NBA Summer Leagueに今年のドラ1Victor Wembanyamaがデビュー出場。放映はESPNで。
所属のSan Antonio Spursの試合が始まる前のウォームアップの様子やその前の試合(Portland Blazersの全体3位指名Scoot Hendersonも出場)が接戦で終わっていないのにWembanyamaが裏の通路で和んでいる姿を中継。過去にSummer Leagueのデビュー戦が注目された選手にはZion WilliamsonやLonzo Ballのときなどがありましたがそれに劣らない扱いになってます。事前にSummer Leagueの試合が札止めになったのはZion以来史上2度目。対戦相手のCharlotte Hornetsには全体2位指名のBrandon Millerもいます。NBAからすればドラフトのトップ3を揃ってこの機会に見せられるってことでもあります。うまいですね。

ただ試合の方はWembanyamaはあまりいいところが見せられず苦労してます。戦術的にWembanyamaをもっとアイソに持っていけばSummer Leagueレベルの相手とならもっと決められたようにも思いますが動きのある中からのプレーでは相手ディフェンスの手があちこちから伸びてきて思うようなプレーができず。割とあっさりボールを手放すもそれがアシストにも繋がっていっていない。外からのショットも入りそうにない外れ方で苦いデビュー戦となってます。最後に3ポインターを1本入れて(and 1)なんとかオチをつけました。
守る方ではブロックの数も伸びていましたがそれ以上に内でも外でも相手のショットを変えさせる存在感。これだけウィングスパンと背があるといるだけで攻める方からすれば邪魔。この背でこのフットワークは素晴らしい。MillerをWembanyamaがガードする場面もあったり細かいところを見てるとおもしろかったのですが、事前に期待されたようなWembanyamaの鮮烈デビューという具合にはなってません。後半にはポスターダンクを食う場面もあって今まで欧州でプレーしてきたのとはここは違うのだという洗礼になったような。

ところで難読の外国人の名前としてはMVPとなったGiannis Antetokounmpoがいます。どうも難読の名前を略すのははばかられる事のようです。Giannisがスターとして台頭してきたときはAntetokounmpoを略すわけにいかずファーストネームのGiannis呼びだったりニックネームとなったGreek Freakの名で呼ばれてました。Giannisの発音はカタカナで書くとヤニスなので初期はGiannisと書いてもそれも読めないのもあってGreek Freakと呼ばれるケースがより多かったと思います。

Victor Wembanyamaの場合は早い段階からWembyと呼ばれてます。なぜ今回はWembyと略して良いかというと多分ご本人のTwitterアカウントで自らをWemby呼びしているからかなと。ご本人が自身をそう呼ぶならマスコミもそう呼んで良いだろうと。

Wembanyama関連としてはデビュー前日に元有名女性歌手(Britney Spearsさんですが)がWembanyamaの護衛が彼女を押しのけた無礼だ謝罪要求するなんだというよくわからないネタが出てました。事件については一部双方の言い分が食い違ってますが概ねどうでも良い事件として無視されているように見えます。昔有名だった歌手の戯言にこれから売出しのスーパースター候補にケチをつけられるなんて馬鹿げてるという処置にも見えます。

ところでWembanyamaは英語がうまいです。アメリカで年数を経たGiannisやJoel Embiid、Luka DoncicなどMVPクラスの外国人たちより遥かにうまいです。ドラフトの時期にWembanyamaの家族が喋ってるのも見ましたが彼の兄弟もきれいな英語を話していたのでバスケと関係なく長年きっちり教育がされていたかに見受けます。歌手とのゴタゴタについて囲みで記者に事情を説明していたのもそつなし。