アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NBA/Basketball

小さくなるTimberwolves

ドラフトが終わって次はトレードとFAと忙しいNBA。Minnesota TimberwolvesがCharlotte HornetsからLaMelo Ballを獲得とか。WolvesのエースのAnthony Edwardsのバックコートのコンビにもう一人スター選手を持ってきてAntの負担軽減ということになるんですけど、問題はその代わりに出した資産。

直接出したのはF Naz Reidと2033年の1巡目指名権その他指名権スワップ多数。LaMeloってそこまでして欲しい選手でしょうか。悪い選手ではないでしょうし、若いファンに人気でもありますが、なにせ稼働率が悪い。終わったばかりの2025-26シーズンこそ72試合出場しましたが、その前の5年間でまともに稼働したのは1年だけ。あとは51試合が最多、30試合台20試合台とケガがち。6年間の平均出場が50試合。プレーオフの出場経験なし。
NBAはプレーオフでの強度の強い試合の連戦でのスタミナこそがその選手の真価と言えると思うんですが、LaMeloにそんなものはない、ように見えます。

Wolvesはその上PF Julius Randleを放出するという話もあります。RandleはKarl-Anthony TownsとのトレードでKnicksから来た選手。KnicksがTownsを活かしきってVictor Wembanyamaを制して優勝したいまとなってはKnicksが得したことになってます。Wolvesもなんらかトレードの成果を出したいところですがRandleを出すという話がある。さらにRandleと一緒にそのトレードで来たDonte DiVincenzoもLaMeloが来たとなると出場機会が激減する可能性があります。

DiVincenzoも残してガードを厚めにするのもけっこうですが、Wolvesがいる西カンファレンスではツートップのSan Antonio SpursとOklahoma City Thunderがフロントコートのさらなる強化に励んでいるところ。その西でWolvesがガードにお金かけて勝てるようになるもんなのか、Wolvesの見識が問われます。

Wolvesには高さだけなら守備型のセンターのRudy Gobertはいますが、Gobertはオフェンスでは威力にならないどころか負債と呼んで差し支えないレベル。今どき外がまったく打てないセンターならインサイドで圧倒的な存在感がないと。その上サラリーが高く始末に悪い。スタッツで言ったらGobertはPortland TrailblazersのDonovan Clingan並の選手なのにスター扱い。契約はあと2年(2年目は選手オプション)。
まあWolvesがGobertの契約を消化するために2年我慢すると決めてるのかもしれません。その頃にはThunderはサラリー面でBig 3以外は今のメンバーたちは維持できなくなって弱体化するはずで、少しはチャンスは回ってくるのかもしれません。Spursの方はそうはならないかもですが、2028-29シーズン以降に焦点を合わせてるという意味なんでしょうか。

そう言えばDallas Mavericksも今の時点ではドラフトでもフロントコートの高さに走っていない。FAでの動きも見ないと確定的には言い難いですが、MavericksもWolvesも来年再来年ぐらいはThunderとSpursのトップ争いに本気で対抗できる時期ではなく、チーム構成を整える時期だということなのか。でも諦めてますとはAnthony Edwardsに面と向かって言えないのでLaMelo加入でお茶を濁したって感じかなと。

ThunderとSpursの長身選手ドラフト合戦

NBAドラフトが終了。Oklahoma City ThunderがAday Mara=全米制覇校Michiganの7フィート3のセンターを指名。Victor Wembanyama(7フィート4)を意識しまくり。西カンファレンス優勝シリーズでChet Holmgren(7フィート1)が1対1でWembanyama相手に惨敗したのがよほどこたえたのでしょう。高さよりも運動能力でWembanyamaとChetの差が大きいのが露呈。Thunderは昨オフに(契約上は必要がなかったのに)既にChetと長期契約をしてしまっており、ここからChetを改造してWembanyamaに対抗できる、少なくとも抵抗できる選手になってもらわないと困る。しかし見通しがあるとは言い難い。こんなことになるならChetの契約を今オフまでひっぱっておけば方向展開も可能だったのに優勝してうかれて大盤振る舞いしたツケになりかねない状況です。
とにかくそれでカレッジで無双状態だった長身センターを手当した。全体12番目の指名です。

一方WembanyamaはThunderのもう一人のフロントコートIsaiah Hartensteinには苦戦。体重のあるHartensteinとの押し合いに相当に体力を削られた様子が伺えました。
またFinalsではKarl-Anthony Townsに苦戦し、さらに控えのMitchell Robinsonもあしらいかねてペイントエリアに入れなかった。Wembanyamaの課題はこれで明らかになった。新人で入ってきたころに比べればずいぶんと肩周りなど鍛え上げているのは目に見えるのですがまだ足りない。しかしあまりのバルクアップでスピードが落ちるのも怖いし、どういう強化を目指すのかも興味のあるところです。

それとともにWembanyamaが休憩中の代わりのアップグレード目標かSpursはJayden Quaintance(6フィート10)を全体20番目で指名。さらに同じ1巡目でTarris Reed(6フィート11)も指名。C/PFをダブル指名した形になってる。この2人選手は横もサイズがあるのでWembanyamaと併用時に相手の体重のあるディフェンダーを任せる、いわばWembanyamaのボディガード的に使われる可能性があります。
今季のCのバックアップのLuke Kornetは背はありましたがジャンプ力もなく手も不器用でリバウンドを引き摺り下ろせていませんでした。Spursは1番から3番までは若く攻守で今季以上に育っていくことが期待できる選手を抱えているのでドラフトでWembanyamaのバックアップないしボディガードに全振りしたのは正しいのでしょう。

これでThunder x Spursのライバル関係はさらに(物理的に)高みにいって7フィート前後を両軍が揃えて意識しまくり。レギュラーシーズンでの双方の新しいフロントコートの戦力がどれほど有効かが見られるのが楽しみです。早ければすぐに開催されるSummer Leagueでも新人メンバーたちの戦いぶりが見られる。楽しみですね。

ところでMichigan HCからDallas MavericksのHCに栄転したDusty Mayですが、Michiganの全米制覇メンバーのPF Morez Johnson Jr.を全体9番目で指名。その時点では同じくMichiganの優勝メンバーの長身C Aday Maraは残っていたのにJohnsonの方を選んだ。西カンファレンスに所属するMavericksはThunderとSpursに拮抗できるようにならないと西の上位にいけないんですけど、現時点ではMara指名で西の長身選手の取り合いに参戦する場面ではないという判断でしょうか。
どちらの選手も身近に指導してきたMayがJohnsonの方が良いと言うのならきっとそうなのでしょう。

ただポジションでMavericksのフランチャイズ選手のCooper Flaggとかぶるような気もしますが、よくわかりません。Thunderは来季まではほぼ2025年の優勝時の主力が全部残る。Thunderのサラリーキャップでの衰退は2027-28シーズンからの見込みで、Mavericksはその辺りに代わってという感じで焦点を合わせてチーム作りをしていけば良いのでしょうから、いま慌ててThunderとSpursの覇権争いと長身選手の取り合いに割って入る必要もない。なんならその頃にFAになるHartensteinを獲得なんてのもあるかもしれません。

Giannis、Heatへ移籍して強力フロントコート形成へ

ドラフト前に大きな動きが来ました。Milwaukee Bucksが元MVPで優勝をBucksにもたらしてくれた功労者でもあるGiannis Antetokounmpoと遂に袂を分かつことになったようです。Giannisに加えてMilwaukeeの地元ファンに人気の高かったこれも優勝時のメンバーのF Bobby PortisをMiami Heatへ送ることに。

対価は明日のドラフト分を含めてHeatのドラフト1巡目を3枚と、Tyler Herro他4名の選手、さらに2巡目指名権・スワップなどの大型ディールとなってます。現時点での報道ではHeatとBucksの2チームによるトレードですが、契約事情でこれが正式に行われるのは7月6日だそうです。動くパーツが多く、日数もあるのでそれまでの間に他のチームが加わって多チームによる複雑なトレードに発展する可能性もあります。

もし他のチームが加わらずこのままでチームを編成するならばHeatは昨季83得点試合をやってのけてオフェンスに開眼したかもしれないBam Adebayoを維持したままでGiannisとPortisという優勝経験のあるベテランフロントコートが加わることになる。東カンファレンスで高さとフロントコートの得点力ではトップの戦力になりうる。
さらにその先を見据えてVictor Wembanyamaが先日終わったばかりのプレーオフのCFとFinalsで圧力の強い体重のあるセンターに苦戦したのも見て押し負けないフロントコートの手当をしたというようにも見えます。

Tyler Herroはプロデビュー年のプレーオフで大活躍をしながらプロ2年目からトレードで出されると毎年候補に名前が上がって気の毒でしたが、やっと本当に出ていくことになったようです。行先は中西部Milwaukee。GiannisとPortisが去って、その前にKhris Middletonも出てっちゃってますからほんの数年でほとんどの優勝メンバーが去って完全に代替わりへと舵を切ったことに。

Heatからもらう1巡目指名権は明日=2026年以外に2031年と2033年分とか。いずれもプロテクトなし。2031年って丸5年先の話ですよね。ここ毎年NBAは優勝チームがいれかわり過去8年?9年?の間に2度の優勝したチームはない、毎年のようにシーズンの主役チームが変わっていく中、5年後の指名権と7年後の指名権をプロテクトなしで貰ってもその頃にHeatが強いのか弱いのかなんて予想がつかないですよね。よしんば良い指名順に化けたとしてもBucksの戦力になるのは2030年代。その時期までBucksはタンクでもするつもりか。

NBA大本営がタンク防止策を強く打ち出しているので人為的にタンクはしづらい方向にどんどん変わって行く。タンクしそこないでWachington Wizardsみたいなチームになってしまうかもしれません。いまのイメージはGannisと優勝したコンテンダーだった数年のイメージが残ってますが、あれが始まる前はBucksもWizardsも似たような誰も日々の勝敗も順位も誰がいるのかも知らない地味なチームだった。Bucksはそこへ戻ってしまう恐れはないのか。

Mavericksの新HCに全米制覇校HCが就任

NBA Dallas MavericksがJason Kiddを解任して空席となっていたHCに、カレッジで全米制覇に成功したばかりのDusty Mayを採用してます。カレッジで全米制覇でそのまますぐにNBAのHC職に栄転というのはあまり例は多くないはず。

近年だとBilly DonovanはFlorida Gatorsで2連覇を含む3度の全米制覇をして、その後Oklahoma City ThunderのHCになってますが、優勝即ではない。Billy Donovanの場合はGatorsが2連覇を達成して本当に当日だったか翌日だったかにOrlando MagicのHCに転任するというニュースが出て、事後の話を総合すると事実だったらしいのですがDonovanが翻意してGatorsに留任したというちょっと変な事情がありました。
Donovanはプロ転任後にかなり苦戦しました。初年度は良かったのが、その後は戦術面で引き出しが足りず、あーやっぱりカレッジで優勝してもプロの複雑なシステムでフルシーズン戦うのは難しいんだなと思って見てました。引くに引けずDonovanはプロで修行を積んで今もChicago Bullsでも負け続けてますがなかなか首になりません。

Dusty MayはMichiganを率いたのは2年だけ。その前はFlorida Atlantic Owlsを6年指揮。HCとして実績はそれだけ。Michiganに栄転できたのはマイナー校であるFAUをFinal Fourまで連れて行った2022–23年シーズン(35勝4敗)が大きかった。それでNIL時代となりカネで選手を大型予算校が買える時代となって復活を目指したMichiganがその指揮に当たらせるべくスカウトしてきたのがDusty Mayだったという流れです。

そのMayをDallas Mavericksが次世代のNBAのスーパースター候補生であるCooper Flaggの育成とFlaggを中心にして優勝を目指せるチーム作りを早急に任せようというわけです。Mayは3シーズン前は群小ミッドメジャーFAUのHCだったのが3シーズン後にはNBAのHC職。サラリーも移動のたびに爆上がりでしょう。
Mavericksから見るとFAUという目立たない学校をFirst Fourへ変身させ、Michiganを2年で全米制覇校に変えたそのスピード感も魅力だったかもしれません。

Michiganでの優勝はNILのカネに物を言わせて多くの転校生をトランスファーポータルからかき集めたという事情もありますが、カネに物を言わすのと、どのタイプの選手を組み合わせると強くなるかの眼力はもうひとつ別ものです。いくらカネがあっても昨季のMichiganのように集めた選手が効果的なユニットになるかはわからない。でもMichiganはそれができた。過去の実績から言ってMichiganのADにその手の才能があったとは思えず、1オフシーズンでのトランスファーポータルでの選手獲りで急に強くなったのですから、選手の特性の見極めの眼力はMayにあったと見て良い。その能力に期待をかけてFlaggを中心のチーム作りに腕を振るってもらおうということなのでしょう。

MavericksにはベテランのKlay ThompsonやKyrie Irvingもいます。プロ転任の初年度から彼らをいきなり切りにいくかどうかはわかりませんが、Mavericksが夢見るのはFlagg中心の未来なのは確実。May自身もそれが目標でしょう。
NBAの西カンファレンスは若くて既にピークに届いたOklahoma City Thunder、一歩及ばずもポテンシャルの高さは示したSan Antonio Spursという向こう数年強そうなチームがいる。そこにMavericksが割って入る未来を築けるか。カレッジとは勝手の違うNBAバスケでカレッジコーチの手腕が通用するのか、注目です。

NBAロスのスポーツマスコミのトップはNFL予備ドラフトの話題

NBA Finalsのロスが個人的にはかなりきついです。すぐにNBAドラフトがくるんですけど、でももっとやれるんじゃないかと期待していたSan Antonio Spursを昨季その前年と苦杯を舐め修行を重ねたNew York Knicksの4勝1敗でのほぼ圧勝での53年ぶりの優勝。29点差をひっくり返して勝った第4戦の武勇伝も加わって記憶に残る優勝になりました。契約上今季と来季しか半世紀ぶりの優勝のチャンスはないその期間に見事に、それも終わってみれば16勝3敗の圧倒的な戦績でのプレーオフを駆け抜けて、Jalen Brunsonというアンダーサイズの全国区のスーパースターを生んでのフィナーレ。

KobeやJordanやShaqやLeBronと言ったどこから見てもスーパースターという素材ではない。
アンダーサイズのNBAのスーパースターといえばStephen Curryが系譜の中では特異な存在でしたが、驚異的な3ポイントシュートという異能とその物腰やわらかで笑顔の映えるベビーフェイスの絶対の善玉キャラのスーパースターでした。カレッジでの速射シュートでMarch Madnessで注目を集め、NBAでのドラフト時には懐疑の声はありましたがドラフトでは全体7位指名。

しかしBrunsonは違う。カレッジに入る前から疑われ(これはStephもそう)エリート校からはスカウトがこず。Villanovaで二度の全米優勝してもNBAからの評価は低く、二度目の全米制覇を遂げた3年生シーズン後に臨んだドラフトではチームメイトのMikal Bridges(1巡目10位ロッタリー)、Donte DiVincenzoが1巡目全体17位で指名される中、Brunsonは2巡目全体33位指名と伸びず。前年2017年のドラフト入りしていたJosh Hartでも1巡目30位指名でしたから、その後Knicksで再結集するVillanovaの元チームメイトの4人の中で最低の評価でスタートした。

似たタイプを探せばAllen Iverson辺りになるのかもしれませんが、Iversonは不良イメージが強く音楽やファッション面でもそのイメージ通りでしたが、Brunsonは寡黙。喜怒哀楽を表に出さず黙々とプレーする。接触プレーに強い。倒されても常に起き上がってくる。私の個人的なイメージ的で近いのはNFLのJalen Hurtsぐらいでしょうか。本当の生い立ちはそうじゃないみたいですけど、Brunsonの存在感はブルーカラーの勤勉な労働者の寡黙なヒーローに見えます。余計な事は言わない。気の利いたことも言わない。あそこが痛いだどうだも決して言わない。そして勝負どころにやたらに強い。
スーパースターとしての期間はこの先長くないかもしれません。シーズンMVPに輝くようなスタッツは残せないかもしれません。(という具合に今でも疑われる)。でもこの優勝は記憶に残る。長く残る素晴らしい優勝になりました。ニューヨーク界隈・出身者はまだこの件でバズってます。

それでNBAシーズンが終わってしまってロスがきつい。NHL Stanley Cup Finalも翌日に終わってしまったので助けにならない。

それでスポーツメディア最大手のESPN.comはさすがにネタが尽きて他系列FOXの独占コンテンツだけどサッカーW杯の話題が上位なのかなと思って見たら「Texas TechのQBが予備ドラフトに参加を申請した」というのがメインの一番上に来ていて驚きました。NBAの残り香でもなく、サッカーW杯でもなく、Brendan Sorsbyが予備ドラフトに行くかどうかがトップニュース?ホントか?と。

私は見出しが意外なやつが載ってると普段使っていないブラウザ(終了するたびにキャッシュ・クッキーなどが自動消去になりまっさらになる設定)で確認するんですけど、やっぱりそのTexas TechのQB Brendan Sorsbyが‥というのがトップネタ。ホントそんな小ネタ・弱小校のニュースに需要があるのかと驚きです。

Texas Techを弱小校と呼ぶのはいけないかもしれません。今オフのリクルートランクではTexas TechとTexas A&Mが1位&2位で、カレッジフットボールファンの間ではテキサスのオイルが儲かりすぎてカネをばらまいて高校生選手を買い漁っていると揶揄されています。良い高校生をとりさえすれば優勝に近づくほど甘い世界ではないですが、昨季のTexas A&Mの全米準決勝への進出に刺激されてTexas Techの出身者ブースターがものすごく力が入っているのはわかる。
それで入ってくるのが5スターの高校生ばかりになって在学生が押し出されるのもわかる。その過程でBrendan Sorsbyは他の事情もあってNFLの通常ドラフトに参加できなかった云々のことを書いた記事が、NBAロスのアメスポ全体の最大のニュースなんですか。いくらNFLが人気最強のジャンルだとしてもコレはさすがに小ネタに過ぎるだろ。

でまっさらなブラウザで見るとその下にNBAの来季予想ネタがあって、NFLのどこがSorsbyを欲しがるかという予想記事があって、次がMLBで、その次がやっとW杯でした。記事にして6番目ですよ。思いっきり低いなというのが感想。

ESPNってたまに他系列の番組に冷たいところがありますから、ESPNニュース内の序列がそのままアメスポファンの関心と同じだとは言いませんが少なくとも序盤の非ホスト国や今夜のアルゼンチン=Messiの登場試合など非サッカーファンでもわかるような日でないとW杯のESPN内での扱いの序列は高くないようです。

それにしてもSorsby…  カレッジファンしか知らないだろという。Cincinnatiで昨季はプレー、でシーズンが終わってトランスファーポータル入りして転校。Texas Techに決定する前にCincinnati時代のガールフレンドが先行して1月からの学期でTexas Techに転校していたので行先はTexas Techで決まりとされていた選手です。予想通りTexas Techに行ったのですがそれがここに来てハミ出したのかなにかNFL予備ドラフトへ行くことに。ガールフレンドは置き去りでしょうか。ってこんな小ネタですよ!

Stanley Cup FinalはCarolina

前日のNBA Finalsに続いてNHL Stanley Cup Finalも決着。Carolina Hurricanesが敵地で3-0の完封、4勝2敗でフランチャイズ2度目の優勝を遂げています。ここ数年の勝利数ではNHLで最多ながらなかなかFinalに戻ってこれなかったHurricanesがやっと栄冠に届きました。

今シリーズは大量得点の試合続き。Finalが始まる前はCarolinaもVegas Golden Knightsも強力ディフェンスで勝ち上がってきていたのでディフェンス合戦のロースコアゲームが続くのではと予想する専門家も多かった。しかし実際には初戦から5-4、4-3OT、5−4ダブルOT、5−3とハイスコアゲームが続きました。2点差ぐらいの差は差じゃない。第3戦に至っては4点ビハインドでの最終ピリオドで追いつけるという荒い展開でエンタメ度は高かったですが、前評判のディフェンスはどこへ行ったんだよという感じてもありました。

それが最後の最後に3-0で完封で締めての勝利。激戦続きだったこともここへ来て響いてきたかVGKの選手たちに疲労が見える決着戦となりました。激闘で疲労が蓄積していたのはVGKに限らないはずですが、この最終戦ではVGKの攻撃ゾーンへのブルーライン越えに苦労する場面が多数で、シリーズも深くなった第6戦でのCarolinaの戦術変更が奏功した結果にもなりました。

ここまでの5試合で連続ゴールを決めていたCarolinaのキャプテンJordan Staalはこの第6戦ではゴールに絡めませんでしたがConn Smythe TrophyはStaalへ。Conn Smythe TrophyはFinalのMVPではなく、プレーオフ全体が評価対象なので冷静に考えれば他に受賞者の候補もありえたんですけど、そこは勢いでFinalでチームを牽引し続けたStaalで。Staalは37歳で最年長のConn Smythe Trophy受賞者となってます。以前の最年長者はゴーリーでした。

これでNBAシーズンもNHLシーズンも終わってアメスポカレンダー的には一段落。
それぞれが優勝パレードで祝勝会を予定。特にNew York Knicksの優勝パレードは人口も多く53年ぶりの優勝ということで人出もものすごいことになりそう。木曜日の6月18日に予定。平日のマンハッタンのミッドタウンを止めるんですから大事です。警備も大変そうです。

Hurricanesの方は土曜日、6月20日にと発表になってます。こちらは地方都市のノース・カロライナ州Raleighですが、土曜日ですから近郊のファンも参加できそうですね。

これ、次週金曜日6月19日はサッカー米代表の対オーストラリア戦の日(@Seattle、東部時間3PM)でそこでのバッティングはNBAもNHLも避けてくれたということになります。

NBAの方は近年のスケジュール通りで、NBA Finalsが終わって間もなく6月23日24日の両日に開催予定。今年は豊作年とされます。その後7月にはいるとそこで指名されたルーキーたちがSummer Leagueでお披露目という流れになります。

New Yorkファン歓喜 Knicksが敵地で53年ぶり優勝

やりましたね。Jalen Brunsonが45得点(残りのKnicksの合計が49得点)でNew York Knicksを53年ぶりのNBAチャンピオンに導きました。Brunsonの勝負どころでの強さ、ハートの強さは抜きん出てます。当然Finals MVP。

昨年はIndiana Pacersにチョークポーズを決められて東カンファレンス決勝で力尽きたKnicks。その後即HCだったTom Thibodeauを解雇したのがちょうど1年前。代わりに選んだのがMike Brownというのは期待感が高かったとは言えなかったのですが、Finalsを指揮した経験を重要視したってことなんですかね。
Knicksの契約状況からして今季か来季のうちに勝たないとまたサラリー的に詰むというのが見えていたので動いて、結果を出しました。

私の友人でもNew York出身者はなんのかんのと多いのでみな幸せそうでけっこうなことです。

試合の方はこの5試合連続でSan Antonio Spursが2桁リードをするという毎試合の展開。最大16点差までリードしたと思いましたが、なにせ第4戦で29点差をひっくり返されているので16点やそこらリードしてもリードしているようにも見えない。

Victor Wembanyamaは何度も倒されました。Jalen Brunsonも何度も倒されたり足首ひねったりしました。でも試合の最終盤でギアが上げられるのはBrunsonの方で、Wembanyamaは、そして他のSpursの若いメンバーたちは今年は貴重な経験・修行をしたってことになると思います。これまで幾多のNBAのスターたちがはね返されてきた道です。Knicksが過去2年がはね返された道でもあります。Wembanyamaについては将来語る機会がいくらでもあるでしょうから今日はいいでしょう。

今のKnicksのメンバーってカレッジの頃から見ている選手たちです。Villanovaで一緒に全米制覇したBrunson、Mikal Bridges、Josh Hart。でも彼らもドラフト時に高く評価されたわけじゃなかったです。Josh Hartなんて身分が不安定でSummer Leagueで走り回っていた姿もよく記憶してます。すごく良いじゃないかと。そっからロースター入りして、ベンチから出場して少ない機会を物にしてプレー時間を伸ばしていった。その自分を再証明する回り道をした上でカレッジ時代のチームメイトに再合流して優勝って、こんな幸せなスポーツ人生ってめったにないはずです。

Karl-Anthony Townsもカレッジ時代からずっと見てきた選手で、Townsの場合はカレッジでは最強チームで38戦全勝で勝ち上がりながら全米準決勝で敗退したあの試合でのあのがっくりした顔は忘れられない。あそこからT-Wolvesでの長い長い低迷と低評価があったのが、将来のNBAスーパースターWembanyamaの壁になっての優勝。あのMarch Madnessでの全勝未達のあれから長い道のりだったなあとしみじみしちゃいます。





史上最多リード29点差がひっくり返る

NBA Finals第4戦。すごいものを見てしまいました。NBA Finals史上最大のリードをひっくり返してNew York Knicksが大逆転勝利、Knicks 107-106 San Antonio Spurs。

Knicksが決勝点を得たプレーはまさに第2戦でSpursが最終盤に作戦失敗したプレーを正しくプレーしたものです。残り5秒残りで1点差を追うインバウンドプレー。ボールを受けたJalen Brunsonが即3ポインターを打ち、それが外れる場合のために運動能力や高さのある選手がリム周りに飛んでいく。それがOG Anunoby。そのままタップインして逆転。残り時間1.2秒でKnicks1点リード。

あの第2戦では類似の状況で7.5秒残りで1点を追うSpursは、インバウンドを受け取ったDe'Aaron Foxに無為にドリブルして時間を減らし、Victor Wembanyamaのジャンプショットでの一発勝負。それがハズレて敗戦でした。タップインの機会もなし。相手にリバウンドを取られたとしてもファールをしてフリースローにさせてもう一度、という考えもなかったSpursと、尋常で正しいプレーを選択してその設計通りに成功させたKnicks。
Knicks3勝1敗。この先、また50年ぐらいKnicksが優勝できなかったとしても「あの試合は…」とKnicksファンが死ぬまで語ることのできる試合を見たことになったと思います。


最後の接戦の攻防と、大量29点差を溶かしたのはまた別の問題です。とにかくKnicksは点差をつけられて苦しい時間帯も士気は高かった。Spursは勝ってましたが相手を崩して点差をつけていたわけじゃなかったので、3ポインターが入らなくなったら攻め手がなくなってしっまった。それで点差が徐々に縮まった。

早く3つ目のファールでプレー時間が限られたKarl-Anthony Townsを攻めるでもなく、第4QにKnicksが早々にファールを重ねてフリースローボーナスに到達したのに前半からのアウトサイドシュートばかりでKnicksのディフェンスにファールをしない窮屈さを与えられませんでした。そして疲労からなのか終盤に入ってSpursのフリースローがハズれてリードは1桁へ。前半ほとんどしなかったターンオーバーも、どんどん増えていきました。


試合展開は4試合連続で試合開始時にSan Antonio Spursが先行、4試合とも第1Qに2桁リードをして発進。

序盤の山場は2桁リードがつく前に来ました。New York Knicks側のオフェンスポゼションでKarl-Anthony TownsがVictor Wembanyamaと絡まってWembanyamaの反則が取られたシーン。これが試合開始2分も経っていない時点。シューティングファールというのが当初の判定だったのですが、これにSpursがチャレンジ。TownsがWembanyamaの腕を腋に挟んで離さなかった、というのがSpursの言い分。
これがビデオ判定で通って当初のWembanyamaの反則が、Townsの反則に変更。Townsはこの試合の最初のポゼションでDe'Aaron Foxにバンピングで1個目の反則をとられていたので、このビデオ判定の反転でTownsはあっという間に2ファール。Knicksは試合開始たった2分でTownsをベンチに下げることに。

第2戦の終盤、第3戦とTownsのファールがかさんでからKnicksの守りに制約ができた。それが第3戦の敗因のひとつだった。それを受けての第4戦の冒頭にTownsの2ファール連続は試合の趨勢に大きく響きそうでした。

さらに第1Q最終盤にMitchell RobinsonがWembanyamaの首を押して倒したのがフレーグラントファールになる。この時点で17点差→フリースローが2本入って19点差。
これまでの3試合はSpursが先行してもKnicksが追従して第1Qが終わるまで、または前半が終わるまでにSpurs側の出だしの勢いは消えてたんですが、今日はそうならず。Robinsonもファールを負わせるわけにいかず今プレーオフほとんど使っていなかったAriel Hukportiをセンターに短時間ながら第1Qからコートに出すことに。これは苦しい展開です。

どんどん点差が開いて25点差となってKnicksはもうTownsを座らせたままでは試合が壊れてしまうとTownsを出場させ、3つめのファール。Townsがいなくなったら代わりのRobinsonにhack-a-Mitch行く余裕。先日の第1戦だったかな、hack-a-Mitchに行ったところRobinsonのフリースローが5割も入ってSpursはそれを諦めたんですけど今日はRobinsonはいきなり2本外したし、他のKnicksの選手も外す。RobinsonはNBAで最悪のフリースロー成功率の選手です。

点差がついてもJalen Brunsonは相変わらずの表情で細かいプレーを決めていく。結局はそれがこの歴史的な逆転勝利につながりました。

熱狂のMSGを冷ますSpurs

3試合連続でSan Antonio Spursがスタートダッシュするも、New York Knicksがハーフまでに持ち直す展開。今日の第3戦では第1QにSpursが最大12点リードするも、Knicksが第2Qで42得点。ハーフタイムでKnicks 64 - 57 Spurs。

試合開始時点のVictor Wembanyamaのリム周り4連発ショットの積極性に前の2試合の敗戦の反省が感じられました。前と同じでボールを手放しそうなモーションもあったんですけど思い直したようにリムアタックに行った辺りは、やっぱコレだという感じだったんですが、その後はKnicksの高い位置でのチェックの見直しと、SpursがWembanyamaの位置取りよりもスクリーンプレーに深い位置で絡む選択をしたためスクリーンからロールしようにも遠すぎるんですよね。Wembanyamaに思った角度でパス出しできないし、ロブ気味に出して通ってもKnicksの3枚目のディフェンスが間に合ってしまう。この辺はKnicksのディフェンスを褒めるべきでしょう。

後半途中にはWembanyamaの3ポイントシュート成功+ファール=潜在4ポイントプレーがKnicks側のチャレンジでひっくり返されたりと試合の風向きがSpursに行っていたとはとても言えない試合でしたが、若いSpursは敵地での接戦で踏みとどまりました。

接戦の第4QにKnicksのオフェンスが湿ったのが結果的には敗因。Spursのディフェンスの足が最後まで止まらなかったのもそうだし、Spurs側は第2戦のようなターンオーバーを犯さなかったのも大きかった。第4QにKnicksの3ポインターが入らなかったのもSpursのディフェンスのローテに追いまくられた結果でしょう。

最終スコアは115-111。最終盤にJalen Brunson(32得点)とOG Anunoby(28得点)の連続3ポインターが入って追いすがりましたがSpursがフリースローを沈めて逃げ切り。Knicksのプレーオフの連勝は13でストップ。次戦第4戦のホームでの優勝の可能性も消滅しました。

テレビのテロップによれば22歳未満の2名のチームメイトが20得点以上を挙げたのはNBA Finals史上初だそうです。WembanyamaとStephon Castleの2人。
Finalに到達したチームでは史上2番目に若いチームですが落ち着いてます。ちなみに昨年のOklahoma City Thunderは僅かに平均年齢で上で史上3番目に若いことになってます。まだ今年はこの先どうなるかわかりませんが。


試合以外ではトランプ大統領も予告通り登場。国歌のときにトランプの顔が場内のスクリーンに映ると盛大なブーイング。これは予想通り。他にも多数の有名人が並んでました。元市長でビリオネアのMike Bloombergは試合の流れで選手に乗られて災難。84歳、ケガがなくて良かったです。他にもお年の有名人というとNFL New England PatiriotsのオーナーRobert Kraft85歳も最前列に。個人的な生い立ちは存じませんがニューヨークとボストンのライバル感情からしたらKnicksの応援なんてしてて良いんですかね。

ところでMLB元New York Yankees Derek JeterとNFL New York GiantsのEli Manningが並んで観戦してました。EliはNBA Finalsの時期はオフシーズンですから現役時代も観戦するチャンスあったでしょうけど、野球選手って現役時代はこの時期はほぼ毎晩仕事でNBA Finalsを生で見る機会ってゼロに近いでしょうからJeterも同じニューヨークにいても縁がなかったかも。もし試合がなくても試合観るより休み優先でしょうし。
JeterもElieも私服。Eliはともかく、JeterはKnicksギアは着用しがたいでしょうね。KnicksはカラーがNew York Metsと類似ですからYankeesの永遠のキャプテンのJeterには別チームとはわかってても着られないんじゃないかな。
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