Aaron Rodgersが負傷したことで再び議論の的になっているのが会場だったMetlife Stadiumの新しい人工芝です。ペレットが飛散して選手の顔に付着するのがTVでもよく見えるので視聴者にも気になる状態でした。

この新しい人工芝は最新のものですから私が実際にグラウンドに降りて経験したことのあるものとは異なる面があるでしょうが基本的にはどこの人工芝もなんらかの緩衝材かつ静電気防止のためにあの手の細かいなにかの粒が入っている。安いものだと廃タイヤを破断したものだし、それ専用のペレットが蒔かれているものもあります。走るとそれが跳ねるのは設計通り。靴に入っちゃうのはもうしかたない。口にはいっちゃうのも想定内。たぶん問題なく排泄されるということなんでしょう。
この週末の@Metlife StadiumでのNew York Giants戦やJets戦で見るところ今回の人工芝のペレットは以前のものより皮膚に付着しやすい形状のもののようです。(または排水しにくい形状で湿気で肌に付着が多かったのかも)

現在の人工芝は2020年に敷設。2026年のサッカーW杯向けのものだそうでフランス企業の製品「FieldTurf」です。そしてなにかこのオフシーズンに改良があったそうで試合を実際にプレーした選手の中からは昨季よりはずっとソフトで足首膝に良いという発言が何人もから出てます。ペレットの改善の可能性が高そう。

外国製人工芝でのけが人が出たせいなのか一部のNFL選手からはサッカーの方が我々よりも大事なのかとのSNS発言が即上がっていたりと反響があります。変なところで昨今のアメリカ国粋主義保守傾向と繋がりそうになってきたりもしています。

外国製か否かを問わず人工芝が嫌だという選手はNFL選手では以前から多く、人工芝を嫌ってFAで自然芝のホームグラウンドのチームを選ぶ選手が増えた時点でNFL各チームが自然芝に貼り替えざるをえなくなった時期がありました。でもドームスタジアムはその選択肢が(ほぼ)ない。

自然芝信仰は幻なのか、ケガが増えるプレー寿命が縮まるという人工芝批判が当たっているかどうかを検証するには実際にプレーするしかないんですけど、選手からしたら自身が実験対象になっているみたいなものでそれ自体が嫌だというのはわかるところ。NFL選手はアメスポプロアスリートの中でも選手寿命が短いわけで1年でも棒に振れば生涯収入が激減となります。