スポーツでスターになるには技術やフィジカルだけでなく苦しいときほど輝けるメンタルが必要かと思います。強心臓と表現しても良いです。Brandon Millerはそれを持っている選手だと満天下に示したすごい試合になっています。Millerの所属する全米ランクNo. 2 AlabamaがアウェイのSouth Carolina戦で逆転勝利。

ハーフタイムではSouth Carolinaがリードしていましたが後半に入ってBrandon MillerがAlabamaの10得点を連続して叩き込んで逆転。
Millerはカレッジの3ポイントラインからはかなり下がった位置からバンバン3ポインターを決め、自身が奪ったスティールからダンク、さらには切れ込んでフィンガーロールなど多彩なシュートを決めてチームをひっぱりました。今季のカレッジの選手ではナンバーワンのNBAプロスペクトらしい素晴らしい試合になってます。顔つきからして先週見た試合と違うのが目立ちました。
Alabamaはその後Millerの選手にも打たせてるんですが得点が伸びずSEC下位の負け越しチーム相手に苦戦。

この試合はBrandon Millerに絡んだ殺人事件のことが報道されてから初の試合。それもアウェイでもありMillerがボールを持つたびに敵地のファンからブーイングが飛ぶのですが次々とシュートを決めて黙らせていました。
その事件というのは1月中旬にAlabamaのバスケットボール選手(既に退部)が殺人事件を起こし、その事件に使われた銃がBrandon Millerのもので、Miller自身がチームメイトであった犯人に渡しているという事実関係です。正規に所有している銃を友人に渡した事自体は違法行為ではなくよってMillerは試合に出場できていますが、スキャンダラスな話ではあります。

事件は一ヶ月以上前に起こっていたので本人やチームは事件を知っていたわけですが、Millerの事件への関与が大々的にニュースとして公になったのは昨日の話です。
Millerは2022年生まれで20歳の一年生。アラバマ州の法律では18歳から拳銃を合法的に購入所有できるんですね。拳銃所持の年齢制限は州で異なり18歳の州と21歳の州が混ざってます。ニューヨーク州やカリフォルニア州やフロリダ州などだと21歳から。これは拳銃(hand gun)のことで猟銃ライフルは拳銃より年齢制限はゆるいです。最初にニュースを聞いたときにはMillerも、事件を起こした元選手も合法所持年齢に達しているのかが判断できなかったのですが、アラバマ州ではその点は問題がないということです。

試合の方は最後までもつれて延長戦へ。レギュレーションの最後は2点を追うBrandon Millerがゴール下に持ち込んで難しいボードに当ててのレイアップで同点。このプレーの難易度は相当高いでしょう。さらに延長戦の最後にMillerはアイソからのニアブザービーターのソフトフィニッシュで決勝ゴール。個人キャリア最高の41得点。8リバウンド、3スティールも光ります。このネガティブな注目が一身に集まる試合でこれをやってのけられるメンタルは素晴らしいです。感服。
メンタルもそうですがゴール周りの器用さ、ショットの多彩さ、ディフェンスでの腕の長さとフットワークといったプレーの内容。今年のドラフトは他に目玉選手がいますけど並の年なら全体1位も期待されるような選手に見える試合になってます。先週の試合はこんなじゃなかったんですが。