MLBポストシーズンALCS、NLCSが進行中。Los Angeles Dodgers投手陣が圧倒して3戦全勝でWorld Series二年連続登場&タイトルディフェンスまであと1勝にしてます。今日の第3戦のTyler Glasnowは6回途中で降板していましたが、その前の第1戦第2戦は先発投手のBlake SnellとYoshinobu Yamamotoが圧巻で結局全編見てしまいました。

おかげで火曜日の第2戦の日は裏でやっていたサッカー男子米代表の対オーストラリア戦を完全に忘れていて見ませんでした。そっちはハイライトや批評を読むとまずまずのできで快勝だったようです。Haji Wright(Coventry City英2部、現在無敗首位)の2発がなんかアメリカ人選手っぽくないシュートで勝っていたようです。

Dodgersネタは日本で溢れているかと思うので私が書かなくても良いだろうという気持ちも強いのですが、20世紀末のNew York Yankeesの三連覇以来MLBでは連覇がなく、21世紀で最初の連覇にチャレンジできる権利を得るところまであと1勝まできてしまうとさすがにアメスポの歴史の流れでも稀有な状況になろうかというところなので書こうかと。

MLBの4戦先勝シリーズはホームフィールドアドバンテージのある側から始まって2戦ホーム-3戦アウェイ-もつれたら2戦ホーム。しかしホームで2連敗してしまったMilwaukee Brewersはせっかく良いシーズンを送りながらあの第2戦にYamamotoに完投勝利を許したのが地元ファンが今季Brewersを見る最後の瞬間になってしまった可能性が強かった。NBAやNHLだと2-2-1-1-1と開催地が動くので4連敗しない限り地元で2連敗してももう1試合は見られる可能性が高いのですが、MLB方式だとそうならない。

そして今日の第3戦も敗戦して、アウェイで連勝しないと地元に帰れない。あの第2戦で球場に来ていたBrewersファンはあれが今季のお別れとなるのは切ないような。このシリーズが始まる前にはこんな画像がSNS上で回ってきていてDodgersなんて応援しているのはDodgersの地元LA周辺とBrewersをライバル視するシカゴ近辺の偏屈者だけだろみたいな揶揄が飛んでたんですけど、0勝3敗の現実となってから改めて見ると寂しい。


nlcs2025

この画像の言わんとするところはDodgersは金満で、それこそ20世紀の悪の帝国チームと呼ばれたYankees並に支持されていないんだということを主張しているわけです。本当のところはどうかわからないですが。Mookie Bettsの元の所属先のBostonとか、Freddie FreemanでWorld Seriesを制した元の所属先のBravesファンとかどんな感じで見てるもんなんでしょうか。

なにはともあれDodgersはシーズン中1軍半みたいな打線で四苦八苦していたのが嘘のようにポストシーズンに全員復帰させてきてるんですから、組織としての選手の体調管理は正しかったのだとこの時点で主張できるかと思います。それをやりながら西地区を勝ったのですし。
結果は選手たちをレギュラーシーズンで疲弊させないままでポストシーズンに入って現在8勝1敗。最後に間に合うかどうかわからなかった(それで捕手3人体制でプレーオフスタート)C Will Smithも間に合って攻守で問題なし。捕手3人でスタートしたということはSmithのケガの復帰具合を外部に隠して本当は復帰できるのに…ではなく本当に不安があったはずですが、現実は問題なし。

さらには今季中の一軍復帰すら危ぶまれたルーキーRoki Sasakiが突如ポストシーズンのクローザー化。NLCSの第1戦を落としかけただけでなく、他の日も投げている内容は球速こそ出ていても圧倒的に打者をねじ伏せている感じでもないのですが、結果オーライ。Dave Roberts監督の眼力なのか組織としての眼力なのかは外部からは知る由もないですが、過去ポストシーズンで苦戦していた時代も含めてRoberts監督の言い訳をしないスタイルは個人的には高く評価してます。フロント側のミスであろうと推測されるときも決してそうはほのめかさないのは立派だと思います。