March Madness決勝戦 Michigan x UConn。Michiganはスターター5人全員が転校生。全員転校生で決勝に達したのはMichiganが初で、優勝。現行のトランスファーポータルの仕組みが続けばこれからも全員転校生というのは何度も起こりそうです。

MichiganというとChris WebberやJalen Rose、Juwan Howardなどのスターター5人全員が1年生のFab Fiveが思い出されます。しかし時代が変わって全員1年生よりも全員転校生になっちゃったんですね。Fab Fiveのときは新鮮な感じがあった。さらに例のWebberの存在しないタイムアウトをとった(=テクニカルファール、そのまま敗戦)場面がアメスポ史上に残る名場面になったものです。時の大統領だったクリントンがWebberにねぎらいの電話をしたりと、スポーツファン以外にもあの場面は広がりました。

転校生がイケナイとは言いませんが、今の転校生はただの転校ではない。NILのカネで買った他校の生徒で勝つのがFab Fiveのときのような新鮮さや感動を生むかというと、まあ、ないでしょうね。時代が変わったのですからしかたないです。

最終スコアはMichigan 69-63 UConn。サイズで圧倒的にMichiganが勝り、特に前半はMichiganがリバウンドも取りまくってペイントエリアで得点を重ねまくり。但しMichiganの3ポインターが入らなかったのと、UConnは効果的な攻守で大きく離されず。
最終的には勝ったのは戦力で勝るMichiganですが、戦術面で勝ったのはUConnだったと言っても良いような。カレッジバスケらしいというか。UConnは準決勝でも、準々決勝の今大会の本命だったDukeを葬った試合も好試合を展開。惜しむらくは今日は笛が軽微なファールでも鳴ってサイズで劣るUConnの攻撃的な守備が各ハーフの中盤で消えてしまったことでしょう。あのファールの状況では仕方ない。それでもハイスコアで勝ち上がってきたMichiganを69点にとどめたのですから健闘です。
試合時間残り1分半ぐらいだったかな、UConnがプレッシャーディフェンスでMichiganにターンオーバーをさせて形が悪いながらもファストブレイクに持ち込んだところ(たぶん6点差をUConnが追っていたところだったか)が最後の試合のアヤだったでしょうか。UConnのぎりぎりのレイアップが外れ、返しの攻撃でMichiganの3ポインターが決まってここでほぼ勝負あり。

Big Ten校の優勝は2000年のMichigan State以来。フットボールの方でもBig Tenは現在3連覇中。さらに言うと昨夜の女子バスケの優勝もUCLA=新参ながらBig Ten所属。NIL時代になってBig Tenがカレッジスポーツを圧してるということになります。

数日前に戦争でくそ忙しい中、トランプ大統領がカレッジスポーツの転校を1度に限るという大統領令を発していました。あれはトランプ支持者の多い南部SECからNILのカネでBig Tenに太刀打ちできないからという泣き言・陳情があったからでしょうか。NIL+トランスファーポータル+転校即プレー可のコンボの環境下ではSECがカレッジフットボールで苦戦しているのは以前に書きました。長く続いたフットボールでのSEC時代がこのコンボで終わり、バスケもこれか。SECの関係者は一般ファンと違って選手の取り合いで負けている理由がそこにあるのをより強く感じてるのでしょう。