10月初旬です。毎年のアメスポが最も混み合う時期となりました。今日は日曜日なのでNFLの試合開催日。その裏でMLBはALDSの第2戦が2試合行われる。今夜はNBAのプレシーズンゲームがESPNで放送されてNBAシーズンの開幕も遠くないのだというアピールもある。さらには2日後の火曜日にはホッケーNHLのシーズン開幕戦も行われることになってます。カレッジフットボールシーズンもたけなわ。

メジャージャンルからは漏れますが私の好みでNASCARのプレーオフも進行中で、今日のローバルのレースで12強から8強への足切りが入っていよいよNASCARシーズンも佳境です。あとは昨季から急激にジャンルとして上昇した女子バスケWNBAが現在Finalsが進行中。サッカーのMLS(男子)NWSL(女子)もシーズン中。重なり合うだけ重なり合ってる状態です。

この厚みがアメスポの魅力でもあると思います。数字で見るとNFLが一強のようにも見えるでしょうが、各ジャンルがそれぞれに力を持っていてメジャー、ミッドメジャーがそれぞれ利益が出てる(NWSLは出てない)と考えるとアメスポ産業全体の強さは世界に比肩するものがないでしょう。


スポーツそのもの以外でもいろいろ語りたいことが重なってます。例えば先週にNFLがSuper BowlのハーフタイムショーにBad Bunnyが出演と発表したのに対して、トランプ政権とその支持者が反感を表明、わざわざトランプに批判的なBad Bunnyの起用を決めたNFLが反政権的であるとかなんとかで早くも揉めてます。Super Bowlの会場となるカリフォルニア州Levi's StadiumにICEの取締部隊を送り込むとかなんとか息巻いてる。
Bad Bunny自身はプエルトリコ出身で、米国籍を持つ。プエルトリコで生まれた人には自動的に米国籍が与えられるのが現行の法律上はそうなんですけど、なにせ常識破りの政策を連発している政権なので今からSuper Bowl開催の来年2月までにルールを変えてしまう可能性だってゼロではないのかもしれないのです。

その少し前にもトランプ大統領が介入して来年開催されるFIFA W杯の試合のうちLevi's StadiumとSeattleで開催される分の試合の開催を阻止するとかなんとか言い出しており、内戦を煽るような言舌がスポーツの周りで飛び交ってます。
Super BowlへのICEの派遣ぐらいはありそうなことですが、何試合も予定されているW杯の試合を西海岸の2都市から取り上げるなんていうことが可能なのかどうか想像もつきません。FIFAはその決定権はFIFAにあって米政権にはない、と口を挟んでますが、実働部隊を持っているのは米政権の方なのでnational gurardを派遣して開催させないと実行に移されたら試合は行えない。想像のつかないことが起こり得るのが今のアメリカなので常識ではかってはいけないです。

他にもまったく関係ないところでWNBAの労働争議絡みで選手会からWNBAの女性コミッショナーの辞任要求が出ていて、そのいきさつがけっこうな時間をかけて各種のスポーツトークショーで取り上げられているのが驚きです。Caitlin Clarkが加入する前の1年4ヶ月前ぐらいまでは紛れもない赤字リーグで、ろくなマスコミでの露出力もなかったWNBAが、そのオフコートの話題でこんなに炎上して取り上げるのかというぐらいの騒ぎになる。この勢いはすごい。ここまで変わるんですね。

もうひとつ、ESPNとFOX Oneが系列を超えて組むんだそうです。ストリーミング業界では後発になったスポーツ放送の2強がスポーツファンの全取り込みに賭けて強力タッグを組んだわけ。系列が全然異なるのに組むのかとこれも驚きで、この話題だけでも一本長編記事が書けます。

他ではなぜかMark Sanchezが刃物傷害事件にまきこまれたり、ニュースの量とバラエティが大変な状態です。私の個人的な好みでカレッジフットボールとNASCARを優先に見てますが、それにMLB NLDS初戦もおもしろかったし、どれほど脳と目と画面があっても足りないです。