10月。NHLが開幕。NBAも既にプレシーズンマッチがスタートしてます。アメスポ最強NFLとカレッジフットボールもシーズンたけなわ。MLBもポストシーズンが始まってます。個人的にはNASCARのプレーオフも8人に絞り込まれる段階に入ってきて佳境。10月はアメスポが最も混み合う時期です。今年はさらに今年になって急激に人気を伸ばした女子バスケのプレーオフなんかも今やってます。
昨年夏にInter Miamiでゴールを量産して大いに話題になったLionel Messiがケガから復帰後の5試合で5ゴールだそうで、出場すれば相変わらずMLSでは無双状態のようです。しかしながらメディア露出はない。表題にそのまま書いてしまいましたがアメスポが一年で一番込み合うこの時期にMLSで活躍してもダメなんですよ。昨年露出が確保できたのは夏場のMLBのレギュラーシーズンぐらいしかメジャースポーツのない暇な時期だったからであって、今の時期では。
Messiはこの夏のCopa America米国大会にアルゼンチン代表として出場。その前後のMLSへの出場は見送り。お歳37歳ですからCopa Americaで真夏に散々走り回ったのでケガという名の休養はなんら問題ないとは思いますが、MLSのアメスポ内での地位向上というテーマで考えるなら2年目のMessi効果はかなり限定的になってしまったなという感想になります。
以前から何度も書いてますがMLSのアメスポ内での立ち位置はなかなか上がっていかない。一昔前のようにいつリーグが潰れるかというような時期は既に過ぎて経営の安定は確保しているのですが、ではメジャースポーツの枠組みに届く勢いがあるかと言うと、昨夏のMessi効果はあったもののMLS全体としてのTV視聴率は伸びていない。逆に落ちている。
AppleTV+での放送分はAppleが視聴者数を公表しないので謎のままですが、地上波FOXなどでの視聴率は苦戦。過去30万人程度は確保していたのが20万人台の下の方という試合が今年は発生して明確に低下。MLS Season Passという年間見放題プランにコアなファンが移行して地上波で見るカジュアルなファン数が減っている可能性もありますが数字としては見栄えは悪い。
外部事情としては英Premier Leagueその他のサッカー放送が拡充しておりそれでMLS放送が侵食されている可能性が指摘されています。時刻としては欧州サッカーはアメリカ東部時間の午前中から午後早くまでが放映時間帯で、MLSの放送は夕方で重なってはいないんですがそれでもさすがにEPLを朝から2試合見てさらにMLSを見る酔狂なサッカーファンの数は限られているという可能性はありそうな話です。
もう一つの外部事情としては今年何度も書いてますが女子バスケのWNBAが視聴率で3倍増、動員でも爆上げという成長をした点が響いてる可能性があるかないか。WNBAの今年の爆上げ以前ではWNBAとMLSのTV視聴率はほど近いレベルでした。WNBAの2023年シーズンの平均視聴率は50万人で前年比21%増。MLSの2023年の平均は34万人で前年比ほぼ横ばい。つまりWNBAの方が昨年のまだCaitlin Clark効果が出る前の時点で既に上昇傾向だったわけです。ざっとの話、6大メジャースポーツジャンル(NFL/NBA/MLB/NHL/カレッジフットボール/男子カレッジバスケ)があり、その下に準メジャーとしてゴルフやNASCARがありその辺の括りでWNBAもMLSも準メジャーと認識される場合が多かった。それがWNBAが2024年春に一気に抜け出して準メジャー内で上位に昇格しました。
女子バスケが国内男子サッカーの視聴率を食うか?という疑問は真っ当な疑問なんですが、今年に関してはあったかもなあという気がします。そこはアメリカサッカーの特殊性もあるし。サッカーってアメリカ国内ではLGBTQ+フレンドリーなジャンルなんですよ。女子サッカーのNWSLはもちろんのこと、男子のMLSの試合でもスタンドで虹色旗が目立つのはアメリカサッカーの特徴でもある。
その層がCaitlin Clark効果に当てられて春先は女子のNCAAトーナメントで毎試合のように視聴率記録を更新し、そのまま間を置かずにWNBAシーズンに流れ込んだのに貢献していた可能性はあっても不思議じゃないように思えます。Clarkが指名されたドラフト番組が200万人視聴。NCAAトーナメント女子決勝は男子の決勝を史上初上回って1870万人とTV視聴率が出ないこのご時世に桁違いの数字を出してます。これだけ極端な数字を叩き出すということは普段女子バスケを見ない層が大移動していないとこうならない。その中にはサッカーで虹色旗を振っていた層もかなりいそうな気がするんですよね。それがそのままWNBAの定時放送の3倍増に貢献していたらサッカー放送が割を食ってる可能性はあるかと。
そんなこんながあった中、Messi効果は今年はほぼ不発。外国人であるMessiにとってはアメスポ市場が10月に混み合うかどうかは思慮の外かもしれませんがMLSが準メジャーから上に行くことの障壁は上のメジャージャンルではなくそれより手前の競争相手の方かもなと思わせます。
昨年夏にInter Miamiでゴールを量産して大いに話題になったLionel Messiがケガから復帰後の5試合で5ゴールだそうで、出場すれば相変わらずMLSでは無双状態のようです。しかしながらメディア露出はない。表題にそのまま書いてしまいましたがアメスポが一年で一番込み合うこの時期にMLSで活躍してもダメなんですよ。昨年露出が確保できたのは夏場のMLBのレギュラーシーズンぐらいしかメジャースポーツのない暇な時期だったからであって、今の時期では。
Messiはこの夏のCopa America米国大会にアルゼンチン代表として出場。その前後のMLSへの出場は見送り。お歳37歳ですからCopa Americaで真夏に散々走り回ったのでケガという名の休養はなんら問題ないとは思いますが、MLSのアメスポ内での地位向上というテーマで考えるなら2年目のMessi効果はかなり限定的になってしまったなという感想になります。
以前から何度も書いてますがMLSのアメスポ内での立ち位置はなかなか上がっていかない。一昔前のようにいつリーグが潰れるかというような時期は既に過ぎて経営の安定は確保しているのですが、ではメジャースポーツの枠組みに届く勢いがあるかと言うと、昨夏のMessi効果はあったもののMLS全体としてのTV視聴率は伸びていない。逆に落ちている。
AppleTV+での放送分はAppleが視聴者数を公表しないので謎のままですが、地上波FOXなどでの視聴率は苦戦。過去30万人程度は確保していたのが20万人台の下の方という試合が今年は発生して明確に低下。MLS Season Passという年間見放題プランにコアなファンが移行して地上波で見るカジュアルなファン数が減っている可能性もありますが数字としては見栄えは悪い。
外部事情としては英Premier Leagueその他のサッカー放送が拡充しておりそれでMLS放送が侵食されている可能性が指摘されています。時刻としては欧州サッカーはアメリカ東部時間の午前中から午後早くまでが放映時間帯で、MLSの放送は夕方で重なってはいないんですがそれでもさすがにEPLを朝から2試合見てさらにMLSを見る酔狂なサッカーファンの数は限られているという可能性はありそうな話です。
もう一つの外部事情としては今年何度も書いてますが女子バスケのWNBAが視聴率で3倍増、動員でも爆上げという成長をした点が響いてる可能性があるかないか。WNBAの今年の爆上げ以前ではWNBAとMLSのTV視聴率はほど近いレベルでした。WNBAの2023年シーズンの平均視聴率は50万人で前年比21%増。MLSの2023年の平均は34万人で前年比ほぼ横ばい。つまりWNBAの方が昨年のまだCaitlin Clark効果が出る前の時点で既に上昇傾向だったわけです。ざっとの話、6大メジャースポーツジャンル(NFL/NBA/MLB/NHL/カレッジフットボール/男子カレッジバスケ)があり、その下に準メジャーとしてゴルフやNASCARがありその辺の括りでWNBAもMLSも準メジャーと認識される場合が多かった。それがWNBAが2024年春に一気に抜け出して準メジャー内で上位に昇格しました。
女子バスケが国内男子サッカーの視聴率を食うか?という疑問は真っ当な疑問なんですが、今年に関してはあったかもなあという気がします。そこはアメリカサッカーの特殊性もあるし。サッカーってアメリカ国内ではLGBTQ+フレンドリーなジャンルなんですよ。女子サッカーのNWSLはもちろんのこと、男子のMLSの試合でもスタンドで虹色旗が目立つのはアメリカサッカーの特徴でもある。
その層がCaitlin Clark効果に当てられて春先は女子のNCAAトーナメントで毎試合のように視聴率記録を更新し、そのまま間を置かずにWNBAシーズンに流れ込んだのに貢献していた可能性はあっても不思議じゃないように思えます。Clarkが指名されたドラフト番組が200万人視聴。NCAAトーナメント女子決勝は男子の決勝を史上初上回って1870万人とTV視聴率が出ないこのご時世に桁違いの数字を出してます。これだけ極端な数字を叩き出すということは普段女子バスケを見ない層が大移動していないとこうならない。その中にはサッカーで虹色旗を振っていた層もかなりいそうな気がするんですよね。それがそのままWNBAの定時放送の3倍増に貢献していたらサッカー放送が割を食ってる可能性はあるかと。
そんなこんながあった中、Messi効果は今年はほぼ不発。外国人であるMessiにとってはアメスポ市場が10月に混み合うかどうかは思慮の外かもしれませんがMLSが準メジャーから上に行くことの障壁は上のメジャージャンルではなくそれより手前の競争相手の方かもなと思わせます。