アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Football

CFP選抜委員会のAlabama愛に揺るぎなし

ラス前となるCFPランキングが発表となっています。プレーオフ12枠の最終枠に入ったのは3敗No. 11 Alabama、Alabamaにも抜かれて圏外転落となったのはACC2敗 No. 12 Miami-FL。今季のしくみではプレーオフ枠は12枠ですがBig XIIの優勝校がどこになっても第5のカンファレンスチャンピオンとしてプレーオフに加わる。Big XII優勝戦に出場するNo. 16 Iowa StateでもNo. 15 Arizona Stateの勝者がプレーオフ当選してNo. 12のMiami-FLは弾かれることになってます。

最終選考前の次週は試合のあるチームが限られていて、試合のない学校同士の順位は今週から次週にかけては動きようがない。よって当落線上のNo. 11 Alabama > No. 12 Miami-FLはもう動かないと考えてよい。
Miami-FLよりランクが上で次週試合があって敗戦するとMiami-FLを下回る可能性があるのはNo. 5まで上げた2敗Georgiaしかなさそうですが、よほど惨敗しない限りGeorgiaがそこまで落ちてくるかは疑問で、概ねプレーオフに出場するat largeの7校はほぼ決まったと考えても良いように思います。

各カンファレンスの優勝戦の都合でNo. 10 Boise StateがMountain West優勝戦の相手のNo. 20 UNLVに差し替わったり、ACC優勝戦でNo. 17 Clemsonが勝ってしまうとカンファレンスチャンピオンとしてプレーオフに当選してその代わりにNo. 8 SMUが去るという具合に入れ替わりはあってもat largeの方の7校はほぼ固まったという見方です。

あるとすれば1敗SMUや1敗Boise Stateがカンファレンス優勝戦で惜敗の場合に2敗でat large圏内にとどまる場合。現在最後のat large枠に選抜委員会の偏愛で当選の位置にいるNo. 11 Alabamaとの争いがどうなるかということになります。

ただ先週末に快勝だったSouth Carolinaの順位も上がらず、1敗の1回戦回避の立場から4点差敗戦での僅差で落ちてきたMiami-FLをあっさりAlabamaの下にしたところからして2敗SMUや2敗Boise StateがAlabamaの上にとどまるのは至難と考えるべきか。
またGeorgiaが3敗目を喫して落ちてきた場合に、Georgiaとの直接対決で辛勝ながら勝っているAlabamaをGeorgiaの上にするなどということもやるかもしれません。

他では2敗目を喫したOhio StateがNo. 6にとどまったのが目立ちます。これでOhio Stateは一回戦のホームゲーム開催も固めたのではないか。今週Ohio StateやNo. 4 Notre Dameのホーム辺りは極寒。2週間先の気象はまだわかりませんが、以前に書いた南の学校が極寒のプレーオフで凍死というのが実現する可能性が高まってます。

感謝祭週のライバル校戦を堪能

すごかったですね。木曜日の感謝祭から始まってフットボール三昧。カレッジフットボールは好試合・接戦・アップセットが満載。意地が炸裂する地域内・州内ライバル校対決がレギュラーシーズン最終週を堪能しました。

最大のアップセットになったのは昨季のディフェンディングチャンピオンでありながら今季の新体制で成績の上がらなかったランク外のMichiganが敵地でNo. 2 Ohio Stateを接戦の末13-10で倒した試合。双方ミスは多くそれもレッドゾーンでのターンオーバーが多発。カレッジだなあというそういう試合ではあったんですが、3TD差予想の圧倒的に優位とされていたOhio Stateを北のライバルMichiganディフェンスが最後まで守り続けてロースコアゲームを制しています。決勝点はMichiganのFGが決まったもの。MichiganのPKのDominic Zvadaは50ヤード以上をバンバン決めるNFL行きしそうな選手。レンジも長いのですが決勝点はチップショットの距離からで楽々決めてます。対するOhio StateはFGを右に左に2本外しての敗戦。このキッカーはこの冬のうちに転校ではないでしょうか。下手にキャンパスに戻っても居場所がなさそう。それともプレーオフで汚名挽回の機会があるか。

このOhio Stateの敗戦でOhio StateはBig Ten優勝戦進出に失敗。代わってNo. 4 Penn StateがBig Ten優勝戦に進み次週No. 1 全勝Oregonと戦うことに。今季のレギュラーシーズンでは両校は対戦なし。
Ohio Stateは対Michigan4連敗。その前までOhio Stateの8連勝だったのが現Ohio State HC Ryan Day時代になってから対Michiganでの成績が1勝4敗。Ohio State自体の成績はその期間も悪くないので目立たなかったのですが、今回は全米No. 2のOhio Stateがホームで不成績に終わったMichiganを相手という状況で、それでもMichiganにやられたのはダメージが大きいです。
火曜日の第4回CFPプレーオフランクでどこまで順位を落とすのか。Penn StateとGeorgiaとNotre Dameには抜かれそう(SMUにもかも)なのでOhio Stateがプレーオフ一回戦でホームゲームを開催できるかぎりぎりになりそうです。

試合後にはMichiganが旗をフィールド中央の「O」のロゴ文字の上に立てようとするのをOhio Stateの選手が不快として両軍の選手が入り乱れて大もめ。警備の警察官たちが催涙スプレーを使用して選手たちを撃退してやっと両軍を分けました。相手がフットボール選手でそれも多人数、警察官でも素手ではとても対処しきれないのでしょうから催涙スプレーの使用は是とすべきなのでしょう。

この騒動の余波はこの日の別の試合でもあり、No. 3 Texasが@No. 20 Texas A&Mを倒した試合では警備の警察官たちは試合が終わるとTexasの選手がA&Mのロゴのエリアを囲ってTexasの選手たちが示威行為をするのを予防という行動に出てました。

このTexas@Texas A&M戦はTexasがSECに今季移籍したことで復活した州内ライバル戦。地元ファンの熱さと動員数では全米有数の@Texas A&M戦(公式発表109,028動員)、そして勝ったほうがSEC優勝戦に進出という復活ライバル戦としてはこれ以上の舞台もそうないという設定での試合。地元Texas A&Mは前半さっぱりで17-0でTexasリード。後半に入って試合の流れがA&Mに来そうな場面は何度かあったのですが結果は17-7でTexas。Texasは移籍初年度で次週のSEC優勝戦へ。4敗となったA&Mの方はプレーオフの望みもなく通常ボウル戦へ。

SEC優勝戦のTexasの相手はNo. 7 Georgia。金曜日のホームでの試合で州内ライバルのGeorgia Techに大苦戦を強いられましたが延長戦8度の末44-42で逆転勝ち。Georgia Techは堂々の試合だったのですが大アップセットを逃してます。
大変な試合で全編見ていたんですけどすごかったです。Georgiaはこういう出だしが悪い試合はここ数年強い強いと言われていても割と多いチームで、後半の盛り返しは期待できるチーム、チーム全体としてのスタミナを感じさせるチームではあるんですが、この試合は盛り返しのタイミングが遅くやっと最後になんとか追いついて延長戦。初めてのリードは延長戦に入ってから。

とは言えなんとか勝ちきって2敗でSEC優勝戦行き。もしGeorgia Techに敗戦していたら3敗でSEC優勝戦行きで、つまりはSEC優勝戦に勝たなければ4敗となってプレーオフ進出もできない一か八かの勝負になってしまいそうだったわけですが、なんとか逆転勝利で2敗でランクのポジションも維持。SEC優勝戦で敗戦してもプレーオフを逃す可能性はほとんどなくなったと想像できます。
今季始まる前は全米制覇本命視されていたGeorgiaが大きく回り道はしましたがSEC優勝戦到達。Texasの様子を見ているとTexasオフェンスは怖くない。回り道はしたけれどGeorgiaがSECを制覇してプレーオフも一回戦回避して好ポジションにつけられるところまで来ました。


他では1敗だったACCトップMiami-FLが冴えない試合で敗戦、2敗目を喫してACC優勝戦進出に失敗。試合開始から21−0とリードしながらの逆転敗戦で見た目も悪い。次回ランクでどこまで落とされるか不安視される負け方と言えましょう。
ACC優勝戦はNo. 9 SMU対No. 12 Clemson。しかしながらClemsonはライバル戦でNo. 15 South Carolinaに逆転負けして9勝3敗でのACC優勝戦進出です。ACC優勝戦に勝たなければプレーオフ出場もたぶんできなさそう。
州内ライバル戦を制したSouth Carolinaは前項でも書きましたがCFPランクですぐ上に直接対決で敗戦した相手であるAlabamaとOle Miss(いずれも最終週勝利)が壁になっていてClemson戦では気持ちよく勝ったんですがプレーオフ進出はきつそうですが、選抜委員会のお眼鏡にかなう可能性はあるのかないのか。

第3回CFPランク発表

プレーオフ候補校の敗戦が相次いで荒れた先週末の結果を受けての今季第3回目のCFPランキングが発表になっています。

いろいろほぼ順当。敗戦して3敗目を喫したSECのAlabama、Ole Missが圏外にきれいに去ったのでランキングとしてはすっきりしています。SECの2敗校が他カンファレンスの1敗校の上にランク上で行くのはそれほど驚くべきことではないですが、もしSEC2敗校が4校5校もあったら1敗校でもプレーオフからはみ出す学校が増える。もやもや感が増す可能性があり、3敗校が増えたのはそういう意味では良かったかなと。

ACCの2位扱いの1敗SMUがプレーオフ圏内に初浮上。同じくACCの3位扱いの2敗Clemsonも3敗AlabamaやOle Missの上にランクされたことでその辺がすっきりしたかもというわけです。

さらにSECのカンファレンス内の格付けがほぼ終了したのもすっきり感につながっている。今回分でNo. 7となったGeorgiaはタイブレーカーの都合で既にSEC優勝戦への進出が決定済み。対戦相手は次週のNo. 3 Texas@No. 20 Texas A&Mの勝者となります。2敗でNo. 8のTennesseeにはSEC優勝戦進出の可能性がない。
Texasは次週負けてもまだ2敗でat largeでのプレーオフ圏内でしょうから、もしTexas A&Mが次週勝って、さらにSEC優勝戦も勝ってしまうとSECチャンピオンがトップ12位圏外のチームになる可能性があります。そうなるとat large枠が減ります。

No. 12 Clemson(前週No. 17)とNo. 15 South Carolina(前週No. 18)は今日のランクで明暗を分けたか。No. 12ならClemsonにはACC優勝戦に出場できなくても次週のSouth Carolinaを下せばプレーオフ出場の望みが残りますが、South CarolinaはNo. 15からだとちょっときつい。South Carolinaのすぐ上のNo. 13-14に直接対決でSouth Carolinaが敗戦した相手であるAlabamaとOle Missが壁を作ってしまっているのでこれはClemsonに勝っただけでは抜けなさそう。惜敗だったAlabamaとの比較はレギュラーシーズン最終週の試合内容次第という可能性もあるのでともかく、完敗の結果となっていたOle Missには最終戦(対SEC最下位Mississippi State)で敗戦してもらわないとどうにも抜けない=無印からの逆転滑り込みのat large当選は難しそうです。

プレーオフ期待組が各地で敗戦

終わってみれば今週末はプレーオフ12枠を争うはずの学校が多数敗戦。週明けの第3回CFPランクが大きく変動することは避けられなくなってます。ただし敗戦が嵩みまくったせいもあり場合によってはSECの3敗校がプレーオフ圏内にとどまる展開というのもあるということになってます。

週末が始まる前の時点では全勝No. 5 Indiana@No. 2 Ohio Stateと、全勝No. 19 Army x No. 6 Notre Dame @Yankee Stadiumの特別試合の2試合がプレーオフの行方を左右する試合として注目されていたと思いますが、そちらは早い時間帯に試合の趨勢が決まってしまう戦いに。序盤から弱いとみなされる方がスペシャルチームのプレーで劣勢に陥ってしまうのはいとかなし。

これでArmyの全勝が消えてプレーオフの望みはほぼ消えたかと思うのでその部分ではプレーオフ予想の見通しがすっきりしました。一方勝ったNotre Dameは1敗を堅持して、他のプレーオフ期待校が次々敗戦したのとセットでプレーオフ当確圏入りか。独立校なのでカンファレンス優勝戦で敗戦数が増えるという可能性がなく最大で2敗。次週の@USC戦で当確を打てます。

USCは6勝5敗とほぼ無印のままシーズンを過ごしたチームですが、今日の他の学校の試合を見ていると勝率5割前後の不振だった学校がシーズンの鬱憤を晴らすかのような勝ちでプレーオフ進出期待校を叩く試合が続いたのでNotre Dameも最終戦まで気が抜けませんが、Notre Dameが優位を築いたのは間違いないです。

他方1敗となったIndianaは負け方にもケチがつきそうで順位をかなり落とすのかなと敗戦直後は思いましたがその後の試合でNo. 7 Alabamaが完敗で今季3敗目を喫したのを始め、No. 9 Ole Missも3敗目。No. 14 BYUが2連敗で2敗目、No. 15 Texas A&Mが次週のNo. 3 Texasとの決戦の前にエアポケットにはまってAuburnと4OTに引きずり込まれた末に敗戦、3敗目(SEC内2敗目)。決戦前の試合で集中力を欠いて敗戦というのはカレッジフットボールあるあるですがここでですか。
Alabamaに勝利したOklahomaについては2週間前に少し書きました。強豪集うSECに移籍しての初年度に負け越しというカレッジフットボールの古豪Oklahomaにとっては屈辱的なシーズンとなるのを回避、ホーム最終戦でAlabamaを下して6勝5敗としてポストシーズン出場権を確保するとともに地元のファンの溜飲を下げたと思います。よく踏ん張った。

他にもBYU連敗の恩恵を受けられるはずのポジションだったNo. 16 Coloradoも敗戦してます。BYUとColoradoの敗戦でBig XIIの優勝校がプレーオフの自動出場枠を得られるかどうか怪しくなってきました。No. 20 TulaneまたはArmyがAmericanの優勝校としてBig XII校に差し勝つ可能性が否定できなくなってきます。Tulaneの試合内容は良い。

まだ負けを増やす学校が出る可能性も否定できず、これだけ混戦になってくると地味に勝ち続けてきたNo. 17 ClemsonとNo. 18 South Carolinaの最終週の州内ライバル戦の勝者が無印からプレーオフ圏内に滑り込みで当選の可能性が否定できない展開でもあります。このシーズンの展開でこの両校のうちのどちらかがプレーオフに入れたら大逆転って感じになります。
なおClemsonは既にACCのスケジュールを終了しており、次週にMiami-FLが敗戦するとClemsonが逆転でACC優勝戦へ進出、SMUとプレーオフ枠を争えます。Miami-FLが勝ってしまうとタイブレーカーでLouisvilleに勝っているMiami-FLがLouisvilleに敗戦しているClemsonを抑えてACC優勝戦へ進出します。

バタバタとプレーオフ期待校が敗戦したこともあって1点差勝利となったNo. 4 Penn Stateは目立たず得をした。但し1点差勝利ではありましたがエンドゲーム部分は好プレー、きっちり決めたフェイクプレーなど安定感も感じる締めっぷりだったこともあって追い詰められたという感じではなかったです。

No. 1 Oregon遠征で苦戦しながら全勝キープ

今季のカレッジフットボールのテーマの一つとして図らずも浮上したのが西海岸に急拡張したBig Tenの東西への遠距離移動がビジター校の負担になっているらしいこと。全勝No. 1 OregonがBig Tenの旧西地区の雄であった@Wisconsinでの試合。

今季のOregonのスケジュールでは遠く東に遠征するのは今日の@Wisconsinと既に勝利を収めている@Purdueと@Michigan戦。シーズン前にはMichiganがこんなに弱いとはわからなかったので特に軽いスケジュールとは見えなかったのですが結果的にはOregonが対戦したorする時点でのランク校はホームでの当時No. 2 Ohio State戦と当時No. 20 Illinois戦。事後的にはプレーオフ進出が期待される現No. 13のBoise Stateとも対戦してますがそれもホームでの試合。アウェイで今季一番難しい相手が今日のWisconsinということになりそうです。

最後まで3点リードのOregon側がフェイク4thダウンプレーで試合を決めに来て失敗、1分半以上残してWisconsinボール。16-13のFG差、Wisconsin側はまだタイムアウトも残していたのでまたもつれそう、というところだったのですがWisconsinのパスがDラインの手に当たったのがINTとなってやっと決着。

今季のOregonの勲章勝利はもちろんOhio State戦ですがあれもギリギリ。Boise Stateの試合もBoise Stateにリードされて苦戦の末の3点差逆転勝ち。きっちり勝ち切ることこそが強さであるのはその通りだし、積極的なプレーコールが奏功してここまでなんとか勝ち続けてますが、プレーオフの一発勝負を一回戦を回避しても3試合勝ち続ける必要のある今季の新形式。強いのかなあという気持ちも抑えきれません。

ひょっとして今季に関してはBig Tenが全体があんまり強くないからではないのかというのも思います。二大カンファレンスのもう一方のSECは成績がカンファレンス中頃のSouth Carolinaやさらにその下のFlorida Gators辺りも勝敗の成績はともかくかなりしぶといように見える。Big Tenの中堅校よりはよほど強いのではないのかという風に見えてしまいます。


他のプレーオフ関連では前週分でプレーオフ圏外に下がったNo. 12 GeorgiaがNo. 7 Tennesseeを最後は力強く下して圏内に復帰。Georgiaはこの試合がカンファレンスの最終戦。最終戦の州内ライバル対決Georgia Tech戦は、Georgia Techはランク外の学校ですが先週全勝だったMiami-FLをアップセットしているんで油断していると今季の試合ごとのブレの大きいGeorgiaが当確とは言えませんが。

TennesseeがSEC内2敗となったのでSEC内1敗はNo. 3 TexasとNo. 15 Texas A&Mのみですがその両校は直接対決をレギュラーシーズン最終戦に残しているので、SEC内の1敗は1校以上残らない=SEC内2敗校がSEC優勝戦に進むことが確定してます。現時点でSEC内2敗校は4校、プラスTexasかTexas A&Mが落ちてくるので最大5校の2敗校が複雑なタイブレーカーの規定を経て上位を争うことになります。(この件はまた別途)


前週分でNo. 13ながらプレーオフ圏内となっていたNo. 13 Boise StateはSan Jose Stateを相手に苦戦。後半にやっとオフェンスが点数を積み重ねて最終スコアは42-21と苦戦が目立たない形で終えてますがいただけない試合になってます。ハイズマン賞候補RB Ashton Jeantyは前半50+ヤードラン。普通の選手ならそんな程度でも悪くないでしょうがほぼ毎試合ランで200ヤードを叩き出そうというJeantyとしては抑え込まれた前半でした。
Boise Stateの場合は中身はどうでもこの先負けなければ第5のカンファレンスチャンピオンの位置からは落ちにくく=プレーオフ進出は確保できるということです。

正確に言うならば以前にも書きましたが現在全勝のNo. 24 Armyが全勝のままAmericanのチャンピオン校となるとBoise Stateの地位が脅かされる可能性は否定しきれません。ただプレーオフ選抜委員会が露骨にArmyのランクを下位にとどめているのでもしArmyが次週の@Yankee Stadiumでの対No. 8 Notre Dameに勝ってもランクは上がらなさそうです。

12枠もあってもGeorgiaは選外へ転落

今CFPランクの発表を見たところです。Georgiaが選外になったのを見ておーっと声が出てしまいました。先週の初回ランクでは一回戦回避だったのが今週分ではNo. 12。Ole Missに惨敗したのが効いたにしてもプレーオフに出られない位置まで落ちましたか。

GeorgiaはNo. 12ですが、No. 13のBoise Stateが第5カンファレンスの優勝校扱いのため12番目のプレーオフ枠が保証ということですね。それでGeorgiaがはみ出したと。
こういうダイナミックなことが起こる制度ということですね。

ということは。例えばもし今後Miami-FLが2敗目を喫したり、BYUが敗戦したりすると末席のBoise Stateが一気に一回戦回避になる可能性があります。Miami-FLと同じACCのSMUや、BYUのBig XIIの第2チームよりもBoise Stateは上だからです。

一回戦の組み合わせは今週分のままだとBoise State@Ohio State、Ole Miss@Penn State、Alabama@Indiana、Notre Dame@Tennessee。Alabamaは12月に中西部インディアナ州での試合になる可能性があるってことですね。今週分のランクではトップ5のうち4校がBig Ten校なので12月の寒い時期に@Big Ten校のホームでの試合が増える。Alabamaなんかは普段から恵まれていて最後に寒冷地で試合をしたのっていつのことなのか。Nick Saban時代はシーズン序盤のアウェイの試合は中立地のビッグマッチだけであとはホームとアウェイの地は南部SEC校のホームで。ボウルゲームも上位ボウルへしか行かないので寒冷地の野外の試合なんてしていないはずです。

IndianaはOhio Stateとの対決が2週間後に待っているのでまだまだランクはこれから動きますから今の一回戦の組み合わせに拘泥することはすべきでないですが、Big Ten校がランキング上位を固めていたらSEC校が12月中旬の寒冷地へ行かなくてはならないという全体のシナリオは変わりません。

なお今週分でもプレーオフ枠外ですがNo. 15 Texas A&MはSEC内のタイブレーカーで優位な立場なので残り試合を全部勝てば自力でプレーオフ一回戦回避まで行けることになってます。

CFPランク二回目発表 Cooper Flaggとセットのタイミングでお得感

先週の初回のCFPランクは大統領選挙に重なっていたので夜早い時刻の発表でしたが、今週はカレッジバスケのChampions Classicの2試合の間に発表になってます。第1試合はNo. 1 Kansas x Michigan State戦、第2試合は来季のNBAドラフト全体1位ほぼ確定と言って良いCooper FlaggのNo. 6 Duke x No. 19 Kentuckyという好カード。カレッジのシーズンがフットボールからバスケットボールへ移行するこのタイミング。NFLよりもカレッジフットボールを好む層は、カレッジバスケットボールを好む層と重なる傾向は強いんでしょうし良いCFPランク二回目の発表の場でしょう。

上位校に敗戦がありCFPランクが揺れる回で敗戦校がどこまで下がるのか、どこが上に来るのか読みにくいので見る気が湧くランク発表ですし、そのすぐあとでNBAファンも見たいCooper Flaggも対Kentuckyで見られるというカレッジスポーツファンには逃せないという一粒で二度美味しい予定。第1試合の試合終了時刻もはっきりしてないので視聴者は早めにチャンネルを合わせてしまうのでESPNにとってもおいしい。

Notre DameはNorthern Illinioisに負けた傷があっても一回戦回避まで行けるのか、1敗Miami-FLとSECの2敗校クラスターAlabama/Ole Miss/Georgiaとの上下関係辺りが個人的には注目点です。Miami-FLってぎりぎりの試合で全勝キープしてきてばっかりで遂に先週末は悪運尽きて負けたという感じなので最悪Boise Stateの下ってこともあるのか。Boise Stateから見ればこのタイミングで圧勝しておけばという先週末でした。Nevadaとは歴史的にBoise Stateは相性悪いんですよね。10-15年前ぐらいにBoise Stateが全勝で全米優勝戦争いに届きそうな年にColin KaepernickのNevadaに痛恨の1敗を食ったことがあったと思います。

初回ランクの一回戦回避校Georgia, Miami-FLが敗戦

火曜日に出た今季初回のCFPランクでNo. 3となっていたGeorgiaとNo. 4 Miami-FLが敗戦。第2回ランクは大きく揺れ動くことが確定的です。

一方初回ランクでNo. 9に留められた全勝IndianaはMichiganを破って10戦全勝。100年以上の歴史の同校フットボール部史上初の2桁勝利だとか。2週間後の@No. 2 Ohio Stateとの一戦がシーズンの帰結を左右する大一番となることになりました。シーズン前に誰がこんなことを想像できたでしょうか。インディアナのHC Curt Cignettiは今季の最優秀コーチ賞最有力ではないでしょうか。

SECでランク最上位だったGeorgiaの敗戦で2敗目。No. 5と甘めの初回ランクだったTexasが今日は大勝したことからSECの優勝校推定枠にはTexasが繰り上がって一回戦回避対象になるのでしょう。
ACCの優勝校枠だったMiami-FLはどこまで落ちるか。独立校のNotre Dameが今日のナイトゲームを勝ったのでNotre Dameが一回戦回避のポジションへアップか。

初回ランクでNo. 12となっていたBoise StateはNevadaを相手に苦戦。ハイズマン賞候補のRB Ashton Jeantyが今季初のファンブル。先々週辺りから腕や手首を各種のサポーターでがちがちに固めていますからその辺にケガを持っているのは確実。それが今日のファンブルにつながったか。それでも出場は続けて彼のノルマとも言える200ヤード以上のラッシュはこの試合でも達成してます。ひょっとしたらハイズマン賞が視野になかったら休んだ方が良いぐらいのコンディションなのかも。

他ではNo. 11 AlabamaとNo. 15 LSUの2敗同士の一戦はAlabamaが勝ち残り。LSUは3敗となって完全脱落。Alabamaは初回ランキングでの優遇傾向も目立ちこのままSEC優勝戦線にからめなくてもプレーオフ進出が有望ということになります。その昔のコンピュータランクならGeorgiaの敗戦がAlabamaの成績計算で負に働いて順位を下げる局面ですが、いまはいろいろ思惑を持ったプレーオフ選抜委員会の面々が選ぶランクですから順位を下げることはないでしょう。場合によってはNo. 4から落ちてくる1敗Miami-FLに肉薄というのもありそうですし、Alabamaが直接対決で勝利しているGeorgiaが同じく2敗になったことでAlabamaがGeorgiaの上にランクされる可能性も否定できません。

Big TenとSECがスーパーリーグ化したことで名門校でも負けが込むシーズンが発生することは予想できました。その初年度からそれに該当することになったのが前年優勝のMichiganとOklahoma。ともに敗戦して5勝5敗となってます。Michiganの方は残りがNorthwesternとOhio State。6勝6敗フィニッシュで一応ボウル参加可となりそうですが、Oklahomaの方は残りの2試合がAlabama、 LSU。5勝7敗フィニッシュで負け越しの可能性が高い。プライドの高いOklahomaの地元ファンはこの現実をどう受け止められるものか。それとも最後のホームゲームとなるAlabama戦で一矢報いてプレーオフ選考に爪痕を残せるのか。

CFPランキング初回分発表

カレッジフットボールのプレーオフが12校制となって初のシーズンのCFPランキング初回分が今夜発表になってます。大統領選挙の投票日に重なっていますがランクの発表は東部時間7PMからの放送で発表。その時刻だと東部時間の各州でもまだ投票締め切りになったかならないかぐらいなのでそちらの開票速報とは重ならないということになります。

事前の予想では一回戦回避となる4位にBig XIIで全勝のBYUが入るという予想が多くその通りになってます。No. 1 Oregonは現時点では動かないのはそれとして、No. 2がSEC1敗のGeorgiaとなるかACCで全勝のMiami-FLになるかが予想しにくかった。記者投票のAPランクではNo. 2 Georgia, No. 3 Ohio State, No. 4 Miami-FLなんですが、CFP選抜委員会はAPランクに倣わない傾向が強い。全勝のMiami-FLを上にする可能性は事前に考えられました。
結果はMiami-FLはランクNo. 4でシード順3位。Ohio StateはランクNo. 2でGeorgiaを上回りました。

しかしOhio StateはBig Ten所属でNo. 1 Oregonと同じカンファレンス。同じカンファレンスからは2校は一回戦回避ができない仕組みなのでOhio Stateは不可。同じ理由でTexas, Tennessee, Indiana, Penn Stateなども一回戦回避はできない。それで非Big Ten、非SEC、非ACCで現状一番上位なのが全勝BYUというわけです。
Ohio Stateはトーナメント5位シードでマイナーの雄Boise Stateとの対戦。貧乏人の小娘とマイナー校をディスった過去が蘇ります。

独立校1敗Notre Dameという可能性もゼロではない(コーチ投票のランクだとNotre DameがBYUを上回っていたりもします)という話もありましたが、なにせNotre Dameの1敗はマイナー校Northern Illinoisに敗戦してのもの。Northern Illinioisに敗戦してプレーオフ一回戦回避は妥当なのかという議論は今週に限らずずっと残ると思います。つまりBYUがこの先どこかで敗戦してNotre Dameの下になったとしても、今度は1敗Boise State辺りとの比較でどうかという話ですね。Boise Stateの1敗は@No. 1 Oregonでの惜敗(Oregenのスペシャルチームのスコア分でひっくり返され)なので1敗の価値が高い。現時点でのBoise StateのNo. 12はなかなか厳しいポジションです。もう少しでも評価が上がる相手はOregon State戦しかない。

あとこれは変化球になりますが全勝Armyの扱いがどうなるかが実は問題になりえます。もしArmyが全勝でシーズンを終えた場合(ということはNotre Dameにも勝利しているということ)、プレーオフが開始する時期にArmyはNavyとの定期戦(12月14日)が残ってるんですよね。まさか伝統のArmy x Navy戦を中止してプレーオフに出場はしないと思うんですがどうなるのか。一番早いのはNotre DameにArmyが負けてしまえばそれで良いんですけど、混沌が楽しいというひねくれた見方からするとArmyの全勝でまだNavy戦が残ってる段階で、Armyがプレーオフ出場を辞退みたいなのも一度しか起きないパターンかもです。

Armyは初回ランクでNo. 25になりましたねー。選抜委員会が間違ってもArmyが上の方にこないように予防線を張った感じでしょうか。APランクではNo. 18なんですが思い切って下げてきました。Armyは現時点で今季一度も相手にリードされたことがない唯一のチームです。他の全勝校もリードされた時間帯があります。

今回の発表分のままだと一回戦はBoise State@Ohio State、Alabama@Texas、Notre Dame@Penn State、Indiana@Tennessee。うまく同じカンファレンス同士の対戦はない、と書こうと思ったんですがTexasとAlabamaは今季から同じカンファレンスですね。まだ馴れないです。但し両校は今季のレギュラーシーズンでは対戦はありません。
記事検索
最新コメント
読者登録
LINE読者登録QRコード
メッセージ

名前
メール
本文