Super Bowlの呼び物の一つである新作コマーシャル。
Tom Bradyが目立ってましたね。まずまずのできで佳作。ただ1本はSuper Bowl前に既にオンエアになっていて、Super Bowlで流されたものはショートバージョンなのが不満。数日前にロングバージョンが流されていてそちらでは笑わせてもらっていたものです。「トム、キミはもう十分に勝ったろう」というスポーツ賭博の宣伝なんですけど、ロングバージョンの方がおもしろい。で事前に流れていたので、これはSuper Bowl本番では流さないのかな?それとももう一捻りした本番バージョンがあるのかなと思っていたら簡略バージョンが本編で流されていてちょっと残念でした。
出演している老齢の女性はTom Bradyが子供の頃にベビーシッターだった女性です。このCMへの出演料で当時の恩返しのギフトなんでしょうね。

全体としては力作が少なくうまくまとめたCMが続いたかと思いました。過去の一時期のSuper Bowlで増えてがっかりだった無名企業がSuper BowlのCM枠を買うのに精一杯でCMの中身は低予算で自社の名前を出すだけのスカスカ視聴者にとっては無意味なCMはほぼ死滅。あれはNFL側がなんらか制限を課したんでしょうか。

あとは試合序盤にRobert Kennedy Jr.氏の大統領選選挙向けの宣伝が意外でした。今年は大統領選挙年ですが独立系候補としての選挙資金の大半を注ぎ込んでこの枠での宣伝ってことでしょうか。二大政党の候補者が81歳対77歳という選択肢の少なさにうんざりという層はアメリカ国内には多いのでしょうが、Kennedy氏も70歳。ご存じない方も多いでしょうがRobert Kennedy Jr.氏は喋りも若々しさなんてないしこのSuper Bowlでの一発花火で知らない方がKennedy陣営のビデオを見てみようかというのはあるかもしれませんが、見てがっかりするんじゃないかな。

同じく試合序盤にユダヤ人ヘイトについてのコマーシャルが出ていたのも意外性があったかと。たぶんユダヤ人団体はいまかなり焦っているんだと思います。私が車で常に通る場所にある大型ビルボードにも大量に「ハマス=ISIS」だのユダヤ人人質の方々の写真を掲出したものがよく出ていて、あーこれを我が都市だけでなくて全米でコレをやってるんだろうなあ、そこまで資金を投入しなくてはならないほど危機感が強いんだろうなあとは思っていました。それにとどまらずSuper Bowl枠まで買い込んでアピールしないといけないぐらいなんですね。
内容もユダヤ人差別は黒人差別と同じだ的な謎理論でムリのある内容。その件に興味のない黒人層に訴えたかったってことでしょうか。