扱いが違うなあと感心しているのがサッカー女子米代表の昨夜の試合、W杯グループリーグでの対オランダ戦。先制されて苦戦しながら1-1の引分。これで2戦で1勝1分勝点4。期待されていたグループ突破は最終戦に持ち越しになってます。

そのただのグループの1戦が各メディアのニュースで報じられています。この辺の感じは日本の常識からはわかりにくいと思うのですがアメリカでは非スポーツの一般メディアの日々のニュース報道でスポーツの結果が報じられることはまずないです。メジャースポーツの優勝決定などが一般ニュースが報じられる程度。日々の話はまず扱われません。
英語でのW杯の独占放映権を持つFOX系列やスペイン語放映権を持つNBC系列だけではなく関係のない系列でもみな報じていますから供給側の事情ではなく非スポーツファンの視聴者の需要が高いという意味だと考えて良いのだと思います。

思い出せないのですが昨秋の男子のW杯でこんな扱いだったかどうか。たぶんそうではなかったはず。この辺に女子サッカーの人気の特殊性が反映しているんだろうなという気がします。普段スポーツを追っていない人が大量に見てるはずということが一般ニュース番組の制作側の念頭にあるのでしょう。たぶん男子の大会なら興味のある人はスポーツ局にチャンネルをあわせて見てしまいそうです。

昨夜の試合の視聴者数はまだ出てないですけど第1戦の対ベトナム戦のときは計626万人が視聴。内訳はFOXで526万人 スペイン語放送Telemundoで100万人となってます。

第1戦のときは裏番組で例のMessiのInter Miamiデビュー戦をやっていたわけですがそちらの数字はスペイン語放送Univisionでの放送は175万人視聴と出てますからスペイン語放送に限ればMessiが女子代表を上回ったということのようです。当ブログで事前に予想していたのにほぼ沿う事態といえましょう。ヒスパニック人口では女子サッカーなんてと言わないと彼らのマチズモが満たされない傾向は確実にあります。

Messiのデビュー戦の英語放送の方はAppleTVの担当でAppleTVが視聴者数を明らかにしないポリシーのため数字がわかりません。AppleTVの普及度ってどうなんですかね。私はAppleユーザーなので機器を更新するたびに「AppleTV3ヶ月無料」などの特典が付いてきたり宣伝がくるのをよく目にするわけですがAndroidユーザーやWindowsユーザーにはどれほど浸透しているものなのか。

AppleTVの数字はわからないとしてもスペイン語放送の175万人視聴は確定でこれは一選手のMLSデビュー戦としては2004年のFreddy Aduのデビュー戦での地上波放送の197万人以来の数字とか。懐かしいですね、Freddy Adu。当時煽りまくっていたんでした。消えちゃいましたが。2004年だとまだTVの視聴者が多かった時代です。

女子代表の第1戦の前のプレゲームショーで言われていましたが今大会は一部の層から激しく視聴のボイコットが呼びかけられています。その層(いわゆる保守層)っていうのはFOX Newsの視聴者層と重なるのでFOXとしては痛し痒しなんですがそういう動きがあるのが現実でそれを番組内で言及していました。