Mauricio Pochettinoが代表監督として正式に任命されてから初めてのサッカー米男子代表による国際マッチデー。週末にパナマを相手に2−0で勝利。火曜夜は@メキシコで良いようにやられて0-2で敗戦。昨今の強くもないメキシコ代表相手にやられるのは久しぶりに見たような。

米代表の方は主力選手が第1戦のパナマ戦後に代表を離脱して早めにクラブに戻っていてベストメンバーではないし、メキシコの方は功労者の代表引退・送別試合なので米代表よりは気合が入っていたという事情はあるにせよ90分見て良いところをほとんど探せない酷い試合になってます。

新代表監督のPochettinoカラーが出ているのかと言われると、特筆すべきことがない。一つ前のマッチデーのときに暫定監督で前監督のGregg Berhalter時代の残滓の最終ラインまでボールを下げてそこからビルドアップするという戦術にこだわって(うまくいかず)カナダに惨敗したのも記憶に新しい。あれはBerhalter時代のスタッフだった人が暫定監督だった試合だからもう忘れようとナイことにした試合。

ではメキシコ戦はどうだったかというと、相変わらず底のTim Reamまで何度も戻して時間をとってます。Reamって37歳なんですよ。誕生日を迎えたばかりなんで2026年のW杯開幕時には38歳なんですけど、本当に本番もReamで行くつもりなんですかね。今日の2点目もボックス内でボールを奪われて失点したのが見栄えが悪かったです。それよりもReamの戻してからの展開がなにもなかったことの方がより問題に思えます。

前述した通りメキシコ戦での米代表は二軍とでも一軍半でも呼び方は自由ですがベストメンバーではないのはその通りですが、新監督を迎えて相変わらずのこの試合というのはいかがなものか。古い世代のOB=解説者たちは「なぜ地域最大ライバルのメキシコ相手にもっと熱が入らないんだ」などと嘆いていますが、でもほぼこれが近年の男子米代表の標準になってしまっているような。カナダに負けても悔しくないし、メキシコに負けても悔しくない。2026年のW杯がアメリカサッカーがメジャーに這い上がれる半世紀に一度来るか来ないかの機会だとか言って力んでるのも古い世代=苦労した世代だけで、今の欧州クラブで良いお金を貰ってる現役世代はもっと冷めているかもなという世代ギャップも感じます。

Pochettinoに関しては英Premier Leagueで指揮してきた人なので英語はうまいのかと思ったらインタビューなどたどたどしくってアレこんななのという意味で拍子抜け。熱量が足りない今の米代表に喝を入れるようなペップトークができるのかには不安を感じます。

しかしながらもう残り時間もないんですからPochettino指揮下であまり冴えない試合が続いても2026年までこの態勢で行くしかないわけです。