NHL Stanley Cup Final第3戦は場所をLas Vegasに変えての試合。試合前に行われる手回しサイレンを場内に響かせる役に先月のNFLドラフトで全体1位でLas Vegas Raidersに指名されたQB Fernando Mendozaが来ていて、嬉しそうにガンガンハンドルを回していました。あれってけっこう重いもののはずで、また一旦慣性がついたら変な手の離し方をすると手を打ってしまうと危ないような気がするんですけど。まだRaidersのためにワンプレーもしていないMendozaにその役をやらせてちょっと怖いような気もしました。フランチャイズの将来がかかってるその手なのですから。

1勝1敗で迎えたこの試合。第1戦も第2戦も試合開始すぐにゴールが入る展開だったのが今日は最初のゴールが入るまでがまずドラマに。第1Pは両軍無得点。
第2P開始すぐに地元Vegas Golden KnightsがCarolina Hurricanesのシフトチェンジの隙を突いてゴール。しかしこれにHurricanes側からビデオ判定要求があり、結果はオフサイドとされてノーゴール、0-0に戻る。

さらにその数分後にまたもVGKのゴールが決まるも、これにもCarolinaからゴーリー妨害だとチャレンジ。NHLのビデオ判定要求はチャレンジが失敗すると試合遅延の反則となるので他の競技よりもチャレンジするかの判断は慎重になる必要があるんですが、果敢に連続チャレンジ。結果はこれもゴーリー妨害が認められてノーゴール、0-0に。
ゴールシーンは連発したのでゴール決定機がないままで試合が膠着してるわけじゃないので、見てる分には面白いのですけど。

試合時間のちょうど真ん中の第2P10分からVGKが2連続ゴールでビデオ判定で失った得点を取り返す展開。Carolinaが堂々6人選手がプレーに出てのToo many menの反則でのVGKのパワープレーは即座にゴールとなって先制。
さらに試合再開になって16秒でMitch Marnerが後ろ向きで放ったショットがCarolinaのディフェンダーのスティックに当たってオウンゴール。一気に2-0。試合時間で言うと第2Pの前半10分間で4ゴール(2つは取消)と地元ファンにとってはエンタメ性の密度の高い流れに。

その後もVGKの攻勢が続いてゴールを襲い続けて14分過ぎに3ゴール目。17分にはMarnerのこの日3ゴール目(+1アシスト)が決まって4-0。この時点でMarnerの今プレーオフでの計28ポイント=移籍初年度の選手で最多、1ピリオドで4ポイントは1919年以来の記録、107年ぶり。ハットトリックを試合時間で6分10秒でFinalで達成したのも最速と記録づくめのパフォーマンス。

Carolinaは第2Pが終わる前に1ゴール返して試合の命脈をつなぎたいところが次々と加点されるだけでなく、VGKに試合され続け。
圧勝でVGKが2勝1敗、創設9シーズン目で2度目のStanley Cup優勝まであと2勝としました。Stanley Cup Finalにたどり着けないチームも多く、カナダ所在の7チームは1993年から優勝がないのに、歴史が10年にもならないVegas Golden Knightsが3度目のStanley Cup Final到達(1度優勝)、2度目の優勝も見えてきた。

アメスポのメジャースポーツでこれほどスムーズに勝てるチームになってしまったのは例がなく、特にカナダのファンの僻みもあってアンチVGKネット世論みたいなのもあるんですけど、最初のシーズンからすべてうまく回ってますもんね。拡張ドラフトでの目利き、誰を長期契約で残すかどうかの選択、そして今回はサイン&トレード8年契約で勝負を賭けて獲得したMarnerが移籍初年度でこの活躍です。

とか書いてる間に第3PにCarolina Hurricanesが3連続ゴール。4−3に。39秒で3ゴール。Final最速だそうです。おいおい。
4-0だったし、第3PにMarnerにペナルティショットが与えられて5-0になりそうな場面すらあったのが、急転回。もう終わってるかなと思っていたのに。

最終盤になってVGKの試合遅延が出てCarolinaのパワープレー、選手が入り乱れる混乱の中同点ゴールが決まって4-4。圧勝モードから延長戦へ。普段はプレーオフの延長戦を見るかどうかでぐだぐだ書いてますけど今夜は歴史的な展開の試合を見られているんですから文句なく付き合います。

最後はダブルOTでVGKがCarolinaのオウンゴールで勝利。第3Pの始めから入ったCarolinaの控えゴーリーのBrandon Bussiは2か月試合に出ていなかった選手ですが、冴えに冴えて先発ゴーリーを上回る44分プレー。上述のMarnerのペナルティショットを止めたのを含めてCarolinaを救った活躍でしたが、最後は自軍の選手がゴール裏から出したパックがBussiのスケートかかと付近に直撃、跳ね返って決勝ゴール。ホッケーはこういう運に近いものはつきもの。Carolinaは健闘むなしく、VGKは歴史的な大逆転負けを回避という結果になりました。ホッケー堪能。