2026年のWorld Baseball Classicで米代表がかつてない大物投手たちが出場表明をしています。まだレギュラーシーズン中の早かった段階でPittsburgh PiratesのNL Cy Young賞投手Paul Skenesが出場を宣言していて、へー出るんだという意外性を出していたわけですが、その後ALのCy Young賞を2年連続獲得したTarik Skubalも出場を表明。2026年大会は米代表が優勝を強く意識してメンバーを揃えてきているんだなと感じられる。期待感のある展開になってます。

ただ米代表が過去最強の投手陣になった場合でも彼らがどれぐらいのイニングを投げるのかはわからない。前回大会でも米代表の監督を担ったMark DeRosaが2023年大会中も大会後にも何度も話していたのは投手たちの所属チームと連絡を密にとって球数や休養間隔、調子の報告などを相談して登板させていたという事。DeRosaは普段はMLB Network(MLBが所有するケーブル局)のレギュラー解説者なのでその手の話を当時はMLB Networkの番組で詳細に語っていました。聞いていてもそりゃ大変な仕事だなと思いました。全ての投手の所属先とその交渉を事前にして、大会中も連絡を常に取り合い、そして本番の試合に臨む。

所属先からすればスプリング・トレーニングの代わりにWorld Baseball Classicに出場させているという解釈があるので、勝ちたいからと言って良い投手ばかりを優先して投げさせられない。実力の劣る投手にもスプリング・トレーニングで投げる程度の実戦登板機会を与えるのもDeRosaの仕事のうちなのです。
2026年の代表監督もDeRosaであっさり決まったということは前回2023年のときのDeRosaと各チームとの交渉やら約束事やらをDeRosaが誠実に守ったという意味なのだと私には見えます。その信頼を各チームから得たからこそDeRosaの下で2026年大会に大物投手が出場してくれることになったのだと。

なので、おーSkubalも出るのか!すごいな、と思いもしましたが一方どのぐらいのイニングを春先の大会で投げてくれるものなのかなという疑いも持ってます。大会自体にも投球数制限もありますが、それよりも各所属先の意向の方がその投球数制限よりも少ない可能性は十分にある。決勝まで行くとしてSkenesやSkubalの登板は2試合なのか、それとも春先風に短めでまとめて3試合目登板があるのか。合計何イニング投げてくれるのか。全球団の要求をそのまま受け入れていたら総イニング数が足りないんじゃないかなという気がします。実戦なのですから炎上して球数が増えてしまう投手だって出るだろうし、延長戦だってありうるのです。

当ブログでは以前に2025年シーズンを最後に引退したClayton KershawはWorld Baseball Classicに出場した方が良いんじゃないかということを書きました。Kershaw出場の良いところは彼にはもう所属先のチームも、本番のレギュラーシーズンも存在しないこと。つまり現役の他の投手たちと違って所属先チームの意向としての投球数制限や登板間隔の要望がないから、多少ムリな登板が可能になるってことです。他の投手たちにはムリがさせられない中で予定外の登板をこなしても良いのはKershawだけになる可能性があるんですよね。

米代表はグループをHoustonのDaikin Park(名前が変わった)、その後はMiamiでとすべてインドアでの試合。試合日がずれる可能性はほぼなく、登板スケジュールはかなりの部分は大会が始まる前に決まっている状態だと考えてよいのだと思います。

米代表はグループの3試合目3月9日でグループ内で一番実力の高いメキシコと対戦。その後ノックアウトラウンドの一回戦は3月13日(B組1位通過の場合)か14日。ここにSkubalかSkenesがはまるようにグループでの登板を調整すると難敵のメキシコ戦にはCy Youngコンビの2人は登板しないと考えるべきで、メキシコの方がどういう風にローテを組んでくるかわからないですが、前回大会でのメキシコ代表の熱さを考えると対米代表戦にベストの投手をまわしてくる可能性があり、そこで敗戦すると米代表は2位通過もある。Cy Youngコンビは第1戦の対ブラジルと第2戦の対英国の登板ですかね。

それとも逆算して3月15日の準決勝、3月17日の決勝戦にCy Youngコンビが先発になるように設計して、そうするとノックアウトラウンドの一回戦の先発は誰にするんだよって話になります。各チームのクローザーたちをつなぐ高級ブルペンデーでしょうか。これだと3月9日の対メキシコ戦にはCy Youngコンビのどちらかを登板させられるとは言える。極端に2人ともメキシコ戦に投入という手だってあるかもしれません。

優勝するにはノックアウトラウンドが3試合あるんでもう1人要る。もう一人の先発はLogan Webbなんでしょうか。ブルペンデーというのは1人ダメなのがいて捕まると荒れるのでその試合は打ち勝たないといけない。そこにピークを持ってくる調整のできるClayton Kershawでというのだと彼のピークを知ってるMLBファンとしては熱いんでしょうけど、Kershawが炎上して一回戦で敗退したらどうなるんだよというのも怖い。私などは過去キャリア絶頂期にDodgersでポストシーズンでKershawがショッキングな大炎上をした記憶が抜けないので、最後の最後に炎上でドリームチームを編成した今回の米代表を一回戦で敗退させるKershawとか想像するのはハラハラしちゃいますね。グループで弱い国を相手に無難にまとめる姿の方が見る側からしたら安心です。