San Diegoで行われている男子ラクロスの世界選手権で日本代表がイングランドに快勝して5位を確保。大会概要は変わりえますが次期大会の最上位カテゴリ入りを決めているはずです。最終スコアは8-4。試合の最終局面はイングランドはゴールキーパーを引き上げてエンプティネットで臨んでいたので日本代表が望むならもっとたくさんゴールを上げることができましたがそうはせずパス回しで試合終了。スポーツマンシップをもってってことになるんでしょうか。TV解説の方は日本は優しいと評してました。他のチームなら咎めてもっとゴールを入れちゃうんじゃないかと。

しかしながら試合終了直前にイングランドの選手がヘルメットで日本の選手に頭突き、後ろ向きに昏倒して動かなくなるという危険な場面があり後味の悪い結末になってます(youtube)。救急車で搬送。
これ、そのラフプレーが撮影されていたのでさすがに処罰の対象にしないとまずいのではないか。撮影されていなかったらと思うと怖いです。アマチュア大会だとそんなことはいくらでもありそうです。イングランドはA組で完敗の連続で全敗。決勝トーナメントでも一回戦でプエルトリコに苦戦して延長戦勝利、そしてこの日の日本戦に敗戦で1勝7敗。フラストレーションのたまる大会だったかもしれませんが最後にラフプレーでさらにすっきりしない大会になってしまったような。

なお前項で書いた5位〜8位決定戦が元々の予定通りに行われなかった理由は私が見ていた範囲ではこの日本 x イングランド戦でもイスラエル x ジャマイカ戦の中でも説明がなかったと思います。
二試合とも実力拮抗の好試合。特にイスラエル x ジャマイカ戦は試合を通して接戦激戦。延長戦の末この試合中一度もリードをできなかったイスラエルがサドンデスゴールを決めて7位となってます。両軍に拍手。敗れたジャマイカも好チームで楽しめました。10位となったプエルトリコなどもそうですが大半の選手は米国在住でカレッジでの活動で鍛えられた選手みたいですね。

日本代表は6勝1敗で大会を終了。これで次回大会は最上位カテゴリで四強=米加豪Haudenosauneeとの対戦が保証されることになりそうです。現実的な目標とする世界四強入りのためのアップセット狙いのターゲットとなる対オーストラリアと対Haudenosauneeの二試合が保証されるという意味でもあります。

今大会では日本代表は対Haudenosaunee戦でサイズの差で苦しんで唯一の敗戦を喫したわけですが4年後までに何らか解答を見つけることができるでしょうか。TV解説の受け売りですが日本代表は意表を突くプレー、トリックショットを使わず正攻法のプレーで勝ち上がってきたのは素晴らしいけれど上の4カ国をアップセットするためには正攻法だけでなくそういう変化技のレパートリーも開発していかないと伍していけないのではないかということでした。私の見ていた限りの感想では運動量が豊富で試合の後半に相手のペースが落ちてきた時間帯にアドバンテージを広げていた印象でした。世界選手権の試合スケジュールでは夏場の連日の連戦が続くだけにスタミナ勝負も大きな財産でしょう。選手たちもそこに自信を持ってるようにも見えました。Haudenosaunee戦でも第3Q序盤に反転攻勢の意気を感じました。

明日大会最終日は決勝アメリカ対カナダ、三位決定戦のHaudenosaunee対オーストラリア2試合のみの予定。他の参加各国はすべての日程を終了してリラックスして試合観戦ということになります。あの宴の後風のスタンドの楽しそうな風景は見ているだけでも幸せになれます。