アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

MLB/Baseball

Banana Ballの生放送の放映権をESPNが獲得

うむぅと唸ってしまう様なESPNの動きが続いてます。ESPNは今季を最後にMLB放送から撤退することは書きました。その代わりとはとても言えないのですが別の野球放送を開始します。Savannah Bananasがスタジアムツアーをしていてその放映権を獲得したとか。つまりどういうことかと言えばMLB放送からは撤退するけれど野球とのつながりは維持していくのかあという、微妙な動きです。

Savannah Bananas。過去に書いたような気がしたのですが今当ブログ内を検索したら記事にはなっていなかったようです。コメント欄のどこかに書いたのかもしれませんが、コメント欄は検索できません。
なので基本的なところから押さえると元々はSavannah Bananasは全米の各地にある群小のマイナーベースボールチームでした。Savannahは南部ジョージア州の大西洋岸にある小都市です。特に旅に行って見るべきものもないところ。それがショーマン派のオーナーが次々と奇策で盛り上げ、地元で毎試合満員になる名物化。その後それはBanana Ballという特別ルールに昇華され確立。各種のTVで取り上げられるようになりました。

昔からバスケットボールにはHarlem Globetrottersというサーカス的な存在があって長年全米をツアーしてます。1926年から存在するのでもうじき100周年です。きっとGlobetrottersの100周年記念特番みたいなのも来年は見られそう。
BananasはほぼGlobetrottersのベースボール版と言ってよい。ただバスケはトリッキーな動きを長年開発していて、興行を維持する盛り上げの技術があって、予定調和でも成り立ってたんですが、ベースボールにはそういう前例はなかった。それを今のオーナーが一から立ち上げて、遂にこの度ESPNでの全国放送までたどり着いちゃったということです。起業家精神というのはアメリカにおける経済活力の源ですが、Savannah Bananasはアメスポ版のその成功例でしょう。

私は以前にも何度かBanana Ballの通しの試合をTV観戦しているので中身は知ってるつもりでした。元々は地元Savannahや以前にマイナーベースボールチームとして所属していたリーグで敵地で試合をしていたのが、今はBanana Ballルール専門で、それが昨今はスタジアムツアーでどこも売り切れまくり。以前からBanana Ball World Tourと称して、しかしながらWorldって言ってるだけで国内ツアーなんですけどとにかくそういう大げさな表現もお茶目のうちというそういう興行です。

最近はMLBのスタジアムや巨大フットボールスタジアムとかでも興行をしていてそれでも売り切れ続出の状態。Banana Ballでの試合自体もそうですが、それ以外の演出も手が込んでる。マイナー時代に鍛えたカネをかけてなくても楽しませる工夫は立派。ここまでエンタメに振り切ってそれで毎試合成立させてしまうその熱意とアイデアは素晴らしいです。あまり単純に類型化すべきではないですがアメリカ人の明るさをここまで引き出したのは美徳の域かと。

さらに今回それをESPNが放送する、それも1試合ではなく今季10試合も放送するというのです。ESPNも馬鹿じゃないですから毎回同じの予定調和だけならそんな回数を放送するわけはない。ESPNの視点で見て繰り返しての中継に耐える中身だと認定されたという意味に私はとってます。それもまたすごいかなと思います。

Banana Ballの試合に行ってみようと思う家族連れ客はベースボールファンとは微妙に属性は異なるのでしょうが、しかしながら野球への親和性がゼロということもないはずです。Savannah Bananasが成立するのはまだまだアメリカ国民のベースボールへの愛着と親和性が基礎にあってこそサーカス的な野球がこれだけ人気になりうる理由ではあるはず。
野球の人気が停滞・低下している云々という話はここ30年ぐらい継続してあって、それはそれで事実でもある。ただそういう低下傾向の話はそれとして、野球が意識から消えているわけでもないからBanana Ballという野球のバリエーションでも広く楽しく見てもらえているという意味でもあると思います。

わざと引っ張りましたがBanana Ballの中身については、私が口で四の五の言うよりもYouTubeでたくさん上がってると思いますからその様子は見ていただく方が良いかと思います。公式サイトからつながってる紹介のビデオはまだマイナースタジアム時代の映像ですね。

カナダに遠征に行くと帰ってこれない選手が出るかも

日本でもアメリカの関税政策に振り回されてどうなるのかと思われているかと思います。関税はアメリカ国内にいると株式市場のダウンがいきなり効いてます。現在アメリカの住人の60%以上が退職後資金運用その他何らかの形で株式市場に個人資産を預けているとされます。貧困層(統計によりますが10-15%前後)を除けば大多数がなんらかの運用を行っているわけで、よって市場の大幅下落は多数の有権者にとっては人ごとではない。
私個人ではこの秋のiPhoneを買おうと思っていたのがこの騒ぎで発売される頃にどんなすごい価格になるかも気になります。

さて当ブログのテーマであるアメスポへの影響ですが、基本的にはアメスポには関税は関係ないからそれはどうでも良いかと思ってましたが、それとは別アングルで新政権の政策に注意すべきことがあるようです。各リーグからチームへカナダに遠征に行った場合、遠征先から米国に再入国できない外国籍の選手が出る可能性を指摘して注意を促しているようです。特にトランプ政権が敵性国家とみなした国籍の選手はまずい可能性が高い。具体的にはMLBのベネズエラ人選手やコロンビアの選手があぶないはずです。

アメスポメジャーではNFLはカナダのチームはないし、カレッジスポーツ各種も無関係でしょう。NBAはカナダToronto Raptorsがありますがいわゆる敵性国家からの選手が少ない。NHLも外国人選手は多いですが主に欧州の選手。ロシアとベラルーシを敵性国家とすると人数はかなりいます。NHLは在カナダのチームが多いので国境を行き来する機会が多いのが他と異なります。

女子プロスポーツでは2026年から女子バスケWNBAに初のカナダのチームToronto Tempoが参入予定でその後は米加国境を超えることが発生します。WNBAはトランプ支持層とはまったくそりが合わない。2026年もトランプ政権下なので外国人選手は国境を超えるときは確実に帰ってこれる保証はありません。

敵性国家国籍選手が多いのはどのプロスポーツよりMLBでしょう。今のスケジュールでは全30チームがすべての相手と戦うことになっています。ホームかアウェイだけになる場合もありますが、その翌年は反対側のホームでプレーするので2年に一度は全MLB球団がカナダに行くことになります。なのでシーズン途中での移籍などイレギュラーな場合を除きMLB所属のベネズエラ人やコロンビア人選手は少なくとも2年に一度は仕事でカナダ国境を超えます。トランプ政権下4年間では各チーム少なくとも2度はカナダ遠征となります。
バスケNBAならToronto遠征で1試合してすぐにアメリカに戻る予定になるでしょうからもし再入国に不安があればその選手の1試合の遠征とりやめ欠場という手があります。今どきはシーズン中にケガでもないのに休みを取る選手も多いしカナダ遠征試合は休む前提でその日を休養にしてカナダ行きを避けたほうが良い。しかしMLBは行ったら3連戦。その選手が中心選手であれば3試合全部を休ませるのはチームの負担になります。

具体的に誰がそうかというとJose Altuve (Houston Astros)、Luis Arraez (San Diego Padres)、 Ronald Acuña Jr. (Atlanta Braves)、 Gleyber Torres (Detroit Tigers)などがベネズエラ人の有名選手たち。この辺の選手があぶない。日本の疑似ホームチームのLos Angeles DodgersだとMiguel Rojas がベネズエラ人。今季はDodgersはカナダ遠征は予定されてません。
AcunaのBravesは来週Toronto遠征ですが現在Acunaは欠場中なので米国外に出なくてよい。その後は5月中旬にTigersが、AltuveのAstrosのカナダ遠征は9月。
ただトランプ政権はMLBとはさほど仲は悪くない。目の敵にされるとしたらNBAやWNBAの方が可能性は高そうにも思います。

ところでMLB Toronto Blue JaysはVladimir Guerrero Jr.との大型契約延長を決めたばかり。曰くGuerreroはカナダ国籍(父親のVladシニアがMotreal Expos在籍時に誕生)なので地元カナダ人の看板選手を維持したいという意向がBlue Jaysに強かったとされます。
それは良いんですがトランプ政権はカナダに「51番目の州になるべき」と就任当初から言っていて、カナダ側の対米感情は悪化している。自動車関連の関税と報復関税が発動されたところ。NHLの試合前の米国国歌にブーイングが出る試合もある。わざとカナダの気に障る口撃をしかけているトランプ政権は今後の展開次第ではどこかのタイミングでカナダ国籍の選手に足止めしてニュースづくりをする可能性も否定できません。つまり敵性国家でなくてもカナダ人選手でも絶対安全はないという意味です。

PEDで捕えられるとチームが困る

今季からMLB Atlanta Bravesに加入したJurickson ProfarがPED使用違反で80日の出場停止を食ってます。まさかProfarが1200名のMLB選手の中で唯一PEDを使用していた選手ということもないでしょうから、まだまだ使ってる選手がいるんだなあということを示したのだと思います。

興味深いのはProfarはまだ契約が先に残ってる選手なんですよね。32歳。今季後契約更改とかなら自己の市場での評価を高めるべく一発バレたらそのときだと勝負に行く打算となるのはわかるんですが、現行契約は2027年シーズン終了まで残ってます。その状況でPED使用にはしるというのはどこに意図があるのかなというところが気になる。

それで思い出したんですが2019年に契約途中の働き盛りの選手が次々と契約延長をしたことがありました。そのときと同じことをProfarの立場の選手が考えると自身の残り契約年数に関わらず今季すごい成績を残して契約延長を目指していたかなというのは悪い推測ではなさそうです。

来季2026年シーズン後にMLBオーナーはロックアウトに突入するのはほぼ既定路線とされます。つまり事情としては2021年の労働争議を見据えて2019年に選手が2021年を超える期間の契約延長を意図してバタバタと4−5年程度の契約延長に走ったあの時期に状況は近い。それを思うとProfarが残りの契約年数があっても今年に勝負を賭けるべくPED使用に走ったかなというのはありえそうです。

もしその推測が当たっているならProfarと契約状況が似た選手たち、そして2027年の労働争議を超えた年数の複数年契約が見込める優良選手たちは思い切って今季に勝負を賭けている可能性は否定できず、今後もPED違反で捕まる選手が出ても驚くに当たらないのかもしれません。

2026年シーズン終了後になんらかの形(名前は異なるかもしれませんが)でオーナー側がサラリーキャップが導入要求するのは必定。そして選手会はそれを受け入れられない。サラリーキャップが導入されてしまえばProfarの契約が満了した次の契約=Profar35歳時点はチームのサラリー上限がはっきり決まっていてスター以外の層の選手のサラリーが大きく圧縮されるのは目に見えている。それで焦ってPED漬けで勝負の今季で、検査に引っかかったかもなという。

労働争議で2027年シーズンが消滅するとProfarの現行契約の最終年の収入が消える。$15 millionがふいです。2027年シーズンの完全消滅は十分にありうる事態です。今季のProfarのサラリーは$12 million。80試合出場停止ということはほぼシーズンの半分で$6 millionの減収ですが、契約を延長を達成できる可能性を考えたら$6 millionぐらいバレて失うかもの賭けはあっても良いという勘定も成立するかもしれません。
引いて眺めてみれば、今検査に引っかかって半年出場できなくてもまだ今年後半に実際にプレーしてきれいな身体でのプレーを披露する機会もあるんで半年分のサラリー逸失は痛いは痛いにしてもまだProfarの次期契約に向けたデモンストレーションは続きそうです。

何もしなければProfarは35歳からの2028年シーズンに向けてロックアウト後に新契約を新労使協定下で結ぶことになる。昨今のMLBは30歳をいくつも過ぎた選手にはろくなサラリーは出さない傾向の上に新たにサラリーキャップの制約まで加わったらProfarは現行の契約がキャリア最後の契約になりかねない or 次期契約はミニマムに近い金額に抑えられる可能性だってある。
きつい言い方をすれば2027年がCBAの更新年に当たるのはわかっていたことなのでその年に契約最終年になるような現行契約を結んだのが不用意だったという言い方もできます。契約を結んだ時点ではそれがベストと思ったのかもしれませんがそうはなってない。

Profarに限らずこの問題はMLBで複数年契約が目指せるレベルの選手とその代理人にとっては共有される問題です。よってじゃあPEDを使おうか、そして2027年シーズン消滅の危険回避すべきという判断も共有されうる。

上で名前の異なるサラリーキャップということを書きましたがそれに補足。選手会はどんなサラリーキャップにも絶対反対だというのは過去何度も選手会側が表明してきたこと。よってオーナー側が意図的にサラリーキャップだと呼んで新労使協定を結ぼうとすると選手会は受け入れられない。
その辺を慮って新サラリー抑制策を意図的にサラリーキャップとは呼ばない可能性があるように思われます。サラリーフロアと強化ぜいたく税のコンボで、内実はNBAのサラリーキャップ制と同じでも名前はサラリーキャップとは呼ばないことで選手会に受け入れやすくする可能性のことを考えています。

MLB開幕戦放送で一番驚いたこと

MLBシーズンが開幕。開幕日は(場所にもよるでしょうが)試合前も賑やかで良いです。

試合と直接関係ないんですけどNew BalanceのTVコマーシャルの選択にちょっと驚きました。New Balanceと言えば日本ではShohei Ohtani以外ないと思いますが、Detroit Tigers@Los Angeles Dodgers戦の放送のNew BalanceのCMはOhtani抜きのバージョンでした。
Ohtaniが出るバージョンでもOhtani以外の登場選手はバスケットボール選手だったんですが、この日のバージョンは全員バスケ選手。Ohtaniの代わりにフィーチャーされているのはCooper Flaggです。このバージョンはNCAAトーナメントなどで既に何度も目にしてるのでそれ自体は珍しくない。でも野球放送、それもDodgersの開幕戦でもCooper Flaggバージョンなんだーというのは意外でした。

Flaggについては先日書きました。今季夏のNBAドラフトで全体1位指名は確実だし現在のプレー内容ならプロに入ってもスターになることが期待できる。スターどころではなくNBAの顔になるスーパースター化も期待できる素材でしょう。素材と呼ぶには18歳の今現在でも完成度が高くて素材っぽくないんですがとにかくそういうFlaggのバージョンを使うんだなあと。

New Balanceはカレッジ選手としてFlaggとNIL契約、今季だけで$4.8 millionだとか。つまりプロとしての長大契約は今季終了後(もうすぐです)でNew BalanceがFlaggを使えるのはもう僅かの期間(かも)ということでMLBのディフェンディングチャンピオンのDodgersの本土初戦でもFlaggバージョン使用ということになったってところのようです。


ところで先日たまたま甲子園の選抜高校野球大会の試合を見かけました。春夏の甲子園の試合は以前から無料で海外から見られるようになってるんでたまに視るんですけど、たまたま見た試合が進みが遅くて、あれ高校野球ってこんなに進みが遅かったっけと思ったのです。牽制偽投を何度も繰り返していて、これだったらMLBの方が速いじゃないかと感じました。
MLBでは昨季から牽制球のルールが採用されああいう間を取るための牽制球がほぼ絶滅してます。一度サクサクに制度化したらもう絶対以前には戻れませんね。

MLB開幕日スケジュール

今年はサテライトTVプロバイダのDirecTVがTVコマーシャルで球春をテーマにしたバージョンをよく流しているのでMLBの開幕が近いことを意識しているスポーツファンは多いように思います。今日木曜日に14試合が行われて開幕。

14試合ということは28チーム。どこが欠けているかというとColorado Rockies@Tampa Bay Rays戦のみ翌日金曜日の試合開始予定となってます。Raysは例のホームのドームが昨秋のハリケーンで破壊されてNew York Yankeesのマイナー施設で今季を戦う予定。Yankeesが今日は3PMから全米の先頭を切ってESPNの全国放送で、その真裏にYankeesのマイナー施設での試合は具合が悪かろうということでしょうか。
Milwaukee Brewers@Yankees戦とBaltimore Orioles@Toronto Blue Jays戦が3PMの試合開始、あとは概ね4PMの枠で各地でプレイボールとなります。いまの時期はMLB本拠都市はまだ肌寒いところが多いです。New Yorkだと今朝の最低気温はほぼ摂氏0度。3PMというのは日本語で言うところの夏時間で1時間ズレてますので標準時で2PMに当たり、他の都市は3PMに当たる、つまり一日で一番暖かめの時間帯のプレイボールにしているってことです。

ざっとの話、MLBの開幕日(及び地元開幕日)は平日でも多くの観客が詰めかけ長かったオフシーズンの終わりとシーズン開幕を祝うことになります。逆に言うと開幕戦でも人が入らないようなチームは終わってる。

昨今はチケットの転売市場の価格を見るとその試合への需要の雰囲気がわかるわけですが、ずば抜けて安いのは@Toronto戦です。最近の急激な対米感情の悪化が影響しているんでしょうか。あとはPittsburgh Pirates@Miami MarlinsはMarlinsの地元不人気でしかたないのか。Piratesの先発はMLBの顔の一人であるPaul Skenesの先発予定試合ですがMarlinsの試合への需要の低さはそんな細かい部分の問題ではないのでしょう。

あとは初日からナイトゲームとなるAthletics@Seattle Mariners戦が安い。現地7PM開幕はこの試合とあとはChicago Cubs@Arizona Diamondbacks戦がそうですがArizonaはドームですし、フライオーバー用に開け放っても温暖な土地柄。開幕戦から寒そうな夜の試合とか。
MLBの采配で夜の枠にどこかのチームがいかなくてはいけなかったのでしょう。天気予報を見るとSeattleの7PMの気温はNew Yorkの夕方と変わらず激寒ってわけではないですが(但し小雨予報)、そのう、野球のシーズン開幕日は太陽の下でやりたいよね?という思い込みが私にはあります。そういう感情は少なからず共有されているんじゃないかと。それも@Seattle戦の需要に影響してるかもです。
相手のAthleticsですが、ESPN上の表記が都市名なしのAthleticsになってますね。今季は旧Oaklandから転出してSacramentoでホームの試合を戦う初年度です。

日本は既にDodgers支配下に入ってると思われますが、そちらは現地4PM(東部時間7PM)開幕。上述の@Yankees戦に続いてESPNでの全国放送になります。前年優勝チームで現地では優勝リング授与などの優勝関連行事がたぶんあるんでしょうしその様子をESPNは放映したくてYankees戦の4時間後の試合開始ってことでしょうか。
その時間帯にはカレッジバスケットボールNCAAトーナメントの三回戦の放送も他局で始まります。そちらは向こうが避けたのかカレッジバスケットボールのエリート校Dukeの試合は遅番の枠で、東部時間7PM台から行われるのはバスケでは人気が高いとは言えないBYU x Alabama戦が地上波CBS、ケーブル局でFlorida x Maryland。7PM時点では平均的なスポーツファンは落ち着いてDetroit Tigers@Los Angeles Dodgersを観戦できる環境かなとも思います。良い数字がでることを期待してます。

NBAとMLBのアメスポ2位の地位争いが終結か

ちっともESPNが放映から離脱したあとのMLBの2026年以降のプランの発表が出てきません。可能性としては転売先にも価格で叩かれて苦戦しているのかもしれません。ESPNの撤退が発表された直後にはMLBコミッショナーは2週間以内には次の放映権先について発表できると既に下交渉は済んでいるかのような発言をしていたのがその2週間を過ぎても出てこないということは事態がMLBにとって思わしい方向に行っていなさそうです。

ESPNのMLB放送からの全面撤退の記事を書いた時点では過去記事(2018年視点)から眺め直してMLBの地位の低下についていろいろ書きました。
それとともに来季2026年にはサッカーW杯、2028年にはロス五輪と米国開催で夏のスポーツのビッグイベントがあってMLBにとってはあまり良いシーズン環境にならないであろうことも指摘しました。

その間となる2027年についてですが、実は労働争議でシーズンの開催が危ぶまれるという話もあります。まだ少し先のことなので後述するMLBの収入環境の悪化を理解して選手会側が折れる可能性もありますが歴史的にはMLB選手会は強硬で知られます。もし2027年シーズンが労働争議でシーズンの正常開催が危ぶまれると判断されると2026年から3シーズン続けてMLBは苦難のシーズンを予想され、そこまで見切られてしまうとESPNの代わりに高額の放映権料を出してくれる他局が見つかっていないということかもしれません。


comp

数字だけで語ってもわかりにくいのでよそから画像を借りてきました。今回の記事の話としてはNFLは関係ないんですがそのまま貼っておきます。
これはアメスポ4大プロリーグの収入構成についての比較チャートです。2023年分の数字ですが最新の2024年でも事情はほとんど同じなのでこのまま2023年分を使って解説します。

MLBとNBAの総収入は拮抗。選手の顔認知力だのTV視聴率だのでは既にNBAがMLBを上回っているものの収入というビジネスの根幹をなす数字で現時点でも拮抗しているのですからMLBはそのビジネス能力が低いとは絶対に言えない。第4位のNHLとの差も大きく、3大スポーツと言えば当然NFL/NBA/MLB、4大といえばNHLが加わるという構図は過去から変わっていません。
それがここからMLBがESPN離脱に象徴される価値低下・収入低下に直面して3大スポーツから外れて4大スポーツは二強二弱状態に変わっていく可能性について数字で見てみようというのが今回の記事の趣旨です。

MLBとNBAの収入の内訳を見ると全国TV放映権料収入で大きな差があるのが目立ちます。但し全国(赤)と地方放映権(黄色)を足すとどちらも収入の50%前後となってさほどの差があるわけではない。全国放映権でより稼ぐNBAの方が露出力で強いのは納得という差でもあります。
さてそのMLBの全国放映権がESPNの離脱と後継の放映権者が決まらないことで2026年以降に赤部分の数字がさらに低下することが見込まれるのが今の時点です。

前回の記事では地方放映権とセットでストリーミング大手にでも売れればというようなことも書いたのですが、事態はそう簡単ではなかったようです。YankeesやDodgersの地方放映権は高額で球団の関連企業ががっちり押さえているのでMLBにはその転売の自由はない。MLBの地方放映権=チャート黄色23%は大きな額ですがそれは一部の人気球団の契約が数字を大きくしているだけのようです。他はRSN(地方スポーツ専門局)との放映権料交渉で大幅減額に応じたチームもあれば、減額してもまとまらずMLBが引き受けてMLB.TVで自由に放映できるチームもあるという具合でバラバラ。買う側からするとYenkeesやDodgersの地元大都市圏での放送分はストリーミングの自由すらなく煩雑かつ魅力の薄いものになってしまっているようです。

よって地方放映権とのセット売りはさほど魅力にならず、単にESPNが離脱したものを引き継いで買うという話になりそう。ESPNが拒否した金額も、減額要求した金額も報道されているので潜在的な次の買い手はESPNの言い値=減額金額に近い数字ぐらいしかオファーしてくれていないのかもしれません。同じ減額ならスポーツファンへの訴求が望めるESPNに泣きついて元の鞘に収まりたいとMLBは思うかもしれませんが、そううまく行くかどうか。
よしんばESPNの減額要求が通ってしまえば他の全国放映権を持つFOXやTBSが黙っているかどうかがわからない。FOXとTBSとの契約上の次の機会に減額ドミノの発生が危惧されます。

そうなるとどうなるのか。現時点でもNBAと比較して弱い全国放映権収入がさらに低下する。26%だった赤部分が20%以下になるとどうなるのか。総収入でNBAとの差が決定的になるのもそうですが、第4位のNHLと収入構造が似てきてしまいそうなんですよね。NHLの総収入に占める全国放映権料は19%です。MLBの全国露出力がNHL並になる。これが上で書いた二強二弱化という話のポイントです。

NHLは全国・地方を足しても放映権収入は総収入の30%。MLBは現在49%で、そこから減額ドミノでビジネス規模の縮小に直面してもさすがにNHLレベルまではそう簡単には落ちないのではないかと思えますが、全国放映権ではNHL化は現実的になってきた可能性があるということです。ダイナミックなアメリカビジネスの世界ですから油断をしていると大幅な減額で慌てふためくという可能性は見ておいて良い。

特に2026年シーズン後の労使交渉で選手会が強硬にオーナー側の条件を突っぱねるとシーズン消滅などの30年ぶりの嵐となる可能性もあります。それがMLBの価値のさらなる低下を呼ぶ可能性は否定できない。1994-95年のシーズン消滅を伴った労働争議のときにはファンの反発を招いて動員回復に何年もかかりました。何年かかかってもなんとか回復したのが30年前。でも人気が既に当時より細っている今。今度落としたらもう回復できないという可能性もあるのです。それでも選手会は強硬突破を目指せるんでしょうか。
MLBのNHLレベル化とか過去想像だにしなかった事態を選手会は想像できるのか。それともMLBは不動のメジャースポーツという幻影に囚われて譲らずに破綻を招くんでしょうか。

ESPNがMLBとの放映権契約を解除・撤退

時代はどんどん動くんだなあと感心するニュースです。スポーツ放送専門局の最大手であるESPNがMLBとの放映権契約を契約期間中に解除、MLB放送から撤退することになってます。MLB側も解除に同意、形の上では双方合意での契約の途中解除ということになります。

報道によればESPN側が契約支払い額の大幅な減額をMLBに要求。MLB側はこれを突っぱねたということになってます。2028年までの契約の最後の3年分を解除。開幕が迫る今季がESPNがMLBを放映する最後のシーズンになります。

落ち着いて眺めてみるとなるほど確かにこの先3年は夏の他のメジャープロスポーツのない時期をMLB放映に頼るには心もとないというのは判断としてはアリなのかという気はします。来年2026年はサッカーのW杯が北米3カ国での共催。放映はFOX系列。外国での開催ではないので米国のプライムタイムに生で試合をたっぷりぶつけてくるのは確実です。移民の国アメリカではW杯サッカーは相当の強力コンテンツと考えてよくこれが1ヶ月夏場に続く。MLB放送に影響があるか。相当に被害は出そうな気がします。

契約最終年となる2028年はLos Angelesでの五輪も待ってます。サッカーW杯よりは期間は短いですが地元開催だとW杯と同じくプライムタイムに生での放送が続く。地元開催で話題性が高いと各種目の予選も従来以上に注目を集めるという可能性もあるかもしれません。それでMLB放送が被害を受けるか。まったく無風とはいかないでしょう。

そうやってみると現行契約の残り3年は多難であろうという予想をするのはESPNの経営陣としてはさして間違っていないともいえそうです。

一方MLB側から見るとピッチクロック効果その他でMLB放送の価値は上がったのに減額とか舐めんなというのはありそうな話です。MLB放送契約の舵取りは例の地方スポーツ専門局の破産・衰退問題もあって扱いがセンシティブな問題です。ケーブル局視聴者が激減して地方スポーツ専門局というビジネスモデル自体が危機に瀕している現実がある。
そこへ全国放送の一角であるESPNがMLB放映から完全撤退というのはショックな事態です。

MLBの全国放送のメイン放映局はFOXとTBSではあります。ポストシーズンはその2局でほぼ占めており、ESPNは主たる全国放送局ではありません。その意味ではESPNの撤退の影響は限定的かもしれないという想像も可能ではあります。
MLBが契約を盾にESPNに放映を強要することをせずに引き下がったという辺りを見るとESPNの後釜に別のプランが水面下で進行していても不思議ではない。ESPNが離脱した放映権と放映が滞っている地方スポーツ局が持っていた放映権分をセットで大手のストリームサービスへ売るというのがMLBにとってはベストシナリオってとこでしょうか。

そういう目で見てみると例えばストリーミング大手のNetflix辺りがMLBの新しい落ち着き先という可能性は十分にありそうな話です。Netflixは近年になってWWE Monday Nighit RAWを高額で競り落としてみたりでスポーツ放送に進出。いわゆるアメスポメジャーの放映権は各陣営ががっちり契約で固めているのでなかなか簡単に入り込むことができない中、今回ESPNが離脱の判断をしたことで急にメジャーの一角のMLBの放映権が手に入る機会が発生した。取るか。ありそうな話だなあという風には見えます。

それ以外でも値段が合えば手を挙げるストリーミングサービスはありそう。MLBが切り売りでESPN分の契約額より高く売り抜けられるのかどうかは見ものではありましょう。

ところで2018年の当ブログの記事で「Intentional Talk採用に見る野球の危機」というのを書いていて、当時は2021年で切れる現行の一つ前の放映権契約中でした。その中で
MLBもNHL(*当時ESPNはNHL放送から撤退していた)のようなESPN内での扱いになる時期が来るのか。さすがにまだ次期放映権契約ではそこまでばっさりやられないのではとは想像するのですが、将来にわたって安泰かというとそれはわからないというのが本当のところではないでしょうか。

その「MLBがばっさりやられる将来」が今まさに到来したってことでしょう。ストリーミングサービスによるコンテンツ獲得の激戦化というのは2018年時点では読めなかった要素ですが、それもあってESPNのMLB放送からの退場までいっちゃったということですね。
MLB目線ではピッチクロックその他の改革で改善したと言いたいのでしょうがESPN側から見ると当ブログでも散々指摘したように改革のタイミングが遅れてファン層が細ってしまっている。ケーブル局というビジネスモデルも危機でキラーコンテンツには多額は払えても、MLBはその閾値下と判断されてプレミア価格は払えない、減額要求というところか。

ただESPNにはCollege World Series(男女、女子はソフトボール)とLittle League World Seriesは残るので野球からの総撤退という意味ではないですが、MLBとの放映権契約がなくなったことでMLBの情報番組を放映する義務からも解き離れます。MLBが力を入れていたドラフトのショーアップ化もESPN抜きで目指すことになるんですかね。ESPNのMLB解説者も解雇が進みそうです。

もう一点。これは読者の方に指摘していただいたことです。2018年の記事ではMLBをばっさりは切れないだろうとした理由はアメスポの夏にMLBを代替できるコンテンツがないからでした。

現実的にMLBを脅かすレベルの春夏の対抗コンテンツはないのでMLBも強気で交渉するでしょう

アメスポの夏をMLBに代わってカバーできるコンテンツが誕生したらどうなるのか
ということを書いていたわけです。それに該当するのが昨年急に人気が拡大した女子プロバスケのWNBAになるのではないかと指摘したいただいたんですよね。あー!という。なんとCaitlin Clark効果がESPNのMLB放送からの撤退まで影響したかもしれないってことですよね。それはすごい話だなという。

20世紀にはアメリカのThe National PastimeだったMLBが、21世紀に入って四半世紀で女子バスケに代替されてしまうという未来は誰も想像もできなかったはずですが、実際それが来年には実現しちゃうかもなんですね。

Caitlin Clark効果、Cable Cutting、ストリーミング戦争、MLBの改革遅れ。それらがすべて重なって2025年を最後にESPNがMLBから撤退です。

MLB 7年越しの改革ルール案を公開

2023年はMLBにとっては画期的なルール変更が様々された年でした。守旧派というかなんでも現状維持しか支持しない守旧派セクトの方は放っておいて、ざっとの話としては2023年の各種ルール変更はポジティブな効果があったというのが私の実感です。
今年2024年のMLBポストシーズンやその後のストーブリーグで普段野球を見ていたとは思えない友人から「Sotoはどこと契約すると思う?」なんてメッセージが届いたりしました。「Mets」と即答したらとてもウケてくれたりしましたが。彼にもピッチクロックについての感想を聞いたところほぼ私の個人の感想に近く、とにかく見やすくなったという好意的な反応でした。いまだにピッチクロックにも反対しているような層はまったく相手にする必要はないでしょう。ボールをこねこねしていつまでも投げないバカ投手を完全排除できただけでこれだけ見やすくなります。
でもそれって過去10年20年はびこっていた悪習を排除しただけでまだ以前よりよくはなってないという言い方も可能です。

守備シフト禁止であるとか、ベースのサイズ変更なんかはカジュアルなファンは差に気づくこともなかったでしょう。ピッチクロックの次に目立ったのはたぶん牽制球制限だったでしょうね。

さてその各種改革からMLBは2シーズンを消化。次の課題はロボ審判によるボール・ストライクの自動判定の導入かなと思っていたら、それを韜晦するような改革案がMLBから出てきたようです。題して「Golden At-Bat」ルール。1試合に1打席だけ打順に関係なく打者を投入できるというそういう話だそうです。あまり熱心でないファンからすれば寝耳に水ってところなんでしょう。

当ブログでは2018年2月時点で「MLBを面白くするにはこんな案だってある」という記事を書いています。ざっと7年前のMLBの手持ちTV局であるMLB Networkが流した噂です。当時も指摘してますがMLB Network発なので噂の域ではあってもどこかのよくわからないYouTuberが言ったとか視聴数を上げるためにおもしろおかしく適当なことを書いたというのとは微妙に違う信憑性がありました。

当時の話は9回に負けている方が登場打者3人を自由に選べるという案だったので今になって浮上したGolden At-Bat改革案は当時の案よりかなり控えめな案です。

意味はよくわかりますよね。NFLでもNBAでもNHLでもまたはサッカーでも負けている最後の勝負どころでは各チームのベストプレーヤーがベストのプレーを突っ込んで勝負を競っていることでエンタメになっているわけですが、野球ではそうはならない。たまたまなるときもありますがなるとは限らない。ざっと1/3強の確率でしか最強打者には打順は回ってこない。
7回にOhtaniが凡退してイニングが終わると、あーあと3人も塁にでないともう回ってこないなあと思って見てることはよくあることでしょう。

それが野球の基本仕様なのでそれで良いじゃないかとか絶対拒否とかという方が出るのは当然予想できたはず。それでもなおかつこの手の案が7年の熟考を経て浮上したんですからMLBとしては採用する気満々と考えるべきでしょう。知らない人が今騒いでもMLB内部では少なくとも7年も温めた案です。

個人的には元の打者3人選べる方がスター性は高まるし最終回まで見る気が起きるという意味では悪くないとは思います。球場の居残る人も増えるでしょうし。1人の突出した選手がいるチームならともかくそうでなければ3人選びたいところ。
別の角度で言うとGolden At-Bat案で1人だけの起用ではいくらそれが好打者でもせいぜい打率3割ちょっと。相手はクローザーなんですから3割も見込めないのが実態でしょう。伝統的な試合の基本フローを壊す抵抗の大きな変更な割にはあまり効果がなさそうで中途半端な気がしますね。
逆に中途半端にも思える案が最終案に近い形で公に表明されたってことはそのまま採用の可能性はかなりあるとも読めそうです。

熱帯ベースボールをちょっとは避けられそう

MLB Tampa Bay RaysのホームであったTropicana Fieldがハリケーンで屋根が吹き飛んだ件です。その後同都市圏内のNew York Yankeesのスプリングトレーニング施設であるTampa市内のSteinbrenner Fieldで2025年分のスケジュールは開催することは既に発表になっていました。同都市圏内に留めることで数は多くないにせよTropicana Fieldのシーズンチケットを持っているファンや転売屋をつなぎとめることを優先したということでもあります。

ただその決定を聞いてすぐに思ったのは夏場糞暑いのはどうするんだよ?ということでした。MLBの夏場の野外の試合が暑くて見ていられないという話は過去何度も書きました。昨年のShohei OhtaniがAngelsでの最終登板となった試合もめっちゃくちゃ暑くて良い席は買ったけどとても20分も座っていられなかったりしました。低緯度のLos Angelesでなくても東海岸や中西部の球場でも事情はあまり変わらない。カネ払って苦行に行くみたいなもんだと何度も愚痴を書いたことがあったわけです。

後発球団である亜熱帯フロリダ州のTampa Bay RaysやMiami Marlinsは屋根付き。Marlinsは可動屋根ですが実際はほぼ閉じたまま。涼みがてら野球観戦というのがアリな環境だったのが、Tropicana Fieldの屋根が吹き飛んだことで野外での試合ばかりになる。あの辺で2月3月にキャンプをやってるのはその頃が適温だからであって5月以降めっちゃ暑くてナイトゲームでも人は来てくれるものなのかなというのが最初の疑問でした。

それについてMLBがスケジュールの手直しで助け舟を出すというのが今日になって発表になってます。MLBのスケジュールは毎日詰まっているのでTampa Bay Raysのために対戦カードを変えるなどスケジュールをいじると他のチームのロジスティクスやイベントデーなども影響を受けるのでほとんどいじれないであろうと想像されたのですが、Rays絡みのカードのビジターとホームの日を入れ替えることでリーグ全体の対戦カードは変わらず、但し灼熱の時期のSteinbrenner Fieldでの開催日を減らすという工夫をしてきました。
あいかわらずアメスポらしい手早い、そして現実的な措置だと思います。こういう迅速さはアメリカビジネスが得意とするところ。

その結果、シーズン開幕からの59試合のうち47試合がホーム開催に。その後耐え難い暑さとなる時期となるシーズン中盤後半の103試合のうち69試合はアウェイに行くそうです。暑さもそうですが熱帯特有のスコールでの試合中止なども想定するとこれぐらいやらないと成立しないってことでしょうか。シーズン後半の7割方の試合がアウェイってのはなかなかきついですが、地元で毎日サウナの中で試合しているようなのよりは良いのでしょう。
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