Las Vegasへの移転が予定されているMLB 現Athleticsが、米国内の商標権を管理するUSPTOから「Las Vegas Athletics」という名称の商標を認めない旨の決定を出されています。現在Athleticsはカリフォルニア州Sacramentoでマイナー球団の施設を使って活動中。Las Vegasのスタジアムが完成次第Las Vegasに移転するという予定で、現時点では正式名称には都市名が入っていない状態となっています。

なぜ商標が却下されたかというとAthleticsというのが普通名詞で、例えばいわゆる陸上競技を五輪ではAthleticsと呼びます。他でもAthletics=運動というのはクラブ・ジムなどに使われうる。カレッジスポーツでも「(学校名)Athletics」という言い方で校内の運動部全体を指すことはよくあります。
過去にOakland Athleticsが商標だったことが既得権益でLas Vegasに移転しても商標登録されるとはならない、というのがUSPTOの却下の理由のようです。

こんなトラップがあるとは、とAthleticsのオーナーは激怒してそうです。移転の予算や免税措置もすったもんだの末にLas Vegas地元自治体からOKをとりつけた。球場もできる。でもこのUSPTOの判断通りなら新チームの名称Las Vegas Athleticsの名前を使った商品は第三者が作り放題となってしまいそうなのです。ロゴや字体は保護されるでしょうが、Las Vegas Athleticsの名称は保護されない。元々カラースキームは商標で保護されないルールとなっているのでAthleticsの黄色・緑色で、ロゴは使わずLas Vegas Athleticsと書かれたアパレルは自由に売って良いことになりそう。新チーム効果でマーチャンダイズで一儲けと思っていたチーム側からすれば大打撃です。

黙って引き下がることはないでしょうから多方面に働きかけてUSPTOの判断の変更を求めていくことになるでしょうが、そういうロビーイングや法廷闘争は大きなコストがかかる。予定していないコストとなってAthleticsの新しい悩みのタネになりそうです。

アメスポファンはご存知でしょうが、各リーグで新チーム名が付くときには既存の商標権とのバッティングがないことを十分調査して変えるものですが、今のAthleticsは油断していた可能性が高いです。新チーム名ではなく継続ですからね。
指摘されてみれば他のチームの名称よりもAthleticsという単語の普通名詞な性格は強い。盲点でしたね。

Athleticsのオーナーは調べてみると共和党支持者で多額の献金を共和党にしてるようですからUSPTOの却下はトランプ政権からの嫌がらせではなさそうです。