WWEが日本での放送に再参入することになったようです。Abemaでの無料定時放送プラスPLE(Premium Live Event)。あーそれで急にShinsuke Nakamura推しだったのかと合点がいきました。1ヶ月強前ぐらいからかな。唐突にRAW側の最高王者のSeth Rollinsの相手として推され始めた理由がよくわからなかったのですが日本再参入があの時点で確定していたってことですね。あとから考えればその時期にGreat Muta(素顔ですが)が試合リングサイドで観戦に来ていて放送中にも言及されていたのもどういう意味なのかと訝しかったのですがあの時点で日本向けのWWE選手たちの取材ビデオを撮りに来ていたってことですか。すべてがうまく理解できました。

Nakamuraは昨年の10月頃からTVマッチにまったく出なくなっていた時期がありました。当時当ブログではコメント欄になりますがこういうことを書きましたので再録します。(コメント欄は検索で探せないので)

Nakamuraは英語がいつまでたっても下手で喋れないですから良い抗争がないんですよね。コンビにお喋りのうまい選手をつけてもらってちょっと良くなりそうだった昨年、WrestleManiaの試合中にその相方が大腿四頭筋断裂の大怪我を負って離脱。まだ戻ってきてなくてそれ以来Nakamuraには方向性がない状態のままです。一番最近TVマッチに出てたのって二軍のNXTに10月だか11月だかに出張出演したときではないかと思います。毎週見てるわけじゃないのであったかもしれませんが一軍のTVでは試合に出場しない場合がほとんどと思って良いです。
今調べて見ました。この全戦績ログのページを見ると最近は非TVマッチでGunther専属の負け役になっている模様です。シングルで最後に勝ったのは最弱キャラのDrew Gulak戦、TVの生放送日の興行でだけれど電波には乗らなかった試合(dark)となってます。
これによると11/11のSantos Escobar戦(負)が最後の一軍TV登場のようです。以来丸2ヶ月TV試合なし。
http://www.profightdb.com/wrestlers/shinsuke-nakamura-2978.html

このコメント(今年1月)を書いた後もNakamuraのTVマッチ不在は続き、TVマッチ復帰後も今年の5月−7月頃にはシングルでRicochetだのBronson Reedだのの中堅どころを相手に負け役をやっていた。それが8月ぐらいに急転新世界王者のSeth Rollinsの次の挑戦者扱いになった。何?なぜ?という感じでしたがそれが日本との話がまとまった時期ってことなんですね。露骨ではありますがこういう海外進出の際の先兵をやってもらうためにWWEとしてはShinsuke Nakamuraをロースターに残してきたとも言える。せっかくの機会ですから来週末のPLE Fastlaneでの世界王座戦で好試合を期待しておきます。


あと女子の方ですがIyo Skyがこの春のMoney In the Bankで優勝ののちSmackdownの女子王座を初戴冠。これも日本進出込みでの抜擢だったのかなと思うとちょっと残念な気がします。飛び技が売り物とされますがTVマッチでIyoの空中技が冴えたという場面は多くない。所属のトリオDamage CTRLはたぶん来週のFastlaneで破綻解体の方向にストーリーが向かうことが示唆されている。ここまではチームリーダーのBayleyやDakota Kaiにお喋りではフォローして貰えていたのがDamage CTRLが解体になった場合にどうするのかちょっと怖いような。IyoにせよAsukaにせよ日本語でまくしたてるというギミックでお茶を濁してるんですがあれは日本市場向けにはあのままでも良いとして、アメリカ市場向けでは長続きしないのでは。

あとは日本側の告知画像でRAWのメンバーにAkira Tozawaがいるかのようなのを見かけました。それはまたムリなことをという気がします。知らないと思ってむちゃするなぁという。
この前Mizに簡単に負ける役で出演はしてましたけど根本的にTozawaは一軍選手ではないし第3ブランドのNXTで先週までやっていた「Global Heritage Invitational」という男子のリーグ戦形式の試合に参加していましたが全敗で敗退。全敗役なだけじゃなくてTozawa出場のリーグ戦自体がNXTで放送されず、さらにその下のNXT Level Upというストリーミング専用番組に回されていました。一軍どころではなく第3ブランドのNXTでも最下層扱いにほど近い。そういう選手を日本人だからと言ってRAW所属のように見せるのはいかがなものか。細かいことは気にしない方がいいのか。
たぶんTozawaは裏方に近い意味で英語のできない日本人選手の受け入れお世話係というポジションを維持しているのではないかと想像してます。


全体の話に戻ってなぜこの時期にWWEが日本市場に回帰するかという点。一度は撤退した日本市場になぜという。WWEが日本事務所を閉めたのはまだここ数年ぐらい前の話ではなかったでしょうか。
その理由を私が憶測するとアメプロ第2勢力であるAEWが新日本プロレスと組んで日本向けの放送を開始した事をWWE側が問題視してこの展開なのではないかと思います。過去WWEはさまざまマネタイゼーションを日本でも展開してきましたが強固な独自のプロレス文化を持つ日本市場は他の国への進出とは勝手が違う。しかしながらAEWばかりが放送されていてWWEの放送がない状態を長く続けるのはまずいという判断じゃないでしょうか。