アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Football

No. 1 Alabama、Vanderbiltに不覚

すごいのが来ました。SECの最弱校と言ってよいVanderbiltがNo. 1 Alabamaを終始リード。Alabamaが盛り返そうとするもののVanderbiltが攻守に粘り。最後の3分をVanderbiltオフェンスがAlabamaディフェンスの必死の防戦をかわして次々と1stダウンを重ねて逃げ切り。最終スコアはVanderbilt 40-35 No. 1 Alabama。Vanderbiltは対Alabama23連敗をストップ。APランクNo.1校相手に初勝利。

結果からすれば先週のGeorgiaとの激闘を勝ち抜いて最弱校相手だと気抜けしたままで乗り込んだVanderbiltで不覚をとったことに。先週のGeorgia戦で後半戦はGeorgiaに一方的に攻め立てられたこともあり先週から6クォーター連続で不甲斐ない試合をやってしまったことに。これは痛い。
Alabamaは今季2戦目の対South Florida戦でも試合内容はいただけなかったし、よくわからないですね。

今日はSECではNo. 9 Missouriが大敗(No. 25 Texas A&M相手に41-10)をしてSEC内1敗。Vanderbilt相手でもランク校相手でもリーグ戦の1敗は1敗。ことSECのリーグ戦だとA&Mが3戦全勝でトップという状況でもあります。
いまA&Mのスケジュールを見直してみると残りスケジュールでホームでのNo. 13 LSUがあり、レギュラーシーズン最終戦にNo. 2 Texasとの復活ライバル戦が@A&Mであります。

A&Mは今季開幕戦でNotre Dameに敗戦していたためランク外に去り、ノーマークになっていたのですがここへ来て急浮上。
逆にTexas(今週末はbye試合なし)の方はスケジュールの残り試合は来週のRed RIver Showdownでの中立地でのNo. 19 Oklahoma戦、その次戦がホームでNo. 4 Georgia戦が山。その他にはランク校の相手がいないと考えられていたのがA&Mの急浮上で事態が変わる。ひょっとするとTexas@Texas A&Mの旧ライバルの復活戦がSECの優勝戦進出を賭けた試合になる可能性が出てきたってことですよね。可能性としては両校ともSEC内無敗での対戦もありえます。

SEC-Big Tenの会合はスーパーカンファレンスの最後のトドメか

次週にテネシー州NashvilleでSECとBig Tenの高級会議が持たれることがリークしています。その中身は両カンファレンスのフットボールのスケジュール調整および2026年シーズン以降のプレーオフの方式についてのものだとか。今季2024年シーズンに始まったばかりの12校制のプレーオフですが、契約上は今季と来季のみ確定していて2026年以降のプレーオフの形態は定まっていません。これを実質的にSECとBig Tenが決めてしまおうという話ではないかと憶測されています。その中身として現行のプレーオフ選抜委員会の権限の縮小や実質廃止・無視まで踏み込むことも予想されています。

メンバー校の入れ替わりが激しいので確認しますが本日時点でSECは16校が所属。Big Tenは18校が所属。今季に関しては両カンファレンスとも地区分けを廃止して全参加校参加の1リーグ状態です。両カンファレンスを併せると34校。
これに既報の通りACC所属のClemsonとFlorida StateがACCの離脱を企てて実質的にSECへの移籍を志向している。Clemson、Florida Stateに続く移籍候補として当時Miami-FLの名前を挙げていました。タイミング良くなのかこの事態を想定してオフにNILのカネを振りまきまくって強化したのか今季のMiami-FLは出だし好調。非SEC、非Big Tenの学校で唯一のトップ10入りを維持しています。これに伝統のNotre Dameも含めれば38校。40校程度になるのではと憶測される新スーパーカンファレンスの空き席はわずかになってきています。

これはフットボールの話なので既存のカンファレンスはフットボール以外のスポーツで残るのかもしれないんですが、最大の収入源のフットボールを実質下部ディビジョン化されて予算が成り立つのかどうかわかりません。DukeやNorth Carolinaといった男子バスケットボールのプレミア校ならバスケの収入で成立しえるのかもしれませんがそれでもフットボール関連の収入の激減はダメージになることは確実です。
もしDuke、North CarolinaまでACC離脱を考えるようになるとACCの崩壊も近い。Clemson、Florida State、Miami-FL、Duke、North CarolinaのACC組にNotre Dameの6校を加えるとSEC-Big Ten連合は40校となりカレッジフットボールを制圧することになるでしょう。
その40校が身内で合同ポストシーズンを開催するとなればCFPはもう成立しません。

例外的にさらなる加入を認められる可能性のある学校が他にあるか。StanfordとかColoradoぐらいでしょうか。Coloradoはともかく、Stanfordは昨年のPac-12崩壊時にBig Tenへの加入がうまくいかなかった経緯があります。

No. 2 Georgia怒涛の逆襲 No. 4 Alabamaとの激闘

途中で試合を観るのをやめなくて良かったと心から思いました。No. 2 Georgia@No. 4 Alabamaの一戦。前半終了時点でAlabamaが30−7でリード。Georgiaは前の試合でランク外校Kentuckyを相手に13-12という苦戦をやってしまっており、それの印象もあったためAlabamaに大敗、じゃあGeorgiaが強いというのは幻かなとさえ思いました。

それが後半Georgiaがまくって大逆転。27点差の逆転は長いカレッジフットボールの歴史でトップ5校相手で初のケースだとか。最後2分半で34-33でGeorgiaがリード。Alabamaのホームスタジアムのファンは呆然の大崩壊です。

しかしまだ2分半ある。今季から採用された2分でのタイムアウトもありAlabamaの手持ちタイムアウトもあるので時間は十分。1点差を追うには十分という場面。
そこでAlabamaは攻撃の最初のプレーが75ヤードTDパスとなって一発で再逆転。2ポイントコンバージョンも決まって7点差、41−34。
しかしワンプレーで逆転してしまったのでGeorgiaは2分18秒残り。時間たっぷりです。いまどきのフットボールは7点差で同点になる場面でも2ポイントプレーで一発で仕留めに行くケースが増えているのでAlabamaも最悪同点などという想定はしてはいけない。

返しのGeorgiaのドライブも迫力十分でAlabamaエンドゾーンに迫りましたが最後はエンドゾーン内でのINTで決着。Alabamaが薄氷の勝利となってます。
あのまま大差で負けるのと一旦は逆転までしたGeorgiaでは印象点はまったく異なります。AlabamaとGeorgiaのランク順位はもちろん入れ替わるでしょうがGeorgiaが大きく転落はしなさそうです。

今季のSECは優勝戦進出を狙う有力校が多数でどこがどれだけ敗戦するのか想像できません。現時点では新加入のNo. 1 Texasがスケジュールも緩く有力にも見えますが、GerogiaはTexasとの直接対決を残してるのでどこがSEC優勝戦に行けるのかわからない。GeorgiaとAlabamaのSEC優勝戦での再戦だってありえなくないです。

昨夜のヘイルメリーTDの判定が覆った激戦もカレッジらしくて楽しかったですが、今夜のヘビー級同士の激戦もこういう試合展開はNFLではほぼ起こらない、カレッジフットボールだからこそ。だから私はカレッジフットボールファンなんだよなあという。

ヘイルメリー逆転TDがビデオ判定で覆る

No. 7 Miami-FLが旧来のライバルVirginia Techを相手に苦戦。第4Qに2TDを決めてやっと逆転したもののVirginia Techの最後の粘りのドライブでヘイルメリーパスが届くところまで前進。時間切れになりながらVT QBのKyron Dronesが投げたエンドゾーン奥への飛距離にして45ヤードのパスが一旦は逆転サヨナラTDと判定されながら、時間をかけたビデオ判定の結果覆り、Miami-FLが全勝キープ。この試合は将来に繰り返し語られる試合になったかと思います。カレッジらしい山あり谷ありの試合を全編見られて金曜夜から満足。明日の土曜日のメインイベントであるNo. 2 Georgia@No.4 Alabamaまでの昼間の試合はすっとばしても良いなと。

カレッジらしい、というといろいろ含みはあるんですけど有り体に言ってしまえば両軍のミスの多い試合という面も多く、ただしフットボールというスポーツの構造上、ミスはほぼターンオーバーや重大な反則で試合が大きく揺れ動くことを意味しており、NFLとは違うダイナミックさエンタメを提供することになります。試合開始直後のドライブからMiami-FLのQB Cam Wardが自陣30ヤードからのプレーでファンブルロスト。これでVirginia Techが先制。今季ここまで圧勝の連続だったMiami-FLがほぼ試合を通してビハインドでの試合となりました。先週の@South Florida戦も前半はいただけなかったですが。

Cam Wardは今季のハイズマン賞候補QBであり来季のNFLドラフトでも上位の指名が見込まれる強肩のQBですが、この日の試合は相手ディフェンスが迫るぎりぎりまでボールを持つスタイルが効果を発揮しきれず苦戦に。ただMiami-FLはこれもNFLドラフトで高評価を受けるであろうレシーバー陣を揃えていて難しいパスも通っていてエキサイティングな試合となりました。21世紀初頭までカレッジフットボールの強豪だったMiami-FLが久々にプロを狙える選手を多数揃えてのシーズンだという評判です。Cam Wardが高評価なのはわかるし強肩とコンパクトなモーションがプロ向きなのも納得ではあります。

Cam WardとVirginia TechのQBのKyron Dronesは本当のいとこ同士だそうで、この2人とも来季のNFLドラフト候補選手。最後の逆転ヘイルメリーは判定が覆ったもののDronesの方も良いところを見せていとこ同士でそれぞれ評判を上げた全国放送になったのかなという感じの試合でもありました。最終スコアはMiami-FL 38-34 Virginia Tech。


秋の金曜の夜は伝統的には高校フットボールの夜。長くカレッジフットボールもNFLも遠慮してきた日ですが、高校フットボールが盛んでない土地柄のところもあれば、人の移動の激しいアメリカの国情では今住んでいるところの高校の試合に興味もつながりもないという人も多いので金曜夜もカレッジフットボールという具合で定着していくのか。

時系列としてはカレッジフットボールは高校フットボールに配慮して木曜夜を開拓、本番で多数の試合の行われる土曜日の前触れの試合開催としていました。ところが木曜夜のカレッジフットボールが安定した人気を持つようになった後でNFLが木曜夜の試合を企画してかぶせてきました。当初はNFLの木曜日はその週のカスっぽいカードでこっそり始めたんですが、徐々に強化され10年かけて木曜のカレッジフットボール人気を駆逐してして現在に至ります。いまも木曜のカレッジフットボールの試合はありますが過去のような好カードはNFLの裏で放送しても無駄となってマイナー校の試合になってます。
それで金曜夜に移行してきたというのが現在ですね。

No. 1 Georgia、Kentuckyに苦戦で首位陥落必至か

No. 1 Georgiaのオフェンスが一度も火を吹かないままでSECカンファレンス戦初戦を終えています。@Kentuckyで13-12で逃げ切り。スポーツ賭博ならGeorgiaに賭けた人は惨敗の僅少差でのフィニッシュとなってます。前半からKentuckyディフェンスの執拗な追従に風穴が開けられないGeorgia。Kentuckyは攻めては接触に強い粘り強いランでRB Demie Sumo-KarngbayeがGeorgiaのLBが止めきれず接触してから稼ぐ数ヤードが効いてKentuckyの遅行オフェンスで着々とFGで加点。

前半のGeorgiaの唯一の得点はKentuckyのQBがまっすぐ後ろに逃げた(インテンショナルグラウンディングになるのでボールを投げ捨てられない)挙げ句ファンブルでKentucky陣深くでGeorgiaがポゼションゲット。あーあ、こっからはGeorgiaの怒涛のスコアリングラッシュかな、もったいない、と思いながらていたんですが豈図らんやGeorgiaはそこからまったく進めずFG3点のみ。これがGeorgiaの前半唯一の得点となり、前半の総オフェンスヤード64ヤードとGeorgiaにとっては20年ぶりの最低の前半記録となってます。

さすがに後半は盛り返すんじゃないかと思っていたのがさっぱり。第3Qを終わっても9-6でKentuckyリード。第4QにはGeorgiaがTDで逆転してこの試合初のリード。Kentuckyが4本目のFGを第4Q中盤に加点して13-12。
勝負の分かれ目はその次のKentuckyのドライブでほぼフィールド中央Georgia側で4th & 8となったところ。Kentuckyはタイムアウトが2つ残りでFG圏外。ここで勝負に行くべきかパントかの分かれ目でしたがKentuckyのHC Mark Stoopsは勝負に行かずパントを選択。結果的には次にボールがKentuckyに戻ってきたのは時間わずかでヘイルメリーもできない位置と残り時間で最終スコアそのままでGeorgia逃げ切り。

Kentuckyは完全なアンダードッグで何十年に1度あるかないかの全米No. 1を撃墜するチャンスを得ながらの敗戦。4th & 8にパントか行くかの判断をする前に、その前の2nd & 8、3rd & 8でパスを選択したのがわからない。あの時点で既に腹をくくって4thダウンテリトリだ、4thダウンまでプレーするのだと考えてのプレー選択をしていたらランで刻んで良かったはず。それがこの試合でのKentuckyの強みだったのです。

Georgiaのディフェンスは枚数が多く終盤になっても他の学校ほど疲弊はしていなかったにしてもそれでもあれだけ走れたランを自ら放棄して前進できず、3分残り1点ビハインドでパント。既にGeorgia陣に入っているんですからパントでも大した距離は進めないのです。もったいない最後の判断でGeorgiaに逃げ切りを許してしまったようにも思います。

当ブログで良くやってますが3分もあるならよしんば4thダウンで勝負に行って1ダウンがとれなかったら、次のGeorgiaのオフェンスプレーでランナーを自由にしてTDさせれば8点差3分弱残りでポゼションが戻ってくる。行くべきだったし、その前の2nd & 3rdダウンの時点でそこまで考えていて欲しい。
まあこれはプロでもわかってないチームが多いんですけど。プロだとそういう変なエンドゲームについても一度や二度はレクチャーされている可能性がありますが、練習時間の少ないカレッジではそこまで意識が行ってないと思うんですよね。

Georgiaはこの見栄えの悪い試合でなんとか敗戦を免れましたがAPランクでは眼下のNo. 2 Texasが順調に勝っているので首位陥落が濃厚か。Texasは主戦QB Quinn Ewersが負傷退場も代役Arch Manningが投げて走ってTexasを圧勝させてます。Manning家の甥っ子ですがおじさんたちより走る姿は運動能力のある選手のようです。

WWEが去った枠でカレッジフットボール

金曜夜の地上波FOXでのWWE Smackdownの放送が先週で終わったわけですが、そこで今夜からはカレッジフットボールの試合放送がされています。今夜のカードはBig XIIのカンファレンス内のランク校同士の対決となるNo. 20 Arizona@No. 14 Kansas State。地味ながらもBig XIIの優勝校が今季から始まった12校制のプレーオフに当選する可能性は十分にあるのでその早い段階での予選とも言えるカードです。

Smackdownは毎週コンスタントに200万人以上の視聴者を集めてきた優秀コンテンツ。このカードでは200万人は期待できませんが、それでもFOX的には元々手持ちのコンテンツを有効活用することで制作費を抑えてそこそこの視聴率の数字は出せるのではないでしょうか。

それとともにカレッジフットボールの放送はその日一番のカードの放送時刻が東部時間土曜日正午キックオフの試合に変わっているのも要素です。以前は3:30PMキックオフの試合がメインイベントでした。それが正午に変わったためにその試合の前煽り・誘導をする場が限られてしまった。それを前夜=金曜夜に新しくカレッジフットボールの放映枠を確保して翌日正午の試合の予告宣伝ができることに。

Smackdownの方は場所をケーブル局のUSAに移動して同時刻に裏で放送してます。プロレスというのは裾野は狭め、固定の熱心なファンが付いているジャンルなので先週までFOXにチャンネルを合わせていた視聴者はごっそりUSAへ移動しているはずではあります。

試合の方。
Arizonaは次週はオフで2週間後にBig XIIからAPランクで最上位No. 12 Utahに乗り込む予定になっておりここの2戦連続アウェイのランク校との試合に勝って立場を上位校と入れ替えたいところです。Kansas Stateの方は2年生QBのAvery Johnsonは今年、さらには来年のハイズマン賞候補とも言われる選手で私としてはこの選手を見られるのが楽しみの試合でした。(同姓同名でNBA San Antonio SpursのPGがいました)

良いですね。Patrick Mahomesを思わせる走りながらのスローやダウンフィールドでの上体を使ってのフェイクでセカンダリを幻惑してコンタクトしたあとの追加の数ヤードを何度も稼ぐ。野球でショートを守っていたとかで、わかる。Mahomesも野球出身者。背格好がMahomesよりも長身に見えるので走る姿がWR風でもあります。まだ2年生なので今季後はドラフト対象ではないです。シーズンの早いうちに見られて良かった。

試合は開始直後にビジターのArizonaがロングドライブ14プレー73ヤードで長駆TD。返しのドライブでKansas Stateが15プレー75ヤードTD。両軍が最初のドライブを終えた時点ですでに第1Qが終わりかかっている。なかなか楽しい試合の始まりになりました。
その後はオフェンス・ディフェンス・スペシャルチームでそれぞれいいところを見せたKansas Stateの快勝となってます。こういうチームがプレーオフでBig TenやSECの上位チームとの対戦となるとしたらそれはそれで楽しいんでしょう。

Arizonaの方はWR Tetairoa McMillanのところがマンディフェンスだったらそこへ投げとけばレシーバーが取ってくれるという序盤の状態でした。この選手も良いですね。このレベルのディフェンスバック相手ではとても止められない。ハワイ出身で顔はアジア人ぽい。Kansas Stateディフェンスはここをダブルカバレッジにしなくてはならずですが、そこを突ききれず追加点を奪えず。

2敗しても良いのはSEC/Big Tenのチームだけ

カレッジフットボール第2週は良い週となってます。各地でランク校がマイナー校に苦戦したりアップセットが発生したり。先週は個人的には現地観戦をしたため多画面でのカレッジフットボール観戦は今季初でちょっとした遅れた開幕週気分のところに各地で好試合が展開されていて楽しかったです。
いまも遅番の西海岸のゲームでNo. 7 OregonがBoise Stateにリードされてハーフを迎えたところ。このカードは過去3度対戦してBoise Stateが3戦3勝と西のマイナー校の雄らしい輝かしい履歴になってます。今夜もOregon苦戦中。

今シーズン最初の大型アップセットはNo. 5 Notre DameがマイナーカンファレンスMAC所属のNorthern Illionisに敗戦して発生、Northern Illinois 16-14 Notre Dame。MACのチームがトップ5校に勝ったのはカンファレンス史上初。Northern IllionisのHCは試合後涙ぼろぼろ流しての感動の大アップセットとなってます。試合前のオッズではNotre Dameの-28.5点と圧勝が予想されていた試合ですが、こういうのが心の隙になってしまうのが若い人がプレーするカレッジフットボールの魅力でもあります。Notre Dame側が余裕で準備している間にNorthern Illionisでは一生に一度の機会と気合を入れまくってきたらこうなるという。

Notre Dameは第1週に最強カンファレンスSEC所属の@No. 20(当時)Texas A&Mに快勝したことで第1週終了時点でNo. 5に付けていたわけです。今季から採用の新プレーオフ形式ではNotre Dameがプレーオフ一回戦を回避できる絶好の位置。
それがここでこの敗戦は痛い。一回戦回避が消えただけでない。マイナーカンファレンス側で全勝校が出た場合に比較されるときにMACのNorthern Illionisに負けたのが蒸し返されるのは確実だからです。

もちろんNotre Dameが残りをすべて勝って1敗でシーズンを終えればat-largeでSECやBig Tenの2敗校を押しのけてプレーオフ枠を獲得できる可能性は十分ありますから極端に悲観する必要はないですが、2敗したら今日の対マイナー校の1敗はただの1敗以上の重みになってNotre Dameにのしかかってくるのも想像できます。

他ではNo. 4 AlabamaがSouthern Florida相手に大苦戦。第4Qまで14-13と1点差リード。このままでは勝ってもランキングを下げそうだなあという試合。それが第4Qに本気出して4TDを追加、最終スコアを42-16として中身の苦戦を覆い隠しました。来週の全国放送試合@Wisconsinに意識が行っていたか。

同じくSECではNo. 18 LSUがさらにまずい試合。下位ディビジョンFCSのNichollsに苦戦。相手が相手だけに試合の放送はほとんどの人の目に触れていないはず。第3QにNichollsがTDで加点して LSU 23-21 Nicholls。いわゆるマイナー校よりさらにその下のFCSの学校にこれはまずい。ただしその後LSUが3TDを追加して最終スコアはLSU 44-21 Nichollsとして苦戦が目立たない程度にはできました。Alabamaともども最強SECの上位常連校とは言え、準備段階から集中を欠くとこういうことが起こるのがカレッジフットボールの(見る側にとっては)楽しみです。


No. 3 Texas、ディフェンディングチャンピオンMichiganに圧勝

これは見事なアウェイ勝利。No. 3 Texas@No. 10 Michigan。Texasが攻守でディフェンディングチャンピオンMichiganを圧倒。10万人を超える観客を沈黙させての完勝です。これは強そう。

Texas QB Quinn Ewersの落ち着いた内容。後半に入ったら余裕すら漂うプレーぶり。ランでのライン戦、特にインテリアを制しての安定した戦いぶり。テンポに乗った早いスナップで翻弄。Michiganのターンオーバーから着々と加点。気になったのは右Tが3度スナップ前挙動の反則を前半だけで3度繰り返したのと、レッドゾーンオフェンスでRBがハンドオフでQBと反対側に行っちゃった誤認が2度もあったぐらいか。

Texasの今季のスケジュールを見ると新規に最強カンファレンスSECに移籍したにしては緩めのスケジュールとなっていて、今日のnon-conference@No. 10 Michiganを終えると残りスケジュールでランク校は対No. 15 Oklahoma(中立地)、ホームでのNo. 1 Georgiaの連戦が10月にあるだけ。SEC所属でこれほど楽なスケジュールは望めないほどのマイルドスケジュールです。
ちなみにTexasと一緒にSECに移籍したOklahomaはランク校との試合は6試合(すべてSEC内)が予定されてますからSECが意図的に新入り優遇をしたとしたらそれはTexasにだけ。

シーズン前から言ってますが今季から始まる12校制のプレーオフではSEC所属なら2敗でもほぼプレーオフに当選が見込めます。今日の対Michigan戦を内容もよく制した印象点も高く、Oklahoma→Georgiaに惨敗連敗でもしなければ10月中旬のその時点でプレーオフ当確が灯りそうです。


Michiganの方は先週もマイナー校のFresno Stateを突き放せずの開幕戦だったようです(試合は見ていない)が、今週も攻める方ではあまりいいところがない。カレッジの若い選手はシーズン中に力が上がっていくこともありますし12校制なんですしBig Tenはまだ始まってないわけで希望は持ってこの先もプレーしていくことになるわけですが、昨年の優勝メンバーからかなりメンバーが抜けてやり直し感が強い。
オフェンスで意図的にプレー前の静止直前まで選手を複数動かし、さらにそこからモーションをかけるというのを多用してましたが、相手を混乱させるよりも自軍の戦術理解がいってないのではと疑問に思えある場面が多かったです。
点差がついてからも集中してオフェンスプレーに取り組んでいた態度は良しとしたいです。強敵相手に本気の実戦での経験を積む機会として捉えてのこと。
最終スコアはTexas 31-12 Michigan。


ところでハーフタイムで明日NFL解説にデビューするTom Bradyがライブで喋っていました。また顔をいじったかな。ピンポイントでどこがとは指摘できないんですけど感じがまた変わったように思います。頬と目ですかね。それも現役引退から1年空けたアジェンダのうちだったか。

カレッジバレーボールを地上波FOXが放送

先週末Labor Day Weekendのスポーツ放送でこんなことがありました。

アメリカNCAAではバレーボールは女子は秋シーズン、男子は春シーズンと決まっています。NCAAの秋シーズンはフットボールを中心に回るのですが、その裏でほそぼそと女子バレーボールもやっている。マイナースポーツ専門局で週中(主に水曜日)に女子バレーボールは放送されてきていました。昨今はcable cuttingが進んだせいもあってマイナースポーツ局という存在自体が淘汰の波に飲み込まれているせいもあってカレッジ女子バレーを見られる契約になっている家庭数はかなり落ちているのではないかと想像できます。

そういう中、大手保険会社のState Farmがイベントスポンサーとなって「State Farm Women's College Volleyball Showcase」と称される2日間のカレッジバレーシーズンの開幕イベントがありました。これが地上波FOXで放送になってます。FOXでの放映カードは全米ランクNo. 1のTexasがNo. 3 Wisconsinと9月1日日曜日に。イベント自体はTexas, Stanford, Wisconsin, Minnesotaの4校が登場。Texasは過去2シーズン連覇してます。場所がウィスコンシン州MilwaukeeなのでWisconsinが地元。ディフェンディングチャンピオンのTexas対地元のWisconsinということです。隣州のMinnesotaも車でファンが行ける範囲内。地上波では上記の1試合が、残りは同系列のFS1で放送されています。
Texasは翌9月2日祝日はMinnesotaと対戦。StanfordはMinnesotaとWisconsinの順で対戦。バレーボールは連戦が効くのでこういう形での2日連続興行が可能。

Texas x Wisconsin戦は前半のみですが視聴。激戦の第1セットを逆転で獲ったNo. 1 Texasが3−1で勝利。しかし翌日はNo. 18 Minnesotaが3-2フルセットでディフェンディングチャンピオンTexasを下すアップセットという結果だったようです。Minnesotaから遠来のファンにはたまらない結果だったでしょう。

どうなんでしょうか。カレッジ女子バレーが地上波放送というのは私は過去気付いたことがありません。初の試みなんでしょうか。バレーボール自体の観戦スポーツとしての人気は高いとは言えないアメリカですが、次のコンテンツとして女子バレーはアリなのかどうかの観測気球的な放送なのか。

昨今のアメスポはストリーミングサービスの間でのコンテンツの取り合いで従来一定以上の人気のあるジャンルはどこも契約で縛られている。一昔前ならスポーツ放送はケーブル局間での取り合いだったのですがそれに加えてストリーミングの大手が次々とスポーツコンテンツに手を出してきているため争奪戦の参加者が増えて需要が高い。さらに女子スポーツへの投資はある種の社会的要請があるという面も無視できない。それで女子バレーなのかなと。
私個人としては歓迎です。バレーボールおもしろいので。

昨年報告済みのバレーボールの動員最強のNebraska女子が9万人以上を集めた特別試合で注目を浴びたおかげかバレーボールのNCAAトーナメントの視聴率も過去最高だったというのも今回の開幕イベントにつながってるのであろうと思います。
元々高校レベルでの競技者数ではバレーボールは多いので諸々の環境が重なって遂にバレーボールをプッシュしようという機運が出てきたってことなのか。
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