アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Football

シード組6戦全敗、継続

No. 4 Texas Tech x No. 5 Oregon@Orange Bowl。またも一回戦回避組のTexas Techが敗戦。23-0の完敗です。これで昨年から採用された12校制プレーオフで一回戦回避した上位シードが6戦全敗。このあとの2試合Rose Bowl No. 1 Indiana x No. 9 Alabama、Sugar Bowl No. 3 Georgia x No. 6 Ole Missの結果に関わらず来季以降一回戦回避組の調整の仕方がテーマになるのは確実になったかと思います。

その6戦全敗の試合で敗戦した6校のハーフタイム時の得点合計が21得点。6試合で21点というのは異常といえると思います。一回戦回避組はそれぞれカンファレンス優勝戦から1ヶ月近く実戦を戦っていないので試合勘が云々言われてますが、それにしても、という。それらの試合でハーフタイム後はそこそこスコアはしてるので確かに試合勘の問題はあるのかもしれませんが、ではそれをどう調整するのか。

今日のOrange Bowlで敗戦したTexas Techはオフェンス陣の健康管理・ケガの回復を優先して、フルコンタクトの練習をしていなかったという話になってます。ディフェンスはタックルを力を抜いて練習していた。

で結果を見ればTexas Techのディフェンスは十分に機能していた。Oregonの最終スコアは23得点ですが、そうなったのは13-0と2ポゼション差だった第4QにTexas Techが自陣で4thダウンで勝負に行って二度とも失敗したのが10得点の追加になったのであるし、試合の趨勢を決めた第3QのOregonのTDはTexas Techオフェンスが自陣深くでボールをもぎ取られてターンオーバー、リターンでゴール前に迫られたため。その時点はまだ6-0だったのです。Texas Techのディフェンスはまったく責められるべきではなく、問題は「健康管理」を優先したTexas Techのオフェンスが一切機能しなかったことになる。

シーズン中試合平均42得点を奪ってきたハイスコアリングオフェンスがゼロ封なんですからなんともなりません。健康管理、試合勘の維持、どう臨むべきなのか。ここまで続けばもう偶然ではない。これは来季に向けて優勝を狙おうという上位校はオフシーズンにトレーニングプログラムを考えておかなければいけないぐらいの重大テーマになったように思えます。

Oregonの準決勝の相手はIndiana x Alabamaの勝者と。Indianaならレギュラーシーズンの再戦。10月に@OregonでIndiana 30-20 Oregon。西海岸へ遠征しての堂々の勝利でIndianaへの視線が変わった試合でもあったでしょう。Oregonはその前戦でWhite Outの@Penn State戦で勝利して当時No. 3だったOregonを、当時No. 7 Indianaが終盤に力強く押し切った試合でした。

CFP準々決勝 ディフェンディングチャンピオンOhio State初戦で敗戦

カレッジフットボールCFP準々決勝がスタート。大晦日のナイトゲームCotton Bowl No. 2 Ohio State x No. 10 Miami-FL。ESPNの2026NFLドラフト予想ではこの試合に出場する選手から8名のトップ25指名が出るという、NFLファンにとっても楽しみな試合です。その8名にはMiami-FL側のプレイメイカー・スロットレシーバーMalachi Toneyや、Ohio StateのスターWRJeremiah Smithは含まれません。Toneyは高校で飛び級で入ってきた新一年生なので2028年までNFLドラフトの対象にはなりませんが既にMiami-FLのオフェンス側ではトップスターです。Smithの方はサイズもプロ向き、来年もカレッジでプレーすればすごいことになるんでしょう。凄すぎて来季はプレーせずドラフトを待つという可能性がありそう。

試合前の賭けでは7.5から10.5点ほどOhio Stateの有利で推移。12校制プレーオフになった初年度だった昨年は準々決勝4試合はすべて一回戦から勝ち上がってきたチームが勝ってます。一回戦のMiami-FLはディフェンスは冴えてましたが、オフェンスは相当苦しい試合で勝ち上がってきてます。この試合が初の一回戦回避チームの勝利なるか、という試合でした。

前半終了時点でMiami-FL 14-0 Ohio State。今季Ohio Stateは瞬間最大ビハインドになったのが7点差、14点ビハインドになったのは3シーズンぶり(対Michigan)とか。
最少で3点差に迫ったものの結局は一度もOhio Stateは追いつけないまま両軍のランでのロングドライブ合戦となり、少ないポゼションのせめぎあい。最後はOhio Stateが正しい判断で時間切れを避けるためにMiami-FLにTDを意図的に献上して最終スコアは24-14でMiami-FLが準決勝一番乗り。準決勝の相手はGeorgia x Ole Missの勝者と。
あれ、ゴールライン近くのOhio Stateのセーフティの選手はMiami-FLのランナーをタックルできたのですが、あの場所で倒してしまうと、Ohio Stateはもうタイムアウトが1個しか残っていなかったのでそのまま時間切れ敗戦。Miami-FLは試合最後に6分以上を消費しての勝ちとなったはずです。第3Qもお互いラン主体のロングドライブの応酬でOhio Stateが1ドライブ半、Miami-FLは1ドライブだけで第3Qが終わってしまうというそういう試合でした。

今日のMiami-FLの前半のディフェンスは出色。また試合を通して最強の選手の質とサイズを誇るOhio Stateを相手にオフェンスもディフェンスもライン戦で負けなかったのはすごいと思います。Miami-FLがプレーオフで2勝したことでCFP選抜委員会がNotre Dameを退けてMiami-FLを入選とした判断が批判されることはなくなったのでしょう。
これで12校制導入以来、一回戦回避のシード組は5戦全敗となってます。明日はどっかが勝つんじゃないかと。Indianaか。

James Madison、最後に賭けに勝つ

CFP一回戦の最後の試合No. 24 James Madison@No. 5 Oregonが予想通りの大勝となっています。但し前半を34−6でOregonがリードした以降はJames Madisonが徐々に得点を重ね、試合終了間際の最後のドライブでTD+2ポイントコンバージョンで、最終スコアはOregon 51-34 James Madison。34失点は今季のOregonの最多失点であり、かつスポーツ賭博で概ね21.5点差のハンデの設定だったので17点差での敗戦なのでJames Madisonの方に賭けた方々が勝利ということになってるはずです。
FBS最弱カンファレンス(今季に限ってはPac-12が最弱だったかもですが)のSun Beltの王者として登場。見るからに選手のサイズが小さい中、最後まで闘いきってリスペクトを得た試合になったと私は評価したいです。

OregonのQB Dante MooreはきたるNFLドラフト全体1位も可能という意見もあるトップ5プロスペクト。それを止められなかったのは仕方ないとしてそれで身体も心も潰されずに最後まで戦った姿勢も好ましいです。
これで今後CFP12校制にまた細かいルール変更はあるでしょうが、いわゆるマイナーカンファレンスの中の序列がJames Madisonの健闘で緩んでプレーオフ枠への争いが来季はより激しくなるんではないでしょうか。特にJames Madisonは下位ディビジョンの名門からFBSに昇格して間もなく、トランスファーポータルから利益を得られるわけでもなく恥ずかしくないスコアでシーズンを終われる。カレッジフットボールの異なるアングルの楽しみのうちでしょう。


これで8強戦はSECとBig Tenから3校ずつ、ACCとBig XIIから1校。2強カンファレンスとミッドメジャー2カンファレンスへの配分はほぼ完璧となったか。
Big Tenの3校はばらけているので可能性としては4強に3校が進める可能性もあります。1校も進めない可能性もあります。
SECの方はOle MissとGeorgiaが対戦するので準決勝に進めるのは最大2校、最少でも1校となります。

12校制の初年度だった昨季は一回戦を勝って二回戦=準々決勝に進んだ4校が全勝=一回戦を回避したシード組が全敗したのでした。今年の年末年始の準々決勝はどんな結果になりますか。ここからは実力校同士ばかりでどこが勝ち進むか想像しがたいです。

幻のSEC最強校 惨敗

私は過去たぶん1000試合を超えるカレッジフットボールの試合を見てきていると思いますが、これほどボロボロの両軍ともまともに進めない、キックもまともに飛ばない試合を初めて見たと思います。
試合開始前にホームのNo. 7 Texas A&Mがフィールドに走って入場してくるときにその外に設置されていた特殊効果火炎噴射がものすごく横に火が流れていて近くに立ってるチアリーダーたちは危険じゃないのかなと思えるほどで、強風はわかったし、試合にも影響しそうだなというのはわかっていたんですけど、その心の準備をさらに下回るレベルで試合はグダグダ。前半終了時で0-0。第3Q終了時点でNo. 10 Miami-FLが3−0でリード。
この試合の勝者はNo. 2 Ohio Stateと大晦日にCotton Bowlで対戦するのでOhio Stateの選手たちも見ていて、あまりの試合のひどさに呆れて飽きて寝ちゃったんじゃないかと想像したりもしました。

ESPNの表現を借りると最もグダグダで最も風の影響が強く、第3Q時点でFGを外した数(4本)の方が総得点より多い試合だった。その通りでした。これ、プレーオフの試合だから私も最後まで見ましたけどそうでなければあまりのひどさにチャンネルを変えたくなったでしょう。

最終的には第4QにMiami-FLのランオフェンスが中央突破に成功しだして、それで最後は新1年生のカレッジフットボール界の来季のスーパースター候補の
Malachi ToneyのスピードがついにTDを産んで、10-3でMiami-FLが勝ち進み。前夜のAlabamaに続いてアウェイチームが勝ち進んでます。12校制が始まった昨年は一回戦は全部ホームチームが勝ったのですが、今季はアウェイチームの2連勝となりました。
Miami-FLはオフェンスのコールが奇をてらったコールが多すぎ。正当なランで勝負に最初からいくべきだったのに。試合の最終局面でその原点回帰でなんか堂々勝ったかのようなTDドライブでした。

Texas A&Mは最強カンファレンスのSECで最終週まで全勝だった。最終週に州内ライバルのTexasに敗戦しただけの11勝1敗でプレーオフに乗り込んできたんですが、実態はTexasに敗戦する前から怪しかったのです。11月15日、当時3勝6敗だったSouth Carolinaに前半30-3でリードされ大苦戦。なんとか立て直して31-30と逆転勝ちして全勝を守りました。正直South Carolina@Texas A&Mの試合は注目の試合ではなかったのでその試合ぶりを実際に見た人は少なかったはずで、ランクでも当時のNo. 3ランクから落とされることもなく、大苦戦もなかったことのようになってました。

しかしながらその翌週はSEC恒例の弱小校をボコボコにして最上級生を送り出す試合で圧勝したのはいいとして、その翌週の当時No. 16だったTexasに27-17で敗戦。SEC優勝戦出場を逃しました。そして今日のぼろぼろの試合。ここ1ヶ月ろくな試合をしていないのです。

最強SECで全勝だからと安易にNo. 3まで上り詰めていたんでしょうが、あとからTexas A&Mのスケジュールを眺めると、AlabamaともGeorgiaともOle MissともOklahomaとも対戦していない。この4校とA&Mの計5校がSECからプレーオフに進んでるんですけど、もののみごとに上位4校全部を避けたスケジュールで、SEC内でここまで強度の低いスケジュールは引けないぐらい。SEC全勝という思い込みだけでA&Mは強いと皆騙されていたかのような最後の一ヶ月。South Carolinaにはなんとか勝ってその幻想を継続したし、Texasに敗戦したことでSEC優勝戦に進まず、GeorgiaなりAlabamaなりとの勝負もなく、そこでも幻想が崩れないままでプレーオフに入った。
でも結局はほとんど前に進めないままでの第4QにFGを入れるのが精一杯という、あとから見たらいやファン・関係者・CFP選抜委員会、全員幻の「SEC最強チーム」を評価していたってことになりそうです。

勝ったMiami-FLもそうとうに酷い試合でしたが、それをさらに下回ったTexas A&Mの敗戦という試合だったと思います。

0−17からAlabamaが12校制時代初のアウェイ勝利

両軍のキッカーとパンターがぼろぼろの試合だったため、カレッジっぽいというか拙い感じの試合になってしまいました。昨年から始まったカレッジフットボールのプレーオフ12校制。昨季は一回戦は4試合ともホームチーム=上位シードが圧勝したので、今日のNo. 9 Alabamaの@No. 8 Oklahomaでの勝利が現行制度で初のアウェイチームの勝利となってます。

勝利後Alabamaの選手・監督は薔薇の花を受け取ってました。次戦は全勝No. 1 Indianaと@Rose Bowlで。

序盤はOklahomaが一方的で17-0とリード。このまままたホームチームの圧勝劇かとも危ぶまれたところからAlabamaが息を吹き返す。Oklahomaエンドゾーン前まで迫りながら4thダウン&2ヤード。ここでFGなんか蹴っていたらどんどん離されるかもという危機感のある時間帯だったのもあったので勝負に行って、結果はそれがTD。まだ早い時間帯でしたがこのプレーが試合の流れを変えるキープレーになったかと思います。

最終スコアは34-24,このAlabamaの最初のTD部分からだと34-7でAlabamaが圧倒したことになります。

冒頭にも書きましたがパンターがまともに蹴れていないとか、最後のOklahomaの追い上げの場面で10点差を7点差に縮めようというFGが2本も外れるなど、締まらない感じの残る試合。AlabamaのパンターはあんなだとIndiana相手に大きなボロを出して大敗して転校を余儀なくされるんじゃないかといまから心配してしまいます。

Notre Dameとの密約

なにやら風向きがおかしくなってきました。カレッジフットボールのプレーオフに落選したNotre DameからCFP選抜委員会との間での覚書として「Notre Dameが最終ランクで12位以内に入ったらプレーオフに進出させる」というものが存在するという話がESPNなどでも報じられてます。そんなことがありうるのかというような話で、見た場所がSNS上なら私はまったく信じなかったでしょうが、ESPNで現在その覚書のコピーを入手しようとしていますと言ってるので、少なくともNotre Dame側からそういう覚書があるという発言自体はあったようです。

それって可能なんでしょうか。現行の12校制のプレーオフは5カンファレンスの王者が出場するので非カンファレンス王者で出場できるのは7校です。12位では出場するカンファレンス王者の5校すべてがNotre Dameより上にランクされていないと12位では出場ができないという勘定になるんですが、いわゆるメジャーカンファレンスは4つしかないので、1つはマイナーカンファレンスの優勝校となる。それが11位以内に入るという想定は無理がある。
その覚書通りだとマイナーカンファレンス王者が13位以下(当該マイナー校が全勝でもなければほとんどの場合そうなるでしょう)ならNotre Dameが12位で、11位の学校を差し置いてプレーオフに出場という意味になります。それでは最終ランクの意味がそもそもない。
それとも選抜委員会内で12位相当とされた場合に、公表されるランクでは11位として発表されるという意味なんでしょうか。

そもそもそのような覚書にCFP選抜委員会の誰がサインをしているのか。そういう権限を持つ人物は存在しうるのか。最終的にはガセネタという話でありそうな気もするし、それにしてはなぜスポーツマスコミ最大手のESPNまで食いついているのか、よくわからないです。

そういう覚書が存在するにしてもしないにしても、Notre Dameの関係者の怒りが収まっていないというのはひしひしと感じるネタです。Notre Dameは独立校なので選抜委員会にNotre Dameを推してくれる委員がいないという不利はあるのでしょうし、カンファレンス優勝戦に出場もしない。その辺も含めて事前に覚書で地位保全を図ったというのは、意味合いとしてはわかります。

ACCとの毎年6試合の対戦契約というのにNotre Dame側が不満を持ってる可能性は十分です。Clemson一強の時期もACC全体としては弱かったし、Clemsonが弱くなったら全部弱いみたいな状態です。ACCのミッドメジャー化がNotre Dameにスケジュール強度で不安を持たせたのがTexas A&Mとの対戦を組んだ遠因とも言える。そしてそのTexas A&M戦に1点差負けしたのが結局は今季のプレーオフ落選につながったわけです。

なぜNotre DameがACCと対戦契約を結んでるのかというと、フットボールは独立校で儲かってるんですが、他のすべてのスポーツは独立校では事実上成立しえない。フットボールでACCに好カードを提供することで他のスポーツでACC所属で活動できるようにバーター取引をしているからです。当時他のカンファレンス(地域つながりのあるBig Ten)はその条件を飲んでくれなかった模様です。

ただACCとの対戦契約を結んだ後に移籍が相次ぎスーパーカンファレンス化して事実上SECとBig Tenの2強状態となってしまうと対ACC校6試合の義務はスケジュール強度上の不利材料・負担になった。ACC所属でNotre Dameと過去の因縁とかライバル関係的なものがあるのはMiami-FLとBoston Collegeぐらい。Boston CollegeとNotre Dameはカソリック校つながりで昔からしばしば対戦してます。FBSのカソリック校って他にないので。あと追加、Stanfordもですね。Stanfordとは古くから定期戦をやってきた仲で、Pac-12の崩壊でStanfordがACC加入、Notre Dameの定期戦をACCとの義務の試合として消化できます。

だったらACCとの契約をする以前の時代のように近隣のMichiganやらPurdueやら地域的にも近いメジャーのBig Tenと同じような契約を結び直したいと思うかもしれません。Big Tenの方は居丈高なことを言うかもしれないしどうなることか。

Michigan、HCを解雇→逮捕、来季のHC探しで大きく出遅れ

MichiganのHCだったSherrone Moore39歳が逮捕されてます。ニュースとしてはまず前日にMichiganがMooreを「不適切な関係」をチームのスタッフと持ったため解雇したというのが出た。それが翌日にはMooreが逮捕されたという話になって、何が起こっていたのかわかりにくい出だしになってます。不適切な関係というのは組織内の男性か女性かわかりませんが、チーム内のルールでつきあってはいけない相手と交際していたんだろうなあ、と聞こえました。
これはちょくちょくあることです。

NBAの当時のBoston CelticsのHCだったIme Udokaがチーム内の女性スタッフと不適切な関係を持ったという理由で結局は解雇された。そのときは女性スタッフとはっきり報道が出ました。

他でもLouisvilleのHCが単車で事故を起こし、その際に後ろに乗せていたのがチームのスタッフの女性だったと判明。HCが個人的にプッシュしてその女性を学校に雇わせたというのも不適切とされて結局クビってことになりました。このケースの場合は不倫相手を学校に雇わせてカネをその女性に流したということでしょうから、順序が異なるのかも。

他でもカレッジの女子バスケチームでHCが選手と不適切な関係を持ったという理由でクビになったことがありました。HCは女性だったので、選手も女性で同性愛者なんだなあと地味に話題になりました。

というわけでしばしばあることなんですが、今回のMichiganの方はスタッフというだけでお相手の性別がわからないんですね。今のところ。

いずれにせよチーム内での交際には各チームのルールが存在し、それに違反すれば罰則がある。しかしながら個人の交際は犯罪ではない。チームのルール内で最悪クビになるのはあることとして、ところが今回のMichiganのケースはMooreが翌日逮捕となったので、これは問題の質が異なるということになりました。罪状は暴行。まあその交際相手が被害者なんですかね。

さらに悪いことにMichiganのADはこの不適切な交際についてシーズン中に既に把握していたという報道が出ており、ただのHCのクビだけで済まない可能性もあります。知っていたけれど刑事事件になるまで穏便に済まそうとした可能性がある。穏便ではなく隠蔽と表現されうる状況だった可能性も残ります。

なにもなければ今季のMichiganは9勝3敗の成績。ロースターは若く、Michiganの財力があれば選手の流出はないであろうから来季の展望は明るいと想像されていました。来季はプレシーズンでトップ10、優勝狙いのシーズンのはず。それを目標に、大晦日のNo. 13 TexasとのCheez-It Citrus Bowl出場へ向けて練習を続けていたはずの時期です。

ところが突如HCがクビ。HC探しでは大いに後手に回っている。カネにモノを言わせてつい最近移動が決まった他校のHC、契約延長をしたばかりの他校のHCを引き抜くのか。それともNFLのアシスタント辺りに狙いを定めるのか。いずれにせよ今のトランスファーポータルの時代、動揺している選手を引き止めるには急がなくてはならない。
しかし上述のように次期HC選びの司令塔になるべきADが不適切交際の実態を知っていたとなると司令塔が機能しなくなる可能性もあるのです。そうなればさらにHC探しは遅れるし、AD(つまりは新HCにとっては直接の上司)が消えるかもしれない状態では候補の人も慎重になってしまい、次のHCの決定はさらに遅れるんじゃないかというわけですね。

ADが知っていた、という情報の出どころがはっきりしないので、ひょっとするとその交際相手が直接ADに訴えていたりしたかも、と私などは想像してしまいます。

Ime Udokaは謹慎期間を経てHouston RocketsでHC職に復活してますから不適切交際はクビはあっても復活の目はある。でも今回のSherrone Mooreは刑事事件が最終的に無罪になったとしても苦しそうです。

シーズン序盤のビッグカードを守れ

Notre Dameが逆転落選したカレッジフットボールプレーオフ。ブチギレたNotre Dameはボウルシーズンへの参加を拒否。まあ呼ばれそうだったのがPop-Tarts Bowlと名前ばふざけたボウルだったのも少なからず選手の感情を逆撫でした面もあったでしょう。Pop-Tartsって日本で売ってるかどうか存じませんが、ケロッグが売ってる甘い、子ども向けの朝ごはんとかおやつ用の食品商品名です。場所はOrlando。ディズニーワールドの街です。
落選の経過でキレて名前もふざけたPop-Tarts Bowlに行って試合なんてする気が起きないというのは感情としてはわかります。2校のプレーオフだったBCS時代、4校プレーオフだった一昨年までだったらぎりぎりで落選してもいわゆるメジャーボウルに招待されていたのが、12校制なんでプレーオフから落選すると中級ボウルになっちゃうから気持ちが下がるし、学校側もメジャーボウル出場なら入ってくるお金もけっこうが額だったのですが、今はそうではない。

それでボウルシーズンの参加拒否をして「来季は全米優勝する」と公式のコメントを学校が出してます。
まあそれでNotre Dameの気が収まるならそれもいいのかなと思います。正直全米優勝に関わらないボウルゲームって試合自体はほぼ無意味だというのはほとんど事実だからです。それは12校制になる前からそうです。特に企業名とか商品名のボウルとか気持ちが下がる。

それでも過去ボウルに出場することのメリットとして言われているのは出場校はその準備として2週間3週間の公式練習時間が認められることでした。カレッジスポーツは学生が本分という建前から公式の練習時間の制限がきつい。オフシーズンの集合練習なども強い制限がかかります。そういう環境なので、ボウル出場の準備名目での練習時間を得られるのは翌シーズンに向けての特典であると認識されていたのです。
Notre Dameはその全体練習機会をボウル出場放棄でなくした。どんなもんなんですかね。リクルートは良い選手が集まっているという話なので、来季は今季の悔しさもこみで気合たっぷりのNotre Dameが見られるならそれはそれで良いですが。

ちなみに来季のNotre DameのスケジュールはBig Ten校3校との対戦を予定。開幕戦がWisconsin、その後Michigan State、Purdue。ACCとの契約に基づく対ACCスケジュールでは因縁の対Miami-FLに2026年11月7日にNotre Dameのホームで予定されてます。いまからその日の怒れるNotre Dameの選手とファンの様子を想像すると楽しみです。


Notre Dameの話が長くなってしまいました。書きたかったのは別の話でした。Notre Dameが落選したのはMiami-FLとの直接対決でMiami-FLが勝利していたからですが、もうひとつの理由はTexas A&Mに1点差で敗戦したことでした。それで開幕2連敗。Miami-FLとの対戦はACCとNotre Dameの間でかわされている年間6試合の対戦のうちのことなのでNotre Dameは避けることはできませんでしたが、Texas A&Mとの試合はスケジュール強度を上げるためにお互いが合意して組んだ試合です。もしTexas A&Mとの試合ではなく、楽に勝てる相手との試合で済ませていたらMiami-FLとの直接対決がどうのこうの以前にNotre Dameは1敗でシーズンを駆け抜けてプレーオフにも当選していたじゃないか、という見方も可能なのです。

これは最終ランクでNo. 13 Texasも似たような不満がある。開幕戦に当時No. 3 Ohio State(Texas自身は当時プレシーズンNo. 1)とアウェイで闘い敗戦したから落選したのではないのか、という不満がTexasにはある。最終成績は9勝3敗。3敗のうち1敗が成績のよくないFloridaに負けてるのであまり強くは言えない面もあるんですが、もう1敗はSEC優勝校Georgia。一方TexasはOklahoma、Vanderbilt、Texas A&Mと対戦時点でトップ10校に3つも勝ってる。Ohio Stateの試合なんて組まずに無難なマイナー校とやって10勝2敗で、全勝のTexas A&Mにもシーズン最終盤に勝っていたら文句無くプレーオフ出場だったろという恨みの声があるわけです。

先日来CFP選抜委員会が「カンファレンス優勝戦での敗戦は敗戦校を罰しない」という理屈を展開していることは何度も書いてます。それをやってしまうと将来カンファレンス優勝戦に出場拒否をする学校が発生するかもしれないからだ、という理由と説明されています。それでSEC優勝戦で今季3敗目を喫したAlabamaは余裕で残り、2敗同士のMiami-FLとNotre Dameが最後の枠を争うことになった。

だったら、というわけです。だったらTexasはOhio Stateとの試合なんて組まなきゃよかったじゃないかと。SEC所属校なんだからスケジュール強度ではSECの学校同士だけでやっていてもケチはつかなかったはずだというわけですね。Notre DameのTexas A&M戦にも似た面がある。
カンファレンス優勝戦の敗戦校は罰しないというけど、シーズン序盤のカンファレンス外のビッグカードで負けたところは罰されていることになるじゃないか。だったらそんなカードはやめた方が良いと考える学校が発生してもおかしくないんですよね。特にSEC校は。あとはBig Tenの上位常連校(実質Ohio Stateだけかな)。

Ohio State x Texasはホーム&アウェイの契約で今年やっちゃったので来季の@Texasでの試合は実現するでしょうが、もっと先のビッグカードはキャンセルしちゃうところが出てくるかもしれない。そういうカードがなくなってしまったらカレッジフットボールというジャンルにとっては大きな損失です。そういう試合での敗戦を罰しない、カンファレンス優勝戦と同じように保護するという選抜方針にしないといけなくなるんじゃないか。

例えば2027年と2028年にOhio StateとAlabamaのH&Aの試合、2030年と2031年にOhio StateとGeorgiaの試合が組まれているんですけど、この試合、この視点からすると両校にとってメリットが薄い危険な試合だとして両者合意でキャンセルされちゃったらどうなのか。ファンや放映局にとっては大いなる損失ですが、今の選考基準からすればやらない方が得な試合というのが当事者にとっては合理的な考え方になってしまうのではないか。
かと言ってカンファレンス優勝戦の敗戦並の保護を保証するというのもなかなか難しいです。

CFP最終ランク発表は明日正午(NFLの前)

明日の正午からのプレーオフの組み合わせ発表が楽しみです。

カレッジフットボールは各カンファレンスの優勝戦が終了。No. 2 IndianaがNo. 1 Ohio Stateを13-10のロースコアゲーム地獄に引きずり込んで見事Big Tenを制覇。FBS唯一の全勝キープとなりプレーオフのNo. 1シードも確定させてます。素晴らしい。ほんの5年前でもIndianaが全勝でBig Ten制覇とか信じられなかったのではないでしょうか。Indiana QB Fernando Mendozaは試合の早い段階で一発きついヒットを受けて危ぶまれましたが堂々の勝利。ハイズマン賞もこの熱い勝ちでMendozaか。

Ohio Stateがどこまで順位を下げるかは明日の発表待ちですが一回戦回避は維持して、Indiana、Georgia、Texas Tech、Ohio Stateがトップ4なのは前週と変わらないのではと思われます。

Texas TechはBig XII優勝戦でNo. 11 BYUに大勝34−7。プレーオフ選考では優勝戦での敗戦を出場校にマイナス査定しないという表向きの基準はありますが、34-7というのはちょっとさすがに大差過ぎてBYUはNo. 11から滑り落ちて11勝2敗の好成績ながらプレーオフ出場はなくなったのでしょう。負けた2敗がいずれもTexas Techが相手。明日の発表でNo. 2かNo. 3となるであろうTexas Techに敗戦しただけでプレーオフから弾かれるのはめぐり合わせが悪い。

BYUに入れ替わって浮上するのが前週No. 12のMiami-FLで、これでついにNo. 10のNotre DameとMiami-FLが並ぶ。並んでしまえば両校の直接対決で勝っているMiami-FLの方を上にせざるをえなくなってNotre Dameが逆転落選の可能性があります。

直接対決を強くランクに反映させるという選抜基準は過去からCFP選抜委員会が公言していることです。実際先週のランクでその前週までVanderbiltがNo. 14だったのを、8勝3敗でNo. 17だったTexasがVanderbiltに直接対決で勝利したという理由でTexasをVanderbiltの上にしました。Texas3敗、Vanderbilt2敗でどちらもSEC校(=対戦相手に共通校が多くスケジュール強度も差が大きくない)なのにです。

このTexas・Vanderbiltのランキング操作との整合性をとろうとするとNotre DameをMiami-FLの上に置いておいていいのかという問題になります。
その試合は開幕週の試合で、私も見てましたけどカレッジの開幕戦にありがちな攻守とも仕上がっていないプレーぶりでした。Miami-FLが先行したのですがリードを守れずぎりぎり逃げ切った試合で3点差。場所も@Miami-FLだったのでほぼ互角の試合だったという評価も十分成立する試合だったと思います。カレッジではプロよりもずっとアウェイの不利が効きます。
どういう理屈で選抜委員会が明日Notre DameかMiami-FLのどちらかを落選させるか注目です。どっちもシーズン終盤に来てから試合内容は悪くないので当選した方をプレーオフ一回戦で迎える学校は手一杯の大変な試合になることが期待できそうです。Notre Dameが当選だとTexas A&Mとの再戦も可能性が残りますが、それは委員会が意図して避けるかも。

一部にはSEC優勝戦でGeorgiaに28-7と敗戦したNo. 9 Alabamaを落選させる(=Notre DameとMiami-FLともに当選)というのを唱えてる向きもあるんですが、先週分のランクで謎のAlabamaとNotre Dameの入れ替えを行った選抜委員会の動向からすればAlabamaを落とすことはたぶんないと読むべきなのでしょう。

BYUもそうでしたしAlabamaもカンファレンス優勝戦に出場して敗戦したことでプレーオフを逃がすという事例が重なると将来、似た境遇となった学校がカンファレンス優勝戦への出場を拒否するという問題が起こりうるからマイナス査定はまずいという巨視的なバランス感覚が働くわけです。

もうひとつの焦点だった第5のカンファレンスチャンピオンはACC優勝戦で5敗Dukeが優勝したことでSun Belt優勝のJames Madisonのプレーオフ登場が有力視されます。ACC優勝戦はなかなかおもしろい試合で最終盤にVirginiaが追いついて延長戦までもつれながらDuke。Dukeの5敗はすべて今季8勝以上を挙げた好成績校ばかりなのでACCチャンピオンとしてJames Madisonよりも強いという論法も可能なんですが、明日の発表はどうなるか。
もしその理屈が通って5敗校でもPowerカンファレンスの優勝校ならプレーオフ行きという前例を作ってしまうと、マイナーカンファレンスからは全勝でしか、全勝でも出られないぐらいの差となってマイナーカンファレンスの人気がさらに下がることになるんじゃないですかね。

カレッジフットボールの人気が低落傾向という話は少し前に書きましたが、そういう視点も加味するとこういうシーズンは最下位カンファレンスからでもプレーオフに行けるという道は開いておかないとカレッジフットボールのジャンルとしての魅力を削ぐかもなあという気もします。そういう経営的な思惑は選抜委員会を構成する人たちの中で共有される可能性は十分あり、それもあってJames Madisonかなと。
記事検索
最新コメント
読者登録
LINE読者登録QRコード
メッセージ

名前
メール
本文