終わってみれば今週末はプレーオフ12枠を争うはずの学校が多数敗戦。週明けの第3回CFPランクが大きく変動することは避けられなくなってます。ただし敗戦が嵩みまくったせいもあり場合によってはSECの3敗校がプレーオフ圏内にとどまる展開というのもあるということになってます。

週末が始まる前の時点では全勝No. 5 Indiana@No. 2 Ohio Stateと、全勝No. 19 Army x No. 6 Notre Dame @Yankee Stadiumの特別試合の2試合がプレーオフの行方を左右する試合として注目されていたと思いますが、そちらは早い時間帯に試合の趨勢が決まってしまう戦いに。序盤から弱いとみなされる方がスペシャルチームのプレーで劣勢に陥ってしまうのはいとかなし。

これでArmyの全勝が消えてプレーオフの望みはほぼ消えたかと思うのでその部分ではプレーオフ予想の見通しがすっきりしました。一方勝ったNotre Dameは1敗を堅持して、他のプレーオフ期待校が次々敗戦したのとセットでプレーオフ当確圏入りか。独立校なのでカンファレンス優勝戦で敗戦数が増えるという可能性がなく最大で2敗。次週の@USC戦で当確を打てます。

USCは6勝5敗とほぼ無印のままシーズンを過ごしたチームですが、今日の他の学校の試合を見ていると勝率5割前後の不振だった学校がシーズンの鬱憤を晴らすかのような勝ちでプレーオフ進出期待校を叩く試合が続いたのでNotre Dameも最終戦まで気が抜けませんが、Notre Dameが優位を築いたのは間違いないです。

他方1敗となったIndianaは負け方にもケチがつきそうで順位をかなり落とすのかなと敗戦直後は思いましたがその後の試合でNo. 7 Alabamaが完敗で今季3敗目を喫したのを始め、No. 9 Ole Missも3敗目。No. 14 BYUが2連敗で2敗目、No. 15 Texas A&Mが次週のNo. 3 Texasとの決戦の前にエアポケットにはまってAuburnと4OTに引きずり込まれた末に敗戦、3敗目(SEC内2敗目)。決戦前の試合で集中力を欠いて敗戦というのはカレッジフットボールあるあるですがここでですか。
Alabamaに勝利したOklahomaについては2週間前に少し書きました。強豪集うSECに移籍しての初年度に負け越しというカレッジフットボールの古豪Oklahomaにとっては屈辱的なシーズンとなるのを回避、ホーム最終戦でAlabamaを下して6勝5敗としてポストシーズン出場権を確保するとともに地元のファンの溜飲を下げたと思います。よく踏ん張った。

他にもBYU連敗の恩恵を受けられるはずのポジションだったNo. 16 Coloradoも敗戦してます。BYUとColoradoの敗戦でBig XIIの優勝校がプレーオフの自動出場枠を得られるかどうか怪しくなってきました。No. 20 TulaneまたはArmyがAmericanの優勝校としてBig XII校に差し勝つ可能性が否定できなくなってきます。Tulaneの試合内容は良い。

まだ負けを増やす学校が出る可能性も否定できず、これだけ混戦になってくると地味に勝ち続けてきたNo. 17 ClemsonとNo. 18 South Carolinaの最終週の州内ライバル戦の勝者が無印からプレーオフ圏内に滑り込みで当選の可能性が否定できない展開でもあります。このシーズンの展開でこの両校のうちのどちらかがプレーオフに入れたら大逆転って感じになります。
なおClemsonは既にACCのスケジュールを終了しており、次週にMiami-FLが敗戦するとClemsonが逆転でACC優勝戦へ進出、SMUとプレーオフ枠を争えます。Miami-FLが勝ってしまうとタイブレーカーでLouisvilleに勝っているMiami-FLがLouisvilleに敗戦しているClemsonを抑えてACC優勝戦へ進出します。

バタバタとプレーオフ期待校が敗戦したこともあって1点差勝利となったNo. 4 Penn Stateは目立たず得をした。但し1点差勝利ではありましたがエンドゲーム部分は好プレー、きっちり決めたフェイクプレーなど安定感も感じる締めっぷりだったこともあって追い詰められたという感じではなかったです。