スキャンダルで昨夏に失脚したVince McMahonがWWEの会長職に復帰。取締役会のメンバーにも子飼いのメンバーを突っ込んで取締役会での多数派も確保したとのことで77歳にしてのほぼ全権を握っての経営現場への復帰となります。WWEは株式を公開している企業ですがVince個人で過半数の議決権を維持しており、その株主パワーを背景に取締役会を自身のイエスマン化して現場の仕切りに口を出そうということのようです。
2022年7月の引退発表のときも金曜日直前で、金曜日はWWEの地上波提示放送のSmackdownの日。私なぞもその日はSmackdownにチャンネルを合わせてしまいました。そして今回Vinceの会長職復帰の報道が出たのも金曜の前日で、いやーじゃあ見なきゃいけないのかなとまたSmackdownを見てしまう。実際には今日のSmackdownではVince McMahonの名は一切出てこず。それでもなんかすごいことがあるかもと思うと見ちゃうという、その辺がVinceのうまいところですか。
Vinceが現場を離れて半年。そのあとを継いだ娘のStephanie McMahonとその夫のTriple Hの色はその半年の間にそれなりに出ているものの、大成功とは言い難いように私には見えます。Triple Hが管理していた第3ブランドだったNXT時代の子飼いの選手を大量に復帰させたものの映えていない選手が多い。今日出場していたKarrion Krossは帯同するセクシー奥さんがいなければ地味でどうしようもないし、月曜のRAWの方のDexter Lumisなんて全然おもしろくない上にその寒いLumisの相手をさせられていることで貴重な才能であるThe Mizの無駄遣いになっている。The Mizはその前にもNXTから引き上げられたTommaso Ciampaのお守りをさせられていましたがそれも全然2人のキャラが合っていなくて同じくThe Mizの無駄遣い。他ではJohnny Garganoをプッシュしても会場は反応しない。女子ではBayleyの子分にわざわざ再雇用したDakota Kaiを付けてますけど必然性はなにもない。Triple H縁故内向きの理由ですね。総じてVince時代末期に大量解雇がされたのは(そのまま対抗団体のAEWに移籍した選手たちも含めて)概ね正しかったことの確認になってすらいるように思えます。
Vince引退の記事を書いた当時のコメント欄で書いたのですが
Triple H体制になって一番の功績になるのは現場以外のことかもしれません。この正月にWWE所属のShinsuke Nakamuraを日本に派遣して他団体のリングに上げたことがそれです。グレート・ムタとの試合があったのはVince管理下なら絶対にありえなかったはず。
同じくWWEから無期限出場停止処分を受けていたSasha Banksがこの正月に変名で日本での試合を実現しているもそれに近いのかも。ただSashaの場合は契約の切れ目にフリーランスとして日本で出場したのかもで事情が現時点ではっきりしませんが、いずれにせよSashaのケースもNakamuraのケースもVinceのセンスからすると許し難い政策だったのかもです。
これでVinceが会長職に復帰したことで選手の他団体派遣の門戸がまた閉ざされるかもしれず、そうだとするとNakamuraの日本での他団体でのムタ戦は千載一遇の好機で実現した試合ってことになったかもしれません。
他にも細かいことを言うとVinceの時代はWWEファンのことを「WWE Universe」と呼ぶことを徹底し、選手のことを「Superstar」と呼称して決してレスラーとは呼ばせなかったのが、Vince後実況アナが観衆をファンと呼び選手たちをレスラーと呼ぶことがあるのが微妙に気になっていました。さして熱心でもない私などでもあれ?っと気になるぐらいですからVinceからしたらその用法を聞くたびにこめかみがピキピキいっていたかもしれません。それが株主パワーを使っての現場復帰へのエネルギーになったかもななんて思います。
一応表向きのVinceの復帰の理由としては、現行の放映権契約が2024年に切れる。よって2023年のうちに新契約の交渉が開始するがそれに向けて会社の価値、番組の価値を最大限に引き上げるためってことになってます。
次期放映権契約のことは長くなりますのでまた別の機会があれば。
2022年7月の引退発表のときも金曜日直前で、金曜日はWWEの地上波提示放送のSmackdownの日。私なぞもその日はSmackdownにチャンネルを合わせてしまいました。そして今回Vinceの会長職復帰の報道が出たのも金曜の前日で、いやーじゃあ見なきゃいけないのかなとまたSmackdownを見てしまう。実際には今日のSmackdownではVince McMahonの名は一切出てこず。それでもなんかすごいことがあるかもと思うと見ちゃうという、その辺がVinceのうまいところですか。
Vinceが現場を離れて半年。そのあとを継いだ娘のStephanie McMahonとその夫のTriple Hの色はその半年の間にそれなりに出ているものの、大成功とは言い難いように私には見えます。Triple Hが管理していた第3ブランドだったNXT時代の子飼いの選手を大量に復帰させたものの映えていない選手が多い。今日出場していたKarrion Krossは帯同するセクシー奥さんがいなければ地味でどうしようもないし、月曜のRAWの方のDexter Lumisなんて全然おもしろくない上にその寒いLumisの相手をさせられていることで貴重な才能であるThe Mizの無駄遣いになっている。The Mizはその前にもNXTから引き上げられたTommaso Ciampaのお守りをさせられていましたがそれも全然2人のキャラが合っていなくて同じくThe Mizの無駄遣い。他ではJohnny Garganoをプッシュしても会場は反応しない。女子ではBayleyの子分にわざわざ再雇用したDakota Kaiを付けてますけど必然性はなにもない。Triple H縁故内向きの理由ですね。総じてVince時代末期に大量解雇がされたのは(そのまま対抗団体のAEWに移籍した選手たちも含めて)概ね正しかったことの確認になってすらいるように思えます。
Vince引退の記事を書いた当時のコメント欄で書いたのですが
既に一度NXTで失敗しているTriple Hにとっては二度目の失敗はいくらStephanieの夫でも地位維持ができるかどうか。自身が外されたあとの現在のNXT2.0が違う方向性でかなり良い感じになっているのがTriple Hにとっては気に食わなくて再び自身の路線へいじるかもという観測もありますが、NXTは所詮二軍。視聴者数も一軍の1/3以下ですからそんなところでぐだぐだルサンチマンをやっていてもしかたないでしょう。そこまで愚かとは思いたくないですね。しかしながら現実はVinceが退陣前にクビを切ったTriple H子飼いを大量再雇用して一軍に投入。それが跳ねていればいいのですが上述の通り。Triple H人事で今ウケているのって誰がいるのさという状態では。Vince引退後にまあまあウケているのはメンバー改変後のJudgement DayぐらいですがそれはTriple Hの子飼いとは違う。Vince後の半年で一番伸びたというとImperiumとGuntherかな。Guntherは独自の世界でいい感じです。Bray WyattとBraun Strowmanは復帰後もウケてますが彼らはクビになったというよりは契約更新の金額など条件が合わなくてリリースされいていた感じでしょう。Wyattはたぶん自己プロデュースの権利を復帰の際に与えられていて、そのせいか怪奇ムードだけで全然ストーリーが進んでなかったです(最近やっと動き出しましたが)。
Triple H体制になって一番の功績になるのは現場以外のことかもしれません。この正月にWWE所属のShinsuke Nakamuraを日本に派遣して他団体のリングに上げたことがそれです。グレート・ムタとの試合があったのはVince管理下なら絶対にありえなかったはず。
同じくWWEから無期限出場停止処分を受けていたSasha Banksがこの正月に変名で日本での試合を実現しているもそれに近いのかも。ただSashaの場合は契約の切れ目にフリーランスとして日本で出場したのかもで事情が現時点ではっきりしませんが、いずれにせよSashaのケースもNakamuraのケースもVinceのセンスからすると許し難い政策だったのかもです。
これでVinceが会長職に復帰したことで選手の他団体派遣の門戸がまた閉ざされるかもしれず、そうだとするとNakamuraの日本での他団体でのムタ戦は千載一遇の好機で実現した試合ってことになったかもしれません。
他にも細かいことを言うとVinceの時代はWWEファンのことを「WWE Universe」と呼ぶことを徹底し、選手のことを「Superstar」と呼称して決してレスラーとは呼ばせなかったのが、Vince後実況アナが観衆をファンと呼び選手たちをレスラーと呼ぶことがあるのが微妙に気になっていました。さして熱心でもない私などでもあれ?っと気になるぐらいですからVinceからしたらその用法を聞くたびにこめかみがピキピキいっていたかもしれません。それが株主パワーを使っての現場復帰へのエネルギーになったかもななんて思います。
一応表向きのVinceの復帰の理由としては、現行の放映権契約が2024年に切れる。よって2023年のうちに新契約の交渉が開始するがそれに向けて会社の価値、番組の価値を最大限に引き上げるためってことになってます。
次期放映権契約のことは長くなりますのでまた別の機会があれば。
自分はプロレス観戦はNOAHが基本でWWEは殆ど見ておらず、そこまでこのカードに思い入れも無く、
団体のトップタイトル戦が(ダブルメインと呈されてはいたものの)セミに回った事で結構物議になりましたが、
メイン時の2人のオーラともいうべき雰囲気、反響、最初で最後というレア感含めて妥当だったと認めざるを得ません。
カード発表時から煽りVで「奇跡の一戦」という事を盛んにアピールしてましたが、
主さん仰る通りTriple H体制でないと出来なかった&ムタは間もなく引退というタイミング、正に奇跡が起きたんだなと。
drbcs
がしました