World Seriesは第5戦で決着。試合の前半はNew York Yankeesが打ってエースのGerrit Coleが抑えるというYankeesの一方的な試合になりかかったのを、5回表にYankeesの守備の乱れを突いてColeの自責点ゼロのままDodgersが5点を奪って試合を振り出しに。その後Yankeesが再びリードをしましたがDodgersがしぶとく得点を重ねて逆転。投手起用も冴えて普段後ろで締めている投手を前倒しに起用して成功。最後は第3戦の先発投手だったWalker Buehlerを投入して僅少差を守ってのDodgersの2020年以来の優勝となってます。
2020年は短縮シーズン。その上パンデミックの最中だったので優勝パレードも行われなかったという事情もあって2020年の優勝は価値が低いような言われ方をするケースが多かったですが、今年は遂に堂々の優勝ということになりました。ケガ人続出だったチームをなんとかまとめて栄冠にたどり着いたのですから毎年批判されることの多いRoberts監督は今年こそは大いに賞賛されるべきでしょう。毎年の批判も組織内の天からの声で采配が縛られていた面もあってRobertsの非ではないだろという風にも私には見えていたんですけど、今年でその辺の細かいことは帳消しにしてあげて欲しいところ。
Walker Buehlerはレギュラーシーズン終盤は出ると2巡目以降で打たれるのを繰り返していたと思いますがポストシーズンに入って調子をあげて最後に優勝決定マウンドで貢献という良い巡り合わせとなってます。2度の故障からの復活は長い道のりでしたが打たれても腐らず今季最後の1ヶ月で数年前の良い頃のBuehlerに近い腕の振りになってきたようにも見えます。
Buehlerに限らず他の今季を棒に振った先発投手陣が皆来季は帰って来る。Buehlerの例を見ても投げられるようになるのと、故障前の高いパフォーマンスに戻るのとはフェーズが違うので来季開幕時点で先発投手の頭数とそれぞれの過去のピークを思い浮かべるとすごい投手陣になって6人ローテでも質が落ちないようにも想像できますが、春先はそう単純に行かない可能性がありますし、個人個人で調子が上がっていくタイミングも異なるでしょうが、今季優勝したことで概ね許されるシーズン中となるんではないでしょうか。
日本期待のShohei Ohtaniは不発のままWorld Seriesを終了。亜脱臼前も当たっていなかったのがケガ後はもう無理をしていないのか外や下に落とされるボールをことごとく振ってしまう打席が続いてご本人は不本意だったでしょうが、優勝決定後の笑顔を見て救われた感じでしょうか。
World Series MVPは文句なしのFreddie Freeman。Freemanの足首が治ったタイミングだったのでOhtaniのDH枠をFreemanに明け渡す可能性という(人心掌握的に)難しい判断をRoberts監督はせずに済みました。
ポストシーズン全体としてはDodgersは下位打線が良く打ったのも印象的。NLCSでもそうでしたが枚数の足りない先発投手を鑑みて捨てゲームを効果的に作ったのは天からの声もあったかもしれませんが正しい判断であったと胸を張れる結果になってます。
Yankeesの方は敗退前にAaron Judgeが一発Judge専用応援団席付近に叩き込んだのは良かったような。そうでないとオフシーズン中にJudgeへの風当たりが強いままになってしまったはず。他の都市はそうでもないですがNew Yorkのスポーツマスコミは野球のオフシーズンも需要が高く野球記事が多い。少し出遅れたにしてもなんとかSoto、Judge、Stantonと期待された中軸がそれぞれ打っての敗退でまあ仕方ない。勝った第4戦は下位打線が打っての快勝だったわけで、いくら強力な中軸でもそれ以外でも得点できないと勝ちきれませんね。打者の調子は揺れ動くものですから野球でポストシーズンの常勝は困難です。
YankeesはJuan SotoがFA。高額での獲得競争となるので手を挙げられる球団の数は限られる。Yankeesの近年の予算の使い方からするとSotoに大枚を注ぎ込む決意ができるものかどうか。他にも1番を打ったGleyber TorresもFA。最終第5戦に登板したGerrit Coleがopt-outの権利を持っていてのあのエースっぷり。FA宣言しそう。レフトで渋い活躍をしたAlex VerdugoもFA。その辺の主力戦力を維持・入れ替えしながらSotoの争奪戦に勝利できる道筋はあるのか。
他にも年齢が行っているので再契約は目指さないでしょうがAnthony RizzoやTommy Kahnleも退団予定で誰か埋める選手が要る。つまりはYankeesは解体出直し期前の最後のチャンスを逃したという論調でこのオフシーズンは語られるってことになりそうってことです。優先順位としてはSotoよりColeの方か。Sotoは26歳と若くて素晴らしい選手ですが金額がすごいことになりそうで。
今年のWorld Series全体は接戦が多くとても良いWorld Seriesになったと感じてます。ピッチクロックの威力は絶大で試合のサクサクぶりは数年前までと見違える。せっかくのYankees x DodgersというMLBが現在提供できるベストカードを提供しても、数年前みたいな延々ピッチャーがボールをこね回して投げない試合を普段見ていないスポーツファンに見せなくてよかったと心から思えます。
NFL Monday Night Footballと同時刻の放送となったWorld Series第3戦は各プラットフォームの合計でほぼ互角、10万人台の差でWorld Seriesが上回ったということのようです。どういう理由でもMonday Night Footballに互角に戦えるコンテンツはアメスポでもスポーツ以外のコンテンツでもまずあり得ないわけですから今回のWorld Seriesは成功であったと言って差し支えない。毎年こういう好カードとなることは期待できませんが、ピッチクロックは残ります。
2020年は短縮シーズン。その上パンデミックの最中だったので優勝パレードも行われなかったという事情もあって2020年の優勝は価値が低いような言われ方をするケースが多かったですが、今年は遂に堂々の優勝ということになりました。ケガ人続出だったチームをなんとかまとめて栄冠にたどり着いたのですから毎年批判されることの多いRoberts監督は今年こそは大いに賞賛されるべきでしょう。毎年の批判も組織内の天からの声で采配が縛られていた面もあってRobertsの非ではないだろという風にも私には見えていたんですけど、今年でその辺の細かいことは帳消しにしてあげて欲しいところ。
Walker Buehlerはレギュラーシーズン終盤は出ると2巡目以降で打たれるのを繰り返していたと思いますがポストシーズンに入って調子をあげて最後に優勝決定マウンドで貢献という良い巡り合わせとなってます。2度の故障からの復活は長い道のりでしたが打たれても腐らず今季最後の1ヶ月で数年前の良い頃のBuehlerに近い腕の振りになってきたようにも見えます。
Buehlerに限らず他の今季を棒に振った先発投手陣が皆来季は帰って来る。Buehlerの例を見ても投げられるようになるのと、故障前の高いパフォーマンスに戻るのとはフェーズが違うので来季開幕時点で先発投手の頭数とそれぞれの過去のピークを思い浮かべるとすごい投手陣になって6人ローテでも質が落ちないようにも想像できますが、春先はそう単純に行かない可能性がありますし、個人個人で調子が上がっていくタイミングも異なるでしょうが、今季優勝したことで概ね許されるシーズン中となるんではないでしょうか。
日本期待のShohei Ohtaniは不発のままWorld Seriesを終了。亜脱臼前も当たっていなかったのがケガ後はもう無理をしていないのか外や下に落とされるボールをことごとく振ってしまう打席が続いてご本人は不本意だったでしょうが、優勝決定後の笑顔を見て救われた感じでしょうか。
World Series MVPは文句なしのFreddie Freeman。Freemanの足首が治ったタイミングだったのでOhtaniのDH枠をFreemanに明け渡す可能性という(人心掌握的に)難しい判断をRoberts監督はせずに済みました。
ポストシーズン全体としてはDodgersは下位打線が良く打ったのも印象的。NLCSでもそうでしたが枚数の足りない先発投手を鑑みて捨てゲームを効果的に作ったのは天からの声もあったかもしれませんが正しい判断であったと胸を張れる結果になってます。
Yankeesの方は敗退前にAaron Judgeが一発Judge専用応援団席付近に叩き込んだのは良かったような。そうでないとオフシーズン中にJudgeへの風当たりが強いままになってしまったはず。他の都市はそうでもないですがNew Yorkのスポーツマスコミは野球のオフシーズンも需要が高く野球記事が多い。少し出遅れたにしてもなんとかSoto、Judge、Stantonと期待された中軸がそれぞれ打っての敗退でまあ仕方ない。勝った第4戦は下位打線が打っての快勝だったわけで、いくら強力な中軸でもそれ以外でも得点できないと勝ちきれませんね。打者の調子は揺れ動くものですから野球でポストシーズンの常勝は困難です。
YankeesはJuan SotoがFA。高額での獲得競争となるので手を挙げられる球団の数は限られる。Yankeesの近年の予算の使い方からするとSotoに大枚を注ぎ込む決意ができるものかどうか。他にも1番を打ったGleyber TorresもFA。最終第5戦に登板したGerrit Coleがopt-outの権利を持っていてのあのエースっぷり。FA宣言しそう。レフトで渋い活躍をしたAlex VerdugoもFA。その辺の主力戦力を維持・入れ替えしながらSotoの争奪戦に勝利できる道筋はあるのか。
他にも年齢が行っているので再契約は目指さないでしょうがAnthony RizzoやTommy Kahnleも退団予定で誰か埋める選手が要る。つまりはYankeesは解体出直し期前の最後のチャンスを逃したという論調でこのオフシーズンは語られるってことになりそうってことです。優先順位としてはSotoよりColeの方か。Sotoは26歳と若くて素晴らしい選手ですが金額がすごいことになりそうで。
今年のWorld Series全体は接戦が多くとても良いWorld Seriesになったと感じてます。ピッチクロックの威力は絶大で試合のサクサクぶりは数年前までと見違える。せっかくのYankees x DodgersというMLBが現在提供できるベストカードを提供しても、数年前みたいな延々ピッチャーがボールをこね回して投げない試合を普段見ていないスポーツファンに見せなくてよかったと心から思えます。
NFL Monday Night Footballと同時刻の放送となったWorld Series第3戦は各プラットフォームの合計でほぼ互角、10万人台の差でWorld Seriesが上回ったということのようです。どういう理由でもMonday Night Footballに互角に戦えるコンテンツはアメスポでもスポーツ以外のコンテンツでもまずあり得ないわけですから今回のWorld Seriesは成功であったと言って差し支えない。毎年こういう好カードとなることは期待できませんが、ピッチクロックは残ります。
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