Pac-12の崩壊が日一日と進行しています。前の記事の時点からOregonとWashingtonのBig Ten移籍が正式に決定、同時進行でArizona、Arizona State、Utahの3校がBig XIIへの移籍を申請。こちらは移籍の正式決定には受け入れ側の決定も必要なので正式移籍とはなっていないもののこの様子ならBig XIIが拒否する可能性は低そうです。

そうなるとPac-12に残ってるのはStanford、Cal、Washington State、Oregon Stateの4校だけになっていて既にカンファレンスとして体をなしていない。StanfordとCalは大都市圏のSan Franciscoベイエリアを地盤として持っているのでこの先売り込み先を選ぶことも可能かもですが、Washington StateとOregon Stateはもう行き先がない。文化圏としてはMountain West行きというのがありえますがその場合はマイナーカンファレンスに転落という事態となり予算編成からして激変せざるをえないようです。今からでもBig Tenに入れてほしいと泣きつきたいところか。

StanfordやCalが逃げ遅れているのはBig Tenに下ることを良しとしなかったからという情緒的な問題なんでしょうか。San Franciscoってヒッピーな方とその子孫が多いのと、シリコンバレーを背景にして独自の経済圏とプライドが熟成しているという文化の独自性があります。
しかし文化の独自性や経済パワーはあっても南部や中西部の学校のように熱いカレッジスポーツのファンがついているというわけではないので、例えばNotre Dameや一時期BYUがやっていたような独立校としての道も険しそうです。


表題はUCLAのHCであるChip Kellyがこういうことを提唱したようです。
曰く、こんな調子ならStanfordなんかも皆Big Tenに加入したらいいのでは。それで新Big Ten内の西の学校を1グループ、以前からのBig Tenの学校を1グループにしてそれぞれの地区内で勝者を決めて、シーズン末に東西のチャンピオンがRose Bowlで優勝戦でもしたらどうだろうか、と。

Chip Kellyさんはニューイングランド地方の出身者で冗談もあの地方出身者らしく皮肉っぽいですね。