NASCARのベスト8が開始。先週のレースが終了時点での順位で9位となり足切り対象となったはずだったJoey Loganoがレース後の失格者の発生で繰り上がりベスト8入り。先週のLoganoの車体は終盤のスピードが乗らずじりじり順位を下げて敗退になったはずが、レース後数時間で逆転ベスト8進出へ。失格したAlex Bowman側が自陣営のミスを認めてNASCARの下した処分が確定。

一度は諦めたはずのベスト8ラウンドの初戦でその繰り上がりのLoganoが終盤の最後の給油ピットを取らずに勝負。その戦術が奏功して、給油したチームのうちの最上位最速だったChristpher Bellが迫るのを抑えきってLoganoの勝利。シーズン最終戦のChampionship 4への進出一番乗りとなってます。一週間前のこの時刻にはベスト8進出失敗で残念モードだったのが、今は唯一のChampionship 4出場確定ドライバーというどんでん返し。

Bellの車体はこの日最速なのは明らかで最終給油ピットまでもトップを維持。全車がピットインすればBellの楽勝だった可能性の高いレース展開でしたが、LoganoとDenny Hamlinのプレーオフメンバー2人を含む4台がピット回避・を選択して燃料セービングモードで上位を目指すことを決意。その4台を追うBell。毎周回辺りざっと1秒のスピードの差を縮められればラス前ラップ辺りでトップに立てる計算で残り20周強。ただしこの日は周回遅れの車が多く微妙にあちこちで細かくBellのスピードが削がれ、計算通りに追いつけず、Bellは2位でフィニッシュ。
LoganoにせよHamlinにせよおとなしくピットインしていたら10位以内確保も危なかったので勝負に行ったのは勝ったLoganoはもちろんHamlinも好判断ということに。Hamlinの車はレース序盤から車速が出ずステージポイントも一切加点できない苦しいレースだったのをなんとか8位フィニッシュできたのは陣営のファインプレーでしょう。現時点ではHamlinはChampionship 4を目指すポイント争いでは27ポイント足切りの下ですが。


ちなみにレース後の失格でプレーオフから排除されたBowmanは失格当日自宅で失意。しかし容赦ない次々とかかってくる電話(マスコミ取材その他)にいらついて自分の携帯を自宅プールに叩き付けたとか。それが今の携帯ってある一定以上の衝撃があると自動車事故・転落事故その他を想定、自動的に911(日本の110・119番に相当)に電話をかける仕組みになっていますよね。で警察消防がBowman宅にやってきてしまいイライラもおちおちできないという失格の顛末だったようです。