五輪の各種球技がトーナメント部分に入ってきてます。サッカー男子米代表がトーナメント初戦の対モロッコ戦で0-4の大敗となって敗退してます。男子の方はU-23大会でもあり、米代表の事情を言えば今回の五輪代表選手で2026年のW杯でメンバーに食い込んでこれそうな選手が乏しいし、年齢的にU-23に入れるシニア代表で活躍している選手はCopa Americaの方で疲弊しているし所属先のクラブからの許可も出なかったり。
その事情は参加各国似たようなところがありますがモロッコやアルゼンチンなんかはメンバー的に比較的力が入っていた。米代表のA組ではホスト国のフランスも力が入っていたので事前の予想では米代表はA組を2位通過。そうなるとB組首位のアルゼンチンなりとトーナメント一回戦で当たることから、そこで敗戦というのが大方の予想だったわけです。ですからB組の首位がモロッコになりましたがここで敗退することは残念ではあってもけしからんとは米代表を追ってるファン層は言わないはずです。

ただ0-4というスコアの見栄えが悪い。開幕戦でフランス相手に0-3でスタート。そこから対ニュージーランド、対ギニアと2連勝してグループリーグを切り抜けたのですが、モロッコに敗戦。非サッカーファンのアメスポファンだとモロッコが前回のW杯で大躍進した国だと記憶している人がどれほどいるか想像がつきません。フランスに大敗はまだ良いとして、よくわからん国に大敗というのはなんですね。

モロッコから見るとフランスは旧宗主国で歴史的つながりが強いこともあってフランス国内にはモロッコ系の人口がたっぷりなんだそうです。よってパリの会場はモロッコファンで埋め尽くされていました。今大会サッカーのスタジアムは空き席が多い試合が目立ってましたからこの日のモロッコファンの入りっぷりは今日はちょっと違うのねというのが試合前からひしひしと感じられました。

サッカー男子は過去3大会連続出場に失敗していましたから出場に成功、21世紀に入って初めて五輪のグループリーグも突破したのだからあまり悪く言われてほしくない気もするものの、Copa Americaでのフル代表のグループリーグ敗退もあって、五輪もイマイチで終わっちゃったという感想は避けがたい。もうこの先2026年のW杯本番まで普通のアメスポファンにサッカー男子代表を見てもらう機会もないので寂しい結果ではあります。
無理やりどこかの強豪国との親善試合を組んでなんとか露出をしたくても、昨今は各連盟がNations Leagueその他の集金大会をやるので親善試合のセッティングもままならないんですよね。