週末に行われたWWEのPLE(プレミアムライブイベント、旧PPVイベント)であるMoney In The BankでJohn Cenaが予告なしで登場してリングからの引退を宣言、来年2025年がレスラーとしての最後の年であるとしています。イベント後の記者会見にも登場してました。来年の年始からRoyal Rumble、Elimination Chamber、4月のWWEの最大イベントWrestleMania 41まで出場の見込み。予定される出場はそこまでであっても2025年の末に向けてさらに登場回数は増えそうです。
メジャースポーツでもMariano RiveraやBig Pappi David Ortizなどが前もって来季が最後と宣言することでビジターとして各地に行くごとに興行成績を上げて盛り上げに寄与したりしましたが、それに似た引退巡業となっていくのでしょう。
おもしろいのは今日月曜日になって全国放送のニュースでCenaの引退が報じられていることです。まずプロレスという摩訶不思議なジャンルからの引退にニュースバリューがあるのかというところがちょっとした驚きですし、Money In The Bankが行われたのは土曜日なので土曜日夜の段階でCenaの引退を報じることは可能だったんですが2日後の今日月曜日に報道ですか、というのが2つ目の意外さ。
Cenaは知名度が高いですが俳優や司会者としての知名度の方がまさるのでプロレスラーの引退ではなく芸能枠のニュースとして報道という意味か。芸能ニュースのスタッフは日曜日は稼働していないとかでしょうか。
WWEは現在PLEは好成績の連続。海外に積極進出しての興行で次々と興行成績を塗り替えている。今週末は近場のカナダ最大都市のトロントでの興行。金曜日の定時放送のFOX放映のSmackdown、土曜日のPLE Money In The Bank、翌日曜日の二軍NXTのPLEイベントHeatwaveと3夜連続でScotiabank Arenaでの興行。Scotiabank ArenaはNHL Toronto Maple Leafs、NBA Toronto Raptorsのホームアリーナです。カナダ側は関係ないですが、アメリカは木曜日が独立記念日で祝日だったため金曜日も休んで4連休としているご家庭も多く、近場のトロントへWWE観戦遠征というのも有りだったかと思えます。Money In The Bank分の動員は当日に発表になっていて19,858人札止め。
Money In The Bankはいつも似たようなことをやってるように見えてそれでもけっこうおもしろいというのがすごいなと思います。ラダー・マッチは事前の台本がきっちり作られているようでコンパクト(と言って試合時間は確認してませんが)で成功。当夜のうちのキャッシュインの失敗劇も次につながる演出でうまいなあと。
さらに感心したのが翌日のNXT Heatwave。場内の照明が落とされていましたからきっと上の方には空き席がかなり出ていた可能性が高い(4連休の遠征組は日曜夜まで付き合えないでしょうから)ですが、中身は大変良かったです。WWEは層が厚い。特に女子の方はこの先一軍に上がってくるであろう運動能力の高い選手が何人も(Kelani Jordan、Sol Ruca、Lola Vice)好試合をやっていてこの厚みは他社では出しようがない。男子の方も元に戻ったChase Uの健闘も光っていたりでNXTを単に二軍と呼んではいけないぐらいおもしろかったです。
NXTは火曜日が定時放送の日。以前は水曜日にやっていたのですが当時新興の対抗団体のAEWが2019年に水曜日に放送かぶせてきて、簡単に言えばNXTが視聴者獲得競争でAEWに敗戦して火曜日に放映日をずらすことになったのですが、今年になって事情が急変。AEWの視聴者数が低迷してNXTが視聴者数で逆転する週も出てきてます。
AEWは1ヶ月ほど前に主番組AEW Dynamiteが番組史上最低の50万人視聴というところまで視聴率が低下。それも期待されていたフリーエージェントのMercedes Moneを春に女子レスラー史上最高額(額未公表)で獲得して投入するもAEWの視聴率はピクりとも上向かず。その後日本からKazuchika Okadaも加入したんですがそちらも不発。その後も視聴率低下を続けて50万人というTVデビュー以来最低視聴率まで落ちた。今年でAEWは放映権契約が切れるのでこのタイミングで史上最悪視聴率は実にまずい。
AEWを放映しているTBS/TNTはNBAプレーオフやNHLプレーオフの放送もしているんですがその最低視聴率を出した日にはNBAもNHLも試合のなかった日なのでショックは大きく、AEWの太鼓持ちプロレスマスコミも理由がつけられずあたふたという、遠目に見てる分にはその右往左往ぶりがエンタメになっていました。
史上最低でも50万人というのは今のTV視聴率の上がらないご時世では再契約が見込めないとか放映権料を大幅に減額されるような数字ではないとも言えますが、AEW側の言い値でことが運ぶような数字でもない。放映開始当初NXTを蹴散らした時期の視聴者が明らかに消えてしまっている、たぶん飽きられているのが目に見えているのでどんなもんか。その当時のAEWの支持者もWWEに回帰してしまってるんですかね。
ついでに。二軍のPLEのHeatwaveでも放映中に「アメリカでNo. 1トレンド入り」と何度も表示が出てました。よく◯◯のトレンドで◯◯が1位になっていたからアメリカでも人気があるはずだ的なことを言ってこられる方がいますが、NXT程度でもタイミングによっては全米1位になりますからそういうのって大してアテになる指標ではないように思います。
メジャースポーツでもMariano RiveraやBig Pappi David Ortizなどが前もって来季が最後と宣言することでビジターとして各地に行くごとに興行成績を上げて盛り上げに寄与したりしましたが、それに似た引退巡業となっていくのでしょう。
おもしろいのは今日月曜日になって全国放送のニュースでCenaの引退が報じられていることです。まずプロレスという摩訶不思議なジャンルからの引退にニュースバリューがあるのかというところがちょっとした驚きですし、Money In The Bankが行われたのは土曜日なので土曜日夜の段階でCenaの引退を報じることは可能だったんですが2日後の今日月曜日に報道ですか、というのが2つ目の意外さ。
Cenaは知名度が高いですが俳優や司会者としての知名度の方がまさるのでプロレスラーの引退ではなく芸能枠のニュースとして報道という意味か。芸能ニュースのスタッフは日曜日は稼働していないとかでしょうか。
WWEは現在PLEは好成績の連続。海外に積極進出しての興行で次々と興行成績を塗り替えている。今週末は近場のカナダ最大都市のトロントでの興行。金曜日の定時放送のFOX放映のSmackdown、土曜日のPLE Money In The Bank、翌日曜日の二軍NXTのPLEイベントHeatwaveと3夜連続でScotiabank Arenaでの興行。Scotiabank ArenaはNHL Toronto Maple Leafs、NBA Toronto Raptorsのホームアリーナです。カナダ側は関係ないですが、アメリカは木曜日が独立記念日で祝日だったため金曜日も休んで4連休としているご家庭も多く、近場のトロントへWWE観戦遠征というのも有りだったかと思えます。Money In The Bank分の動員は当日に発表になっていて19,858人札止め。
Money In The Bankはいつも似たようなことをやってるように見えてそれでもけっこうおもしろいというのがすごいなと思います。ラダー・マッチは事前の台本がきっちり作られているようでコンパクト(と言って試合時間は確認してませんが)で成功。当夜のうちのキャッシュインの失敗劇も次につながる演出でうまいなあと。
さらに感心したのが翌日のNXT Heatwave。場内の照明が落とされていましたからきっと上の方には空き席がかなり出ていた可能性が高い(4連休の遠征組は日曜夜まで付き合えないでしょうから)ですが、中身は大変良かったです。WWEは層が厚い。特に女子の方はこの先一軍に上がってくるであろう運動能力の高い選手が何人も(Kelani Jordan、Sol Ruca、Lola Vice)好試合をやっていてこの厚みは他社では出しようがない。男子の方も元に戻ったChase Uの健闘も光っていたりでNXTを単に二軍と呼んではいけないぐらいおもしろかったです。
NXTは火曜日が定時放送の日。以前は水曜日にやっていたのですが当時新興の対抗団体のAEWが2019年に水曜日に放送かぶせてきて、簡単に言えばNXTが視聴者獲得競争でAEWに敗戦して火曜日に放映日をずらすことになったのですが、今年になって事情が急変。AEWの視聴者数が低迷してNXTが視聴者数で逆転する週も出てきてます。
AEWは1ヶ月ほど前に主番組AEW Dynamiteが番組史上最低の50万人視聴というところまで視聴率が低下。それも期待されていたフリーエージェントのMercedes Moneを春に女子レスラー史上最高額(額未公表)で獲得して投入するもAEWの視聴率はピクりとも上向かず。その後日本からKazuchika Okadaも加入したんですがそちらも不発。その後も視聴率低下を続けて50万人というTVデビュー以来最低視聴率まで落ちた。今年でAEWは放映権契約が切れるのでこのタイミングで史上最悪視聴率は実にまずい。
AEWを放映しているTBS/TNTはNBAプレーオフやNHLプレーオフの放送もしているんですがその最低視聴率を出した日にはNBAもNHLも試合のなかった日なのでショックは大きく、AEWの太鼓持ちプロレスマスコミも理由がつけられずあたふたという、遠目に見てる分にはその右往左往ぶりがエンタメになっていました。
史上最低でも50万人というのは今のTV視聴率の上がらないご時世では再契約が見込めないとか放映権料を大幅に減額されるような数字ではないとも言えますが、AEW側の言い値でことが運ぶような数字でもない。放映開始当初NXTを蹴散らした時期の視聴者が明らかに消えてしまっている、たぶん飽きられているのが目に見えているのでどんなもんか。その当時のAEWの支持者もWWEに回帰してしまってるんですかね。
ついでに。二軍のPLEのHeatwaveでも放映中に「アメリカでNo. 1トレンド入り」と何度も表示が出てました。よく◯◯のトレンドで◯◯が1位になっていたからアメリカでも人気があるはずだ的なことを言ってこられる方がいますが、NXT程度でもタイミングによっては全米1位になりますからそういうのって大してアテになる指標ではないように思います。