NHLプレーオフ西カンファレンス第6戦、Dallas Stars@Edmonton Oilers。試合の山谷は少なめながら良いものを見ました。プレーオフのシリーズ決定試合の緊張感は違います。

古豪Edmonton Oilersが2006年以来18年ぶりのStanley Cup Final進出を賭けての地元での試合。優勝したのは1990年が最後。
現ホームアリーナRogers Placeは2016年開場の新しいアリーナ。カナダとアメリカでは経済力と地元自治体のアリーナ建設への税制対応が異なるためカナダで新しいアリーナを建てるのはずっと大変です。Edmontonのような人口規模の小さめの地方都市では特にそうです。米国の都市の方が同じアリーナを建てても稼働率が高くなるからいろいろそろばんが異なる。

建つまでは紆余曲折ありながらEdmontonの市民の熱意で建てることができた最新鋭のアリーナ。私はEdmontonへ旅したことがありますので、どれほどEdmontonの都市部が小さくてそこを出るとあっという間に都市部が終わってしまうか感覚的に覚えてます。こりゃほんとにすぐだなと思った記憶が強い。

そんなこんなで器が新しく立派になった。現在NHLのベストプレーヤーのConnor McDavidもいる。McDavidをサポートするトップラインの得点力も高い。地元の期待は当然高い。
そのOilersが遂にStanley Cup Final進出を地元で決定。


Oilersは序盤のパワープレーでMcDavidがStarsディフェンスが4人ゴールを囲む中の狭いスペースを超スピードの個人技で2人かわしてかわして至近距離のバックハンドのアッパーデッキゴール。向こう何年も繰り返し放映されるであろう早業ですね。これが試合開始から10分以上でEdmonton側の唯一のSOG。

ホッケー観戦の難点というとこういうスーパープレーがライブではなにが起こったのかわからないうちに入っていることですか。ビデオで見るまでMcDavidが何をしたのか見えない。わかんないうちに入ってる。だからライブで見たからと言って他のスポーツみたいに見た瞬間の感動が高いわけじゃない。ですから自己満足ですけど、でもまあ良いものを見たということで。

その後Oilersは第1ピリオド中に再びパワープレーゴールが決まって2−0。この時点でEdmontonのSOGはたったの3本でそのうち2本がゴールになってるんですから効率良い。Dallasの方は第1ピリオドだけでSOG12本。ペースはDallasが握ってるしパワープレーの機会も2度づつなのに負けているっていう状態ですね。

結局Oilersは試合を通してSOGが10本。これはNHLの長いポストシーズンで勝利チームの歴史上最少タイ。最初にとった2点をそのまま守り切る流れ。第3ピリオド半ばにDallasが遂にゴールを割って2-1となって最後まで緊張のフィニッシュ。昨夜今夜とせっかく見た試合でFinal進出が連夜とも決まってすっきりです。東はFlorida Panthers。

Dallas StarsはホームアリーナをNBA Dallas Mavericksと共有しているのでもしStarsがStanley Cup Finalに進出できるとホームのAmerican Airlines Centerは来週からダブル興行で盛り上がる可能性がありました。

Dallasのアリーナ地区の連日の混雑はなくなったんですが、TV放送の方は極端な混雑が予定されています。今季はNHL Stanley Cup FinalもNBA FinalsもABCが放映担当の年なので平日連夜のようにどちらかが放送されるヘビーローテション。地上波TVチャンネルがしばらくABC固定になりそうな勢いとなるのでしょう。