NFLの今季2025-26年シーズンから米国内の視聴率のカウント方法が変わったので数字が大きめに出るという要素があり、レギュラーシーズンの様子や他競技の数字を眺めているとざっとのところ10%以上は昨季比で上がってる感じがあります。

しかしながら今日出てきたSuper Bowl LXの視聴者数速報値は1億2820万人。昨年の1億3350人に届かず。数字が今季分は大きめに出るはずというところを含めて、最終の数字が確定して少し上に振れても昨年には届かなさそうです。

まあそれは仕方ないのでは。先にも書きましたが今季の両軍には一般に名の通ったスーパースターが出るわけでもなかった。長くNew England PatriotsはNFL内で常勝を誇りましたがTom BradyのいないPatriotsではチーム名でのアピールも足りなかったか。

昨季は全国区のKansas City Chiefsの三連覇がかかっていたし、Taylor Swift絡みもあったし、ハーフタイムショーも英語話者には今年のBad Bunnyよりも楽曲の知名度がずっと高かったKendrick Lamarだったし。試合は昨年はChiefsの大差での惨敗だったけれどPatrick MahomesやTravis Kelceがどんな顔をして試合を終えるかも見たいところもあって数字は残りました。


今回のSuper Bowl LXの開催地はSan Francisco 49ersのホームLevi's Stadium。
同会場に以前にSuper Bowlが来たとき=Super Bowl 50ではハーフタイムショーは女性ビヨンセ、男性ブルーノ・マース、ゲイかどうかは不明ですがレインボーカラーをあしらったドラムセットをつかっていたColdplayで性の多様性をアピールした形になったと思いました。その最後のダメ押しに上部観客席が「Believe in Love」に電飾でメッセージを出して締めた、というショーだった。こういう最後に愛は勝つ的なベタな演出になったのは会場がLove and Peaceの中心都市であったSan Franciscoベイエリアであることと無関係ではないのだろうなあと当時も思ったわけです。

そして今回Super BowlがLevi's Stadiumに帰還。でBad Bunnyで楽曲は全部スペイン語と予告されていました。Super Bowl前にグラミー賞でBad Bunnyのアルバム「DeBÍ TiRAR MáS FOToS」(訳すと「もっと写真を撮っておけばよかった」)が最優秀アルバム賞に輝いてその勢いのままSuper Bowlのハーフタイムショーというのはこのグラミー賞からSuper Bowlって連携を狙ってやってるんですかね。アルバム自体もスペイン語の楽曲だけだそうです。

グラミー賞の場ではICE批判、その勢いでSuper Bowlハーフタイムショーもスペイン語で押しまくり南北アメリカ大陸の国々の名前を挙げて「皆揃ってこそアメリカ」だと言ってたんですけど、なにせスペイン語なのでどれほど視聴者に伝わったか。途中ハーフタイムショー恒例の事前の予告無しのゲスト出演ではLady Gagaが英語の曲を歌ってなんとか少しだけは中和してました。で最後は「The only thing more powerful than hate is love」と英語でメッセージが大型ビジョンに出てました。
Super Bowl 50のときのシンプルな「Believe in Love」が10年経って、同じLoveを語るにもヘイトに言及しないといけなくなったアメリカの分断が進んだこの10年間だったかなということですね。


これは試合前のプレゲームショーでのGreen Dayの楽曲にも感じるところがありました。最初のアコギでのSuper Bowl MVP各選手を呼び込むところは別のアルバムの曲ですが、その後はアルバムAmerican Idiot(2004年)から3曲。Holiday 〜 Boulevard of Broken Dreamsは元のアルバムの通りの続きの曲。Holidayの内容は政権批判を激しくしている曲なんですがその批判歌詞の部分はこの日は歌わなかった。曲が2004年ということで当時曲の中でPresident Gas man(オイル採掘者の大統領)と呼びGreen Dayが批判していたのはGeorge W Bush(息子の方)なんですけど、その約20年後にBushと同じ共和党の大統領でもTrumpとなってみると、当時のBush大統領への評価も変わってるでしょう。