今のFIFAマッチデーでは北中米CONCACAFの最終予選の最終決着の2戦が行われていて、米国内のサッカーファンには多くの移民ファンが含まれている。スリナムがCONCACAFからW杯に出場するという展開を想像できた人は少なかったはずですが、敗退の確定した相手にあと1勝、あとは得点差もありますが残り1試合で出場有望なところに残ってます。アメリカ・メキシコ・カナダが予選免除だからの事態ですが、100年に一度のチャンスなんではないでしょうか。他にはキュラソーも最終戦前時点でグループトップ。ただしこっちは2位のジャマイカと直接対決なのでスリナムより逆転落選の可能性は高いです。
一昨日の試合で望みを断たれた国もいくつもあって、スペイン語放送のスポーツニュースでは悲喜こもごもで盛り上がってました。

そんなぐあいで中南米カリブでは盛り上がってる中、同じマッチデーで米代表はパラグアイと親善試合。場所はPhiledelphia郊外、MLS Philedelphia  UnionのホームSubaru Park収容18,500。緊張感の差が大きい。日本語で強化試合っていう表現がありますが、この試合、主力選手の不参加も多く米代表の強化になるんですかというそういう試合です。相手のパラグアイも、次戦のウルグアイもW杯本戦進出決定済みの余裕の試合です。
確かにサッカーが最大の娯楽の国とはアメリカは事情が違いますから今の時期にフルメンバーを揃えたところで一般スポーツニュースの話題になるわけもない。そもそもがFIFAのスポーツ貴族とその取り巻きのために大西洋移動する価値があるかと言われれば乏しいので不参加選手の批判はしたくないですが、地元開催なのにサッカーマスコミですら好成績への期待感が上がってるふうもないのは時期がらしかたないです。

そんな試合でしたが意外な選手がスターとなって復活してます。Giovanni Reyna。あの前回W杯後に米代表監督を引きずり下ろす大騒ぎになったモンペ事件の原因だったあのGioです。今日の試合で1ゴール1アシスト。内容もよく、2−1でパラグアイを振り切って快勝と言って良く、Gioの汚名を濯いだ試合となったか。前項で書いた通り来年のW杯本番の選出に当確が出てる選手がかなり抜けているので、残りの枠を争う選手たちにとっては大事なフレンドリーではありましたが、このタイミングでGiovanni Reynaが活躍して快勝。

3年前のGioとその両親や昔の同僚代表選手たちを巻き込んだ醜聞は当時は報道はされましたし、私も当ブログで書きました。その後、父Reynaも当時の代表監督のGregg Berhalterも代表を去り、当時のGMたちもいろいろ理由をつけて組織を去って、ざっと喧嘩両成敗状態。外国人監督を採用して、Gioに関しては人的な遺恨は残っていない。サッカーファンといえるスポーツファンの割合の少ないアメスポではあの泥試合を覚えている人もそうは多くはないであろうと思います。

ただ現監督Mauricio Pochettino体制下になって以降Gioが活躍したかというと、ほとんど存在がありませんでした。ケガでいない時期もありましたが招集されたときも光る試合があったわけでもなく、途中で同タイプのDiego Lunaが台頭したというのもありました。
来年のW杯ロースター予想でもGioを入れる予想、入れない予想が入り混じっていてアメリカサッカー界のGioへの評価が揺れているというか、いまいち信頼感がなかった。才能はあってもコンスタントな活躍は期待できなくて、かつ例の騒動の元となった前回W杯で態度が悪かったという評判は尾を引いていてGioを推したくない関係者=マスコミがいるのかなーというところがあった。

それをこの意外なタイミングでGio Reynaがロースター入りに大きくアピールする試合をやったのはGioにとっても幸運でしょう。アメリカがサッカー国でないから前回大会の醜聞は多くのスポーツファンは覚えてない。本人も当時のそれから学んだか試合後のインタビューその他でも殊勝なところを見せてました。

これで遠回りしてGioも戦力になるところまできてくれれば米代表にとってはそれで良いわけですが。