パリ五輪もやっと最終盤。
男子米代表のバレーボールが銅メダルを獲得してます。録画放送で東部時間で10:30PM過ぎに勝ち切るところだけ放映していました。最後に激しいラリーがあったりで見せ場有りでフィニッシュ。銅メダルはアメリカの男子バレーとしては上出来。

チームスポーツは最後の土日にバスケの男女、サッカー女子、バレーボール女子がそれぞれ決勝戦を戦う予定になってます。バスケは男女とも金メダルで当然のように言われての決勝ですが、男子の方は別記事でも書きましたがセルビアに大苦戦の末の勝利。決勝戦がどういう試合になったとしてもあのセルビア戦は語り草として残る試合だったでしょう。女子バスケの方は試合を見てないですけど順調に勝ちまくってます。ただし話題に乏しい。毎大会女子バスケはこんな感じです。

サッカー女子代表は大会前は苦労するのではとも予想されていたのが決勝戦進出に成功。これで決勝で大惨敗でもしない限りは期待以上の結果ということになると思います。
昨年の女子W杯まで残っていた前世代のMegan RapinoやAlex Morganと言った顔役の選手もその世代の他の主力選手たちも大量に抜けて完全に代替わりしての初の大きな大会。そこで新しい3トップが準決勝まででそれぞれ3ゴールというところが成功らしさを感じさせるところです。
こんな風にSophia Smith, Mallory Swanson, Trinity Rodmanとフレッシュなスコアラーがあっさり揃ってしまうところが女子側の強みです。何代たっても点取り屋がいないままの男子サッカーからすればうらやましい話。

Mallory Swansonは26歳なんで年齢的には既に中堅なんですがやっと前の世代が抜けてフルタイムでポジションを確保してのこの活躍で女をあげたところ。Mallory SwansonはMLB Chicago CubsのDansby Swansonの奥さんです。Trinity Rodman22歳はNBAのリバウンド王かつ北朝鮮の首領のお友達Dennis Rodmanの娘さんです。ピッチ上で見ているとさほど背が高くは見えないんですけど新3トップの3人で並ぶとRodmanが一回り大きい。やっぱり大きいお父さんの娘だからかという感じです。どうもマスコミ的にはお父さんの話はNGらしくその話題には触れられていません。Trinity本人の意向なのかも。
もう一人のSophia Smithは23歳。

女子サッカーは以前にも書きましたが男女同賃金問題で法廷闘争までした頃のメンバーが表面から去ったことで、一時点でいわゆる政治的保守派から目の敵にされていたのがメンバーが大幅に入れ替わったことで落ち着いたかも。新しいスター選手として3人とも伸びていけば先行きの危ぶまれたサッカー米女子代表の人気も維持できるかもです。
決勝の相手はブラジル。超技巧選手として米国内の女子プロサッカーでも活躍してくれた38歳Martaの現役最終戦(のはず)で彼女のストーリーを完結できるかも気になる一戦ですね。グループリーグ最終戦で危険行為でレッドカード、トーナメント準々決勝・準決勝と出場停止だった間に他のメンバーで勝ち続けてMartaを決勝に送り込むことに成功したというプロレス風の復帰劇が予定されてます。世界の女子サッカー全体での最功労者の一人と言ってよいMartaがそのストーリーを完結するか、それとも新生米女子代表が新時代の幕開けを告げるか。


女子バレーボールは一番地味なんですけど個人的にはぜひ優勝して欲しい。功労者のJordan Larson37歳は今回が代表最後でしょうし、日本でもプレーしておなじみかと思われるAndrea Drewsも30歳。次がロス五輪で地元なんで本人は出場意欲を見せるでしょうが今回はともかく今後はDrewsの地位を脅かす大砲選手がもっと出てこないと。明日勝って五輪2連覇、地元ロス五輪で3連覇を狙える態勢を作ればアメリカの女子バレーの観戦スポーツとしての人気向上はワンチャンあるかどうか。

以上4チームの金メダルを賭けた決勝戦は全部地上波NBCでの放送があるようです。女子バスケは地上波放送は今大会初かも。