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アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

MLB/Baseball

史上最高のWorld Seriesか

World Seriesの終わったあとの月曜日のスポーツショーなどを見てると40年50年とWorld Seriesを見てきた超ベテラン名物解説者たちが、過去最高のWorld Seriesなどと絶賛しているのに何度も出くわしました。

確かに良いWorld Seriesであったでしょう。ドラマチックでもあったし際どいプレーもシリーズを通してあちこちにありました。好守備、本塁や3塁でのクロスプレーが多かった。それでもそういう長年MLBを見続けてきた古参の解説者たちがこれほど感激するのはすごいなと思います。

もちろん今は映像の力が過去とは違う。画像も鮮明かつアングルも良い。カメラの台数もきっと10倍とかそれ以上でしょう。詳細まで見えるし、ユーザーが心ゆくまでクライマックスのシーンを繰り返して見ることもできる。ビデオ判定制度のおかげで疑惑の判定というのもほとんど姿を消して、試合そのものに集中できて幻の「ウチは勝ってたはず」的な不毛な言い合いや後味の悪さもなくなりました。大変結構なことです。

ベテラン記者さんたちが半世紀前に見たというWorld Seriesは記憶の中で徐々に色褪せていっているはず。National Leagueのチームによる連覇はCincinnati Reds =通称Big Red Machineによる1975年1976年以来で、今回のDodgersが半世紀ぶり。1976年は対New York Yankeesでスイープ。1975年は対Boston Red Soxで第7戦まで行ってるんですけど、その時の第7戦の記憶は彼らベテラン記者さんの中で、または数少ない映像や、当時の新聞記事の活字の中には残ってますが、今の新しい記憶が凌駕したとしてもむりはないような。

いずれにせよMLB史上に最強としてその名を残すBig Red Machineや、悪の帝国期のNew York Yankeesの3連覇ぐらいでしか連覇は困難。それが野球というスポーツのゲーム性でしょう。その中でレギュラーシーズンから選手をやりくりして連覇した2024-2025 Los Angeles Dodgersは歴史に名は刻んだはずで、その内容も高評価というのは素晴らしいことだと思います。
あとはBig Red Machineみたいな語り継がれる異名が欲しいところかも。

そういえばBig Red Machineは当時日本に日米野球で来日してますよね。

二試合連続でバットをへし折っての併殺試合終了でDodgers連覇

よく勝ちましたね。World Seriesに入っても打線が打てないままここまできてしまっていたLos Angeles Dodgersが敵地での第6戦第7戦に際どく勝って、Toronto Blue Jaysを4勝3敗で下して21世紀初のWorld Series連覇に成功。2試合とも試合の終わりは僅差・一打同点のピンチからいずれもダブルプレーで相手の反撃を断っての逃げ切り勝利。

第6戦の同点打性の当たりを好捕したKike Hernandezは試合後に「アンチョコの指示よりも前目に守っていた。打たれた瞬間のバットの音でバットが折れていたとわかったので(=打球は伸びない・頭は超えられない)全力で前進したんだ。照明にボールが入って見えなかったけどとにかく突っ込んだ」と打たれる前、打たれた瞬間の音での判断というベテランらしい素晴らしい判断がBlue Jaysの同点タイムリーを奪い、その勢いのまま内野手らしい2塁へのスローでダブルプレー完成で試合終了。

そして迎えた第7戦の最後もWorld Series MVPとなったYoshinobu Yamamotoが1点差の1死1塁3塁でAlejandro Kirkのバットをへし折って、今年ショートにコンバートになったMookie Bettsへのゴロがダブルプレーとなって試合終了。2試合連続で先発エース級が相手のバットを折ってねじ伏せたことに。しびれるフィニッシュとなってます。

前日は怪我をおして再出場となったMiguel Rojasが、最後は高校生時代以来のショートへのコンバートとなったMookieがダブルプレーを完成させてというところも熱い。
Rojasは明らかにまだ胴の負傷は癒えてないでしょう。第6戦の最後の併殺完成後の倒れ込み具合や、第7戦のホームへの返球前に態勢が崩れかけたのもその証左に見えます。第7戦の最終回にシリーズ出場のなかったHyeseong Kimに守備固めで交代したのを見てもDave Roberts監督としても不振の打線の底上げのためにRojasの打撃やリーダーシップは必要だったが、守備ではRojasが万全じゃないのは理解していたはずの交代。その状態で何度もDodgersのピンチを救ったRojasの復帰は隠れた功労賞でしょう。

Roberts監督の守備交代は他でも冴え、ポストシーズンに入ってほぼオートアウト状態(打率.078)でも使い続けたAndy Pagesを第6戦に外したのですが、この日終盤に守備で投入して、即左中間に飛ぶフェンス際の大飛球を味方と交錯しながら好捕。あれが打線重視でセンターに入れていた足首に負傷を持っているとされるTommy Edmanのままならあのボールは抜けていたかもしれない。レフトのKikeもそこまで行ってましたが明らかに追ってる角度が悪く背走する頭越しの極難しい打球だったのをPagesがもぎ取ってピンチを断ってます。

このポストシーズン、Pagesはまったく打てず、良い場面はPhillies戦でのボテボテのピッチャーゴロが相手投手の本塁への悪送球を呼んで勝ち抜けとなった場面のみ。勝ちにはなりましたがあれも一打勝利の場面で凡打がアレになっただけ。それが最後に守備でチームを救って、優勝に貢献ですからPages本人もチームに迷惑をかけたポストシーズン、ではなく、貢献して勝ったんだと気持ちよくオフシーズンに入れそうです。

MVPはもちろんWorld Series3勝を挙げたYamamoto。シーズン中もDodgersの投手陣で一人ローテを守った上でのポストシーズン、そしてWorld Seriesでも第3戦での志願準備も含め素晴らしい語り継がれるシーズンとそのフィニッシュになってます。ポストシーズンは加算されないんですしCy Young賞はとれないんでしょうけど、近年のMLBで屈指のシーズンになってます。

試合後フィールド上でのインタビューではFreddie FreemanがすぐにYankeesの3連覇について言及していました。Freeman、顔はにこにこ柔和ですが士気が高い。FOXのポストゲームショーではJeterが4連覇を失敗したときの思い出話を持ち出してきていて、勝者になる人たちのメンタリティは「もっと、もっと勝つんだ」という常人とは異なる尋常でない闘争心があるのだろうなと想像されるものになってました。

Mookie「これがOhtaniという男の運命」

MLB World Series第6戦、2点差を追う9回裏のToronto Blue Jaysの追撃は、外野フェンスに打球が挟まったり、最後は同点打になりそうなレフト前の打球が併殺となる綱渡りの結末で、Los Angeles Dodgersが逃げ切り。3−1で勝って3勝3敗のタイとなり明日決着の第7戦となりました。

最後のKike Hernandezが躊躇なしで突っ込んでの好捕から、その勢いのまま二塁へ迅速な返球で、二塁ランナーが帰塁できず併殺になったのは想像できなかった結末ではないでしょうか。ヒット性の当たりでしたから同点ランナーとなる二塁ランナーの離塁が大きくなったのは気持ちはわかるんですけど、後付で冷静に考えればあの浅い当たりではヒットになってもホームは突けないんだから、というケチはつけられるかも。いずれにせよ今シリーズは守備でBlue JaysがDodgersを上回っていた中、Dodgersが守備で最後締めたことに。

あの外野フェンスにボールが挟まったのも大きく勝負に影響しました。8回から6アウトのセーブを期待されて登板したRoki Sasakiの8回はボールが先行してひやひやで切り抜け。9回の最初の打者のAlejandro Kirkを速球2球で追い込んで、お、これは9回は締めるのかと思ったところからデッドボールで無死1塁。そこで出たAddison Bargerのセンターオーバーの長打で、インプレーのままなら代走が出ていた1塁ランナーはほぼ得点できたでしょう。2点差の最終回だったのでDodgersの守備陣が状況判断が正しければ打者走者の3塁進塁を防ぐリレーになっていたはずなので。
そうなるとたぶん無死2塁1点差になっていたはず。

もしそうだたったらこれは考えるまでもなく8番打者のErnie Clementは1死3塁とすべく進塁打を目指すことに集中することになったはず。しかし現実は無死2塁3塁。単打で同点のシチュエーションとなったことで単純に投手対打者の勝負に。ヒーローモーメントです。

そこへ投入された四番手Tyler Glasnow。経験値の浅い急造クローザーでクローザーの心臓を持っていないSasakiなのであそこで見切るのはDave Roberts監督は正しい。そして多くのDodgersファンがBlake Treinen投入じゃなくてGlasnowだったことにほっとしたのではないでしょうか。

Torontoは下位打線がこのシリーズ当たっていたのでそのまま芸なく打たせたのが間違いとは言えない。しかしながらClementが初球を打って内野フライ、9番Andres Gimenezが2球目を打って、Glasnowが3球で無死2塁3塁を試合終了にしてしまいました。Glasnowは人生初セーブを3球で達成。

Glasnowを救援投入したということは明日第7戦の先発投手はShohei Ohtaniで決まりなのでしょう。試合直後のインタビューではRoberts監督は中3日の登板となるOhtaniについて「2イニングになるか4イニングになるか」と実質Ohtani先発を認める発言。内容次第でオープナー的な登板にもなりうるということですね。
Glasnowを投入した時点ではGlasnowがどれぐらいのストレスで何球投げるか想像できないピンチの場面でしたが、結果はたったの3球だったのでGlasnowがOhtaniのオープナーを受けての事実上のメインを受け持つ可能性も残しました。

Dodgersは勝ったものの相変わらず全然打てません。3回表に2死無走者から3点を取ったんですが、そこからまた沈黙でBlue Jays先発のKevin Gausmanを掴まえきれず。次にランナーが出たのは8回表(2死満塁、無得点)。9イニングあってランナーが出たのが3回と8回だけで計4安打。こんなで勝てるのは不思議の域の勝ちです。

で、やっと表題の件です。試合後のFOXのデスクにヒーローとして3回に2点タイムリーを打ったMookie Bettsが呼ばれていました。不振のMookieは第5戦で3番に打順を下げられ、さらに今日の第6戦では4番まで下げられていた。放送中にはMookieが3番に下げられたのは何年ぶりだとか、4番まで下げられたのも何年ぶりだとかいろいろ言われていた。
確かにMookieも打ててないんだけど、DodgersはWill Smithぐらいで、あとはほぼ全員が打てていないみたいなものなんですけど、Freemanは第3戦の決着サヨナラホームランがあってイメージで、とかそういうのがあるのにMookieはなくて苦しんでるのが目立った。特にOhtaniが敬遠されまくった第3戦にOhtaniのすぐ後ろで打てないのが悪目立ちになっていた面があった。
それが今日は殊勲の2点タイムリーでヒーロー。やっと笑顔が戻ったところです。

でそのFOXのデスクでいろいろ喋っていて、明日第7戦のOhtaniの先発について問われてMookieが言ったのは、World Baseball Classic決勝でのクローザー登板のこと。「あんなパーフェクトな場面でマウンドに上がるめぐり合わせになるのがShohei Ohtaniだ。そしてWorld Seriesの第7戦にも登板する。Ohtaniという人間のもって生まれた星って思える」となかなか気の利いたコメントをしていました。

BettsはあのWorld Baseball ClassicのときはOhtani対Mike Troutの最終決着の直前にダブルプレーに倒れた役回りであの運命のOhtani x Troutの史上に残る場面を見るはめになったんですけど、間近に見たあの男が今度は自軍の命運を背負って明日先発する。「味方で良かったよ」とも。

18回決着を850万人が見ていた

延長18回まで行って決着したMLB World Series第3戦のTV視聴率情報が出てます。月曜日なのでNFL Monday Nigith Football(Washington Commanders@Kansas City Chiefs)の裏に当たったためそちらには負けるのは事前からわかっていたこと。さらに対昨年比でもカードが劣るのでこれも落ちるのも織り込み済み。それを踏まえた上でですが、試合全体の平均視聴者は1140万人と発表されています。NFLは1760万人。

昨年のWorld SeriesはNew York Yankees x  Los Angeles Dodgersと大都市圏の人気チーム同士の対戦で、今年はDodgersはともかく相手がカナダのToronto Blue Jays。米国内の地方中都市のチームでもその地元のファンが視聴率に貢献するところがカナダでは米国内の視聴率には貢献がない。Yankeesからゼロ(米国在住のカナダ人はいるにしても)にほど近くなるので昨年比で落ちるのも仕方ない。昨年の第3戦と比較で17%ダウン。それでも昨年のカードが最上だったからで、1140万人は少ない数字ではない。

ちなみに今年の第1戦は金曜日で1330万人、第2戦は1160万人。試合開始時刻はすべて東部時間帯の8PMから。
数字の上では第1戦から徐々に下がっているんですけど、Monday Nigith Footballの裏という悪条件を含めれば第3戦の数字は悪いものではない。その試合観戦記事でも書きましたが試合終了は大半の人口の住む東部時間で翌3AM前の決着。平日の3AMまで野球を見ていられるのは好きでないと無理です。
放映の地上波FOXの解説のDerek Jeterが試合後のポストゲームショーでしみじみ言ってましたが「18イニングの試合を観るのは仕事でもきついわ」と。他でも翌日のスポーツトークショーを見ても公式試合時間の6時間39分を全編見てないと告白する司会者・解説者ばかり。一度寝て起きたらちょうどFreemanが云々とか言ってるキャスターもいましたけど、本当に見ていたか怪しいものです。朝になってハイライトを見ても同じですもんね。とにかく平日3AM終了はキツイ。でも私個人は全編見て良かったなあと自身の行動に感謝している好ゲームだったと思います。

東部時間3AMの決着はDodgersの地元の太平洋時間帯の人たちにとっては12AM直前の決着なのでなんとか見られる時間のうちに終わったことになります。そしてその18回決着の時間帯の全米の視聴者数が表題に書いた850万人であったということです。試合開始が西海岸地元で5PMなのもあって西海岸のファンは試合の序盤は見られず、途中から加わっていた方が多いかと。試合終了時の850万人は、試合開始時点の視聴者数よりも多かったという情報になってます。

野球人気の下落だなんのかんの言われますが、それでもこれだけの数字を3AMでも出してくるのは底堅い立派なものだなという感想を持ちます。遅ればせながら実施した時短策各種も3AMまで見るのを楽にしてくれたと評価したいです。昔ながらのピンチになると1球投げるのに30秒やら1分やら当たり前の具合でやられていたら私も見続けられなかったと思いますね。

平日の午前3時はきついが見た価値はあった

午前3時まで見ました。MLB World Series第3戦、史上最長タイの延長18回の決着まで。19回に行ったら第2戦の完投勝利投手のYashinibu Yamamotoが投入される、ブルペンでウォームアップしている姿まで見られて満足です。平日の3AM試合終了はキツかったですが、歴史に残る試合になったかと思うので全編見られて良かったなと。

両軍ともブルペンの投手を使い切り。いずれも先発予定投手の投入まで考えなくてはいけないところまで行った。Dodgers側では明日第4戦の先発予定のShohei Ohtaniはさすがに投入できない。DHでフル出場、MLBポストシーズン記録の9出塁、走塁でちょっと脚をやったような素振りの場面もあったし、Ohtaniはない。第5戦の先発予定のBlake Snellも使いたくない。残るは一昨日完投勝利をあげたYamamotoのみ。Yamamotoの次の登板予定は第6戦で、Snellの第5戦は絶対に存在する試合ですが、Yamamotoの第6戦は存在しないかもしれない試合。その上存在した場合には移動日が1日挟まるのでもしこの第3戦に緊急救援に入っても第6戦までは中三日ある。
Ohtani、Snell、Yamamoto、そして野手登板の4択だとYamamotoというのは正しい選択ではあったと同意できます。

結果的にはそれはFreemanのサヨナラホームランで消滅しましたが、でもあのブルペンでの姿を見たのもライブでならではの緊張感のある場面で、3AMまで見ていたかいがあったというものです。

この試合はNFL Monday Nigith Footballの人気チームKansas City Chiefsの試合の裏番組だったので視聴率的には伝説的な数字は出ないであろうと想像されますが、野球の方を見ていた人が得をした試合だと思います。試合の大半の部分で守備も締まっていて良かった。主審のボールストライクの判定がばらばらでそこだけちょっといただけなかったですが、試合観戦としては満足度が高かったです。
Sheehanの名誉回復にもなったし、Clayton KershawのDodger Stadiumでのキャリア最終登板になったであろう真剣勝負の場面も炎上で終わらずに安堵。World Series用にロースターに急に追加した投手たちの奮戦も気持ちよかったです。

100球には崖はないと何度言ったら

MLB World Series第1戦でToronto Blue Jaysに捉まってきていたBlake Snellを6イニング目まで引っ張った理由の一つはあの時点でSnellの投球数が80球ほどだったからというのもありそうに思えます。以前から当ブログで何度も主張していますが、投手の球数の限界が100というのは迷信です。80ならよくて100だから駄目というデータはどこにも存在していないと言い切れる。せいぜいただの習慣です。

長いMLBのシーズン中なら各投手のルーチン・ストレスの平準化の目安として100を仮に置くというのまでは否定しませんが、World Seriesに至っても同じ目安を採用盲信するというのはバカげている。

World Seriesの舞台で強い相手に投げるというところからしてストレスの高いのに、第1戦では初回から高ストレスのイニングの連続で、ただの80球ではなかった。

Snellとポストシーズンでの球数の限界問題については過去にも詳細に論じたことがあります。Tampa Bay Rays所属時代での降板でのSnell本人の不満(当時73球で降板)の吐露。そして不満を抱えて移籍した先のSan Diego Padres時代にDodgers戦で引っ張って100近くまで行った。そういう過去の履歴がDodgersのDave Roberts監督の頭の中にあったかどうかはわかりませんが、2番手に先発型のEmmet Sheehanの起用を考えていたのならランナーをためてバトンタッチは悪手だったと、後付にはなりますが感じますね。TampaのときのSnellの状態と、昨夜のSnellの5回終了時のコンディションでは昨夜の方が遥かに悪かった。Snellのつい先日のNLCSでの完璧投球の幻影が、Blue JaysのバットがSnellのボールを捉えているのにそれが見えないかのようにDodgers首脳陣の判断に影響したように感じます。

第2戦もDodgers打線はあまり点数は取れない可能性は高く、Yoshinobu Yamamotoが前回登板完投勝利にいかほどでも近い好投でないと第1戦と同じ切り替え時の判断での苦難が待ってるかもです。良いシリーズを期待したいので第2戦はDodgersに取って欲しいですが。楽しみです。

大量失点でYankeesの気持ちがわかったかも

MLB World Series第1戦。ホームのToronto Blue Jaysが今ポストシーズンで何度もやってる大量得点で優位と見られていたLos Angeles Dodgersを粉砕、11-4で快勝スタートとなってます。ALDSで同地区のNew York Yankeesも投手陣崩壊レベルで散々やられていました。

Dodgersファンは自軍の試合を観るのに忙しくてYankeesがボコボコにされていた内容を見ていなかったでしょうし、NLCSで完勝した4枚先発エース投手を持つDodgersならと思ってた可能性がありそうですが、第1戦にいきなり目を覚まされたことに。

Dodgersの先発Blake Snellは初回にストライクが取れず投球数がかさんだ。満塁をしのいで無失点、その後守備でいろいろあって無失点を継続して立て直したかにも見えましたが、結局はダメージが蓄積。コンタクト率の高いBlue Jaysに削られたというのと、自軍の救援陣をDodgers首脳陣が信用していないので相手にバットの芯に当たり始めてもSnellを引っ張れるところまで引っ張ったのが結果的には6回裏の9失点での決着へつながっていったという経過ですね。
第2先発のEmmet Sheehanも締まらず。これ、明日以降もDodgersの先発投手の諦め時が勝負を左右しそうな第1戦の様子となりました。

ここまでずっと勝っていたので目立ちませんでしたし批判もされていなかったですが、今日もチャンスにDodgers打線は決定打が出ず。これずっとですよね。2-0でリードしている時点でふらついていたBlue Jaysの先発22歳Trey Yesavageを取り逃がし。NLCS・NLDSでは先発投手が抜群の働きの連続だったので打線が冴えなくて得点が低くても連勝してましたけど今日はそれが見える形になった。Snellを削られる前に援護できてれば展開も大いに変わったでしょう。

大量得点差の9回表のShohei Ohtaniの打席ではTorontoのホームRogers Centreは余裕の「We don't need him」のチャント。FAでAngelsから出ていくときにOhtaniがBlue Jays入りで、Toronto行きの飛行機に今乗って飛んでるという、あとから誤報とわかるニュースが一時点で飛び交い、Blue Jaysファンは一度はOhtani獲得の夢を見た。それが誤報でDodgers行きとなったあとで、フラれたBlue JaysではOhtaniは弱悪役に。今日の試合開始時の選手紹介でも盛大なブーイング。
そして最後の打席ではオマエがいなくても我々はWorld Seriesチャンピオンになれるという「We don't need him」コールというそういう展開が楽しかったです。普通の試合じゃないから7点差でもお客さんも帰らないからこんな具合になるんですね。

なお試合前の選手紹介ではOhtani、2番Mookie Bettsがブーイングのあと、カナダ代表のFredie Freemanには敵だけど歓声とちゃんと切り替えていたのが微笑ましかったです。元Blue Jaysで活躍歴のあるTeoscar Hernandezも歓声でした。

Springer、最前列に陣取るも

MLB ALCSが最終第7戦で決着。Toronto Blue Jaysが逆転勝ちでWorld Seriesに進んでます。1993年以来32年ぶりのAL制覇=World Series進出。敗戦したSeattle Marinersは打つべき人が打った第7戦でしたが逆転負け。シリーズ全体もアウェイでの第1-2戦を勝って優位に進めながら逆転敗退。MLBで唯一のWorld Series出場経験のないチームが今回も進出失敗に終わってます。

3-1でSeattleがリードの7回裏、下位打線に四球・単打・犠打でランナーをためてDHのGeorge Springerの逆転3ランホームランで形勢逆転。下位打者を相手に5球(ファール1球)で歩かせてこの逆転をお膳立てとか投手は一生の悔恨の類ではないでしょうか。

SpringerはHouston Astros時代にサイン盗み優勝を含めポストシーズンの経験値は豊富。その勝負どころを逃さず。

優勝決定後の舞台ではSpringerは最前列に陣取りALCS MVPをもらう気満々だったみたいに見えましたが実際はVladimir Guerrero Jr.が受賞。NLCSのMVPはその前まで不振だったShohei OhtaniがNL優勝決定試合1試合の強烈な投打のインパクトで受賞しましたが、Springerはそうならず。それよりも地元カナダ人でカナダ愛をいつも語ってるVladのコンスタントな貢献の方が受賞にふさわしいのでしょう。

これでWorld SeriesはToronto Blue Jaysがホームフィールドアドバンテージを持って、Los Angeles Dodgersとの対戦となります。つまり第3戦から3試合は@Dodgersで。Springerは忘れたような顔をしてますが、例のHouston Astrosのサイン盗みで優勝した年のAstrosの相手はDodgersだったわけで、DodgersファンからしたらSpringerを含むAstrosがDodgersの優勝を盗んだという記憶は消えてない。特大の「cheater」の罵声でSpringerは迎えられること必至です。


それで思い出しましたが、つい先日MLB Networkの番組で「現役選手で殿堂入り確実な選手たち」という小特集をやっていて、それにJose Altuveも含まれていました。へー、という感じ。MLB NetworkはMLBが株式の2/3を持つ子会社なので、Altuve含むAstrosの関係者を例のサイン盗み事件で糾弾できないという縛りがある特殊な放送局という立場になります。
私の理解しているところではMLBは彼らを公式には処罰しないという条件で全員にゲロさせた。優勝も剥奪されていないし、当時の個人タイトルや個人記録も正当な記録とされたままです。敵地にいけば罵声を浴びてましたが、時も経って当時の現役選手も移籍や引退をして徐々に記憶も薄まってますが、こと殿堂入りというのは事情が異なる。殿堂入りの可否を決めるのはMLBではないからです。その事情はMLBもMLB Networkの番組制作者・出演者も承知しながらAltuveが選出確実って言い切っちゃうんだ、当時の密約をきっちり守ってるんだなあと変に感心しました。

他のチームは忘れてもDodgersファンは忘れてないはず。Ohtaniファンで後からDodgersに関心を持った日本のファンの方はその感覚は持ってないでしょうが、元からのDodgersファンは当時のAstrosの中心選手だったSpringerがWorld Seriesで来るとなったら容赦なしなのは確実です。
放送するFOXはWorld Series放送中にその点に触れるのかなというのはちょっと興味がありますね。FOXは放映権契約を持ってるだけでMLB NetworkのようなMLBの直接の支配権の及ぶ局とは意味が違うので。

Dodgers 21世紀初の連覇まであと5勝

MLBポストシーズンALCS、NLCSが進行中。Los Angeles Dodgers投手陣が圧倒して3戦全勝でWorld Series二年連続登場&タイトルディフェンスまであと1勝にしてます。今日の第3戦のTyler Glasnowは6回途中で降板していましたが、その前の第1戦第2戦は先発投手のBlake SnellとYoshinobu Yamamotoが圧巻で結局全編見てしまいました。

おかげで火曜日の第2戦の日は裏でやっていたサッカー男子米代表の対オーストラリア戦を完全に忘れていて見ませんでした。そっちはハイライトや批評を読むとまずまずのできで快勝だったようです。Haji Wright(Coventry City英2部、現在無敗首位)の2発がなんかアメリカ人選手っぽくないシュートで勝っていたようです。

Dodgersネタは日本で溢れているかと思うので私が書かなくても良いだろうという気持ちも強いのですが、20世紀末のNew York Yankeesの三連覇以来MLBでは連覇がなく、21世紀で最初の連覇にチャレンジできる権利を得るところまであと1勝まできてしまうとさすがにアメスポの歴史の流れでも稀有な状況になろうかというところなので書こうかと。

MLBの4戦先勝シリーズはホームフィールドアドバンテージのある側から始まって2戦ホーム-3戦アウェイ-もつれたら2戦ホーム。しかしホームで2連敗してしまったMilwaukee Brewersはせっかく良いシーズンを送りながらあの第2戦にYamamotoに完投勝利を許したのが地元ファンが今季Brewersを見る最後の瞬間になってしまった可能性が強かった。NBAやNHLだと2-2-1-1-1と開催地が動くので4連敗しない限り地元で2連敗してももう1試合は見られる可能性が高いのですが、MLB方式だとそうならない。

そして今日の第3戦も敗戦して、アウェイで連勝しないと地元に帰れない。あの第2戦で球場に来ていたBrewersファンはあれが今季のお別れとなるのは切ないような。このシリーズが始まる前にはこんな画像がSNS上で回ってきていてDodgersなんて応援しているのはDodgersの地元LA周辺とBrewersをライバル視するシカゴ近辺の偏屈者だけだろみたいな揶揄が飛んでたんですけど、0勝3敗の現実となってから改めて見ると寂しい。


nlcs2025

この画像の言わんとするところはDodgersは金満で、それこそ20世紀の悪の帝国チームと呼ばれたYankees並に支持されていないんだということを主張しているわけです。本当のところはどうかわからないですが。Mookie Bettsの元の所属先のBostonとか、Freddie FreemanでWorld Seriesを制した元の所属先のBravesファンとかどんな感じで見てるもんなんでしょうか。

なにはともあれDodgersはシーズン中1軍半みたいな打線で四苦八苦していたのが嘘のようにポストシーズンに全員復帰させてきてるんですから、組織としての選手の体調管理は正しかったのだとこの時点で主張できるかと思います。それをやりながら西地区を勝ったのですし。
結果は選手たちをレギュラーシーズンで疲弊させないままでポストシーズンに入って現在8勝1敗。最後に間に合うかどうかわからなかった(それで捕手3人体制でプレーオフスタート)C Will Smithも間に合って攻守で問題なし。捕手3人でスタートしたということはSmithのケガの復帰具合を外部に隠して本当は復帰できるのに…ではなく本当に不安があったはずですが、現実は問題なし。

さらには今季中の一軍復帰すら危ぶまれたルーキーRoki Sasakiが突如ポストシーズンのクローザー化。NLCSの第1戦を落としかけただけでなく、他の日も投げている内容は球速こそ出ていても圧倒的に打者をねじ伏せている感じでもないのですが、結果オーライ。Dave Roberts監督の眼力なのか組織としての眼力なのかは外部からは知る由もないですが、過去ポストシーズンで苦戦していた時代も含めてRoberts監督の言い訳をしないスタイルは個人的には高く評価してます。フロント側のミスであろうと推測されるときも決してそうはほのめかさないのは立派だと思います。



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