なんとも言い難い泥仕合になっています。サッカー男子米代表の監督だったGregg Berhalterの契約が2022年末をもって契約切れで失効。12月の上旬の時点ではBerhalterと再契約をして次期W杯北米大会に向かう方向だったのですが、横槍が入って米サッカー協会が再契約を躊躇。ここにきてその経緯が表沙汰になったことでBerhalterとの再契約の可能性はほとんどなくなったかに見えます。
その横槍というが現代表選手のGiovanni Reyna20歳の両親がBerhalterの30年前のDV行為をサッカー協会に言い立てたという変な理由です。Gio Raynaの父親は自身も米代表選手だったClaudio Reynaです。BerhalterとClaudio Reynaの代表選手だった時期はほぼ同じですし、それ以前にユース時代から高校でもチームメイトだったという30年以上に渡る友人関係。Berhalterの妻とReynaの妻はNorth Carolina大のサッカー部でのチームメイトで友人。North Carolina大は女子サッカーの名門です。つまり夫妻同士が若い頃からのダブル友人で、現役を退いたあとも家族ぐるみで親密だった。子供たちが育っていく時期も頻繁に行き来したのでBerhalterは少年時代からGioをよく知っていた。
そういう親密な2家族が先日のW杯カタール大会でのGioの起用方法その他で一気に険悪化したという話です。Gioが大会前の期待からするとほとんど試合に起用されなかったことは以前に書きました。大会後にはなぜGioが起用されなかったかの事情もリークした。どうもそれでReynaの両親がキレたらしい。曰くGioの年齢の頃にGreggはもっとひどいことをしていたじゃないか、とBerhalterと現在の妻との30年前の諍いを暴露、サッカー協会のGMなどにねじ込んだ。協会のGMたちはこれもReyna父から見れば旧知の同時期の代表メンバーであるBrian McBrideやEarnie Stewart。
これは放置すると協会の手落ちとなると判断がされて協会は弁護士事務所を雇って調査を依頼。Berhalterから当時の事情の聞き取りも行われたのですが、その結果にもReyna夫妻は納得せずBerhalterの説明は事実を矮小化しているなどと言及して追撃を行う。
Berhalterはその後その女性と結婚して4人の子供を持ち現在も婚姻関係を維持しているのでBerhalter夫妻の間では解決している30年前の喧嘩。警察沙汰にもなっていないというのが事実のようです。それを知っていた30年来の友人が息子の起用法でキレで暴露したと。Berhalterからは、Gioの扱いを変えないなら協会に昔の事件をぶちまけるとReyna夫妻から脅迫があったとの発言もあり、Reyna夫妻はそれを否定。泥仕合になってます。
サッカーの代表監督の人事なんていうのはアメスポマスコミで過去大きくニュースとなったことなんてないのに、初めて話題になったと思ったらコレです。中身が中年友人夫婦の内輪の喧嘩とモンペ風なのがショボいです。
Giovanni Reynaは20歳になったばかり。両親から見れば可愛くてしかたのない自慢の子なのでしょう。W杯での活躍を楽しみにしてきたのもわかります。
それが濃い友人のBerhalterに起用法で邪険にされたばかりか、大会後にはBerhalter発で(名指しはしなかったにしても)Gioの態度が悪かったという報道になってしまった。アメリカのサッカー報道にしては珍しく大きめに報道されてしまったのもReyna夫妻の怒りに油を注いだのは確実でしょう。Gregg、あんただってGioと同じ20歳の頃にやってたことってガールフレンドを蹴ったりだったのに、それを棚にあげてウチの子を悪者にして謝罪させて、その上試合にも起用しないってなんなのよ、ってことですね。
やれやれです。高校のサッカー部での選手起用でこんなことがあっても犬も食わない感じですが、それをアメリカのサッカー代表でやってのけてしまうスケール感のズレがすごい。
30年前と今とではDVについての認識も違うというのもありますが、平和に暮らしてるBerhalter夫妻にこれをぶつけるとか、Berhalter家の子供たちにはそんなのは初耳でびっくりとか、その辺もやれやれって気がします。
個人的な感想ではやれやれ程度で済んでも、公の存在であるサッカー協会としては放置し難い。Berhalterを監督に採用した時点では知らなかった(警察沙汰になっていなので調べようもない)ということになりますが、今回知らされてしまった以上協会としてBerhalterに次期契約を与えられるかというと難しいでしょう。急転直下Berhalter政権継続の流れが切られたため協会はまだ他の候補を揃えられていないはず。次期サイクルはホスト国で予選免除ですから慌てる必要はないものの、モンペ付きのGiovanni Reynaの今後の起用については好奇の目にさらされることになりますし、次期監督もアメリカ人監督になったら気疲れしそうです。
その横槍というが現代表選手のGiovanni Reyna20歳の両親がBerhalterの30年前のDV行為をサッカー協会に言い立てたという変な理由です。Gio Raynaの父親は自身も米代表選手だったClaudio Reynaです。BerhalterとClaudio Reynaの代表選手だった時期はほぼ同じですし、それ以前にユース時代から高校でもチームメイトだったという30年以上に渡る友人関係。Berhalterの妻とReynaの妻はNorth Carolina大のサッカー部でのチームメイトで友人。North Carolina大は女子サッカーの名門です。つまり夫妻同士が若い頃からのダブル友人で、現役を退いたあとも家族ぐるみで親密だった。子供たちが育っていく時期も頻繁に行き来したのでBerhalterは少年時代からGioをよく知っていた。
そういう親密な2家族が先日のW杯カタール大会でのGioの起用方法その他で一気に険悪化したという話です。Gioが大会前の期待からするとほとんど試合に起用されなかったことは以前に書きました。大会後にはなぜGioが起用されなかったかの事情もリークした。どうもそれでReynaの両親がキレたらしい。曰くGioの年齢の頃にGreggはもっとひどいことをしていたじゃないか、とBerhalterと現在の妻との30年前の諍いを暴露、サッカー協会のGMなどにねじ込んだ。協会のGMたちはこれもReyna父から見れば旧知の同時期の代表メンバーであるBrian McBrideやEarnie Stewart。
これは放置すると協会の手落ちとなると判断がされて協会は弁護士事務所を雇って調査を依頼。Berhalterから当時の事情の聞き取りも行われたのですが、その結果にもReyna夫妻は納得せずBerhalterの説明は事実を矮小化しているなどと言及して追撃を行う。
Berhalterはその後その女性と結婚して4人の子供を持ち現在も婚姻関係を維持しているのでBerhalter夫妻の間では解決している30年前の喧嘩。警察沙汰にもなっていないというのが事実のようです。それを知っていた30年来の友人が息子の起用法でキレで暴露したと。Berhalterからは、Gioの扱いを変えないなら協会に昔の事件をぶちまけるとReyna夫妻から脅迫があったとの発言もあり、Reyna夫妻はそれを否定。泥仕合になってます。
サッカーの代表監督の人事なんていうのはアメスポマスコミで過去大きくニュースとなったことなんてないのに、初めて話題になったと思ったらコレです。中身が中年友人夫婦の内輪の喧嘩とモンペ風なのがショボいです。
Giovanni Reynaは20歳になったばかり。両親から見れば可愛くてしかたのない自慢の子なのでしょう。W杯での活躍を楽しみにしてきたのもわかります。
それが濃い友人のBerhalterに起用法で邪険にされたばかりか、大会後にはBerhalter発で(名指しはしなかったにしても)Gioの態度が悪かったという報道になってしまった。アメリカのサッカー報道にしては珍しく大きめに報道されてしまったのもReyna夫妻の怒りに油を注いだのは確実でしょう。Gregg、あんただってGioと同じ20歳の頃にやってたことってガールフレンドを蹴ったりだったのに、それを棚にあげてウチの子を悪者にして謝罪させて、その上試合にも起用しないってなんなのよ、ってことですね。
やれやれです。高校のサッカー部での選手起用でこんなことがあっても犬も食わない感じですが、それをアメリカのサッカー代表でやってのけてしまうスケール感のズレがすごい。
30年前と今とではDVについての認識も違うというのもありますが、平和に暮らしてるBerhalter夫妻にこれをぶつけるとか、Berhalter家の子供たちにはそんなのは初耳でびっくりとか、その辺もやれやれって気がします。
個人的な感想ではやれやれ程度で済んでも、公の存在であるサッカー協会としては放置し難い。Berhalterを監督に採用した時点では知らなかった(警察沙汰になっていなので調べようもない)ということになりますが、今回知らされてしまった以上協会としてBerhalterに次期契約を与えられるかというと難しいでしょう。急転直下Berhalter政権継続の流れが切られたため協会はまだ他の候補を揃えられていないはず。次期サイクルはホスト国で予選免除ですから慌てる必要はないものの、モンペ付きのGiovanni Reynaの今後の起用については好奇の目にさらされることになりますし、次期監督もアメリカ人監督になったら気疲れしそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6759578fc95fb86c4cbad9653f4841ac7eff9a3f
(「脅迫騒動」と断言しているのが個人的にふふっとなりました。)
筆者さんもこの件を取り扱うのかな?と思っていたらやはり!
上述の記事からは窺えない事情など、とても楽しく拝読させていただきました。
一米国サッカーファンとしては心苦しいかとは思いますが、
学童スポーツクラブでよく聞く「なんでうちの子を使わないんだ!」騒動を成年部門で、
しかも全世界全スポーツ最高峰のステージでやらかしていて
側から見るとかなり笑えてきます。
日本でしたらワイドショーの格好のネタですね。
drbcs
がしました