昨夜の最大のスポーツイベントは大統領選挙ディベートだったんですが、そちらは疑似スポーツなので今日のところは避けておきましょう。その裏で静かにやっていたサッカー米男子代表の親善試合対ニュージーランド戦。
このFIFAの国際マッチデーは世界の各地でW杯予選や地区トーナメントの予選が行われていて忙しい。2026年のW杯北米大会のホスト国である米カナダメキシコの3国は相手が見つけられずニュージーランドを加えて4カ国で各2試合を行ってます。
先週末に米代表がカナダに2-1で敗戦した裏では、メキシコがニュージーランドに3−0で勝利していました。それに続いた昨夜の結果は米代表はニュージーランドと1−1で引分、メキシコ対カナダも0-0で引分。これでカナダとメキシコが1勝1分、米代表とニュージーランドが1敗1分。メキシコが3−0で圧勝したニュージーランドに1−1なのは米代表の見栄えが悪いですが、まあもうこのマッチデーの2試合のことは忘れて良いかなとも思います。後任代表監督が決まって次の10月のパナマ戦でなんとか方向性が出れば良いやというところ。
それよりも今回の北米3国+ニュージーランドで行われた4試合の動員がふるわなかったことを書いてみたいと思います。既に別の記事で書いた通り米代表対カナダ戦は1万人しか入らず。また米代表以上に動員が強いメキシコ代表とニュージーランドの試合はRose Bowlで行われたんですが、これがメキシコ代表の試合としてははっきり目立つ不入り。収容89,702人のRose Bowlに25,271人動員。MLSのサッカー専用スタジアムならこの動員でも満員になる数字なので、1万人しか集められない米男子代表の動員実力・アメリカのサッカー事情からすればこれでも立派なのですが、過去大会場を全米各地で満員にしてきたメキシコ代表の動員としてははっきり最悪の部類。それもメキシコ移民人口が巨大なLos Angeles近郊の試合でこれはちょっとした驚きの悪さ。
それを受けての昨夜の試合は米対ニュージーランド戦が15,711人、メキシコ対カナダは32,623人動員。どちらも期待以下の数字と言えます。特にメキシコ代表の方は全米有数の美麗巨大会場AT&T Stadiumの過去最低動員を記録してしまったとかでその点で今朝の報道が多めになってます。3万人以上動員しても同会場の史上最低というのはさすがAT&T Stadiumはすごいなという風にも思います。どんなイベントでもそれ以上入れてきたということですよね。
いろいろ要素はあると思いますが、根本的にはサッカーファンの動員疲れと、米代表メキシコ代表の不振の2つでしょう。この夏のCopa Americaのチケット価格がバカ高かったという話は以前に書きました。そのせいで米代表の試合(これもAT&T Stadium)がまったく埋まらず大量にタダ券をばらまいたという話になってます。あのときは会場が大きかったので、今1万人台を集めるのも苦戦する事実を踏まえて後から考えればその高いチケットにしてはそれでも入ってくれた方なのかと再評価も可能です。
昨夜の15,000人動員した会場はMLS FC CincinnatiのホームのTQL Stadium(収容26,000人)。MLSのスタジアムとしては新しく大型の部類なので15,000人動員でもかなり空席が目立つ。FC CincinnatiはMLSでも動員では好成績のチームで試合平均25,367人とつまりほぼ全試合満席という意味です。そういう地元のサッカーファンの基盤のあるところで米男子代表が来ると15,000人だと代表の動員力の引きの弱さが際立ってしまいます。
米代表だけかと思ったら米国内のサッカーで動員力最強のメキシコ代表まで遂に動員に陰りが出ているとなると話はちょっと深刻です。
本番の2026年のW杯は3国共催なのでメキシコ代表の試合はトーナメント終盤以外はメキシコ国内で行われると推定できます。米国内ではない。ということは在米メキシコ人ファンからすると自国代表のW杯での勇姿は生で見られないってことでもあります。
在米メキシコ人は在留資格が不安定な人が多く一度メキシコに戻ったらもうアメリカに帰ってこられない人も多いはずでW杯だからと言ってメキシコに里帰り観戦なんてできるのは一部の在米メキシコ人だけでしょう。ちょうど昨夜ディベートが行われていた大統領選挙でどちらが勝つかにもよりその辺の縛りが過去以上に厳しくなる可能性もあります。
それを考えるといまいる在米メキシコ人ファンにとっては本番のW杯は生で見ることはたぶんできない。ということは高額のW杯のチケットを買うことを考えて今買い控えをしているということはないということになります。
一方米男子代表ファンならそれはありうる。W杯の自国開催は一生に二度ぐらいの機会なのでちょっと大枚はたいても行ってみようという動機はある。それに向けて今のどうでもいい親善試合のチケットにはお金使うのやめとこうという計算は成り立つ。数ヶ月前にCopa Americaの米代表戦@Kansas Cityの高いチケットを買って散財したばかりという意識もあったかもしれません。先週末動員不振だったKansas CityはW杯本番でも開催都市に選ばれていますから、そのどうでもいい対カナダ親善試合に来てくれた1万人はきっとKansas City開催のW杯の試合にも来てくれるのでしょう。
このFIFAの国際マッチデーは世界の各地でW杯予選や地区トーナメントの予選が行われていて忙しい。2026年のW杯北米大会のホスト国である米カナダメキシコの3国は相手が見つけられずニュージーランドを加えて4カ国で各2試合を行ってます。
先週末に米代表がカナダに2-1で敗戦した裏では、メキシコがニュージーランドに3−0で勝利していました。それに続いた昨夜の結果は米代表はニュージーランドと1−1で引分、メキシコ対カナダも0-0で引分。これでカナダとメキシコが1勝1分、米代表とニュージーランドが1敗1分。メキシコが3−0で圧勝したニュージーランドに1−1なのは米代表の見栄えが悪いですが、まあもうこのマッチデーの2試合のことは忘れて良いかなとも思います。後任代表監督が決まって次の10月のパナマ戦でなんとか方向性が出れば良いやというところ。
それよりも今回の北米3国+ニュージーランドで行われた4試合の動員がふるわなかったことを書いてみたいと思います。既に別の記事で書いた通り米代表対カナダ戦は1万人しか入らず。また米代表以上に動員が強いメキシコ代表とニュージーランドの試合はRose Bowlで行われたんですが、これがメキシコ代表の試合としてははっきり目立つ不入り。収容89,702人のRose Bowlに25,271人動員。MLSのサッカー専用スタジアムならこの動員でも満員になる数字なので、1万人しか集められない米男子代表の動員実力・アメリカのサッカー事情からすればこれでも立派なのですが、過去大会場を全米各地で満員にしてきたメキシコ代表の動員としてははっきり最悪の部類。それもメキシコ移民人口が巨大なLos Angeles近郊の試合でこれはちょっとした驚きの悪さ。
それを受けての昨夜の試合は米対ニュージーランド戦が15,711人、メキシコ対カナダは32,623人動員。どちらも期待以下の数字と言えます。特にメキシコ代表の方は全米有数の美麗巨大会場AT&T Stadiumの過去最低動員を記録してしまったとかでその点で今朝の報道が多めになってます。3万人以上動員しても同会場の史上最低というのはさすがAT&T Stadiumはすごいなという風にも思います。どんなイベントでもそれ以上入れてきたということですよね。
いろいろ要素はあると思いますが、根本的にはサッカーファンの動員疲れと、米代表メキシコ代表の不振の2つでしょう。この夏のCopa Americaのチケット価格がバカ高かったという話は以前に書きました。そのせいで米代表の試合(これもAT&T Stadium)がまったく埋まらず大量にタダ券をばらまいたという話になってます。あのときは会場が大きかったので、今1万人台を集めるのも苦戦する事実を踏まえて後から考えればその高いチケットにしてはそれでも入ってくれた方なのかと再評価も可能です。
昨夜の15,000人動員した会場はMLS FC CincinnatiのホームのTQL Stadium(収容26,000人)。MLSのスタジアムとしては新しく大型の部類なので15,000人動員でもかなり空席が目立つ。FC CincinnatiはMLSでも動員では好成績のチームで試合平均25,367人とつまりほぼ全試合満席という意味です。そういう地元のサッカーファンの基盤のあるところで米男子代表が来ると15,000人だと代表の動員力の引きの弱さが際立ってしまいます。
米代表だけかと思ったら米国内のサッカーで動員力最強のメキシコ代表まで遂に動員に陰りが出ているとなると話はちょっと深刻です。
本番の2026年のW杯は3国共催なのでメキシコ代表の試合はトーナメント終盤以外はメキシコ国内で行われると推定できます。米国内ではない。ということは在米メキシコ人ファンからすると自国代表のW杯での勇姿は生で見られないってことでもあります。
在米メキシコ人は在留資格が不安定な人が多く一度メキシコに戻ったらもうアメリカに帰ってこられない人も多いはずでW杯だからと言ってメキシコに里帰り観戦なんてできるのは一部の在米メキシコ人だけでしょう。ちょうど昨夜ディベートが行われていた大統領選挙でどちらが勝つかにもよりその辺の縛りが過去以上に厳しくなる可能性もあります。
それを考えるといまいる在米メキシコ人ファンにとっては本番のW杯は生で見ることはたぶんできない。ということは高額のW杯のチケットを買うことを考えて今買い控えをしているということはないということになります。
一方米男子代表ファンならそれはありうる。W杯の自国開催は一生に二度ぐらいの機会なのでちょっと大枚はたいても行ってみようという動機はある。それに向けて今のどうでもいい親善試合のチケットにはお金使うのやめとこうという計算は成り立つ。数ヶ月前にCopa Americaの米代表戦@Kansas Cityの高いチケットを買って散財したばかりという意識もあったかもしれません。先週末動員不振だったKansas CityはW杯本番でも開催都市に選ばれていますから、そのどうでもいい対カナダ親善試合に来てくれた1万人はきっとKansas City開催のW杯の試合にも来てくれるのでしょう。
であるならば今貯金をしていたところで本番のワールドカップのころにはただのはした金になっている可能性はないのでしょうか?
あとほかのスポーツ競技の観戦にも同じことが起きているのか気になります。
drbcs
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