昨日コメント欄でアメスポでのNFLの一強化が進んでいるという話として、NFLの2023年から2024年の視聴率が7%も増えたということを書きました。NFLの視聴率はアメスポ最強なだけでなく全ジャンル中でもコンスタントに最強レベルなので、その7%というのはとてつもない増加です。シーズンも17週から18週と伸びておりその部分だけで6%ほど物量が増えている上に、率も7%増。最強のジャンルが量も率も増えていては2位以下との差は開くばかりです。

7%っていうのは並大抵のアップではない。新興リーグではなくすでに成熟産業の域だと説明されても納得するであろうNFLのような巨大ジャンルがそう簡単に伸ばせる数字ではないように思えます。いったいその7%はどこからきたのかなと、コメントを書いてからずっと気になってました。

まさかNFLに興味のなかったTaylor Swiftファンが大挙して見たからではなかろう。貢献はしたかもしれませんが18週の巨大NFLの7%がSwiftersで説明がつくことはないだろうと。

じゃあどこからか。アメスポNo. 2 ジャンルのカレッジフットボールではないか、ということを思いつきました。調べてみるとカレッジフットボールのレギュラーシーズンは試合数がやたら多く放映局も移動が激しく定点で2023年から2024年にはっきり落ちたといえる確実なデータは見当たらないのですが、ありえなくないなと。

その可能性を示唆する数字としてはCFP全米優勝戦の視聴率の低迷があります。昨季のOhio State x Notre Dameの試合の視聴率は史上3番目に低く、かつ昨季を下回った史上最低と最低2位は過去5年間に起こっているというデータがあります。つまりここ5年間全米優勝戦は苦戦している。

カレッジフットボールのプレーオフが12校制になったのは昨季2024-25シーズンから。その前は2014年から4校制です。

仮説としてプレーオフが拡張したことで1つ負けたら即優勝のチャンスが失せるカレッジフットボールの強みだったレギュラーシーズンの緊張感が完全に霧散して徐々にカレッジフットボールの人気が削られていたのがついに顕在化したというのはどうか。12校制となると人気のある強い学校は2敗してもほぼ当選しそうです。実際昨季のプレーオフ出場校ではClemsonが3敗でプレーオフ参加(プレーオフで1敗しているのでトータルシーズン4敗)。

またプレーオフが4校制だった頃はカンファレンス優勝戦はほぼ勝たないとプレーオフには進めなかったのが12校制初年度の昨季はTexas、SMU、Penn StateがそれぞれSEC、ACC、Big Tenのカンファレンス優勝戦で敗戦してもプレーオフに当選している。カンファレンス序列で上位の3カンファレンスの優勝戦もただのシード順の振り分け試合でしかない。

その昔はですねシーズン中のどこでどこを相手に試合を落としても全米制覇の可能性は激しく下落したので、それが安全牌にも思える相手も含めてファンは試合が気になったはずです。それは自身の贔屓の学校だけでなくライバル校すべての1敗が気になった。
また一発食って優勝候補校を撃ち落とす快感で非優勝候補校のファンも熱くなれた。その毎週の緊張感は他のジャンルにない特殊な毎週毎週のスリルだった。プレーオフが2校出場のプレーオフ(Bowl Championship Series=BCS)時代を経て今の12校制に至り、スリルの多くはなくなってしまったように思えます。

一昔前までは私なんか毎土曜日は10試合以上見てたのが昨今はそんなことはしなくなりました。他の熱心なカレッジフットボールファンがどうしてるのか知りませんが、私と同じように観戦試合数が激減していても不思議じゃないかもなと。

じゃあカレッジフットボールのレギュラーシーズンの緊張感がなくなったことでカレッジの観戦意欲が低下したとして、その人達がNFL観戦に移るかというのはもう一つ別の質問ではあります。応援していた学校のスターたちが出場するNFLはカレッジファンには新しい贔屓チームは見つけやすく観戦に参入しやすいのは確か。逆は困難でしょう。

でも急にカレッジファンがNFLファンに転向するというのはよくわからない。徐々に削られていたのが12校制移行でいよいよ数字に反映したという方がありそうな気がします。気がするだけです。はっきり数字でココが問題だったとピンポイントで指摘はできません。