前項で書いた初出走新参ドライバーに優勝を許したNASCAR Chicagoストリートコースでのレースについて少し追記を。優勝したニュージーランド人ドライバーのShane van Gisbergenが乗った91番は今季序盤にF1 Kimi Raikkonenが搭乗した車番でもあります。所属はTrackhouse Racing Team、2021年からCup戦に参戦した若いチームです。Chevrolet Camaroを模した車体を使用。現在フルタイムでの参戦は前週優勝したRoss Chastainの1番とメキシコ人ドライバーDaniel Suárezが乗る99番のみ。ですからTrackhouse Racing Teamは2週連続勝利ということになってます。新興のチームとしては快挙です。Suarezも今季トップ10を5回と昨季ほどではないもののまずまず。
昨日van Gisbergenが乗った91番車はTrackhouseがPROJECT91として維持しているゲストドライバー用の車番。Kimi Raikkonenが今季序盤のCircuit of The Americasでのレースで29位、前年のWatkins Glenで37位と惨敗しています。Raikkonenのゲスト参戦がそんな結果だったのでさらに無名のvan Gisbergenに事前の期待が集まっていたり話題になっていたということはなかったのですが蓋を開けたらvan Gisbergenの圧勝。予想外、大アップセットだったと言えます。
レース後にはNASCARのレギュラードライバーの中ではロードコースの能力に定評のある人気ドライバーのChase Elliotが「これじゃ(van Gisbergenがオーストラリアに帰ってから)NASCARのドライバーはみんなヘボだと言いふらされちゃうな」と自虐のコメントを残してます。昨日のレースではChaseは安定の3位。
レース内容はNASCARレギュラーたちが次々と緩衝タイヤに突っ込んだり壁への接触からの脱落が続いた中、一人van Gisbergenだけがコーナー出口から安定して壁際をすり抜けて行って後続を振り切ってます。車自体もざっとフィールド全体で4−5番目のスピードを維持しており良い車体をゲスト用に準備したPROJECT91の勝利だという評価もできそうです。良い車体を準備し、F1レーサーのネームバリューよりも当該レース環境に合ったドライバーを迎えての勝利で、Trackhouseの構想力の勝利とも言えるのかも。
今回のChicagoがNASCAR Cup戦で史上初のストリートコース。近年ロードコースでのレースは増えていたもののレース場のロードコースやローバルと、ストリートコース独特の許容範囲の狭い壁との戦いは別物だったということでもあるのでしょう。ロードコースなら多少の操舵ミスも大したタイムロスにならないのがストリートコースでは即脱落のミスとなる。脱落者が増加して果敢にアタックできなくなったレギュラードライバーたちを尻目にvan Gisbergenが快走という結末になったと思います。
こういう形で成功してしまったのでTrackhouseのPROJECT91は今後も継続するのでしょうし、豪Supercar Championshipとのスケジュールの兼ね合いを眺めてvan Gisbergenの再登場もありそう。または91番で2戦2惨敗となっているRaikkonenのハートに火が付いて3度目の挑戦があるか。
若いチームであるTrackhouseがこういう形で新しい血と話題をNASCARに提供することはジャンルの活性化には良いことです。他の中規模チームでも似た試みをするところが出てくるかも。いつも同じメンバーでコアのファンばかりを相手にしてると必ずマンネリ化してきますし。
近年NASCARはロードコースでのレースを増やすことでF1やIndyCarなどのドライバーの参戦を促してきた面がありますがさほどインパクトは残せませんでした。それが今回のロードコースでの想定外の外様優勝で運営がロードコースとストリートはこんなに違うのかと目覚めてNASCARのストリート進出が加速する可能性もありそうです。
ただ今回のレースは出来すぎですけどね。ストリートだからといっても毎レースこんなにおもしろいとは限らないとは思います。レースの最終局面でトップが20秒間で抜きつ抜かれつの熾烈バトルとかそう簡単に起きません。事前には他のジャンルみたいにトップのテイクオーバーがほとんどないレースになったらどうするんだという心配がされていたほどだったのに。
昨日van Gisbergenが乗った91番車はTrackhouseがPROJECT91として維持しているゲストドライバー用の車番。Kimi Raikkonenが今季序盤のCircuit of The Americasでのレースで29位、前年のWatkins Glenで37位と惨敗しています。Raikkonenのゲスト参戦がそんな結果だったのでさらに無名のvan Gisbergenに事前の期待が集まっていたり話題になっていたということはなかったのですが蓋を開けたらvan Gisbergenの圧勝。予想外、大アップセットだったと言えます。
レース後にはNASCARのレギュラードライバーの中ではロードコースの能力に定評のある人気ドライバーのChase Elliotが「これじゃ(van Gisbergenがオーストラリアに帰ってから)NASCARのドライバーはみんなヘボだと言いふらされちゃうな」と自虐のコメントを残してます。昨日のレースではChaseは安定の3位。
レース内容はNASCARレギュラーたちが次々と緩衝タイヤに突っ込んだり壁への接触からの脱落が続いた中、一人van Gisbergenだけがコーナー出口から安定して壁際をすり抜けて行って後続を振り切ってます。車自体もざっとフィールド全体で4−5番目のスピードを維持しており良い車体をゲスト用に準備したPROJECT91の勝利だという評価もできそうです。良い車体を準備し、F1レーサーのネームバリューよりも当該レース環境に合ったドライバーを迎えての勝利で、Trackhouseの構想力の勝利とも言えるのかも。
今回のChicagoがNASCAR Cup戦で史上初のストリートコース。近年ロードコースでのレースは増えていたもののレース場のロードコースやローバルと、ストリートコース独特の許容範囲の狭い壁との戦いは別物だったということでもあるのでしょう。ロードコースなら多少の操舵ミスも大したタイムロスにならないのがストリートコースでは即脱落のミスとなる。脱落者が増加して果敢にアタックできなくなったレギュラードライバーたちを尻目にvan Gisbergenが快走という結末になったと思います。
こういう形で成功してしまったのでTrackhouseのPROJECT91は今後も継続するのでしょうし、豪Supercar Championshipとのスケジュールの兼ね合いを眺めてvan Gisbergenの再登場もありそう。または91番で2戦2惨敗となっているRaikkonenのハートに火が付いて3度目の挑戦があるか。
若いチームであるTrackhouseがこういう形で新しい血と話題をNASCARに提供することはジャンルの活性化には良いことです。他の中規模チームでも似た試みをするところが出てくるかも。いつも同じメンバーでコアのファンばかりを相手にしてると必ずマンネリ化してきますし。
近年NASCARはロードコースでのレースを増やすことでF1やIndyCarなどのドライバーの参戦を促してきた面がありますがさほどインパクトは残せませんでした。それが今回のロードコースでの想定外の外様優勝で運営がロードコースとストリートはこんなに違うのかと目覚めてNASCARのストリート進出が加速する可能性もありそうです。
ただ今回のレースは出来すぎですけどね。ストリートだからといっても毎レースこんなにおもしろいとは限らないとは思います。レースの最終局面でトップが20秒間で抜きつ抜かれつの熾烈バトルとかそう簡単に起きません。事前には他のジャンルみたいにトップのテイクオーバーがほとんどないレースになったらどうするんだという心配がされていたほどだったのに。
drbcsさんの2つの記事でも指摘していただいていますが、①V8 Supercarsはストリートサーキットが多くvan Gisbergenは経験豊富(他方で、NASCARドライバーの多くはストリートサーキットの経験がまったくないのでは)、②雨の中でのレースもNASCARドライバー達と比べてvan Gisbergenは経験豊富(雨に加えてバンピーなストリートサーキットの路面で、NASCARドライバー達はスピンしたり壁に激突したり散々でしたね)、③V8 Supercarsは車体特性やぶつけ合い上等の文化が(シングルシーターと比べて)NASCAR と似ているのではないか、といったことが影響したのかなあと考えていました。
たしかJenson Buttonが何かのインタビューで言っていたのですが、ぶつけ合い上等のNASCAR文化はヨーロッパの人たちにとって理解しづらいみたいですね。
それに加えて、ご指摘のとおり純粋にNASCARドライバーのロードコースへの対応力も影響していたのかなと思っていました。
いずれにせよ、今回のことがNASCAR 全体にとって良い影響になるといいなあと思います。
drbcs
が
しました