NFLのレギュラーシーズンが終了。今季は前週までにプレーオフのポジションが決まっていたチームが多くあまり多くのドラマはないフィナーレになってます。MVP最有力のBuffalo BillsのQB Josh Allenは消化試合でしたが連続試合先発記録の維持のためだけに試合開始の1スナップだけ登場してみたりなど緊張感がない。

他には個人記録でTampa Bay BuccaneersのMike Evansが今季最後のプレーで今季のパスヤード1000ヤード超えを達成。Bucsオフェンス陣の方は完全に意識していたようでそのプレーが決まると全員がEvansの周りで祝福、そのまま試合終了となってます。相手のNew Orleansディフェンスがそれに気づいていたらEvansにマークがきつくなってチャンスはなかったかも。
この1000ヤード到達でEvansは11シーズン連続1000ヤード超えを達成。これはJerry Riceに並ぶNFL最長記録。Evansは1010ヤード以下のぎりぎり到達のシーズンが今季を含めて3シーズンもありますがそれでもGOAT Jerry Riceに並ぶのは大きな勲章です。Tom Brady時代の前のBucsの成績が伸びない時代も含めてコンスタントにプレーし大きなケガをしなかったこその記録でもありましょう。

今週末の大一番はSunday Nighit Football枠でのMinnesota Vikings@Detroit Lions戦。ともに14勝2敗での対戦。勝った方がNFC北地区を制覇かつNFCのナンバーワンシードで一回戦回避。放送で言ってましたがNFLの長い歴史上14勝チーム同士の対戦はこれが初だそうです。リーグの初期はシーズンが短かったわけですからそれほど不思議ではないですがとにかく大一番感を盛り上げる試合。プレーオフがもう始まっているかのようなムードでの試合となりました。敗戦した方は次週@Los Angeles Ramsでワイルドカードラウンドの試合。引分だとLionsが1位。

その雰囲気にアテられたのがVikingsということになるんじゃないでしょうか。序盤にLionsが7-0でリードの場面。Vikingsが相手陣深く3ヤードで4thダウン。その時点で3ドライブで1TDは献上していましたがその直前はLionsオフェンスを3&outで退けていたしまだ第1Q、焦る場面でもなかったのにFGにいかず勝負して失敗。7-0のまま。
そしてまたハーフタイム後の最初のドライブでDetroit陣2ヤードでの4thダウンでまた勝負に行って失敗。この時点で10-6でLionsがリード。戦前の予想に反してVikingsディフェンスが大健闘してLionsのハイスコアリングオフェンスを10点にとどめていたのに勝負に行く意義があったのか。

この2度とも判断がおかしくなっていたんじゃないでしょうか。Lionsは4thダウンでガンガン勝負に行くチームなのはずっとそうですが、それにアテられてVikingsの判断がおかしくなっていたかに私には見えました。冷静に考えればFGで良い場面かつ時間帯だったはずです。
その後もVikingsは長めのFGを大外れしてみたりで得点をあげられず、そうこうしているうちに終盤にかかってLionsオフェンスが火を吹き終わってみれば31-9という大勝で決着とはなっています。

最終的に30点前後の勝負になるという想定だとしたら確かにFGでチマチマやっていたら離されるという大局観は絶対に間違いだとは言いませんが、少なくともライブで試合を見ていた限りLionsオフェンスが押しているという流れではなかったのに。

試合中の判断は疑問でしたがLions、Vikingsともディフェンスが鋭いところを見せた好試合ではありました。ハードにプレーしているせいでケガ人がかさんだのが勝ったLionsにとっても痛い試合となってます。