2023年はMLBにとっては画期的なルール変更が様々された年でした。守旧派というかなんでも現状維持しか支持しない守旧派セクトの方は放っておいて、ざっとの話としては2023年の各種ルール変更はポジティブな効果があったというのが私の実感です。
今年2024年のMLBポストシーズンやその後のストーブリーグで普段野球を見ていたとは思えない友人から「Sotoはどこと契約すると思う?」なんてメッセージが届いたりしました。「Mets」と即答したらとてもウケてくれたりしましたが。彼にもピッチクロックについての感想を聞いたところほぼ私の個人の感想に近く、とにかく見やすくなったという好意的な反応でした。いまだにピッチクロックにも反対しているような層はまったく相手にする必要はないでしょう。ボールをこねこねしていつまでも投げないバカ投手を完全排除できただけでこれだけ見やすくなります。
でもそれって過去10年20年はびこっていた悪習を排除しただけでまだ以前よりよくはなってないという言い方も可能です。
守備シフト禁止であるとか、ベースのサイズ変更なんかはカジュアルなファンは差に気づくこともなかったでしょう。ピッチクロックの次に目立ったのはたぶん牽制球制限だったでしょうね。
さてその各種改革からMLBは2シーズンを消化。次の課題はロボ審判によるボール・ストライクの自動判定の導入かなと思っていたら、それを韜晦するような改革案がMLBから出てきたようです。題して「Golden At-Bat」ルール。1試合に1打席だけ打順に関係なく打者を投入できるというそういう話だそうです。あまり熱心でないファンからすれば寝耳に水ってところなんでしょう。
当ブログでは2018年2月時点で「MLBを面白くするにはこんな案だってある」という記事を書いています。ざっと7年前のMLBの手持ちTV局であるMLB Networkが流した噂です。当時も指摘してますがMLB Network発なのでどこかのよくわからないYouTuberが書いたとか視聴数を上げるためにおもしろおかしく適当なことを言ったというのとは微妙に違う信憑性がありました。
当時の話は9回に負けている方が登場打者3人を自由に選べるという案だったので今になって浮上したGolden At-Bat改革案は当時の案よりかなり控えめな案です。
意味はよくわかりますよね。NFLでもNBAでもNHLでもまたはサッカーでも負けている最後の勝負どころでは各チームのベストプレーヤーがベストのプレーを突っ込んで勝負を競っていることでエンタメになっているわけですが、野球ではそうはならない。たまたまなるときもありますがなるとは限らない。ざっと1/3強の確率でしか最強打者には打順は回ってこない。
7回にOhtaniが凡退してイニングが終わると、あーあと3人も塁にでないともう回ってこないなあと思って見てることはよくあることでしょう。
それが野球の基本仕様なのでそれで良いじゃないかとか絶対拒否とかという方が出るのは当然予想できたはず。それでもなおかつこの手の案が7年の熟考を経て浮上したんですからMLBとしては採用する気満々と考えるべきでしょう。知らない人が今騒いでもMLB内部では少なくとも7年も温めた案です。
個人的には元の打者3人選べる方がスター性は高まるし最終回まで見る気が起きるという意味では悪くないとは思います。球場の居残る人も増えるでしょうし。1人の突出した選手がいるチームならともかくそうでなければ3人選びたいところ。
別の角度で言うとGolden At-Bat案で1人だけの起用ではいくらそれが好打者でもせいぜい打率3割ちょっと。相手はクローザーなんですから3割も見込めないのが実態でしょう。伝統的な試合の基本フローを壊す抵抗の大きな変更な割にはあまり効果がなさそうで中途半端な気がしますね。
逆に中途半端にも思える案が最終案に近い形で公に表明されたってことはそのまま採用の可能性はかなりあるとも読めそうです。
今年2024年のMLBポストシーズンやその後のストーブリーグで普段野球を見ていたとは思えない友人から「Sotoはどこと契約すると思う?」なんてメッセージが届いたりしました。「Mets」と即答したらとてもウケてくれたりしましたが。彼にもピッチクロックについての感想を聞いたところほぼ私の個人の感想に近く、とにかく見やすくなったという好意的な反応でした。いまだにピッチクロックにも反対しているような層はまったく相手にする必要はないでしょう。ボールをこねこねしていつまでも投げないバカ投手を完全排除できただけでこれだけ見やすくなります。
でもそれって過去10年20年はびこっていた悪習を排除しただけでまだ以前よりよくはなってないという言い方も可能です。
守備シフト禁止であるとか、ベースのサイズ変更なんかはカジュアルなファンは差に気づくこともなかったでしょう。ピッチクロックの次に目立ったのはたぶん牽制球制限だったでしょうね。
さてその各種改革からMLBは2シーズンを消化。次の課題はロボ審判によるボール・ストライクの自動判定の導入かなと思っていたら、それを韜晦するような改革案がMLBから出てきたようです。題して「Golden At-Bat」ルール。1試合に1打席だけ打順に関係なく打者を投入できるというそういう話だそうです。あまり熱心でないファンからすれば寝耳に水ってところなんでしょう。
当ブログでは2018年2月時点で「MLBを面白くするにはこんな案だってある」という記事を書いています。ざっと7年前のMLBの手持ちTV局であるMLB Networkが流した噂です。当時も指摘してますがMLB Network発なのでどこかのよくわからないYouTuberが書いたとか視聴数を上げるためにおもしろおかしく適当なことを言ったというのとは微妙に違う信憑性がありました。
当時の話は9回に負けている方が登場打者3人を自由に選べるという案だったので今になって浮上したGolden At-Bat改革案は当時の案よりかなり控えめな案です。
意味はよくわかりますよね。NFLでもNBAでもNHLでもまたはサッカーでも負けている最後の勝負どころでは各チームのベストプレーヤーがベストのプレーを突っ込んで勝負を競っていることでエンタメになっているわけですが、野球ではそうはならない。たまたまなるときもありますがなるとは限らない。ざっと1/3強の確率でしか最強打者には打順は回ってこない。
7回にOhtaniが凡退してイニングが終わると、あーあと3人も塁にでないともう回ってこないなあと思って見てることはよくあることでしょう。
それが野球の基本仕様なのでそれで良いじゃないかとか絶対拒否とかという方が出るのは当然予想できたはず。それでもなおかつこの手の案が7年の熟考を経て浮上したんですからMLBとしては採用する気満々と考えるべきでしょう。知らない人が今騒いでもMLB内部では少なくとも7年も温めた案です。
個人的には元の打者3人選べる方がスター性は高まるし最終回まで見る気が起きるという意味では悪くないとは思います。球場の居残る人も増えるでしょうし。1人の突出した選手がいるチームならともかくそうでなければ3人選びたいところ。
別の角度で言うとGolden At-Bat案で1人だけの起用ではいくらそれが好打者でもせいぜい打率3割ちょっと。相手はクローザーなんですから3割も見込めないのが実態でしょう。伝統的な試合の基本フローを壊す抵抗の大きな変更な割にはあまり効果がなさそうで中途半端な気がしますね。
逆に中途半端にも思える案が最終案に近い形で公に表明されたってことはそのまま採用の可能性はかなりあるとも読めそうです。