップという役割があり他のラインポジションと互換性がないのでこうなるんですね。

Super Bowlは2週間後。この時期はけが人が嵩むのは仕方ないんですがセンターラインのC-QB-RBが皆傷んでるEaglesはどこまで回復できるか。Hurtsは膝のブレイスを着用していなかったので大丈夫なんでしょうか。

Taylor SwiftがCaitlin Clarkを招待 新リーグはパス

先週末のKansas City ChiefsのホームでのDivisionalプレーオフの試合でいつも観戦に来ているTE Travis Kelceの恋人Taylor Swiftが、女子バスケのスターCaitlin Clarkを招待したとかで同じスイート席(隣じゃなかったですが)で2人が観戦しているのがTVで抜かれていました。

Clarkの方は先週創設初年度シーズンが始まったばかりの3人制女子バスケの新リーグ「Unrivaled」に参加せず、その代わりにNFL観戦の方に来ていたってことになります。

UnrivaledはWNBAのスターであるBreanna StewartとNapheesa Collierが創始者となって結成された3 on 3の新リーグ。WNBAはオフシーズンが長く、過去はオフに海外リーグで稼ぐことが常態となっていたんですが、メインの行き先だったロシアとの関係が悪化して出稼ぎに行けなくなったこともあり、オフシーズンにアメリカ国内で稼ぎ場所を作ろうという意味もあり作られたリーグです。

ちょうど昨年2024年はWNBAがCaitlin Clark効果で人気を急激にアップされた年。Clark効果で他の選手の知名度も上がったはずで、その恩恵を受けて新リーグが発進。企画自体は数年前から練られてたのがこのタイミングで実際に始動。事前の準備は大事です。米国内のプロ女子バスケシーズンの実質上の延長とも言える試みです。WNBAが面倒を見てくれないなら自分たちでという部分はアメリカの起業家精神の発露でもあり良いことなんじゃないでしょうか。
UnrivaledはClarkにも出場オファーをしていたんですがClarkは参加せず。他のWNBAのスターの多くは参戦しているんでClarkの不参加は目立ちます。

Clarkからすれば$1millionとされるUnrivaledのオファーの出場給はあまり魅力がない。Clarkはサラリーの安いWNBAからの収入よりも副収入が突出しているだけに$1 millionほど貰って拘束されるのに魅力を感じなくても当然。自由時間の方が大事だと考えても不思議ではないでしょう。その自由時間でTaylor Swiftともお友達になれてるってことですよね。

それ以外の部分でもClarkはWNBAシーズン中や五輪選考などでなにかと他の選手の攻撃の標的になりがちだったこともあるんで、新リーグに出場して他の選手からスポットライトを奪うとまたやっかみの対象になりかねなかったし楽しくなさそうと考えても不思議ではない。今年参加せずとも1年遅れで参加しても価値がさほど下がるわけでもないでしょうし。UnrivaledにしてもClark人気に頼らずに数字を出せるならそれはそれで良いことなんではないでしょうか。

最後に残った4チーム

昨夜のNFL Divisionalの4試合のうちで一番事前の期待感の高かったBaltimore Ravens@Buffalo BillsがBillsの勝利で決着。試合決着直後にLamar Jacksonが笑顔でJosh Allenと抱擁していたのが気になりました。

この2人のうちのどちらかがMVPとなるのは確実。スタッツではLamarが上。印象点ではほぼ同点。Lamarはすでに2度MVPを獲得しているせいで投票者がLamarはもう良いだろ的な方向に流れる可能性は過去の各種スポーツで何度も観察されてきたところ。どちらがMVPになるかは予想しづらいです。この日の直接対決ではAllenが快勝した印象になりましたが、この試合はMVP投票には影響しませんから、これでLamarが当選だとなんとなくすっきりしない気分になるかもしれません。

次週のカードはAFC優勝戦はNo. 2 Buffalo Bills@No. 1 Kansas City Chiefs。NFC優勝戦はNo. 6 Washington Commanders@No. 2 Philadelphia Eagles。

Commandersはカンファレンス優勝戦出場から最も長く遠ざかっていたチームだったのが、新人QB Jayden Danielsでカンファレンス優勝戦に登場。前回のNFC優勝戦登場は1991-92年。そのシーズンはそのままSuper Bowl勝利。相手はBuffalo Bills。BillsのSuper Bowl4連敗の2敗目の相手です。地味な試合でしたがAFC側で華麗に勝ち上がってきていたBillsが不発で完敗となった試合です。
Billsも勝ち残っているので33年ぶりの再戦の可能性も残ってます。当時はWashington Redskins。

全米レベルでの注目度はKansas City ChiefsがSuper Bowlに勝ち上がって史上初のSuper Bowl3連覇を達成するかどうかのケースが一番高い。もしBuffaloが勝ち上がるならオールドファンとしては元Redskins改Commandersが相手の方が良いなあと思います。

NFC優勝戦はNFC東地区の2チームによる対戦。今季の2度の対戦はそれぞれがホームで勝利。クリスマスの直前の試合となった@Washingtonでの試合はWashingtonの大逆転での勝利。Eaglesにとっては10月以降唯一の敗戦だったわけです。その試合は実際に見ていません。きっと長めのハイライトや解説ビデオなどが画像サイトで上に上がってくることでしょう。

AFCの方はChiefsの3連覇が最大の焦点ですが、Chiefsが今季唯一敗戦(消化試合除く)したBuffaloとどういう試合となるか。以前にも何度か書きましたがPatrick MahomesがQBとなって以来の敗戦は対Buffalo Billsと対Cincinnati Bengalsではっきりと成績が悪く、それ以外の相手には圧倒。対Billsはレギュラーシーズンで1勝4敗、ポストシーズンでは3戦3勝。レギュラーシーズンで負けてもポストシーズンではBillsを倒し続けているのが継続するのか、Billsが遂にChiefsのポストシーズンの壁を破れるか。(んでその後でSuper Bowlに負けるとトータルSuper Bowl5連敗ですけど)。

吹雪のPhiladelphiaでEagles逃げ切り

Saquon Barkleyの独走ロングTDで2TD差になったところがクライマックス=Philadelphia Eaglesの快勝でキマリかと思ったのがPAT失敗で13点差。Los Angeles RamsがあっさりTDドライブを決めて6点差となって2ミニッツオフェンスで逆転勝利に向かう白熱のフィニッシュになりました。

試合前の時点でRams QB Matthew Staffordプロになって以来降雪降雨の試合では1勝9敗という情報を得ていました。試合開始時点ではさほどではなかったのが雪は激しくなる。Staffordのファンブルロストもその事前情報もあって、あーこうなるのか、と思ったんですが、最後には意地の追い上げとなりました。

そもそもStaffordはプロ16シーズンのベテランなのに降雨降雪の試合経験が10試合しかないというところからして異常な数字と言えます。Lions当時はドームがホーム。Ramsに来てからも屋根付き。Lions当時は同地区には豪雪で知られるGreen Bay Packersがありますが、同時にMinnesota Vikingsもインドアですから毎シーズン9試合はインドアでの試合が保証されていた。NFC西地区でもCardinalsがインドアですから9試合の屋根付きが保証。
ついでに言えばカレッジも南部Georgia、南部を地盤とするSEC所属だったので降雪の試合経験はカレッジプロを通じてほとんどないはず。

その過去の実績とフィールドがどんどん雪で真っ白に変わっていく様子を見ていたので、より多くミスをした方が負けかなぐらいの気分で見てたんですけど、最後はおもしろくなるというのはNFLの強さでしょうか。

試合中にEaglesのQB Jalen Hurtsが膝を負傷。ニーブレースを着用して出場し続けました。試合後のフィールド上のインタビューで状態を問われ「最後までプレーしたろ」と良いとも悪いとも言わず。つまり良くはないってことなんでしょう。試合中も普段のEaglesなら考えるまでもなく絶対に必殺tush pushで押し込むであろう場面で他のプレーを選択。Hurtsの膝の状態を考えてのことのはず。ただインタビューでの口数は多く悲壮感はなかったです。

昨夜NFCのトップシードLionsが敗戦してるため次週のNFCカンファレンス優勝戦は@Philadelphiaで。
現時点での予報では次週末のPhiladelphiaは寒いけど降雪の可能性は低いようです。

最後のセーフティで悶死者続出

AFC Divisional のHouston Texans@Kansas City Chiefs戦の最終段階でのChiefsのプレー選択でスポーツ賭博で敗者が大量発生したようです。残り15秒をChiefsのポゼションは自軍18ヤードライン。4th & 15で11点リード。ほぼ勝ちは確定してましたが、ここでChiefs側はパンターがボールを受けるとそのままエンドゾーンに走り込んだ上でフィールド外へ出てセーフティで2点献上。9点差に。

ライブで見ていたときはパントは蹴らない方が良いよなと思って見ていて、実際にそのプレーになったので満足したんですけど、実は大問題が他所で発生していたようです。多くのスポーツ賭博サイトでこの日にスプレッドがChiefsの-9.5で設定されていたのだそうです。パントして11点差のままならChiefs側に賭けた人たち(大多数)が勝ちだったのですが、この意図的なセーフティ2点献上でHoustonに賭けていた人たちの勝ちへ振れたということでその界隈では阿鼻叫喚だったらしい。

プレーの選択としては正しい。パントでブロックされる可能性はゼロではなく、セーフティを献上してもまだ2ポゼッション差。現行ルールではセーフティの後はキックオフなのでブロックされる可能性はゼロ。安全万全に勝つためには正しいプレー選択なのでその部分では文句は出ようがないですが、スポーツ賭博の点差は事前に公表されているのでChiefs側が知っていたら‥と賭けに負けた人たちの嘆きがネット上で響いてました。

こういう事態はスポーツ賭博というビジネスが発生したときから、さらには近年各州でスポーツ賭博が合法化されている状態では懸念はされていた事態。今回はプレー選択はベストだったと確実に擁護できるコールだったのでNFLも動くことはないでしょうが、スポーツ賭博は無用な問題を起こすものだなという話です。

Chiefsはさすがの試合で史上初の三連覇に向けて初戦突破

今、もうひとつのトップシードであるNFCのDetroit Lionsが苦戦中なのを眺めながら書いているんですけど、これと比較すると今日の昼間に行われたHouston Texans@Kansas City Chiefsの攻守にわたる充実ぶりはさすがだったなと改めて思えます。

レギュラーシーズンを15勝2敗、最終週は消化試合になったためレギュラーをごっそり休ませたため敗戦しましたが現実は15勝1敗のハイレベルなシーズン。そして一時期とは異なり毎試合28-14ぐらいの試合を丸一シーズン続けての安定した内容。30得点の試合が2度あったのが最多得点で、Mahomesがアメスポ最強のスーパースターになっていく過程であったような変則プレーで周りをあっと言わせるような圧勝の試合はもうずっとない。
今日のプレーオフ初戦も23−14ですが、中身は完勝にほぼ近い。攻守で自己のプレーを続けて試合の流れのコントロールに成功して3連覇に向けて好発進となってます。

ChiefsディフェンスにHouston QB C. J. Stroudが潰された形となってます。脚をやったようでしたがStroudは最後まで出場を続けて意地は見せましたが8サック。試合の流れはChiefsでも、8点差で終盤まで来ていたのでStroudとしても粘って出場を続け、かつケガの悪化を恐れず戦った姿勢は評価できる面もありますが、実際は8点差以上の差があるかのような試合ぶり。レギュラーシーズン中とまったく同じ、圧勝はしないけれどやっぱりChiefsが勝っているという試合。
ChiefsがNFLの歴史上でも稀に見るレベルの安定感を発揮している状態と言えます。成熟したという表現がより近いか。

これでChiefsは7年連続AFCカンファレンス決勝に到達。これはNew England Patriotsの8年連続に次ぐ長さ。次週の相手は今季唯一敗戦したBuffalo Bills(消化試合除く)か、Baltimore Ravensか。

NFLワイルドカード開幕

大雑把ですみません。現時点でNFLプレーオフ ワイルドカードラウンドは6試合中5試合が終了。スケジュールがAFC側の3試合が土曜日に2試合、日曜日の一番早い枠で1試合を完了。NFC側のワイルドカードラウンドが始まらない前にAFCの次週のカードが確定してます。
TV局のカードの取り合いでそうなったんですが、一回戦を回避したKansas City Chiefsを除くとAFC側には全国区の人気チームが少ない、熱心なファンのチームが足りないというのがこのスケジュールを招いたかに思われます。

土曜日の早番(東部時間4:30PM、開催現地3:30PM)にはHouston Texansが登場。なんでもTexansは昨季から3試合連続土曜日の早番枠をあてがわれているそうです。しかたないですね。C. J. Stroud時代になって急激に実力が上がったとしても弱い時期が長かったし不人気チームですから。
地味ながら今年もワイルドカードラウンドで快勝、二回戦に駒を進めています。序盤は相手のLos Angeles Chargersも粘っていたんですが結果は大差に。次戦はトップシードの@Kansas City Chiefs戦なので土曜日の早番枠からは脱出か。

第2シードBuffalo Billsも第3シードBaltimore Ravensも快勝で二回戦に進み、AFCは4地区の優勝チームが二回戦に出揃ってます。Billsの圧勝ぶりはAFC優勝戦でChiefsとの激突が期待される内容であったと思います。

NFC側は第6シードのWashington CommandersがサヨナラFGをポストに当てながらねじ込んで勝ち上がり。ルーキーQB Jayden Danielsの落ち着いたプレーぶりが目立ちます。終盤にトリックプレーでJayden Danielsをワイドアウトの位置、QBにはバックアップのMarcus Mariotaを入れるというフォーメーションを見せていました。これ、今日は実際にはプレーせずだったんですが両名とも運動能力に優れたQBなのでこのフォーメーションをこの先に実際に使う局面も出てくるかもしれません。2人ともカレッジではHeisman賞を獲得してますからHeisman Trophy持ちQB2人を使う豪華トリックプレー。使わないにしても相手チームはその可能性を検討せざるを得ないところがこういう見せプレーの面白いところ。
二回戦はトップシードの@Detroit Lions戦と確定してます。

NFC第2シードのPhiladelphia Eaglesも快勝。最後は独走TDになりそうなところをRB Saquon Barkleyが自主スライドしてフィニッシュ。余裕です。二回戦のホーム開催を確保。今日月曜日のMinnesota Vikings x Los Angeles Rams@Phoenix戦の勝者を迎えることに。
この試合、もともとはRamsがホームでの開催予定だったのをLA地区の火災が収まらずフットボールをやってる場合じゃないと判断されてArizonaに移動しての開催です。スポーツ関連でもセレブでもかなりの被災者が出ていて大変な事態です。

NFLは開催を避けましたが元旦のカレッジフットボールプレーオフ2回戦のRose Bowlは予定通り開催済み。延焼が激しくなる前だったという面もありますが、カレッジとNFLで明暗を分けてます。マリブ地区から火が出たという話が出たのはかなり早い時期。あれから延々と燃え続けているわけですよね。マリブの辺りは私も遊びに行ったことがありますがあの山手が燃え始めたら消火の手立ては少なさそうというのはわかりますね。高級居住地も多く良くわからない人が来ないように道も作られていて大規模消火活動には不向きそうです。


NFLレギュラーシーズン終了 Vikingsは毒に当たっていた

NFLのレギュラーシーズンが終了。今季は前週までにプレーオフのポジションが決まっていたチームが多くあまり多くのドラマはないフィナーレになってます。MVP最有力のBuffalo BillsのQB Josh Allenは消化試合でしたが連続試合先発記録の維持のためだけに試合開始の1スナップだけ登場してみたりなど緊張感がない。

他には個人記録でTampa Bay BuccaneersのMike Evansが今季最後のプレーで今季のパスヤード1000ヤード超えを達成。Bucsオフェンス陣の方は完全に意識していたようでそのプレーが決まると全員がEvansの周りで祝福、そのまま試合終了となってます。相手のNew Orleansディフェンスがそれに気づいていたらEvansにマークがきつくなってチャンスはなかったかも。
この1000ヤード到達でEvansは11シーズン連続1000ヤード超えを達成。これはJerry Riceに並ぶNFL最長記録。Evansは1010ヤード以下のぎりぎり到達のシーズンが今季を含めて3シーズンもありますがそれでもGOAT Jerry Riceに並ぶのは大きな勲章です。Tom Brady時代の前のBucsの成績が伸びない時代も含めてコンスタントにプレーし大きなケガをしなかったこその記録でもありましょう。

今週末の大一番はSunday Nighit Football枠でのMinnesota Vikings@Detroit Lions戦。ともに14勝2敗での対戦。勝った方がNFC北地区を制覇かつNFCのナンバーワンシードで一回戦回避。放送で言ってましたがNFLの長い歴史上14勝チーム同士の対戦はこれが初だそうです。リーグの初期はシーズンが短かったわけですからそれほど不思議ではないですがとにかく大一番感を盛り上げる試合。プレーオフがもう始まっているかのようなムードでの試合となりました。敗戦した方は次週@Los Angeles Ramsでワイルドカードラウンドの試合。引分だとLionsが1位。

その雰囲気にアテられたのがVikingsということになるんじゃないでしょうか。序盤にLionsが7-0でリードの場面。Vikingsが相手陣深く3ヤードで4thダウン。その時点で3ドライブで1TDは献上していましたがその直前はLionsオフェンスを3&outで退けていたしまだ第1Q、焦る場面でもなかったのにFGにいかず勝負して失敗。7-0のまま。
そしてまたハーフタイム後の最初のドライブでDetroit陣2ヤードでの4thダウンでまた勝負に行って失敗。この時点で10-6でLionsがリード。戦前の予想に反してVikingsディフェンスが大健闘してLionsのハイスコアリングオフェンスを10点にとどめていたのに勝負に行く意義があったのか。

この2度とも判断がおかしくなっていたんじゃないでしょうか。Lionsは4thダウンでガンガン勝負に行くチームなのはずっとそうですが、それにアテられてVikingsの判断がおかしくなっていたかに私には見えました。冷静に考えればFGで良い場面かつ時間帯だったはずです。
その後もVikingsは長めのFGを大外れしてみたりで得点をあげられず、そうこうしているうちに終盤にかかってLionsオフェンスが火を吹き終わってみれば31-9という大勝で決着とはなっています。

最終的に30点前後の勝負になるという想定だとしたら確かにFGでチマチマやっていたら離されるという大局観は絶対に間違いだとは言いませんが、少なくともライブで試合を見ていた限りLionsオフェンスが押しているという流れではなかったのに。

試合中の判断は疑問でしたがLions、Vikingsともディフェンスが鋭いところを見せた好試合ではありました。ハードにプレーしているせいでケガ人がかさんだのが勝ったLionsにとっても痛い試合となってます。

カレッジフットボールプレーオフがNFLの真裏で好視聴率を維持

遅れましたが新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。旅をしておりまして更新が滞りました。
更新が滞っただけでなくカレッジフットボールプレーオフの二回戦=準々決勝の4試合もすべて見逃しております。結果はシードされて一回戦を回避した4校がすべて敗退ということになってます。つまり一回戦を快勝した各校が二回戦もきれいに突破。
その結果全米準決勝戦はCFPランクで言うとNo. 3 Texas x No. 6 Ohio State (1月10日)、No. 4 Penn State x No. 5 Notre Dame(1月9日)というカード。Georgiaとの二回戦がスタジアムから1マイル圏内のテロ事件で1日順延となったNotre Dameが準備期間が減ったことを理由に試合日時の変更(もう一つの準決勝戦と日時を入れ替え)を要求していましたがCFP委員会は却下して予定通り。

そもそもなぜ準決勝は1月9日木曜日と10日金曜日なのかと言えば、NFLのプレーオフとのバッティングを避けたからなのでしょう。その週の土日にはNFLがワイルドカードラウンドの試合を開催する。さすがにNFLのプレーオフにかぶせる勇気はなかったか。
CFP全米優勝戦は1月20日月曜日。NFLのMonday Nighit Footballが消滅したあとの空き枠で開催。よく考えた末の日程と言えるのでしょう。全米準決勝・決勝となれば平日でもファンは遠路スタジアムに来てくれるという読みはたぶん正しい。

今季は12校制プレーオフの初年度で、来季は今季と同じ形式。2026年シーズンは未定。水面下ではほぼ固まっているでしょうが正式発表はまだ。今季分のTV視聴率・動員など検討した上で2026年シーズン以降のプレーオフの形式は決まっていきそうです。

CFPの準決勝決勝はNFLプレーオフを避けていますが、一回戦ではNFLと同時刻の裏に当たる放送でありながらTV視聴率は好成績を出しています。それも一回戦は一方的な試合が続いたのに。その成績の良さに気を良くしてCFP側が来季以降も強気の攻めのスケジュールを組む可能性も否定できません。

NFLはアメスポ最強コンテンツ。今年は過去永年バスケNBAにフリーで明け渡してあったクリスマスにも試合を開催。その前の11月には史上初のブラックフライデーの試合開催もするなどNFLの積極的な攻めのスケジュール構成が目立つシーズンです。

そのNFLが開催する土曜日に堂々と一回戦をぶつけてきたCFPは動員・視聴率とも大きな成功と言えます。NFLがカレッジフットボールシーズンが終わったあとの土曜日に試合を開催するのはもう長年のこと。そこへ新設のプレーオフ一回戦をぶつけていったわけです。
他のアメスポジャンルは好んでNFLの裏番組になるようなスケジュールは絶対に組まない。NBAは今季初めてNFLにクリスマスにかぶされたことで視聴率の結果をヒヤヒヤして注視していたはずです。放映体制も例年はケーブル局で2−3試合、地上波で2−3試合としていたのを全試合地上波ABCでの放送と改めて、チャンネルを変える機会(NFLに流れてしまう機会でもある)を極小にしています。結果はさすがNBA、メインカードであったLos Angeles Lakers@Golden State Warriors戦は7.7millionの視聴者を得てクリスマス決戦で5年ぶりの高視聴率。試合も最後までわからない好試合であったのも数字に反映していると思います。
話を戻して他でもMLBはプレーオフの開催日をNFLの開催日にできるだけ重ならないように変更済みなことは当ブログでも過去何度でも触れています。World Seriesですら慎重に避けなければいけない難敵がNFLのレギュラーシーズンの試合というわけです。

そういうNBAもMLBも避けたい相手であるNFLが放送する土曜日に堂々と一回戦をかぶせていったCFPの判断はなかなか勇気のいる判断だったかとは思いますが、結果は動員・視聴率とも勝利と言って良い数字を出しています。最強NFLが他にかぶせていくことはいくらでもあっても、他のジャンルがわざわざNFLにかぶせていった事例は過去20年30年でほとんどないはずです。

さすがに本丸に近いNFLのプレーオフに被せるようなことは避けているわけですが、今季の一回戦の好成績はカレッジフットボールがアメスポナンバー2のジャンルであることを示した事例と言って良いのではないでしょうか。二回戦は旧来からカレッジフットボールのボウルシーズンの中心開催日である元旦でこれも何年かに一度は必ずNFLと重なる運命ですが、ただのボウルではなくプレーオフの一環、それも4試合とボリュームも大きめで意を強くして今後も二回戦は元旦でNFLを避けないという方向になりそうな勢いです。
記事検索
最新コメント
読者登録
LINE読者登録QRコード
メッセージ

名前
メール
本文