サッカーの話題の連続ですみません。
アメリカが金融引締状況下でも好景気なのは体感でも感じていたところですが、その体感を上回る景気の良い話が女子プロサッカーNWSLから出ています。現在12チーム体制のNWSLに新たに3チームが加盟を申請。そのうち後発となるBostonとSan Franciscoベイエリアの2チームがそれぞれ加盟料で$50 millionをNWSLに支払うというニュースが出てます。
それはすごいなと。カネが余ってる人がいるんだろうなあと思わせられる額です。3チームが新規加盟するうちUtahのチームは昨年度時点で既に加盟申請をしていたので加盟額は$5 million以下になるとのこと。単純に言って過去1年で加盟料が10倍以上に跳ね上がった計算になります。それでも加盟したいという投資家がいるってことですね。それも女子サッカーで。
女子サッカーにとって新市場となるUtahはともかくSan FranciscoベイエリアやBostonは過去の女子プロサッカーリーグのメンバーだった頃に赤字を垂れ流して解散してきた土地柄でもあります。BostonにはBoston Breakersがありました。21世紀初頭の女子プロリーグのくさ分けだったWUSAの創設時のチームとして以来長年存在。SFベイエリアにはWPSでスーパーチームとして好選手を多数保有してWPSで優勝もしたFC Gold Prideがありましたが解散済み。女子プロサッカーチームが経営を失敗してきた都市への再参入となります。
$50 millionなどという加盟料を支払えるオーナーグループなのですから資金は潤沢なのでしょう。よって過去のBoston BreakersやFC Gold Prideの当時の(有り体に言って)貧乏くさいイメージを払拭してきらびやかなマーケティングで市場開拓をはかるということなんでしょう。どれぐらい資金を突っ込んでどれほどの利益を出せるものになっていくのか興味があります。
都市フランチャイズ型の女子プロスポーツとしては現実的にはバスケのWNBAとこのサッカーのNWSLしか投資先がない。それでお金の行所がなくて今回の事態になったとは想像できますが、それにしてもカネ余ってる人がいるんだなあという。
過去の女子プロリーグであったWUSAやWPS当時より現在有利な点としては、全米各地に男子MLSが建てた新しいサッカー専用スタジアムが存在することか。MLSの施設を利用することで低コストで秀逸なユーザーエクスペリエンスを来場者に提供可能というのがあります。UtahはMLSのReal Salt Lakeのスタジアムを使うのであろうし、SFベイエリアはMLSのSan Jose Earthquakeのホームに同居することが可能でしょう。
しかしながらBostonはどうするのか。男子MLSではBoston近郊にNew England RevolutionというMLS創設時からの老舗チームがありますが、ここはサッカー専用スタジアムを持っていません。
RevolutionのオーナーはRobert KraftでNFLのNew England Patriotsのオーナーでもあります。そしてNFL PatriotsもMLS RevolutionもKraft Groupが所有するGillette Stadiumをホームとしてます。Gillette Stadiumは収容65,000人を超える大スタジアムです。MLSの試合のときには20,000人収容扱いとして運営。使わない席は幕で覆っています。いまとなっては数少ないサッカー専用スタジアムを持たないMLSチームとなってます。
よって女子NWSLに新規加入する新チームはサッカー専用スタジアムを使用する目処がないはず。過去Boston Breakersは同市内のHarvard大のフットボールスタジアムをホームとして利用してきました。これは前時代のコンクリートむき出しのスタジアムで完全に時代遅れの代物です。Boston Breakersの不人気に寄与した施設と言っても差し支えないでしょう。
Gillette Stadium自体は美麗なスタジアムで周辺のショッピングモール風施設も含めて優良なユーザーエクスペリエンスは提供できますが、問題はガラーンとしたスタジアム内です。MLSでも大スタジアムの一部に観客が入っている様はあまり見栄えの良いものではないし、ファンにとってはがらがらではわざわざ来場したのにわくわくしない。MLSが専用スタジアムを建てまくったのもNFLスタジアムでは箱が大きすぎてファンのエクスペリエンスを高めようがなかったからで、動員の実力に見合ったサイズの小スタジアムを建てることにしたというのが実態です。新女子チームがBostonでどこをホームとするつもりなのかは成功に直結する大事な問題に思えます。
その問題も含めてもなおかつ$50 millionの加盟料を払い新規に女子サッカーチームを設立してなおかつ儲けが出る可能性を見ている人がいるってことですよね。すごい話だとは思います。
アメリカが金融引締状況下でも好景気なのは体感でも感じていたところですが、その体感を上回る景気の良い話が女子プロサッカーNWSLから出ています。現在12チーム体制のNWSLに新たに3チームが加盟を申請。そのうち後発となるBostonとSan Franciscoベイエリアの2チームがそれぞれ加盟料で$50 millionをNWSLに支払うというニュースが出てます。
それはすごいなと。カネが余ってる人がいるんだろうなあと思わせられる額です。3チームが新規加盟するうちUtahのチームは昨年度時点で既に加盟申請をしていたので加盟額は$5 million以下になるとのこと。単純に言って過去1年で加盟料が10倍以上に跳ね上がった計算になります。それでも加盟したいという投資家がいるってことですね。それも女子サッカーで。
女子サッカーにとって新市場となるUtahはともかくSan FranciscoベイエリアやBostonは過去の女子プロサッカーリーグのメンバーだった頃に赤字を垂れ流して解散してきた土地柄でもあります。BostonにはBoston Breakersがありました。21世紀初頭の女子プロリーグのくさ分けだったWUSAの創設時のチームとして以来長年存在。SFベイエリアにはWPSでスーパーチームとして好選手を多数保有してWPSで優勝もしたFC Gold Prideがありましたが解散済み。女子プロサッカーチームが経営を失敗してきた都市への再参入となります。
$50 millionなどという加盟料を支払えるオーナーグループなのですから資金は潤沢なのでしょう。よって過去のBoston BreakersやFC Gold Prideの当時の(有り体に言って)貧乏くさいイメージを払拭してきらびやかなマーケティングで市場開拓をはかるということなんでしょう。どれぐらい資金を突っ込んでどれほどの利益を出せるものになっていくのか興味があります。
都市フランチャイズ型の女子プロスポーツとしては現実的にはバスケのWNBAとこのサッカーのNWSLしか投資先がない。それでお金の行所がなくて今回の事態になったとは想像できますが、それにしてもカネ余ってる人がいるんだなあという。
過去の女子プロリーグであったWUSAやWPS当時より現在有利な点としては、全米各地に男子MLSが建てた新しいサッカー専用スタジアムが存在することか。MLSの施設を利用することで低コストで秀逸なユーザーエクスペリエンスを来場者に提供可能というのがあります。UtahはMLSのReal Salt Lakeのスタジアムを使うのであろうし、SFベイエリアはMLSのSan Jose Earthquakeのホームに同居することが可能でしょう。
しかしながらBostonはどうするのか。男子MLSではBoston近郊にNew England RevolutionというMLS創設時からの老舗チームがありますが、ここはサッカー専用スタジアムを持っていません。
RevolutionのオーナーはRobert KraftでNFLのNew England Patriotsのオーナーでもあります。そしてNFL PatriotsもMLS RevolutionもKraft Groupが所有するGillette Stadiumをホームとしてます。Gillette Stadiumは収容65,000人を超える大スタジアムです。MLSの試合のときには20,000人収容扱いとして運営。使わない席は幕で覆っています。いまとなっては数少ないサッカー専用スタジアムを持たないMLSチームとなってます。
よって女子NWSLに新規加入する新チームはサッカー専用スタジアムを使用する目処がないはず。過去Boston Breakersは同市内のHarvard大のフットボールスタジアムをホームとして利用してきました。これは前時代のコンクリートむき出しのスタジアムで完全に時代遅れの代物です。Boston Breakersの不人気に寄与した施設と言っても差し支えないでしょう。
Gillette Stadium自体は美麗なスタジアムで周辺のショッピングモール風施設も含めて優良なユーザーエクスペリエンスは提供できますが、問題はガラーンとしたスタジアム内です。MLSでも大スタジアムの一部に観客が入っている様はあまり見栄えの良いものではないし、ファンにとってはがらがらではわざわざ来場したのにわくわくしない。MLSが専用スタジアムを建てまくったのもNFLスタジアムでは箱が大きすぎてファンのエクスペリエンスを高めようがなかったからで、動員の実力に見合ったサイズの小スタジアムを建てることにしたというのが実態です。新女子チームがBostonでどこをホームとするつもりなのかは成功に直結する大事な問題に思えます。
その問題も含めてもなおかつ$50 millionの加盟料を払い新規に女子サッカーチームを設立してなおかつ儲けが出る可能性を見ている人がいるってことですよね。すごい話だとは思います。