アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

MLB/Baseball

Jackie Robinson DayのESPN放送

昨日は毎年MLB恒例の全選手が42の背番号を付けて試合をするJackie Robinson Dayでした。東部時間では遅いスタートでしたがNew York Mets@Los Angeles Dodgers戦がESPNで特別態勢で放映されていました。平日なので両軍の先発投手が降板する辺りで深夜になり視聴離脱、結果はさっき知りました。Dodgersが8-2で勝利、Mets3連戦をスイープ。14勝4敗で2桁勝ち越し今季一番乗りになってます。

ESPNはMLB放送の放映権料を下げろ、でなければ放映から離脱すると大騒ぎしたのがつい昨年の2月の話です。当時「ESPNがMLBとの放映権契約を解除・撤退」という記事を当ブログでも書きました。それが廻り廻って昨夜のJackie Robinson Dayの放映となってます。大騒ぎしたのですが結局戻ってくんのかよという。
放映態勢も特別試合っぽい。実況はJoe Buck。過去にあれはFOXでだったと思いますがMLBポストシーズンで実況をして名場面をアナウンスしてきた方です。現在はNFL実況がメインの仕事となっている中でのESPNでのMLB放送。解説陣はMets OB代表でRon Darling、Dodgers OB代表でOrel Hershiserのコンビ。この2人は現役時代も重なる旧知の間柄でそれぞれのチームのレギュラーシーズンの試合の放送を地元放映分で解説している現役の解説者。毎日の試合や試合外の動向も日々追っている両軍のエキスパートと言える方々で、それらしく細かな部分にも解説も入るとても良い試合放送になりました。

この試合が全国放送でJackie Robinson DayでESPNで、そして特別放映メンバーで、というのですからESPNも気合が入ってる。カードも東西の大都市のチーム、最も予算をかけてる両チームということでNLのトップカードとして予定・準備しての放送だったと思います。但し現実はディフェンディングチャンピオンのDodgersはシーズンのスタートダッシュに成功してますが、Metsはこの日も敗れて7連敗。Juan Sotoが欠場中もありますが貧打でここ4試合で3得点。東西の巨頭対決という部分ではMetsの出だし失敗が多少水をさした部分も。

試合内容については日本ではDodgersは事実上のホームチームとして詳細に報道されているかと思うでここではさらっと。2021年以来投手専業での先発となったShohei Ohtaniが10奪三振6イニング1自責点で好投。相手となったMetsの先発のClay Holmesは今季4度目の先発で、試合前の時点で防御率1.50。Ohtani、Yoshinobu Yamamotoと2名のCy Young賞狙いの投手を持つDodgersの打線がHolmesを捉えればそっちの面でもアシストになるという試合でもありました。2回裏にHyeseong Kimの先制2ランホームランが出た瞬間ではHolmesの防御率が2.10まで悪化。まだまだシーズンの序盤ですから賞レースで一喜一憂すべき時期でもないですが、直接対決で大量失点してライバルを消したらそれはそれでおもしろいよな、という展開。しかしHolmesはその後に踏ん張り5回2失点でまとめています。Holmesはプロでリリーフ投手から先発投手に転向した変わり種ですが、しぶとい投球で見ていてなかなか楽しめました。

Cy Young賞関連では今季開幕戦で昨年のNLCy Young賞投手Paul Skenesが1回もたず5失点の炎上。その後の登板では各1自責点ずつで回復してるんですが開幕戦分の負債をまだ返せていない状況で4.00。長いシーズンですからいずれはまた2点台に収束してくるかとは思いますけど出だしにハンデを背負ったのは事実。本命が後ろからスタート、差し返しを目指す展開になります。野球ってこういう試合を見なくても数字で様子がうかがえるところは利点のひとつです。

Metsの方に戻りますが、HolmesもいてWorld Baseball Classicで決勝戦の先発も担ったNolan McLeanもMetsに戻って好調。なのにチームの戦績は7勝12敗。個々を見てるとスター1番打者Francisco Lindorは数字はあがっていないですけど、打席の状態はそんなに悪いようにも見えなかったこの@Dodgers三連戦。特にOhtaniに11球を投げさせて粘った打席。結果は三振でしたがボールの見えていない調子の悪い打者の打席ではなかったです。Dodgersに次ぐ資金を投入していて、メンバーも揃っているかにも見えるのに地区最下位で苦しんでます。
5つの負債ぐらいは長いシーズンですからいくらでも返せますけど、他にもNL東の優勝候補のPhiladelphia Philliesも負けが先行。そんな他のコンテンダーチームを尻目にMookie Bettsが離脱、クローザーのEdwin Diazも先日3点差をセーブ失敗して以来登板もしてない。元Cy Young賞投手のBlake Snellはまだ一度も投げてないなどメンバーがかなり欠けてるのにあっさり貯金10のDodgersは出来すぎにも見えます。Snellがいない間にJustin Wrobleski(3試合、先発2度、防御率2.12)まで先発で独り立ちさせてしまったら、長いレギュラーシーズンでのエース格たちへの疲弊も避けられるでしょう。三連覇を目指すポストシーズンでの投手陣のフル回転へ寄与しそう。

Uniqlo Field at Dodger Stadiumは目立つ

MLBも開幕。日本は実質Los Angeles Dodgersのテリトリと言ってよいので日本のファンはご承知の通り今季から本拠地がUniqlo Field at Dodger Stadiumとなってます。

スタジアム名とフィールド名を別名称にするという手法は各地で行われていてそれ自体は珍しくない。
例えばカレッジバスケットボールの名門DukeのホームアリーナはCameron Indoor Stadiumの名称で長年親しまれてますが、バスケットボールコート自体はCoach K Courtと呼ばれる。Florida StateのフットボールスタジアムはBobby Bowden Field at Doak Campbell Stadiumとなってます。よくあるし歴史も古いもものもけっこうあります。
スタジアム・アリーナ(建造物全体)とプレーフィールドの名称を分けるのは珍しくないですが、それを企業名のネーミングライツとして販売したという例はそれほど多くないはず。思いつくのはNFL Kansas City ChiefsのGEHA Field at Arrowhead Stadiumぐらいでしょう。言いにくいこともあってGEHA Fieldって表現するマスコミはほとんど聞いたこともなく、運用実態は昔ながらのArrowhead Stadiumのままのような。

Uniqloはどうなんでしょう。デカデカと一塁線三塁線脇にUniqlo Fieldと名前を書いて、他にもTVでも目立つところにロゴが立ってる。企業目論見では2027年のうちに全米で200店舗を展開するって書いてありますからその尖兵的な宣伝投資ってとこでしょうか。ジャパンマネーがDodgersの高額サラリーを支えているのがさらに目立って前面に出てきた感じですか。


今月だったと思いますがPayPayがNasdaqに上場してます。そのときの目論見ではカリフォルニア州でまず事業展開するって書いてありました。あー、と。それはDodger Stadiumで日本人客がPayPayで決済できちゃうようになるんだなと即想像。あとはディズニーとかその辺もでしょう。

いまってMLBスタジアムなどメジャースポーツの会場はたぶん全会場完全キャッシュレス化されている。私が個人的にここ数年行ったところで一部でもキャッシュを受けていたとこってないんじゃないかな。当日券を買ったときに紙のチケットを購入したところはたぶんキャッシュでも可だった(クレジットカードで払いましたが)。例外としては年少者向けなどで会場内にキャッシュで場内用カードを購入する機械があるとかぐらいのはず。

んでアメリカのキャッシュレスはNFCがほぼ全てで、QRコードベースの支払いってあまり見かけない。McDとかStarbucksである店舗もあるという話がありますが私はコーヒーを飲まないんで現認したことはないです。日本から来る方はスマホユーザーがほぼ全員と想像される(というかMLBだとMLB Ballparkアプリがないと今ってチケットの事前購入や入場もできない可能性あり)のでスマホのNFCでも困らないとは思いますが、PayPayの方が親和性もあるからそれにすることで高いスタジアムの飲食への心理的ハードルも下がるのかもなと思ってニュースを見てました。

私がたまに日本に帰ると知り合いがPayPayでさまざまな物を支払っていて、へー、という感じでした。そういえば日本以外のアジアの国だと商店どころかホームレスの物乞いもQRコードをかざしてくるぐらい普及してるってのを読んだのを思い出しました。
あれだけ普及してるとカリフォルニア旅行で日本人が行きそうなところはPayPayを受けるようになるんだろうなというのが想像しやすいです。その昔、日本人観光客が来そうな観光地はJCBカードが使えるってステッカーが店頭に貼ってあるからここは日本人観光客圏なんだってわかるってのがありましたけど、それの21世紀版ですね。

イタリアのサッカー以外の躍進

日本語で書いているブログなのでWorld Baseball Classicでのイタリアの初の準決勝進出の話だと思われてたでしょうが、実はイタリアはつい最近になって15人制ラグビーの6 Naiionsで2勝を挙げて4位への進出に成功してます。

イタリアはサッカーFIFA W杯の優勝経験国家でありながら近年不振で今年の北米三国共催W杯にも出場が確定できていない。イラン情勢によっては欧州最終予選で敗戦しても逆転出場もあるかもですが。
サッカーで国民を失望させ不安にさせ、例のイタリア人らしい大げさな表現で悲しみを表現していたところへ、ラグビー6カ国対抗、World Baseball Classicとイタリア人スポーツファンからは意外な方向から勝ちが伝えられたことになります。

当ブログはアメスポ専門ということでラグビーの6 Nationsのことはほとんど書きませんけど個人的にはよく見ます。6 Nationsはちょうど始まるタイミングがNFLがSuper Bowlでシーズンを終えるときに始まるので良いのです。NFLロスにならなくて済む。

今年の6 Nationsは3節目まではフランスがぶっちぎりで優勝かなと思わせてからの第4節が秀逸。フランスはスコットランドを相手に大差で初敗戦を喫しそうな展開だったところから、後半に猛烈な反撃に出て4トライ=ボーナスポイント1を獲得。最終スコアスコットランド 50-40 フランス。ここのまくりが素晴らしかった。このボーナスポイントがなければ2位に着けていたアイルランドが最終節を前に自力優勝の可能性があったのですが、このボーナスポイントでフランスに自力優勝の可能性が移ってます。大敗で敗戦モードからの迫力が結果的に優勝を引き寄せました。

イタリアは5カ国対抗が6カ国に拡張した2000年に加入。今季が27シーズン目で最下位18度。先日イングランドに初勝利(通算1勝26敗)して今季2勝目を挙げて加入後最高位の4位でフィニッシュ。(最終節に最下位ウェールズの意地に敗戦して初の3勝目ならず)
20年以上負け続けて、5位ならよくやった単独6位がほとんどの長い苦しい期間を経て、今大会でイングランドとスコットランドに勝利。最強とされたフランスを相手の試合も粘りを見せて今季は明らかに違うというシーズンでした。

イタリア国内でどれほどのラグビー人気があるのか計り知れない。この6 Nationsというのは特殊な人気を持つイベントです。強豪国の普段の英国やフランスのプロクラブラグビーは小型のひなびたスタジアムで試合をしている。それがこの国別対抗の6 Nationsになると大スタジアムが揺れる。たぶんお金の面では6 Nationsの各5試合6週間が稼ぐ方がクラブチームのシーズンをしのいでいても不思議じゃないスケール感の違いがあります。
話を戻して6 Nations加入以来多数の50失点敗戦などボロボロにやられ続けていたラグビーイタリア代表が遂にイングランドを撃破。サッカー国であるイタリアに新たなプライドをもたらしたのがこの2月末。
(ちなみに対イタリアで歴史的敗戦となった今季不振のイングランドはその翌週=最終節にフランスと乾坤一擲の激戦48-46をやってのけてます。これがあるから6 Nationsは楽しい)

でそれから間を置かずに野球・World Baseball Classicでイタリア代表がサプライズで準決勝に進出したという順番になります。World Baseball Classic開催前にイタリアで話題になっていたかは大いに疑問ですが、結果は米国にも勝って4強、サッカー国で非サッカーでの躍進が続いているということです。ラグビーも野球も伝統の青のユニフォームなのも良い。
そして来週はサッカーW杯出場への最後の出場権を賭けた欧州最終予選が始まる。イタリアのスポーツファンには意外な展開でサッカー以外の競技がスポーツファンの心を励まし、本命のサッカーへの気持ちの勢いがついている、というそういう展開ですね。

いろんな考え方があるとは思いますが多種目を楽しむのが当たり前のアメスポどっぷりの私の視点では楽しめるスポーツが一種目しかないという国は少々寂しい、もっと言えば貧しいような。イタリアでは自転車やF1辺りでも燃えられるんでしょうから遠くから見るほどサッカー一辺倒ということもないのでしょうが。

もう一度2026年World Baseball Classicを振り返る

熱戦接戦だったWorld Baseball Classicの決勝戦を終えて一夜。ベネズエラの優勝で幕を閉じました。カレッジバスケットボールのMarch MadnessはもうFirst Fourが始まってるのでアメスポ的には浸っている暇もなく次が始まるのですが、もう一回だけWorld Baseball Classicについて書きたいです。

決勝戦後にFOXのテーブルに呼ばれていたのはSalvador Perezでした。「もう引退してもいいよ!」と喜びを語ってました。35歳。
Kansas City Royals一筋のMLBキャリア。2011年に加入。弱小球団から始まって一度のピークに2年連続World Series進出、優勝1度、World Series MVP獲得。そこからまたRoyalsが弱小球団へ戻っていった経過でケガで離脱→カムバック賞受賞→ホームラン王にもなった。そして今年2026年祖国ベネズエラがWorld Baseball Classic初制覇のキャプテンを務めました。これでRoyalsのまま引退できればRoyalsのレジェンドです。
打者としてのPerezはあまり良くないときには逃げる球を全部振っちゃう選手で、与し易い面もあった打者でしたが後年になってホームラン王になったのは立派だったです。RoyalsもBobby Witt Jr.という次の顔と長期契約を済ませており、Salは心置きなく引退しても良いというのは本気でも驚きません。

World Baseball ClassicとWorld Seriesで優勝しているというと日本のDodgers組が達成してます。ベネズエラのRonald Acuña Jrも形の上では2021年にAtlanta Bravesが優勝してますが、あのときはAcunaはケガでポストシーズンに出場できていないのでリング持ちですが本人は不本意な優勝。フル参戦して勝った今回のWorld Baseball Classic制覇の方が充実度は高いでしょう。

後付になりますがベネズエラはJose Altuveが出場しなくて優勝できたのは良かったかもなと思います。Houston Astrosのサイン盗み優勝の主力メンバーたちは今も試合に出ると「cheater!」と罵声を浴びる。サイン盗みの首謀者とされたCarlos Beltránが殿堂入りしたことでAltuveにも殿堂入りの道が開けたかもしれませんが、現場のファンはいまも許していないよう。AltuveもCarlos Correa(プエルトリコ)も保険問題で今大会不参加。結果的にはベネズエラはケチを付けられることなく優勝できたのでAltuve抜きで良かったかなと。スタジアムに来て応援はしてましたね。

6回目となったWorld Baseball Classicですが、3年のインターバルで開催することで期間に対して歴史が早目に積み重なっているのは好判断なのではないでしょうか。パンデミックで一回飛ばしても20年間でこれだけ歴史を積めました。

米代表は2017年以来の優勝を目指してスーパーチームを組んだのですが及ばず。あれだけのメンバーを揃えても毎打席初物投手を相手、目まぐるしい継投に対すると打者不利は否めない。3大会連続決勝に進んだので非難はしたくないですが残念感はある。最後にBryce Harperが一発同点ホームランを叩き込んだことで面目は立ったですが、準決勝のドミニカ共和国戦で2得点、決勝のベネズエラ戦も2得点とスーパーチームも繋がらず。
前回大会も3−2の最終スコアで日本に敗戦。トーナメントの最後になってくると打てなくなってじりじりした展開になる米代表打線というのはイメージがついてきちゃった面は少しあるかも。

2023年2026年と決勝で敗戦したのが次の大会のメンバー編成にどう影響を与えるか。口の悪い東海岸のメディアはAaron Judgeは大事な勝負で勝てない選手だなんだと言って2024年のWorld Seriesでのセンターフライ落球まで掘り起こして批判記事を出している。それ関係ないだろ、書いている記者の性格悪いだろ、という気もします。Judgeがいの一番に立候補してくれたから米代表のリクルートも成功。早い段階で出場を公言した3人(Judge、Witt、Paul Skenes)は皆気合充分にプレーしていて見ていて気持ちも良かったですが、最後に負けたからと言ってセンターフライポロリを持ち出すのか、と。

決勝戦の視聴率の数字はまた数日後に速報値が出ると思いますが、準決勝の数字は出てます。737万人視聴でWorld Baseball Classic史上最多の視聴率となってます。あのじりじりした展開でも視聴者を逃さなかったということに。
この準決勝は元々ケーブル局のFS1での放送が予定されていたのですが、事実上の優勝決定戦、MLB史上最強打線同士の激突と盛り上がり、野球人気の強い大都市では地元のFOX地上波局が突然放送をしたということになってます。New York City、Philladelphia、Boston、Chicago、Miami、Los Angelesは地上波放送をしたとGoogleは言ってます。少なくとも昨日の段階では。
ただMLB.com内の視聴者数の発表の記事ではそれら地上波放送に触れられていないし、他で裏がとれないのでGoogleが間違っている可能性もある。逆にもしGoogleの言う通りに地上波局が放送していたとすれば737万人という数字がさらに上乗せ修正を加えられて増える可能性もあります。

いまどきはGoogleやらAIやらの(特に速報)情報はアテにならないので他のソースで裏がとれない場合あまりそれらの言うことを真に受けない方が良いです。他のソースっても元の情報源が同じなら同じなんですけど。

今大会、掘り出し物を一番出したのはBoston Red Soxとされます。プロスペクトが各国代表で活躍してディープなRed Soxファンを喜ばせてますね。

ベネズエラが初優勝 6大会で4国目の優勝国

緊張感のある決勝戦になりました。8回裏にBryce Harperの同点2ランホームランで遂に準決勝の途中から続いていたゼロ行進を止めた米代表。2−2となりましたが、そのすぐ後の9回表にベネズエラが勝ち越し。
そのまま9回裏の米代表は3者凡退。9回の先頭打者だったKyle Schwarberに一発出そうかも…と期待感もありましたが高めの速球に空振り三振。この場面がほぼ今日の米代表打線のサマリーでしたか。

試合前から救援投手たちへの起用への球団からの注文がついていることが紹介されていました。最後の決勝点をとられた9回表に米代表のクローザーの剛球Mason Millerの登場はなし。所属のSan Diego Padresからセーブシチュエーションの1イニングのみという注文がついていたとTVでは紹介されていました。
後攻なんだから同点の9回表に至ってはもうセーブシチュエーションというのは存在しない。使えば良いのに。Millerを使わないままで敗戦。
一昨日の準決勝でMillerは球が荒れていたから所属先から注文がついていなくても投げさせなかったかもしれませんが。他にもDavid Bednarも登板不可。

というか各球団、注文が細かすぎると思います。注文つけるのが何かの権利かのよう、または言わないと損だとかいけないかの様に振る舞っている。
例えば前年のけが人を出場不可とする権利は球団にはあるのは了解事項ですが、ここまで細かく出場内容に口を出すのがどうかなあと。セーブ機会かどうかでその選手の負担が増加したり、チームに迷惑になる可能性が高まりますか?

ベネズエラの方のクローザーとなったDaniel Palenciaにも所属のChicago Cubsから最初は登板不可とクレームがついていたのを「一生に一度の機会なんだ」とベネズエラの監督がCubsに訴えてこちらもセーブ機会のみかつ9回1イニングのみの条件付きで投げられた。

勝利投手になったAndrés Machadoはオリックスの選手だそうで。Harperには打たれてしまったわけですがNPB選手としてWorld Baseball Classicチャンピオンになったってことに。
他の記事のコメント欄に書いたのですが、日本代表や韓国が準々決勝で敗退したことで今大会の4強以上はMLBの選手ばかりで争うことになったと思ってコメントは書いたんですけど、NPBにもすごい剛球を投げる外国人投手が所属しているんですね。NPBを代表して優勝に貢献できた。MLBの選手だけが最高の選手たちではないと示せた。帰ったら日本の球場でもぜひ祝福してあげて欲しいです。

World Baseball Classicは今回が6回目。4カ国目の優勝国というのはとても良いと思います。強いところとそうでないところに大きな溝があるのと、そうでないのとではその大会の価値にもかかわるのでベネズエラの初優勝は歓迎したいと思います。

ベネズエラがWorld Baseball Classic決勝に到達

World Baseball Classic準決勝第2試合はベネズエラが0-2から逆転、4−2でイタリアを下して初の決勝へ進出。明日火曜日の夜に米代表との決勝戦となります。

両国ともグループを2位通過してきた同士。そして終盤の救援投手たちが100マイル近辺を投げまくるフレームスローワーばかり。明日の決勝が楽しみです。

米国政府がベネズエラの大統領を急襲して逮捕、いまもニューヨークの監獄に収監中。ベネズエラ代表は政治的な話には一切口をつぐんで「祖国の人々に笑顔を届けるのが我々の仕事」と野球に集中。
在米のベネズエラ移民たちの様子を見ていると政権の転換を歓迎するひとたちと、アメリカの強引な手法に反発する人たちに分かれているのが感じられる。その双方に配慮して政治に触れないのはいい判断だと思います。

準々決勝では日本を2-5から逆転勝利でディフェンディングチャンピオンを屠って、今日も逆転勝ち。イタリアも今大会のイタリアらしく細かく四球を選びチャンスを作るなど決して悪い試合ではなかったですが、終盤にかかったあとのベネズエラの打撃が上回りました。ベネズエラは大振りせずにランナーを進めて逆転に成功。この辺の指示がベンチから出ていてそれに沿って逆転勝ちだったかに見えます。快勝と言ってよいでしょう。

今日の試合はFS1なので監獄のベネズエラ大統領が試合を見られたかはわかりませんが、明日の決勝は地上波FOXでの放送。異国の監獄で自国の代表が、彼を捕らえた米国と戦うのを見るのは感慨深いでしょう。

ドミニカ共和国の豪打を封じて米代表決勝へ

World Baseball Classic準決勝。米代表 Paul Skenes、ドミニカ共和国はLuis Severinoの先発。

Severinoは既にピークを過ぎてる選手かに認識していたのが脳内麻薬ドバドバ出てるのか90マイル台上の方を連発、100マイルもあった。3回表の1アウト2塁3塁のピンチでAaron JudgeとKyle Schwarberを連続三振で観客熱狂、Severino絶叫。前年の最高は95マイルだったというのですから今季、それ以上にこのWorld Baseball Classicに賭けて調整してきたんでしょう。その気合は買いたいです。それだけの価値をこの大会が選手たちにオファーしているってことでもあります。

その裏のドミニカ共和国の攻撃で1塁ランナーFernando Tatis Jr.がライト前ヒットで3塁を狙ったのをJudgeが刺して米代表が吠える。3回終了時点で既に名勝負になること確定、期待に違わぬ序盤戦に。

ストレスの高い序盤の3回表だったこともあり4回表にSeverinoはつかまって降板。この回に米代表の2本のソロホームランで米代表 2−1と逆転に成功。

対するSkenesは先制ホームランは許していたものの98マイル99マイルを投げ込みますがドミニカ共和国の強打者連がなかなか許してくれない。2アウト満塁まで行く投球数の多い4回裏。この攻撃をSkenesも粘りの投球で無失点で切り抜けました。ここが大きかった。でももうここでSkenesはお役御免でしょう。米代表の2番手以降に託されます。

続く5回表、JudgeのセンターバックスクリーンへのホームランをJulio Roeriguezがジャンピングキャッチで防ぐ。両軍の渾身のプレーの連続。
そして5回裏もSkenes出てきました。4回までに60球を投げているし、その前の4回裏が高ストレスの投球の連続だったので4回で終わりかと思ったんですが、Skenes気合入ってるなあ。
結局はSeverinoと同じく1回余分に引っ張った感じとなり1アウト1塁2塁でSkenes降板。5回を続投としたのが本人の意思だったか監督の采配だったかは試合後に聞けるでしょう。
継いだサブマリンTyler RogersがJuan Sotoをダブルプレーに切り取って米代表が2−1のリードを維持。米代表の投手陣は後続が剛球タイプが1回ずつ締めて行ったんですけど、その前のこの5回のピンチを速球が90マイルに届かないスペシャリストで同点にされなかったのが米代表の6回以降の継投プランを維持したことに。

6回裏はGriffin Jax。7回裏は米代表は4番手David Bednarが準々決勝のカナダ戦に続いて自身で2塁3塁のピンチを招いたんですが後続を2連続三振でTatisとKetel Marteを締めて2-1維持。Tatisの三振の仕方が気に入らなかったですがここはBednarの勝ち。
8回Garrett Whitlockも2奪三振。クローザーのMason Millerは102マイルまで出てましたが、今日は荒れていて四球、ワイルドピッチなどで2死3塁。下位打線に回ったドミニカ共和国の代打陣が荒れたMillerのストレートをカットしていたんですが、最後の最後、低めのゾーンより低いボールをストライク判定されて試合終了。

今季のMLBに導入されるABSがあれば間違いなくチャレンジしたでしょうし、ひっくり返った可能性は高かったと思いますが、World Baseball Classicには採用されていない。勝負あり。
最終スコアは米代表 2-1 ドミニカ共和国。
最後の打席の見逃し三振、および8回のそれも同じく低めのボールをストライク判定と米代表寄りだったとも言えるんですけど許容範囲。それ以前にソロホームラン一発だけで米代表の救援陣を捕まえられなかったドミニカ共和国は負けを受け入れるしかないですね。

イタリアに敗戦、グループ敗退の危機もあってそこから他力で復活。その不始末を帳消しにするこの対ドミニカ共和国戦で米代表の真骨頂を見せた一戦になりました。今大会6戦目にして初めて痺れる試合をやってそれを取りました。ミッション完了まであと1勝です。

日本敗退も大物の斬られ役として貢献としたい

準々決勝が終了したWorld Baseball Classic。日本代表は逆転負けで準々決勝で敗退。ベネズエラにあれだけ先頭打者に何度も何度も出塁されてはよく8失点で済んだぐらい。
2023年と比較すると日本の投手陣は大谷、ダルビッシュ、今永、佐々木と何人も主戦投手がいなくなってるんで仕方ない結果でもあるでしょう。

まあ毎大会日本が勝つと大会としては他の国にとっておもしろくない(日本のファンは違うでしょうが)のでバラエティがあるのは良いです。優勝の可能性のある国が2カ国、多めに見積もっても3カ国の競技とか、ヘタすると1カ国の国際大会もある(例えば女子バスケ)。そうなってしまうと魅力が下がりますから、優勝候補の日本が8強で消えるのもまたWorld Baseball Classicの発展に貢献しているかなと思います。「日本に勝ったベネズエラ」というのはカナダに勝った米代表より勲章になっているでしょう。

明日の準決勝第1試合のドミニカ共和国 x 米代表はWBC史上最強打線同士の激突となります。Paul Skenesが先発する米代表の方に分がありますが、Skenesが何球投げる予定なのかわからず、その後続がドミニカ共和国の強力打線をどれほど抑え込めるか。その時点までに米打線がドミニカ共和国の投手陣を捉えられているか。楽しみな一戦となります。

もう一方の準決勝(月曜日)はベネズエラ x イタリア戦。イタリアの打線はまたも8得点で準々決勝を突破。好調を持続しています。打線はベネズエラの方が迫力はあるんですが一発勝負ではわからない。

尚、今大会はLA28(=2028年Los Angeles五輪の野球競技)への米州予選を兼ねており、プエルトリコやカナダが準々決勝で敗退したためベネズエラとドミニカ共和国が五輪出場権を得てます。米州からは2028年3月までに開かれる世界最終予選でもう1カ国出場できるかどうか。

準決勝に進出したイタリアはプレミア12には出場権がないようですから可能性があるのはこれも世界最終予選だけかな。ただ今大会のイタリアチームにどれだけイタリアのパスポート保持者がいるのか不明なので、World Baseball Classicでは躍進もパスポート主義の五輪では選手が揃わない可能性があります。


LA28はNFL選手がフラッグフットボールで登場する可能性があり、次週末にNFLのスター選手を揃えたフラッグフットボール大会がありFOXが放送します。実際にそれらのスター選手がLA28に出場するかは確定してませんが可能性が残る。
MLBは今年末に労使協定の失効があり、新協定の中で五輪へのMLB選手の参加も確定していくと思います。労使はモメてはいますがどちらもLA28への選手派遣という部分では対立していないとされ、MLB選手の登場の可能性は高い。そしてNBAはいつも通りNBAのスター選手が出場する。よってアメスポトップ3が総出演する特別なアメスポ三昧な五輪となることが見込まれてます。

ついでに言うならアメスポ第5位を伺う女子バスケもWNBA選手を派遣し、そのメンバーはCaitalin Clark、Paige Bueckersを含む新鮮な顔ぶれに変わる初の五輪となる。アメスポの上位が総出演でのLA28となることになりそうです。今ちょうど女子バスケの五輪予選をWBCが終わったばかりのプエルトリコでやってます。数百人の観客規模で。

今はアメスポは男女カレッジバスケットボールが各カンファレンスのトーナメントをやってる時期で、今年はさらにWorld Baseball Classicも重なっているんですが、それでもあの女子代表のメンバーならしこしこと米国内でやれば米代表戦はけっこうな集客になるだろうにプエルトリコで数百人の観客。もったいない気がします。特にWNBAのフランチャイズがない都市で開催したらCaitalin Clarkの初登場で動員も見込めたのに、持ち回り制で興行を優先できません。

準々決勝のカードは決まりました

World Baseball Classicは全組の試合が終了。他力頼みでグループ敗退の危機にも遭った米代表もB組を2位通過でことなきをえてます。

準々決勝のカードは開催順で
3月13日
C組2位 韓国 x D組1位 ドミニカ共和国
B組2位 アメリカ x A組1位カナダ

3月14日
A組2位 プエルトリコ x B組1位イタリア
D組2位 ベネズエラ x C組1位日本

それは確定事項で良いのですがこれを勝ち上がったあとの、準決勝のカードに確信が持てません。多くのマスコミは3月13日の2試合の勝者が対戦、同じく3月14日の勝者が対戦のように報じていますが、大会前の話では準決勝はreseed再度シード=出場4カ国が決定した時点で対戦相手を成績に応じて組み直すとしていたサイト(英語)があったと思います。その後探せなくなってしまったので誤情報かもしれず弱いのですが、いまだに方式が確認しきれない。
確か前回2023年のときもそのタイミングでカードが後付で変更になっただのなんだのとモメたような。当時はあまりていねいに追っていなかったのでことの経緯を記憶してませんが、あのときは公式サイトが出していたトーナメント表は準々決勝と準決勝が線でつながっていなかった。
また正体不明ですが日本とアメリカは決勝以外では当たらないという話も大会前に根拠不明ながら日本語で流布されていたと思います。

それで今、公式サイト内をスクリーンショット撮っておきましたが、現時点でも準決勝のカードは未定と書いてあるだけで「準々決勝第1試合の勝者 x 第2試合の勝者」のような明確な記述はないので100%の確信が持てません。

しかし以下は準々決勝終了時点での勝ち上がりチームを再度シードし直すことはないという前提で話します。

大会前の優勝候補3強=アメリカ・ドミニカ共和国・日本のうち、アメリカとドミニカ共和国がトーナメントの同じ側、日本は別側。米代表が1位通過に失敗したからそうなったというように見えます。米代表が優勝するにはカナダ→(たぶん)ドミニカ共和国→(たぶん)日本に3連勝しないといけない。
日本がベネズエラ→イタリア/プエルトリコ→決勝の方が少しマシに見える。D組にドミニカ共和国とベネズエラを同居させたことでC組の日本は準々決勝でそのどちらかと対戦するのは大会前からわかっていたことで、開催者側が日本への刺客としてD組を設定したのだろうなとは見えます。


World Baseball Classicは世界のスポーツエンタメ市場が成熟した21世紀になって始めたイベントなので興行として割って入らなければいけない使命があった中でここまで短期間で育てた。よくやったというのが私の感想で、その中で日本の果たした役割は絶大だったと思えます。

ワールドと名乗るためにその中心地と対極の地域が魅力を添えないとワールドらしくないというのは他のスポーツでもあること。サッカーのW杯にとってはそれは南米ブラジルであったし、ラグビーならそれは南半球3カ国でした。野球においてはそれは日本であったと。

例えば今回のグループ分けがどういう形でそうなったのか不透明な部分への批判はあってもおかしくないです。日本阻止の恣意的なグループ分けではないのか。または他国で大量に発生した選手の保険が引受られないことで戦力が削られた国が多発した。米代表では今回その話がない。すべてが結託してアメリカを勝たせようとしているのではないかという匂いを嗅ぎ取った(ように見える)プエルトリコが出場拒否を言い出すとバタバタと数名の出場が可になったのも怪しいと言えば怪しい。

主催者のWorld Baseball Classic Incからすれば数大会に1度は米代表に勝って欲しいという興行上の思惑はあるのだと思える。それとセットで不透明感が強まる。

とか言い始めると、世界統括組織の管轄でやれば、ということを言い始める向きもあるでしょうが、FIFAやWorld Rugbyでもそうですがその手の世界統括組織ってあこぎな集金で知られます。選手はプロチームがサラリーを払い、開催地に開催コストを押し付け、放映権その他上がりは統括組織へというのがその基本構造です。
そしてアメリカ人はその手の何もしてないのにカネをごっそり抜いていく存在をミドルマンと言ってムダと断ずる傾向が強い。それはスポーツに限らずです。

特にスポーツの場合、各スポーツの世界統括組織とはIOCと連結して事実上旧世界欧州のエスタブリッシュメントがその要職を占めているため、アメリカ的価値観ではどうにも嫌なのです。五輪やFIFA W杯のように既にステータスを確立したイベントならともかく、いまから作っていこうかという野球が欧州貴族様に上がりの多くを献上して世界大会だと認めて頂くというのが馬鹿げていると見えるという話です。

なので現在のWorld Baseball Classic Incの統治での運営が世界統括組織型と比較してより問題かどうかはアメリカ的価値観では現状が正しいのでしょう。ただそれが米代表に有利になる取り扱いに繋がっていると糾弾されることの言い訳にはなりませんから改善はされるべきでしょう。

これは例えばバスケでも同じで五輪のネームバリュー(NBA選手の世界宣伝に役に立った)があればこそで、バスケの世界統括組織FIBAの開催の大会の露出は米国内ではほとんどない。これは直近の大会も、最後の米国開催のIndianapolis大会のときもそうでした。アイスホッケーも五輪の露出効果には譲るけど本音はNHLの自前の4 Nations Face-Offの方を育てたいのです。

時系列的には4 Nations Face-OffはWorld Baseball Classicの模倣と言って良い。模倣されるぐらいにはWorld Baseball Classicも成功だと認められていると見ても良いように思います。
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