No. 3 Michiganが敵地での@No. 10 Penn State戦を切り抜けて全勝をキープ。最終スコアは24-15でMichigan。
この試合からMichiganのHC Jim HarbaughがBig Tenから3試合の出場停止処分を受けて指揮を取れず。Michigan側は手続きの瑕疵を理由に緊急処分停止を裁判所に申し立てていますがこの日の試合には間に合わずこの試合については出場停止を受け入れた形となってます。

この試合、Penn Stateの攻撃の拙さが目立ってこれじゃあ相手がどこでも勝てないだろとがっかりさせられました。Penn Stateは前半にMichiganエンドゾーンに迫りながらよくわからないオフェンスコールでTDを取り損ない。その後はQBのスクランブルで鍵となるプレーで1stダウンを奪いながら攻撃を継続してMichiganに大きくは離されなかった。ただなぜそのQBスクランブルがうまく行ったかと言えば要はPenn StateのQBDrew Allarは走れるQBではなくMichigan側がノーマークだったからです。走る姿を見ても周りのアスリートたちとは違う素人のような走りで、こんなことを何度もしていたらケガさせられるのではないのかとはらはらして見てました。
でも他のオフェンスプレーが効果がないので何度もこれに頼る展開。それで案の定という感じで簡単にファンブルロストをしてしまいその辺りで試合の流れはMichiganに行ってもうPenn Stateに戻ってきませんでした。

似たようなことがNo. 4 Florida Stateの試合でもありました。州内ライバル対決のランク外Miami-FLとの試合でMiami-FLの方のQBがスクランブルで倒されてどうも腕を折ってしまった模様。この日が初先発の1年生QBのEmory Williamsというんですがこの選手もまったく走れるタイプでもないのですがMiami-FL側に苦しい試合展開の中でムリに走ったら倒れされて起き上がってこない。利き腕ではない方の腕だったようですがそのまま退場。

モバイルQBでなくても足で時間を稼ぐぐらいの運動能力は現在のフットボールでは当たり前ですが、今日のケガをした2人のQBを見てると時代が2時代ぐらい昔の選手を見ているような趣すらありました。それぞれ全勝を維持して勝ったプレーオフ進出期待のNo. 3 MichiganもNo. 4 Florida Stateも決して褒められた試合ではなかったですが迫る方のPenn StateやMiami-FLといったカレッジフットボール界では決して無名校ではない学校でもこういうQBで戦ってるんだなあと。エリート校が毎年のようにベストの高校生QBをストックしてしまっているからPenn StateやMiami-FL辺りでも良いQBが取れないのか。

Dual threatで運動能力に全振りしたQBに賭けるというリクルート戦術もあるかと思うんですがPenn StateやMiami-FL辺りだとそっちには行けない理由があるのかもしれません。それぞれのブースターの古典的QB偏愛があるとか。
特にMiami-FLの場合は今の新入生世代は同校史上最高のリクルート世代だそうでbest 300リクルートから15人も同校に入学したと今日の試合で紹介されていました。いわば新黄金世代ですよね。Miami-FLは21世紀冒頭まではエリート校の一角だったはずですがそれ以降は振るわない。リクルートで復活のきっかけをつかもうとしているタイミング(たぶん大型の資金がNILルール下で動いている?)のようですがその世代のために獲ったQBがこれほど動けないタイプとは。大丈夫なんでしょうか。