ボクシング報道が多い日本なので大きく報道されていると思いますが英国で開催されたボクシング興行でLogan PaulがDillon Danisに反則勝ちした試合がありました。事前には興味がなかったんですが反則とその後の混乱がウケていてスポーツマスコミだけでなく大きく報道されています。
試合後のリング上のインタビューではPaulは「Danisは卑怯者」「ボクシングは自分のホビーだから」「またやるけど」「本職はWWEのスーパースターだ。Rey Mysterio、USヘビー級タイトル戦待ってろよ」など喋りのプロらしく言いたいことはもれなく言った感じです。
こういうのを見ると喋りの能力っていうのは才能だなとつくづく思います。
Danisがギロチンチョークを仕掛けたところから一気に試合終了までの流れは楽しかったようです。ピュアなボクシングファンからは強い批判は出るでしょうがアメリカには既にピュアなボクシングファンなどという方々は多いとは思えず、おもしろおかしく報じられているかに見えます。それしか大衆に対しては切り口がない。
この結末を見通した人はいないにしてもLogan Paulなりの非ボクサー出身者を起用した時点でピュアなボクシングファンからは歓迎されないだろうし、他方こうでもしないと興行の露出力が足りないという現実もあるってことではないでしょうか。
ボクサー対ボクサーでも44歳Manny Pacquiao 対 46歳Floyd Mayweather Jr.の方がいかなる現役の選手のタイトルマッチよりも露出があるのは動かせない事実です。それも数十倍規模で。
さらにMMA選手のConor McGregorなどを混ぜると色物度が上がりますがこれも現実的にはボクサー対ボクサーの試合よりも売上が出る。売上が出るってことは需要があるってことです。需要があることは絶対善ではないですが強い誘因であることは動かせない。
その根っこにはボクシングが格闘技から相手を倒さないスポーツに変わっていったことで失ったファン層が相当あるということではないかと思います。人間の中に潜む格闘本能をスポーツ化して需要として取り込んだビジネスとしてのボクシングはもう存在していないのではないか。階級細分化でのチャンピオンの粗製乱造という手管とその結果としての減量競争も一旦興味を失えば興ざめでしょう。マニアのためのジャンルになってしまっていると評しても良いように思います。
でもそれについてはボクシング側が変える気はなさそうなのですから、他の形で需要を喚起するしかない。それが今の非ボクサーがボクシング興行で対戦する試合を混ぜるという形ですよね。
今回のPaul対Danis戦にお金を払ってまでこの試合を見てくれるのは従来のピュアなボクシングファンなのかそれともそれ以外の層なのか。批判の声は熱心な前者から上がるでしょうがこの顛末をくすくす笑って楽しんだのは後者なのでは。どちらも悪いとは言えないようにも思えます。
昨日のCavinder Twinsの話でも書きましたがいまさら競技をやって見せるだけでお金を貰えるような幸せな競技なんてごく僅かにしか存在しないのではないか。
試合後のリング上のインタビューではPaulは「Danisは卑怯者」「ボクシングは自分のホビーだから」「またやるけど」「本職はWWEのスーパースターだ。Rey Mysterio、USヘビー級タイトル戦待ってろよ」など喋りのプロらしく言いたいことはもれなく言った感じです。
こういうのを見ると喋りの能力っていうのは才能だなとつくづく思います。
Danisがギロチンチョークを仕掛けたところから一気に試合終了までの流れは楽しかったようです。ピュアなボクシングファンからは強い批判は出るでしょうがアメリカには既にピュアなボクシングファンなどという方々は多いとは思えず、おもしろおかしく報じられているかに見えます。それしか大衆に対しては切り口がない。
この結末を見通した人はいないにしてもLogan Paulなりの非ボクサー出身者を起用した時点でピュアなボクシングファンからは歓迎されないだろうし、他方こうでもしないと興行の露出力が足りないという現実もあるってことではないでしょうか。
ボクサー対ボクサーでも44歳Manny Pacquiao 対 46歳Floyd Mayweather Jr.の方がいかなる現役の選手のタイトルマッチよりも露出があるのは動かせない事実です。それも数十倍規模で。
さらにMMA選手のConor McGregorなどを混ぜると色物度が上がりますがこれも現実的にはボクサー対ボクサーの試合よりも売上が出る。売上が出るってことは需要があるってことです。需要があることは絶対善ではないですが強い誘因であることは動かせない。
その根っこにはボクシングが格闘技から相手を倒さないスポーツに変わっていったことで失ったファン層が相当あるということではないかと思います。人間の中に潜む格闘本能をスポーツ化して需要として取り込んだビジネスとしてのボクシングはもう存在していないのではないか。階級細分化でのチャンピオンの粗製乱造という手管とその結果としての減量競争も一旦興味を失えば興ざめでしょう。マニアのためのジャンルになってしまっていると評しても良いように思います。
でもそれについてはボクシング側が変える気はなさそうなのですから、他の形で需要を喚起するしかない。それが今の非ボクサーがボクシング興行で対戦する試合を混ぜるという形ですよね。
今回のPaul対Danis戦にお金を払ってまでこの試合を見てくれるのは従来のピュアなボクシングファンなのかそれともそれ以外の層なのか。批判の声は熱心な前者から上がるでしょうがこの顛末をくすくす笑って楽しんだのは後者なのでは。どちらも悪いとは言えないようにも思えます。
昨日のCavinder Twinsの話でも書きましたがいまさら競技をやって見せるだけでお金を貰えるような幸せな競技なんてごく僅かにしか存在しないのではないか。
この試合もこの記事見て初めて知りました
drbcs
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