NBAのプレーオフが大差の試合の連続で同時刻のNASCARの方を見ていたんですが、おかげで珍しいものをライブで見られました。
レースの終盤残り30周ほどのタイミングでToyota車がまとめてピットイン。この時点では燃料を節約すれば可能性としてレース終了まで燃料補給なしでぎりぎり届く可能性があった。しかしToyota陣営は思い切って全車(6台)がまとめてピットへ。一緒に入って一緒にピットロードから出るところで6台(プラス他社の1台)がタイトに縦列で加速。可能性として他陣営は燃料消費を抑えめにしながらだましだましでフィニッシュを目指す可能性があったのが、Toyotaはピット後は隊列を組んで全速力。ざっと30秒以上遅れているピットを済ませたToyotaは加速追撃してその差を縮めており、他陣営にピットインするか痩せ我慢して燃料補給なしでフィニッシュを目指すかを強制的に即断で選ばせるという戦術です。
この辺の機微は現場で見ていたのではわからないし、ダイジェストで見てもその緊迫感がわからない。ライブTVでの観戦での解説がないと楽しめない部分ですから見ていてラッキー。
先行ピット組=Toyota陣営は箱車NASCARのチーム戦術の一つであるバンパー接触上等の近接、空力を上げて追撃に全力を投入。完全に1列を保とうというわけです。しかしこの日は高速コースのTalladega。結果から言うと高速コースの強い空力の中で縦列隊形を保てなくなって隊列は崩れ、そのまま5台がからまるクラッシュとなりToyota車で生き残ったのはトータル3台。策を練って先手を打ったのが自滅という形に。
この日はレースのテーマが今季まだ未勝利のFord陣営が初勝利なるかというのがありました。2月からシーズンが始まって既に4月下旬。GM, Ford, Toyotaの3社態勢で毎週レースがあっていまだにFordだけ未勝利はちょっとまずい、らしい。ポールポジションゲットなどFord車が今週末は速そうなのもあってFord初勝利なるかというスタート前。
それにToyotaの上位車が策に溺れた形の自滅で大量に消えてしまいFordの初勝利のチャンスは広がった状況です。
それが最後の混乱に関係したように思います。最後の10周ぐらいはトップインサイドをMichael McDowell(Ford)とその外に45番Jump ManロゴのTyler Reddick(Toyota、23XI Racing=Michael Jordanがオーナー)がほぼ毎周回2-3度トップを入れ替わる大激戦。Reddickは上述のToyota陣営の連鎖事故の生き残り。Fordの方はMcDowellの後ろには同じFord陣営のBrad KeselowskiがチームメイトとしてバンパープッシュでMcDowellを支援しつつ自身のチャンスも狙う。ToyotaのReddickの後ろにはやはりToyotaの連鎖クラッシュの生き残りのMartin Turex JrがやはりバンパープッシュでReddickを支える状態での終盤戦。
ホワイトフラッグの出たファイナルラップ前のゴールラインではReddickがわずかに前でしたが直線が終わる前にMcDowellが抜き返す。そのまま最終ラップはMcDowellが抜け出してこれでFord今季初勝利確定かという最終コーナー。
ところがそこでそれまでバンパープッシュで協力してきていたFord同僚のKeselowskiが牙を剥いてアウトからMcDowellに襲いかかる。それを察知したMcDowellが走路ブロックに外に車体を振る。それを予期していたかのようにKeselowskiが即座にインへ切り込み。それをさらにMcDowellがイン側へブロックに振ったのが無理。無理でも勝負にいかねばならないのはわかりますが、McDowellはブロックに失敗してスピン。そのスピンにKeselowskiも巻き込んでFord車共倒れ。2台の隙間を無傷ですり抜けたのがToyotaのReddick。これでReddick今季初勝利で、所属の23XI Racingが今季初勝利でもあります。Fordの初勝利はまた来週以降にお預け。
NBAのプレーオフがつまらなかったおかげで良いものを見られてラッキーです。チームの共同オーナー様のMichael Jordanも来場していて(ということはJordanもNBAプレーオフは見てないってこと)大喜び。メディアのインタビューでもJordanブランドのロゴを付けた車体の優勝は格別じゃないですかと問われてご満悦。
23XI Racingは現在2台が出走しており車番は23番と45番(もう1台パートタイムが50番)。23番はいうまでもなくJordanのNBAの現役時代の背番号。45番はJordanが野球に挑戦したあとにNBAに復帰した一時期に付けていた背番号ですね。今日の45番はJump Manのロゴでカラーリングもかっこいい車体だったんでこの優勝場面の写真は投資したMichael Jordanにとってもお気に入りのものになるんじゃないかな。NASCAR以外のところでも使われそうな気がします。
レースの終盤残り30周ほどのタイミングでToyota車がまとめてピットイン。この時点では燃料を節約すれば可能性としてレース終了まで燃料補給なしでぎりぎり届く可能性があった。しかしToyota陣営は思い切って全車(6台)がまとめてピットへ。一緒に入って一緒にピットロードから出るところで6台(プラス他社の1台)がタイトに縦列で加速。可能性として他陣営は燃料消費を抑えめにしながらだましだましでフィニッシュを目指す可能性があったのが、Toyotaはピット後は隊列を組んで全速力。ざっと30秒以上遅れているピットを済ませたToyotaは加速追撃してその差を縮めており、他陣営にピットインするか痩せ我慢して燃料補給なしでフィニッシュを目指すかを強制的に即断で選ばせるという戦術です。
この辺の機微は現場で見ていたのではわからないし、ダイジェストで見てもその緊迫感がわからない。ライブTVでの観戦での解説がないと楽しめない部分ですから見ていてラッキー。
先行ピット組=Toyota陣営は箱車NASCARのチーム戦術の一つであるバンパー接触上等の近接、空力を上げて追撃に全力を投入。完全に1列を保とうというわけです。しかしこの日は高速コースのTalladega。結果から言うと高速コースの強い空力の中で縦列隊形を保てなくなって隊列は崩れ、そのまま5台がからまるクラッシュとなりToyota車で生き残ったのはトータル3台。策を練って先手を打ったのが自滅という形に。
この日はレースのテーマが今季まだ未勝利のFord陣営が初勝利なるかというのがありました。2月からシーズンが始まって既に4月下旬。GM, Ford, Toyotaの3社態勢で毎週レースがあっていまだにFordだけ未勝利はちょっとまずい、らしい。ポールポジションゲットなどFord車が今週末は速そうなのもあってFord初勝利なるかというスタート前。
それにToyotaの上位車が策に溺れた形の自滅で大量に消えてしまいFordの初勝利のチャンスは広がった状況です。
それが最後の混乱に関係したように思います。最後の10周ぐらいはトップインサイドをMichael McDowell(Ford)とその外に45番Jump ManロゴのTyler Reddick(Toyota、23XI Racing=Michael Jordanがオーナー)がほぼ毎周回2-3度トップを入れ替わる大激戦。Reddickは上述のToyota陣営の連鎖事故の生き残り。Fordの方はMcDowellの後ろには同じFord陣営のBrad KeselowskiがチームメイトとしてバンパープッシュでMcDowellを支援しつつ自身のチャンスも狙う。ToyotaのReddickの後ろにはやはりToyotaの連鎖クラッシュの生き残りのMartin Turex JrがやはりバンパープッシュでReddickを支える状態での終盤戦。
ホワイトフラッグの出たファイナルラップ前のゴールラインではReddickがわずかに前でしたが直線が終わる前にMcDowellが抜き返す。そのまま最終ラップはMcDowellが抜け出してこれでFord今季初勝利確定かという最終コーナー。
ところがそこでそれまでバンパープッシュで協力してきていたFord同僚のKeselowskiが牙を剥いてアウトからMcDowellに襲いかかる。それを察知したMcDowellが走路ブロックに外に車体を振る。それを予期していたかのようにKeselowskiが即座にインへ切り込み。それをさらにMcDowellがイン側へブロックに振ったのが無理。無理でも勝負にいかねばならないのはわかりますが、McDowellはブロックに失敗してスピン。そのスピンにKeselowskiも巻き込んでFord車共倒れ。2台の隙間を無傷ですり抜けたのがToyotaのReddick。これでReddick今季初勝利で、所属の23XI Racingが今季初勝利でもあります。Fordの初勝利はまた来週以降にお預け。
NBAのプレーオフがつまらなかったおかげで良いものを見られてラッキーです。チームの共同オーナー様のMichael Jordanも来場していて(ということはJordanもNBAプレーオフは見てないってこと)大喜び。メディアのインタビューでもJordanブランドのロゴを付けた車体の優勝は格別じゃないですかと問われてご満悦。
23XI Racingは現在2台が出走しており車番は23番と45番(もう1台パートタイムが50番)。23番はいうまでもなくJordanのNBAの現役時代の背番号。45番はJordanが野球に挑戦したあとにNBAに復帰した一時期に付けていた背番号ですね。今日の45番はJump Manのロゴでカラーリングもかっこいい車体だったんでこの優勝場面の写真は投資したMichael Jordanにとってもお気に入りのものになるんじゃないかな。NASCAR以外のところでも使われそうな気がします。