夏休みの終わりという季節感のイベント、少年野球のLittle League World Seriesが開幕してます。LLWSを見るとああ野球って良いなとほっこりさせられる恒例イベント。
日本代表は初戦圧勝。少年野球なのでTVはネガティブなことは一切言わないようにしていますが対戦相手だったプエルトリコのチームの守備がぼろぼろ暴投の連続で、ゴメンちょっと相手にならないという試合でした。12歳ぐらいだと練習量で差は相当についてしまうよねという。
一方好試合になったのは欧州アフリカ代表として出場しているチェコ対キューバの一戦。チェコのエース投手のIllia Kolomoiets。野球どころキューバを相手に5回途中までで10奪三振。投球数制限上限まで投げて球威が落ちたところでつかまって2自責点となりましたが好投。この選手は昨年もLLWSにきてました。昨年からずっと背が伸びて現在170cmと紹介されていました。12歳でその背なら大きい方。
日本代表は初戦圧勝。少年野球なのでTVはネガティブなことは一切言わないようにしていますが対戦相手だったプエルトリコのチームの守備がぼろぼろ暴投の連続で、ゴメンちょっと相手にならないという試合でした。12歳ぐらいだと練習量で差は相当についてしまうよねという。
一方好試合になったのは欧州アフリカ代表として出場しているチェコ対キューバの一戦。チェコのエース投手のIllia Kolomoiets。野球どころキューバを相手に5回途中までで10奪三振。投球数制限上限まで投げて球威が落ちたところでつかまって2自責点となりましたが好投。この選手は昨年もLLWSにきてました。昨年からずっと背が伸びて現在170cmと紹介されていました。12歳でその背なら大きい方。
この選手はウクライナの首都Kyiv出身。ウクライナから戦争難民としてチェコへ移動してそこで野球チームに加わったという珍しい経歴です。
チェコは昨年のWorld Baseball Classicに出場したことからわかるようにマイナーなりにしっかりしたレベルの野球が存在しているのが確認できますが、ウクライナで野球がプレーされているかどうかは確認不能。あったとしてもいまの同国の状況では楽しくプレーする機会は乏しいことは想像に難くないです。
そういう子が難民として野球のあるチェコに移住して野球に出会い、そしてチームにも恵まれ(チーム全体の守備もうまい)そして遠くアメリカに来てプレーができる。LLWSの長年のネットワークの力でもあるし、平和にスポーツできることのありがたみを思わさせられます。
もし彼が順調に身体も大きくなれるならいつかウクライナ出身のプロの野球選手を見ることができるかもしれません。2回後ぐらいのWorld Baseball Classicのチェコ代表に加わっているかもしれません。
もし彼が順調に身体も大きくなれるならいつかウクライナ出身のプロの野球選手を見ることができるかもしれません。2回後ぐらいのWorld Baseball Classicのチェコ代表に加わっているかもしれません。
以前にはウガンダ代表のチームもLLWSに来ていたこともありました。宗教ミッションで行かれた方や、青年協力隊のような形で遠隔地に人知れず野球の種を撒いている地道な活動の一端がLLWSで見られるのも素敵だと思います。
ちなみに今年のMLB Little League ClassicにはNew York Yankees対Detroit Tigersが予定されてます。MLB Little League Classicは会場となるWilliamsportがペンシルベニア州にあるので同州内をホームとするPittsburgh PiratesやPhilladelphia Philliesが登場することが多いんですが、今年はYankeesが同イベントに初登場。LLWSに参加した選手たちはJuan SotoやAaron Judgeの生の打席が見られる機会となります。マイナーリーグの球場で行われるため全席が近い距離で見られます。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/51a3ba0ec14903021c2ff85d03f94c5d710bec92
パリ五輪がつい先日まで開催されていたこと、次のロス五輪で野球がまた開催競技に入ったこと、大谷翔平が出場したいと発言したこと、などから「ロス五輪アメリカ代表予想」系の記事を日米メディアで見るようになりました。中には、MLBが全面協力することでバルセロナ五輪でのバスケのドリームチームみたく、野球の人気を一気に爆発させることを期待する声も見られますが、あまりにも現実を無視しているとしか思えません。
あれはバスケが既に欧州でも市民権を得ていたスポーツだからできたことで、野球で同じことが起こるとは思えない。では「野球が五輪競技入りすることで得られるものは何か」と言えば、チェコなりウクライナなりウガンダなりで野球協会に政府やスポーツ協会などから補助金が入り、その地での競技環境が改善されること。五輪本戦には出てこないような国にこそ効果が現れる。
そこをMLBがどう判断するか、と考えるとオーナー連中も選手会も目の前の儲けにしか興味を持たないからなぁ、難しいんじゃないかなぁ、と思います。
drbcs
がしました