アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NFL/Pro Football

Tony Romo逮捕

飲酒運転はやめましょう。元Dallas Cowboys QBで現CBSのNFL放送のメイン解説者のTony Romoが飲酒運転で逮捕されています。場所はウィスコンシン州で。飲酒運転と書いてしまいましたが、アメリカの各州の法律はDUIまたはDWIと呼ばれ酒に限らず他の酩酊を起こす薬物(違法・合法に関わらず)を服用した上での運転をすべて指します。酒に限らないわけです。

Romoが服用していたのが飲酒を含む合法のものか、違法のものかで事態は大きく変わる。現時点ではその発表はなく、雇用主のCBSも現時点ではノーコメント。違法薬物ならクビでしょう。お酒の場合は、今回初めて知りましたがウィスコンシン州では罰則が私が住んだことのある各州より緩いようです。初犯で事故も起こしていない場合は微罪として扱われるということになってます。

ただしです。法律的にはそうでも疑問が残ります。
お金はたっぷりあるRomoがなぜ飲酒運転をしたのかです。今はライドシェアがありますからスマホから手軽に運転代行は呼べる。彼はずっと稼いでいるのですからライドシェアではなくもっとゴージャスな運転代行だって自由に呼べたり、スタッフがついていたりしたはずですがそれをしていない。

となると私の疑うのが好きな性格が頭をもたげて、それって、と思うわけです。Romoは一緒にいてはいけない相手を同乗させていたのではないのか、という疑いですね。Romoは顔が売れてますからライドシェアやらにRomoが誰ソレと云々みたいな話が広がるのが嫌だと自分で運転してしまうかもなってことが言いたいわけです。Romoぐらいになると顔だけでなく声だけもNFLファンは一発で彼だとわかるぐらいに知られている。
邪推かもしれませんが、来週の警察の発表が待ち遠しいですね。

ちなみにこれには他の前例とかもあります。カレッジフットボールのArkansas / LouisvilleのHCだったBobby Petrinoが単車で事故を起こしたと。そのときに後部座席に不倫相手を乗せていて事故レポートが公表された結果で不倫がバレ、さらにそれを隠そうとしてその不倫相手にカネを渡して、さらにLouisvilleのスタッフとして秘密裏に雇わせて口止め料にしようとしたけど失敗して、とかぐだぐだになってクビになりました。

ただ面白いのはその後LouisvilleにPetrinoが復帰していること。あのときも変な話だなと思ったのですが、その後Louisvilleの運動部=Athletic department全体が高校生リクルート生を性接待してたとか裏金疑惑とかでFBIに摘発される騒ぎになって納得。PetrinoがLouisvilleのその辺の秘密を握っていたので、雇用先が乏しくなっていたPetrinoを再雇用して学校側がPetrinoの口止めに入ったってところでしょう。カネがなくなったらPetrinoが暴露本とか書いてカネ稼ぎに走る可能性もあったわけですから。
ちなみにこの時期のLouisvilleの出身者にはLamar Jacksonがいます。

Romoの飲酒運転逮捕っていうだけでBobby Petrinoまで思い出すのは私だけかもしれませんが、Romoがカネはあっても運転手を雇わなかった理由って他に思いつきます?

NFL選手を巻き込む効果

FIFA W杯のD組の夜の試合でトルコがパラグアイに敗戦したので、米代表はグループ最終戦を待たずにD組の首位通過が確定してます。今大会は最初のタイブレーカーが直接対決の結果となってるので2勝1敗で並ぶ可能性のあるオーストラリアとパラグアイに勝利している米代表の1位確定。さらに第3戦の相手のトルコが2連敗で敗退も確定したので、次週の米代表 x トルコ戦は完全な消化試合になりました。

よって米代表はイエローカードを持ってる選手は全員出場しないと見て良い。Tyler Adams、 Antonee Robinson、Folarin Balogun、Chris Richardsの4人がカード持ち。グループ終了後にイエローカードは消滅しますが、もし2枚目を第3戦にもらってしまうとノックアウトラウンド1戦目が出場停止対象になるので出場はない。
第2戦をふくらはぎの不調で欠場したエースのChristian Pulisicも出場しない可能性が高い。短時間だけリハビリ的に出る可能性はなくもないですが、たぶんない。昨日の試合での2ゴール目(VARで確認)のあとにベンチの選手たちが走り出ていて、その中にはPulisicも含まれていたんで、走れるんじゃん、ケガの程度は軽いという証明になってました。他に表面に出ていないケガ持ちの選手がいるならその選手も出場しないでしょう。
いずれにせよ第3戦は大幅なターンオーバーで主力選手の出場時間は大きく減るのは確実です。

1位通過したことでノックアウトラウンドの32強戦からの3試合がすべて西海岸での試合と決まったのも大きい。7月1日の32強戦はLevi's Stadium=San Francisco Bay Area Stadiumで、その後勝ち進んだ場合はグループで試合を行った@Seattleが16強戦、@Los Angelesが8強戦と旅程が楽になってます。時差なし。
ノックアウトラウンド初戦の相手はB/E/F/I/Jのどこかの3位チームと。まだどこになるか想像できません。


今大会前に米代表メンバーの一般の知名度には問題があるという話は何度か書きました。それは2試合消化した今もたぶんまだ変わっていない。サッカーに元々興味のあった方とそうでない方の間のギャップが大きいのはアメリカサッカー界の課題なんですが、これで少なくとも7月1日までは米代表の選手の横顔を宣伝する機会をアメリカサッカー界は得たということになります。
第3戦が消化試合なのでどんな試合になってもかまわないのですが、ことアメリカサッカーの国内向けの宣伝効果という意味では第3戦も勝ちたいというのは米サッカー協会や関係者は考えるところのはず。代表監督のMauricio Pochettinoにとってはこの代表の仕事は腰掛けの仕事で大会後は欧州のメジャークラブへの転職を考えてるはずなので第3戦の勝ち方なんてしったこっちゃない。Pochettinoは大会前2か月前ぐらいだったかな、マスコミのインタビューでキャリアの目標はと問われて「UEFA Champions League優勝」と言っちゃってから、しばらくして気づいて「米代表のW杯での躍進が一番」だと付け足した正直な方なんで、自分の1か月後の就活に有利になることが大事で、アメリカのサッカー人気がどうこうは完全に他人事です。

それはしょうがない。実際にアメリカ人選手にワールドクラスの才能がいるわけでもなく、アメリカ人指導者に指導させても前回カタール大会の「黄金世代」はちっとも伸ばせなかったんで外国人指導者が必要だったのですから。思惑が異なっても、それでほぼ100年ぶりにW杯を2連勝スタートしてパブリシティも増えているんだから既にPochettino採用は成功だったとせねばならないでしょう。

ただPochettinoは英語がとても下手。なにを言ってるのかわからなくてこちらのTVでのインタビュー番組でも彼の発言には字幕が付きます。Pochettinoは宣伝の顔にも声にもならない。エースのPulisicも寡黙で喋りがうまいわけでもない。顔が足りないなあというわけですね。
1994年の米国開催の大会のときには代表チームは今とは比べ物にならないぐらいサッカーは弱かったですが、Alexi Lalasがいました。Lalasは今もFOXの解説で活躍してますが、選手時代から喋りがうまく、また赤髪の長髪+長いアゴ髭というビジュアル、ギターを弾く姿がよくTVに載ってサッカーはさっぱりわからないけどあのヒッピーみたいなやつは人々の記憶に残った。一発のビジュアルなら32年前のLalasの方が現代表よりもインパクトがあったんですよね。当時ってまだ国内リーグのMLSの創設前でもあり男子サッカー選手を一般が誰一人知らなかった時代にLalasが個人の資質だけで、ああ知ってる、の一人になったのです。誰もLalasのプレーは覚えていなくてもです。

サッカーの質としては今の方がずっと上ですしMLSもあるし、サッカー放送自体も当時はほぼゼロ。今はサッカーの試合放送自体はいくらでもやってます。でも誰を知ってるかというとまだ足りてない。Lalas以下だと言っても過言ではないのです。

さて表題の件。今大会は米国内での試合はすべてNFLのスタジアムで開催されてます。おもしろいなと思ったのはその各スタジアムのホームの現役や元のNFLのスター選手が多数来場していて試合中継中に顔を抜かれている場面が多いことです。ああ、これはビッグイベント感を出すのにうまく貢献しているなあって思います。
昨日だと米代表の試合には元Seattle SeahawksのSuper Bowl優勝時代のスターMarshawn LynchやRussell Wilson夫妻なんかが来てましたし、Boston Stadium=Gillette Stadium(実際はBostonからはかなり離れてます)の試合にはGillette StadiumをホームとするNew England Patriotsの王朝期のWR Julian EdelmanやRob Gronkowskiが来場して顔を抜かれてました。

非アメリカ人のサッカーファンにとっては無意味な顔でしょうが、アメリカの一般的なスポーツファンにとってはどっかの国のサッカーのレジェンドよりも無関係なNFLの過去のスターがホームスタジアムにたくさんうろうろしているってことの方がよほどビッグイベント感の盛り上げに貢献してると思います。あれだけ各地で各スタジアムのホームのスターが来てるってことはたぶんFIFAなり米サッカー協会が招待してVIP待遇しているっていう意味なのだと思います。けっこううまい宣伝の仕方かなと。
MLBはシーズン中、NBAはシーズンが終わって間もなくまだ皆シーズンの疲れを癒してバケーション中か。でNFLの選手をスタジアムつながりで招待っていうのはうまい策だと思います。

NBA選手だともしフランス代表が勝ち進んだらVictor Wembanyamaが応援に来てるのが目撃されるなんてのもあるかもですけどね。トーナメント深くまで進めばWembanyamaもFinalsでの傷も癒えてるでしょうし。

歴史的な展開となったStanley Cup Final第3戦

NHL Stanley Cup Final第3戦は場所をLas Vegasに変えての試合。試合前に行われる手回しサイレンを場内に響かせる役に先月のNFLドラフトで全体1位でLas Vegas Raidersに指名されたQB Fernando Mendozaが来ていて、嬉しそうにガンガンハンドルを回していました。あれってけっこう重いもののはずで、また一旦慣性がついたら変な手の離し方をすると手を打ってしまうと危ないような気がするんですけど。まだRaidersのためにワンプレーもしていないMendozaにその役をやらせてちょっと怖いような気もしました。フランチャイズの将来がかかってるその手なのですから。

1勝1敗で迎えたこの試合。第1戦も第2戦も試合開始すぐにゴールが入る展開だったのが今日は最初のゴールが入るまでがまずドラマに。第1Pは両軍無得点。
第2P開始すぐに地元Vegas Golden KnightsがCarolina Hurricanesのシフトチェンジの隙を突いてゴール。しかしこれにHurricanes側からビデオ判定要求があり、結果はオフサイドとされてノーゴール、0-0に戻る。

さらにその数分後にまたもVGKのゴールが決まるも、これにもCarolinaからゴーリー妨害だとチャレンジ。NHLのビデオ判定要求はチャレンジが失敗すると試合遅延の反則となるので他の競技よりもチャレンジするかの判断は慎重になる必要があるんですが、果敢に連続チャレンジ。結果はこれもゴーリー妨害が認められてノーゴール、0-0に。
ゴールシーンは連発したのでゴール決定機がないままで試合が膠着してるわけじゃないので、見てる分には面白いのですけど。

試合時間のちょうど真ん中の第2P10分からVGKが2連続ゴールでビデオ判定で失った得点を取り返す展開。Carolinaが堂々6人選手がプレーに出てのToo many menの反則でのVGKのパワープレーは即座にゴールとなって先制。
さらに試合再開になって16秒でMitch Marnerが後ろ向きで放ったショットがCarolinaのディフェンダーのスティックに当たってオウンゴール。一気に2-0。試合時間で言うと第2Pの前半10分間で4ゴール(2つは取消)と地元ファンにとってはエンタメ性の密度の高い流れに。

その後もVGKの攻勢が続いてゴールを襲い続けて14分過ぎに3ゴール目。17分にはMarnerのこの日3ゴール目(+1アシスト)が決まって4-0。この時点でMarnerの今プレーオフでの計28ポイント=移籍初年度の選手で最多、1ピリオドで4ポイントは1919年以来の記録、107年ぶり。ハットトリックを試合時間で6分10秒でFinalで達成したのも最速と記録づくめのパフォーマンス。

Carolinaは第2Pが終わる前に1ゴール返して試合の命脈をつなぎたいところが次々と加点されるだけでなく、VGKに試合され続け。
圧勝でVGKが2勝1敗、創設9シーズン目で2度目のStanley Cup優勝まであと2勝としました。Stanley Cup Finalにたどり着けないチームも多く、カナダ所在の7チームは1993年から優勝がないのに、歴史が10年にもならないVegas Golden Knightsが3度目のStanley Cup Final到達(1度優勝)、2度目の優勝も見えてきた。

アメスポのメジャースポーツでこれほどスムーズに勝てるチームになってしまったのは例がなく、特にカナダのファンの僻みもあってアンチVGKネット世論みたいなのもあるんですけど、最初のシーズンからすべてうまく回ってますもんね。拡張ドラフトでの目利き、誰を長期契約で残すかどうかの選択、そして今回はサイン&トレード8年契約で勝負を賭けて獲得したMarnerが移籍初年度でこの活躍です。

とか書いてる間に第3PにCarolina Hurricanesが3連続ゴール。4−3に。39秒で3ゴール。Final最速だそうです。おいおい。
4-0だったし、第3PにMarnerにペナルティショットが与えられて5-0になりそうな場面すらあったのが、急転回。もう終わってるかなと思っていたのに。

最終盤になってVGKの試合遅延が出てCarolinaのパワープレー、選手が入り乱れる混乱の中同点ゴールが決まって4-4。圧勝モードから延長戦へ。普段はプレーオフの延長戦を見るかどうかでぐだぐだ書いてますけど今夜は歴史的な展開の試合を見られているんですから文句なく付き合います。

最後はダブルOTでVGKがCarolinaのオウンゴールで勝利。第3Pの始めから入ったCarolinaの控えゴーリーのBrandon Bussiは2か月試合に出ていなかった選手ですが、冴えに冴えて先発ゴーリーを上回る44分プレー。上述のMarnerのペナルティショットを止めたのを含めてCarolinaを救った活躍でしたが、最後は自軍の選手がゴール裏から出したパックがBussiのスケートかかと付近に直撃、跳ね返って決勝ゴール。ホッケーはこういう運に近いものはつきもの。Carolinaは健闘むなしく、VGKは歴史的な大逆転負けを回避という結果になりました。ホッケー堪能。

Los Angeles Ramsの挽回策

NBA NinalsとNHL Stanley Cup Finalの前の僅かなアメスポの空間にNFL Los Angeles Ramsが一発花火を打ち上げて来ました。Cleveland Brownsから現役最強のパスラッシャーとも称されるMyles Garrettをトレードで獲得しています。対価はDEの若手Jared Verseプラス1巡目を含むドラフト指名権3枚。

今年のドラフトで「優勝できる戦力を持ってるのに来季の強化する気がないのか!」とファンから罵倒されたRams。QBのMatthew Staffordは大人なので表向きなにも言いませんでしたけど、1巡目指名権を使って自身の数年後の後任候補となるQB Ty Simpsonを指名。QBが不作だと言われていた今年にバックアップQBの指名、それも昨季優勝したSeattle Seahawksと紙一重の試合に敗れて優勝への道を逃した。そういう悔しさの後のそのドラフトで1巡目指名権を直近のチーム強化に使わない判断には批判が出るのは理解できる。

その辺の批判はシーズンが始まって激戦区のNFC西地区でRamsが圧倒的に勝てば黙らせられるかもしれませんが、今の段階でそんなお花畑な未来を描いて良い様な地区ではないです。ちょっと成績が沈めばGMの首問題になってきそうな不満の貯まっていたRamsファン。
そういう伏線もあってのことかと思わせる今回の大型トレードなのでしょう。

Los AngelesというマーケットはNFLにとっては長年鬼門の大都市です。長年大都市なのにチームもなかった。近未来風のSoFi Stadiumを建て、2チームを同時にLAに投入したNFL。今回は失敗できない中、Ramsが大都市の強豪チームとしてイメージ付けをするためには昨季も惜しかったし、来季に全力投球せず2−3年後のQB教育に1巡目戦力を使ってしまったのも、Ramsというチームの長期戦略としてはちょっとハズしてる感がありました。

他の全米のNFL所在都市では9月にNFLシーズンが始まれば他のジャンル(主にMLBの終盤やプレーオフ)を圧倒してアメスポの話題の中心になれるところが多いですが、New York CityとLos Angelesの東西の二都市はそうなってない。特にLAについては今年もMLB Dodgersが三連覇を目指してNFLのシーズンが始まる頃もローカルのスポーツシーンの中心になりそうであり、Ramsの経営も新人QB指名でハズしたのを気に病んでいた可能性があります。

それを一発の大物パスラッシャーで跳ね返せるか。実際に試合が始まるのは9月なんでやってみないとわかりませんが、ドラフト1巡目指名で獲ってこれる選手以上の選手はこれで獲得して、2026年シーズンのRamsは、昨季の紙一重で逃したNFC西地区のトップの戦力なのだと強弁できる補強にはなったような気がします。

QB2番手でRamsがAlabama QB指名

NFLドラフト1巡目が今夜開催。概ね事前の予想通りに進行。全体1位はLas Vegas Raidersがカレッジで全米制覇を遂げたIndianaからFernando Mendozaを指名。カレッジでのあの勇敢かつ冷静なプレーぶりがNFLでどう花開いていくのか新シーズンが楽しみです。

意外だったのが全体13位指名権を使ってLos Angeles RamsがAlabamaのQB Ty Simpsonを指名したところ。今季はQB不作とされ1巡目指名のQBはMendozaだけであろうという予想も多かったところで1巡目前半でRamsが次期QBを手当にきました。
中継していたESPN/ABCの解説には元AlabamaのHC Nick Sabanがいて、このプチサプライズの指名にとても喜んでました。

RamsにはMatthew Staffordまだ現役で、昨季も優勝したSeattle Seahawksと紙一重の延長戦を逃したもののNFL全体でも最上位に近い戦力を持っていたことに異議を挟む向きは少ないはずです。そういう状況での特に前評判が高かったとは言えないTy Simpsonの指名でQB後継を決め打ち。QBの不作の年にやるべきことなのか、Staffordの余力のあるうちにチームの戦力の底上げに行くより後継QBの手当なのかというのは意外です。

これに似た動きで2020年のドラフトでGreen Bay PackersがエースQBのAaron Rodgersがまだピークアウトしたわけでない時点でJordan Loveの踏み切って、補強にならない指名でRodgersがスネまくり。チームとの信頼関係が云々となり、結局キャリア末期を老年ジャーニーマン化。あれから6年後の今から見るとJordan Loveはスーパースターには足りずともバストにはならず、Rodgersの気難しぶりが目立つ晩年と比較すると、ゴタゴタはしましたが今の時点ではLoveの指名は間違っていたとはいえないようにも見えます。RodgersはTom Bradyほど40歳を過ぎても一流というわけではない。

Ramsの場合はどうか。Stafford自身が外様で来て勝った選手でもあるのでRodgersのようにPackersはオレのチームという思い込みは低めな可能性もあります。

スタジアム厳戒とはこういうこと

メキシコが麻薬組織との武力闘争に入ってFIFA W杯の開催の不安材料となったということを書きました。こと試合会場をメキシコ国外に移すというのであればアメリカ側には多くのオフシーズンのNFLのスタジアムがありますからいくらでも引き受けられなくはない。

でもメキシコにとっては今年の機会を逃したらW杯の自国開催の機会なんて半世紀かかってもないかもしれないんで激しく抵抗するでしょう。ただFIFA側から見れば試合が直前に中止になるのは大損害なんでリスクが高まれば移動はありだろうし、少なくとも緊急避難プランは詳細に練られる段階に入ったと考えるべきでしょう。
殺害された首領の地元となるグアダラハラの試合はどうなるかわかったもんじゃないですが、メキシコとしては移動するにしても国内の移動にとどめたいはず。

ここで一つ思い出話をしますが、FIFA W杯の開幕戦の行われるEstadio Aztecaには行ったことがあります。試合が行われていたわけではないので内部は存じませんが周囲のことは実際に見てます。周辺には一般家屋がハイウェイの高架からも近く、メキシコシティの混雑したメインストリートからもすぐ。あれをどちらも交通規制することが可能かどうか。大規模な交通規制しないならテロの可能性は排除しきれないように思えます。
さらにスタジアム周辺には住宅が密集しており警備はしにくそうな立地でした。


では会場をアメリカに移せばそれで安全かというと、そう単純な話でもない。
今月行われたLevi's StadiumでのNFL Super Bowl LXの前の地元の警備は相当にものものしかったです。地元警察を大量動員して事前のパトロールを大きく強化していたのもそうでしたが、その警備の徹底ぶりをカードが決まったころ(2週間前)から延々とニュースで報道していました。警備が厳重なのと、厳重であることを最大限に広報していた。
一般市民によるドローンの飛行の禁止の告知、違反者は容赦なく検挙する旨広報していたし、警備側のヘリもドローンも飛ばす。地上部隊の24時間態勢の警備もアピールするなど。これだけ厳重なんだからテロもイタズラも不成功に終わるから諦めろ、やるなよ絶対にやるなよ、というメッセージだったかと思います。
テレビでは言ってなかったかと思いますがたぶん顔認証システムも導入されているんではないかと推測します。(顔認証は市民の反発が出やすい)

警備センターには多画面のモニタが設置されていてWar Room風の様子などもよくニュース番組で紹介されていて、考えようによってはSuper Bowlが開催されるからという名目で近隣地域の監視設備・態勢を大幅に近代化アップグレードする口実になってるのかもなとも思いました。またはW杯の行われる11会場がすべてこのレベルの設備を整えているのか。

Levi's Stadiumについて言えばすぐ敷地脇まで低速路面電車が来てる。乗った感じでは新しいのでスタジアム開発(2014年開場)をしたときに一緒に整備したものかなと推測してます。私が実際に同スタジアムを訪れたときはウキウキでセキュリティカメラの位置を確認したりはしなかったのですけど。

そういうことならW杯の開催地となっている11スタジアムでも似たようなセキュリティの再整備が事前に行われていて、急にメキシコから振替と言われても、他の空いてるNFLスタジアムじゃダメでその使用予定の11スタジアムへの追加でしか対応しづらいのかもしれません。

逆方向の話として、一時期トランプ大統領が共和党票が入らないのが確実なエリアであるこのLevi's StadiumやシアトルのLumen FieldからW杯開催権を取り上げろ、他に移転させろとか無茶振りをしていた時期がありました。その後は黙ってしまったので両会場で予定通り開催のはずです。移転させるにもセキュリティの準備があるのでもう3ヶ月となった今からでは開催予定のないNFLスタジアムではつらい、実現不可能という意味かなと思います。

チャンピオンSeahawksが売却へ Giantsも別の事情で

Super Bowl LXで完勝でチーム史上2度目の優勝を飾ったSeattle Seahawksですが売却される方向のようです。なかなかにショッキングではないでしょうか。アメスポメジャーのチームの資産価値は年々上がる一方。それがアメスポ最強NFLの、それも優勝チームが売却マーケットに出るというだけでもすごい話に思えますが、Seahawksは投資銀行と大手法律事務所を雇い売却に向けての準備を始めていると報じられてます。

絶好調のNFLの32チームのどのチームが転売市場に出ても大変な金額になるでしょうがSuper Bowlのディフェンディングチャンピオンが売りに出るとなればアメスポ史上最高額になることはほとんど疑いがないです。

NFLに限らずだいたいどのジャンルでも非コンテンダーのチームが売りに出て、買い手の新オーナーはチームの再建努力も必要で勝てるようになるまでは早くて数年、長いと一生勝てるチームにならない。しかし今回のSeahawksは来季も堂々のコンテンダーとしてシーズンに入るのは確実で、再建時代にかかるコストの大きさと不確実性をともに避けられるという美味しい買物です。ビリオネアの皆さんの競りとなってすごい額になるのでしょう。

名前の挙がってるオーナー候補にはAmazonの創始者Jeff Bezosの名前も。Amazonは本社がSeattleにありますから土地のつながりもある。個人の資産ではBezosより力のある人は数えるほどとなりますがどうなるか。複数の投資家によるグループでBezosの資力に対抗しうるか。
他にはNBAのSupersonicsのオーナーだった方も名前が出てますけど、さすがにSupersonicsをOKCに移転させちゃった元オーナーでは地元の評判が悪すぎてせっかくのSeahawksの今の地位を毀損してしまうと危惧されます。


Seahawksは現オーナーが自主的に売るという話ですが、New York Giantsの方は売却を半強制されそうな情勢となってます。Seahawksと違って大都市チームの雰囲気人気チームですが率直に言ってGiantsはほぼ常に弱い。スタジアムで同居しているNew York Jetsがさらに弱いので比較でまだマシにも見えますが。
それでも大都市を背負い、全国区の人気のDallas Cowboysのなんちゃってライバルチームなので売却市場に出ればこれも相当の額になるはず。但し強制的に売りに出されることになりそうなのは所有権の50%なので、買うビリオネアの方の思い通りのおもちゃにはならないという不自由な売却案件です。

事情はGiantsの半分を所有するSteve Tischが性犯罪疑獄に巻き込まれているため。これがNFLの行動規範違反に問われてNFLから追放が見込まれるという事情です。日本でどれほど報道があるかわかりませんが獄死したJeffrey Epsteinの未成年者を含む多数の女性を使った組織的な性犯罪にTischが関与していたのが公開された捜査資料や被害者からの告発で明らかになってきたという事情です。

この首謀者の獄死っていうのがそもそもものすごく怪しいんですけど、そこをつつく人がいないのもなかなか闇が深いなと思えます。それに関連者として名前が出てきているのに現職大統領のトランプ、元大統領のクリントン夫妻、英王室の王子、Bill Gatesと大物が多い。その辺と比較するとTischは小物ということになるんですけど、逆に関係している人脈の広がりは全米の富豪ネットワーク内でよほど広いのだろうなあと想像されるのが罪深いです。

とにかく今の時点ではTischが名指しで批判される局面となっており、オフシーズンに入ったばかりのNFLも静観しがたそうです。このEpstein疑獄はトランプ政権への攻撃の足がかりでもあるため政敵民主党だけでなく共和党内の隠れアンチトランプからもトランプ後を見越して細かく息長く攻撃が続きそうで、アメスポ最強のNFLとはいえ取り扱いを誤れない案件です。よってかなり速いペースでTisch切りは進む可能性があり、Giants側はSeahawksのように準備が整えられないままで強制売却を余儀なくされる可能性もあります。
Tisch本人は父親から相続した所有権なのでほぼ追放で売却を迫られるにせよ巨額の売却益を得るので不名誉ではあってもカネの面では大きなゲインです。

Epstein疑獄全体のタイムラインからするとたぶん、たぶんですが、Bezosのような新興富豪は関わりがないまたは関わりが浅い可能性が想像できます。今はまだ名前が出てないけど内心やばいなあと思ってる古株のオーナー氏がNFLやその他のメジャースポーツでもいそうで、今後も不規則な売却が起こるかも。
深読みすると慌てて強いチームを売却するSeahawksのオーナー氏は無関係なのかどうかも若干の不安がありますね。

ゴルフPGAがNFLを徹底的に避けるスケジュールに移行

男子ゴルフのPGAが2027年シーズンから大幅なスケジュール変更を敢行するようです。ざっとの話としてはNFL Super Bowlが終わった次の週末からシーズンをスタート、試合数も減らし、メジャーの時期も変え、NFLがシーズンを始める前にFedEx Cupも終わらせるのだとか。前も後ろもNFLにかぶらないようにという仕組みにする案となってます。案と言ってももう来年の話なのでほぼ本決まりなのでしょう。

NFLの一強化が進んでいるというのは数字としては事実なのですが、私個人としては実態はそうでもないのではないかということを折に触れて当ブログでは書いてます。確かに強い。そしてPGAのような週末型、それも決勝ラウンドが日曜日の昼間という形態ではNFLにかぶさったらスポーツファンへの露出が望めないという悲観論が出て今回のスケジュール変更案が出てきた意味はわかります。

さらにNFL側は現行の17試合18週制からさらに拡大して18試合20週(byeが各チーム2週)に変わっていく可能性が議論されており、もしそうなるとカレッジフットボールより先に8月末に開幕するような事態も想定できる。PGAから見て被害が増えるという解釈もできる。

PGAの4大メジャー大会ではMastersは4月固定。全英・全米はともかく一番よく動くのがPGA Championshipでこれは直近は5月開催が多くなってますが、過去は8月の開催も多かった。8月までメジャーをやってるとその後にプレーオフとして開催されるFedEx CupがNFLの開幕時期までに終われないということで、PGA Championshipは今後は5月固定になりそうです。逆に言うと最近5月開催が多かったのはツアースケジュール全体をずらそうという準備としてメジャーの前倒しにしていた、4月から7月まで毎月メジャーを一回開催するという凝縮された形にシーズンを変える意図だったという読みも可能なようです。

でもそこまで徹底して避けなきゃいけないほどゴルフファンとNFLファンってかぶってるんでしょうか。冠大会・スポンサー企業需要というのがPGAでは重要で、またその手の顧客は宣伝効率重視が文化として根付いたホワイトカラー企業が多く、NFLシーズンにかぶっちゃうと宣伝効率の悪さを嫌気する面が強いのかなと想像したりもします。

Super Bowlが終わるとすぐにシーズンに入るといえばNASCARがまさにそれで、Super Bowlの次の日曜日(つまり今週末)に同ツアーの看板レースであるDaytona 500でシーズン本格開幕するのが定番。NASCARのシーズンは長く、NFLが始まったあとも延々続きシーズンの決着が付くのは11月上旬。
当然NASCARもフットボールシーズンが始まれば被害は受けているでしょうけれど、固定ファンとスポンサーを掴んで独自の戦いという感じで延々やってる。

ほかではサッカーMLSが、PGAと同じ2027年シーズン改革を予定している。現在の春開幕を秋開幕へ移動して欧州のシーズンに合わせることが決定してます。MLSも週末型興行。MLSのシーズン移行はNFLシーズンを避けることに苦心しているという面はない。NFLとかぶる期間は秋開催の方が伸びる面の方が強いでしょう。それでもやる。

このようにアメスポ業界の中堅の各ジャンルがいろいろ考えてNFLを避けたり、独自の動きをしたりというわけです。
NASCARもPGAもMLSも週末型興行という形態。NASCARはプレーオフ部分がNFLに2ヶ月以上かぶってもやれてますが、PGAはやめちゃうのかというのは意外でした。そこまでして避けなきゃスポンサーが付かない・付きにくい実感があるってことでしょうか。その辺の内実は知る由もないですが、NASCARにできてPGAにはできないのかという意外さ。
PGAはLIV Golfという外敵と手打ちをして安泰かと思ったらそうでもないのか。

NASCARにはNFLにファンをとられない要素があって、PGAにはとられやすい構造があるという仮定をしてみましょうか。どこにその差があるか。NFL(に限らずプロスポーツ)は都市型で、NASCARのファンは非都市型であるとしたらどうか。なので非都市型のカレッジフットボールを土曜日に見て、NFLの日曜日にはNASCARを見てるというファン層が想定可能です。

Super Bowlの視聴者数史上最高に届かず

NFLの今季2025-26年シーズンから米国内の視聴率のカウント方法が変わったので数字が大きめに出るという要素があり、レギュラーシーズンの様子や他競技の数字を眺めているとざっとのところ10%以上は昨季比で上がってる感じがあります。

しかしながら今日出てきたSuper Bowl LXの視聴者数速報値は1億2820万人。昨年の1億3350人に届かず。数字が今季分は大きめに出るはずというところを含めて、最終の数字が確定して少し上に振れても昨年には届かなさそうです。

まあそれは仕方ないのでは。先にも書きましたが今季の両軍には一般に名の通ったスーパースターが出るわけでもなかった。長くNew England PatriotsはNFL内で常勝を誇りましたがTom BradyのいないPatriotsではチーム名でのアピールも足りなかったか。

昨季は全国区のKansas City Chiefsの三連覇がかかっていたし、Taylor Swift絡みもあったし、ハーフタイムショーも英語話者には今年のBad Bunnyよりも楽曲の知名度がずっと高かったKendrick Lamarだったし。試合は昨年はChiefsの大差での惨敗だったけれどPatrick MahomesやTravis Kelceがどんな顔をして試合を終えるかも見たいところもあって数字は残りました。


今回のSuper Bowl LXの開催地はSan Francisco 49ersのホームLevi's Stadium。
同会場に以前にSuper Bowlが来たとき=Super Bowl 50ではハーフタイムショーは女性ビヨンセ、男性ブルーノ・マース、ゲイかどうかは不明ですがレインボーカラーをあしらったドラムセットをつかっていたColdplayで性の多様性をアピールした形になったと思いました。その最後のダメ押しに上部観客席が「Believe in Love」に電飾でメッセージを出して締めた、というショーだった。こういう最後に愛は勝つ的なベタな演出になったのは会場がLove and Peaceの中心都市であったSan Franciscoベイエリアであることと無関係ではないのだろうなあと当時も思ったわけです。

そして今回Super BowlがLevi's Stadiumに帰還。でBad Bunnyで楽曲は全部スペイン語と予告されていました。Super Bowl前にグラミー賞でBad Bunnyのアルバム「DeBÍ TiRAR MáS FOToS」(訳すと「もっと写真を撮っておけばよかった」)が最優秀アルバム賞に輝いてその勢いのままSuper Bowlのハーフタイムショーというのはこのグラミー賞からSuper Bowlって連携を狙ってやってるんですかね。アルバム自体もスペイン語の楽曲だけだそうです。

グラミー賞の場ではICE批判、その勢いでSuper Bowlハーフタイムショーもスペイン語で押しまくり南北アメリカ大陸の国々の名前を挙げて「皆揃ってこそアメリカ」だと言ってたんですけど、なにせスペイン語なのでどれほど視聴者に伝わったか。途中ハーフタイムショー恒例の事前の予告無しのゲスト出演ではLady Gagaが英語の曲を歌ってなんとか少しだけは中和してました。で最後は「The only thing more powerful than hate is love」と英語でメッセージが大型ビジョンに出てました。
Super Bowl 50のときのシンプルな「Believe in Love」が10年経って、同じLoveを語るにもヘイトに言及しないといけなくなったアメリカの分断が進んだこの10年間だったかなということですね。


これは試合前のプレゲームショーでのGreen Dayの楽曲にも感じるところがありました。最初のアコギでのSuper Bowl MVP各選手を呼び込むところは別のアルバムの曲ですが、その後はアルバムAmerican Idiot(2004年)から3曲。Holiday 〜 Boulevard of Broken Dreamsは元のアルバムの通りの続きの曲。Holidayの内容は政権批判を激しくしている曲なんですがその批判歌詞の部分はこの日は歌わなかった。曲が2004年ということで当時曲の中でPresident Gas man(オイル採掘者の大統領)と呼びGreen Dayが批判していたのはGeorge W Bush(息子の方)なんですけど、その約20年後にBushと同じ共和党の大統領でもTrumpとなってみると、当時のBush大統領への評価も変わってるでしょう。

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