スポーツ賭博に関連したとされMLBから永久追放になっていたPete Roseの名誉回復が発表されてます。Pete RoseだけでなくBlack Sox事件で同じく永久追放になっていたShoeless Joe Jacksonなど故人となっている永久追放対象者が追放解除となってます。これでPete Roseは殿堂入りの可能性が復活。

発表された今日はPete Roseがキャリアの大半を過ごしたCincinnati RedsがShoeless Joe Jacksonが所属したChicago White Soxと対戦するカードで、明らかに話題性を狙って今日の発表にしたのでしょう。賭博というかShoeless Joe Jacksonは八百長事件で本人が告白している事件なので故人だからという理由で追放解除はおかしな話なようにも思えます。Roseの場合はRedsの監督時代の話で、本人もMLBもRedsが負けることに賭けているとは認めていないはずなのでShoeless Joe Jacksonよりは事情は許されうるってことになるのでしょう。

MLBコミッショナーRob Manfredの声明によれば「故人となっているのでもはや球界への脅威にならない」という意味不明なことを言ってます。なんというかなんとかしてRoseの永久追放を解除するためにより悪質なShoeless Joe Jacksonを一緒に担ぎ出してみてる気がします。

なぜそんなに無理をしているのかというとホワイトハウスからの圧力が凄いんだろうなという感じがします。Pete Roseはご本人がおしゃべりの仕方からしてアンチ品性なところのある方でトランプ大統領の支持層に完全にフィット、実際にも熱心な支持者でもありました。そしてトランプ大統領から公の発言としてPete Roseを恩赦し永久追放解除への圧力も出てましたから、MLBはその対応に苦慮した挙げ句にShoeless Joe Jacksonまで持ち出してきたってところなんでしょう。

アメスポ界はトランプ第二次政権にびびってる感じはMLBだと昨季の優勝チームLos Angeles Dodgersのホワイトハウスハウス訪問があっさり決まった辺りから感じられました。第一次政権のときはホワイトハウス訪問拒否が各種目でさんざん取り沙汰された経緯がありましたが、今年はスポーツ界とホワイトハウスの関係正常化の意識もあってなのでしょうその問題を早々に避けていました。トランプの方もDodgers訪問ににこやかに応じていて、当時はあまり表に見せませんでしたけれど第一次政権のときのホワイトハウス訪問拒否の連発を食っていたのを気にしてたんだなというようにも見えますね。

MLB以外でもNFLだと再来年のドラフト会議をホワイトハウスのお膝元のWashington D.C.で行うことを先日発表したのもトランプ忖度っぽいというのは私も思いましたし、ネット上でもそういう物言いは見かけます。タイミングからしてWashingtonのホストとなるCommandersを優遇すべき事情はほとんどないからです。

そもそも政権との政治的な見方の違いでホワイトハウスに訪問したりしなかったりするのが続くのは異常なので、それにはこだわらずに訪問するのは大人だしその方がアメスポ全体にとって良いとは思うんでそれは良いと思いますが、就任早々あまり他の忖度が多いとどうなるものか。