No. 1 Georgiaのオフェンスが一度も火を吹かないままでSECカンファレンス戦初戦を終えています。@Kentuckyで13-12で逃げ切り。スポーツ賭博ならGeorgiaに賭けた人は惨敗の僅少差でのフィニッシュとなってます。前半からKentuckyディフェンスの執拗な追従に風穴が開けられないGeorgia。Kentuckyは攻めては接触に強い粘り強いランでRB Demie Sumo-KarngbayeがGeorgiaのLBが止めきれず接触してから稼ぐ数ヤードが効いてKentuckyの遅行オフェンスで着々とFGで加点。

前半のGeorgiaの唯一の得点はKentuckyのQBがまっすぐ後ろに逃げた(インテンショナルグラウンディングになるのでボールを投げ捨てられない)挙げ句ファンブルでKentucky陣深くでGeorgiaがポゼションゲット。あーあ、こっからはGeorgiaの怒涛のスコアリングラッシュかな、もったいない、と思いながらていたんですが豈図らんやGeorgiaはそこからまったく進めずFG3点のみ。これがGeorgiaの前半唯一の得点となり、前半の総オフェンスヤード64ヤードとGeorgiaにとっては20年ぶりの最低の前半記録となってます。

さすがに後半は盛り返すんじゃないかと思っていたのがさっぱり。第3Qを終わっても9-6でKentuckyリード。第4QにはGeorgiaがTDで逆転してこの試合初のリード。Kentuckyが4本目のFGを第4Q中盤に加点して13-12。
勝負の分かれ目はその次のKentuckyのドライブでほぼフィールド中央Georgia側で4th & 8となったところ。Kentuckyはタイムアウトが2つ残りでFG圏外。ここで勝負に行くべきかパントかの分かれ目でしたがKentuckyのHC Mark Stoopsは勝負に行かずパントを選択。結果的には次にボールがKentuckyに戻ってきたのは時間わずかでヘイルメリーもできない位置と残り時間で最終スコアそのままでGeorgia逃げ切り。

Kentuckyは完全なアンダードッグで何十年に1度あるかないかの全米No. 1を撃墜するチャンスを得ながらの敗戦。4th & 8にパントか行くかの判断をする前に、その前の2nd & 8、3rd & 8でパスを選択したのがわからない。あの時点で既に腹をくくって4thダウンテリトリだ、4thダウンまでプレーするのだと考えてのプレー選択をしていたらランで刻んで良かったはず。それがこの試合でのKentuckyの強みだったのです。

Georgiaのディフェンスは枚数が多く終盤になっても他の学校ほど疲弊はしていなかったにしてもそれでもあれだけ走れたランを自ら放棄して前進できず、3分残り1点ビハインドでパント。既にGeorgia陣に入っているんですからパントでも大した距離は進めないのです。もったいない最後の判断でGeorgiaに逃げ切りを許してしまったようにも思います。

当ブログで良くやってますが3分もあるならよしんば4thダウンで勝負に行って1ダウンがとれなかったら、次のGeorgiaのオフェンスプレーでランナーを自由にしてTDさせれば8点差3分弱残りでポゼションが戻ってくる。行くべきだったし、その前の2nd & 3rdダウンの時点でそこまで考えていて欲しい。
まあこれはプロでもわかってないチームが多いんですけど。プロだとそういう変なエンドゲームについても一度や二度はレクチャーされている可能性がありますが、練習時間の少ないカレッジではそこまで意識が行ってないと思うんですよね。

Georgiaはこの見栄えの悪い試合でなんとか敗戦を免れましたがAPランクでは眼下のNo. 2 Texasが順調に勝っているので首位陥落が濃厚か。Texasは主戦QB Quinn Ewersが負傷退場も代役Arch Manningが投げて走ってTexasを圧勝させてます。Manning家の甥っ子ですがおじさんたちより走る姿は運動能力のある選手のようです。