No. 5 GeorgiaがNo. 1 Texasの本拠に乗り込み快勝、30−15。最終スコアはこれですが、ハーフタイム時点で一方的にGeorgiaで23-0。Texasは先発QBのQuinn Ewersを前半にバックアップQBのArch Manningに差し替える場面もあるオタオタぶりでの完敗です。

Texasが敗戦したことでGeorgiaとともにSEC内1敗。1敗校は5校。SEC無敗はNo. 8 LSUとNo. 14 Texas A&Mの2校のみ。昨日はNo. 7 AlabamaがSEC2敗目も喫しており大きく後退。SEC優勝戦でどこが進めるのかまったくわからなくなってきています。

Texasはシーズン序盤の@Michiganでの圧勝が理由でNo. 1にいたわけですが、その後Michiganは弱いのが露呈。昨日はNo. 22 Illinoisにも完敗(21-7)で連敗3敗目。残り試合のスケジュールを眺めるとOregon、Ohio State、全勝Indianaの試合も残っており今季6敗以上も見込める。
また先週Texasが圧勝したOklahomaは今週はホームでSouth Carolinaに35−9の惨敗。Texasが強いという評価の源だったMichiganもOklahomaも実は弱いんじゃね?という話になります。そのタイミングでGeorgiaにホームで完敗。Texasの実力については再評価の必要性が出てきたように思います。

内容も先週の当ブログでも指摘したQuinn Ewersの不出来は明らか。先週はOklahomaがぼろぼろだったのでEwersで押し通したしスタッツだけ見れば先週はEwersの不出来は見えないスタッツになっていたんですけどボールが全然良いところへ行っていなかった。
今週も左右のスクリーンパスで安全運転を志向するも緩いボールしか投げられずスピードのあるGeorgiaディフェンスの間を突くことはできず。その上Ewersは走れないし、ディフェンスと接触後の倒れ方も一流アスリートとは思えない無様な倒れ方ばかりで、これで本当に来年NFLのドラフトにかかるような選手なのかという内容です。Ewersはケガから先週復帰しているのでひょっとすると回復途中でこの先またプレーの質が向上していく可能性も否定できませんが。Manningは少なくともEwersより足がある分Georgiaディフェンスをナーバスにしていた面もありましたが、ハーフタイムを挟んで後半はTexasはEwersを再起用。ゼロ封を免れたし点差も大きくは開きませんでしたからEwers再起用が悪手とは言いませんが、EwersでもManningでもTexasの完敗は否定できず。

GeorgiaがAlabamaに敗戦したときはNo. 1からあまり順位が落ちませんでしたが、今度のTexasの1敗は上述の対Michigan、対Oklahoma戦の再評価も込みでかなり落とすべきなんじゃないですかね。


SECの争いは無敗同士のTexas A&MとLSUが次週直接対決。勝った方が単独首位かつ相手との直接対決勝利でのタイブレーカーもゲットするのでSEC優勝戦進出へ好位置を確保することになります。但しA&Mはその後に@South Carolina、最終戦にTexasとの復活ライバル戦を残します。South Carolinaは今週はOklahomaに圧勝、その前週はアウェイでAlabamaを僅差で追い詰めたり、現在SEC全勝のLSUとも接戦の末敗戦などよく見てみれば難敵。LSU@Texas A&M、Texas A&M@South Carolinaというカードが注目カードになってしまうぐらいSECの厚みが感じられる状況とも言えます。

LSUはA&Mとの直接対決の2週間後に伝統の対抗戦でAlabamaとの試合がある。Alabamaも新HC下、11月が来る前に2敗(前任Nick Sabanの初年度以来)と苦しんでおりLSUも対A&M戦に勝ってしまえばSEC優勝戦進出への展望が開けます。