World Baseball Classicのアメリカ側の各組のグループリーグも佳境。B組の勝ち上がり候補同士の米代表 x メキシコ代表戦がありました。地上波FOXでの放送。3回に米代表が一気に5得点。その前の1回・2回も攻めまくりだった。そして投げてはNL Cy Young賞投手のPaul Skenesが文句無しの圧倒的な投球で、このまま米代表の一方的な試合になるかもという試合だったのですが、その後は米代表は無得点。

米代表の3番手のMatthew Boydが3失点して5−3まで差が縮まり、メキシコファンの方が多いスタジアムは盛り上がる。この試合に限りませんが先発の好投手は打てず、試合の後半に得点が動くのはWorld Baseball Classicの定番の展開。Boydはつかまりかかって球数も増えていたのに米代表監督のMike DeRosaが引っ張ったのは例によって派遣元の球団との投球数での取り決めに沿っていたのかもしれません。

8回に追うメキシコが1死1塁でAlejandro Kirk(Toronto Blue Jays)が打者の場面で、米代表は4人目の投手Griffin Jaxにリレー。Jaxは空軍士官学校卒業でMLBに到達した初めての選手だそうで、スタジアムに招待されていたであろう良い席の同校のユニフォーム着た若い選手たちが応援をしていたのがカメラに抜かれていました。
Skenesも空軍士官学校に在校歴がある(その後カレッジベースボールの強豪LSUに転校)のでSkenesが投げてるときも抜かれてました。SkenesっていまはもうMLBの顔ぐらいのスター選手ですが喋りがものすごくヘタで、彼の苦手だけどなんとか喋ってますぐらいの中で国の代表になることの意義と愛を語っていました。

それはともかく2点差で追うメキシコでしたが、Kirkはショートゴロでダブルプレー。Jaxの思い通りの打球を打たされてメキシコのチャンスは広がらず。日本の野球ファンはKirkが昨年のWorld Seriesの第7戦の最後にYoshinobu Yamamotoにダブルプレーを打たされて決着したあの場面はこのオフシーズンに繰り返し見られたのではないかと思う、あのKirkです。身体が大きく脚が遅い。ゴロを打たされたらダブルプレーっていうのは一流投手としたら狙い目の選手ですね。World Seriesで最後の打者にされ、World Baseball Classicで宿敵米代表にまた同じダブルプレー。

最終回もメキシコは先頭打者が右翼線を破るヒットで追い上げの機運はあったのですが下位打線へ。代打も出ましたが結局皆ボール球を振らされて米代表逃げ切り。

これが米代表がWorld Baseball Classicでメキシコ代表に勝ったのは20年ぶりだそうです。それって第1回大会の、あのBob Davidsonが誤審でメキシコのホームランをファール判定したあの試合じゃないですか。審判に助けて貰って勝ったの以来ですか。

会場は目測7割メキシコファン。試合開始直後はバックネット裏の良い席ががらがらでたぶん転売業者が高いことを言ってるのを試合開始後まで待って買うというアメリカ人らしい行動でその辺の席が徐々に埋まりだしました。

これねー。2023年のときにMiamiでの準決勝決勝でも感じましたけど米代表ファンは気合が足りない。日本ファン、メキシコファンの方が明らかに熱量が高い。来場する前から衣装も凝ってる。アメリカ人ファンは普段着姿がやたら多い。安けりゃ買うけどという態度は経済合理性はあるんでしょうがそれは寂しい感じもします。

米代表チームは一番最初に代表にコミットした3人が活躍。Aaron Judgeがホームラン&三塁で走者刺殺、Bobby Witt Jr.が再三の好守備強肩を披露&外野を抜けないのを2塁打する&盗塁、Skenesも圧倒的。その辺の経過も追っていたファンからしたらしびれる試合でした。
Bobby Witt Jr.は前回2023年の大会のときもメンバーでしたが同じポジションのTrea Turnerが代表で一番当たっていてホームラン連発でしたから出番がなかった。

米代表もメキシコも第1戦第2戦がブラジルと英国相手で、今日が今大会初めての緊張感のある試合で、勝った米代表、負けたメキシコともノックアウトラウンドに向けての格好のチューンナップになったでしょう。